韓国ドラマ『シークレット・ガーデン』キャストとあらすじを解説！相関図やOST情報も

最高視聴率37.9％という記録をたたき出し、予想ができないストーリー展開と魅力たっぷりのキャラクターでアジアに旋風を巻き起こしたドラマ『シークレット・ガーデン』。今やトップスターとなったヒョンビンの代表作でもあります。

ロエルデパートのCEOキム・ジュウォンは、お金持ちでルックスも良く頭脳も明晰。しかし性格には少し問題がありました。 ある日いとこで最大のライバルであるトップスターのオスカーに、いざこざのある女優の対応を頼まれます。オスカーがロエルデパートのモデル契約を結ぶことを条件に引き受けたジュウォン。しかし人違いで女優と同じ服装をしていたスタントマンのキル・ライムに声をかけてしまいました。 勘違いによる出会いでしたが、ジュウォンはライムのことが頭から離れません。一方、ライムはジュウォンの言動に振り回されつつ、次第に彼のことが気になり始めます。そんな時2人に信じられない現象が起きて……。

キル・ライムは下積みのスタントマンで“かっこいい”という褒め言葉に弱い、男勝りな女性です。過去に唯一の家族で消防士だった父親を亡くしており、孤独な悲しみを抱えて生きてきました。スターであるオスカーの大ファンで、親友のイム・アヨンと暮らしています。 強気ながらも寂しさを抱えて生きているライムを演じたのは、女優ハ・ジウォン。セクシーで美しいルックスは40代となっても健在ですが、放送当時は初々しい可愛さで「かっこいい女性」を見事に演じています。 数多くのヒット作品に出演する実力派女優ハ・ジウォンのボーイッシュな演技に注目してください。

お金持ちでルックスも完璧な男キム・ジュウォン。まさに御曹司らしい俺様キャラで憎たらしい性格ながら、なぜか可愛く憎めない男性です。過去のエレベーターでの事故によってトラウマを抱えている人物でもあります。 そんなジュウォンを演じるのは日本でも大人気の俳優ヒョンビン。本作は彼の入隊前最後の出演作品となりました。またヒョンビンは本作でSBS演技大賞の最優秀演技賞や第47回百想芸術大賞テレビ部門の大賞を受賞し、高く評価されています。 ヒョンビンの若かりし頃の姿と、彼のはまり役ジュウォンの魅力的なキャラクターは必見です！

オスカーは韓流スターで女性問題が絶えない色男。しかし実は元恋人のユン・スルのことが忘れられません。スルのことを引きずったまま生活しているところに、若手天才歌手のサンを見つけ、プロデュースしようと奮闘します。 女性慣れしているようで、実は一途にスルを想い続けるオスカーを演じたのは歌手としても活躍するユン・サンヒョンです。本作では長い日本語のセリフを披露するシーンもあり、彼の可愛い日本語が注目されました。 ジュウォンと並んで人気のあるキャラクター・オスカーは見る価値ありです！

ユン・スルは財閥令嬢で、ある問題によって別れることになってしまったオスカーに復讐を考えています。そのためにわざとジュウォンに絡み、ライムのライバルとなりますが、最終的には2人を応援してくれる人物です。 失恋の傷を抱えたスル役を務めるのは元ミスコリアで女優のキム・サラン。初恋を引きずってしまうスルに感情移入する女性も多く、演技力の高さが評価されました。思わず応援したくなるスルとオスカーの恋の行方に注目です！

アクション監督でアクションスクールの代表でもあるイム・ジョンス。ライムが尊敬する上司であり、ジョンス自身も家族がいない彼女のことを誰よりも大切に見守っています。 そんな頼れる存在ジョンスを演じるのはイ・フィリップです。2007年にドラマ『太王四神記』でデビューし、2019年以降は実業家として活動しています。今や貴重となった彼の演技シーンは見ものです。

サンは世界を気ままに旅しながら人生を送っている天才音楽家です。愛や女性を信じておらず、自分に興味を持ってくれたオスカーに対しても冷たく接します。 毒舌な天才アーティスト・サンを演じたのは俳優のイ・ジョンソク。「新・韓流四天王」とも呼ばれる長身イケメンの彼はナチュラルな演技で存在感を放つ俳優の一人です。

イム・アヨンはヒロイン・ライムの親友で、ジュウォンがCEOを務めるロエルデパートの販売員として働いています。ライムとはとても仲良しですが、ジュウォンと入れ替わったことを知らないアヨンは性格の違う彼女と距離を置こうとしました。 キム秘書とラブラインを繰り広げるアヨン役を演じたのは女優ユ・インナ。愛らしいルックスと声で人気があり、本作の脚本家キム・ウンスクのヒット作「トッケビ」にも重要な役で出演しています。

キム秘書はジュウォンの専属秘書。ジュウォンにこき使われる毎日ですが、文句を言いながらも忠実に仕事をこなす頼れる人物です。アヨンのことが好きになり、アプローチします。 そんなキム秘書を俳優キム・ソンオが演じています。濃い顔立ちと目力が印象的で、映画「アジョシ」で悪役を務めたことで知名度を上げました。低い声が素敵な名バイプレイヤーです。

実は本作にはヒョンビンと結婚したソン・イェジンが本人役でカメオ出演しています！最終話でイム・ジョンス監督の目の前に現れたイェジンは“監督のシナリオが気に入ったから出演したい”と言ってジョンスを大いに喜ばせます。 ソン・イェジンの出演はこのワンシーンのみで、残念ながらヒョンビンとの共演シーンはありません。しかし放送当時は彼女のサプライズ出演が大変話題になりました。 イェジンは本作で脚本を担当したキム・ウンスクと親しく、直接電話で出演を依頼され、快く引き受けたという経緯があるようです。

本作の脚本は「天才女性脚本家」と呼ばれ、ラブストーリーやファンタジーを得意とするキム・ウンスクが担当しています。 ソンソンカップルを生み出したラブロマンスの名作「太陽の末裔」(2016)や、女優キム・ゴウンのブレイクとなった感動作『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(2016)の作家です。 どの作品も世界観や設定が壮大でありながら、最後は美しく完結させ、観る人を感動させるのがキム・ウンスク作品の特徴です。 今回もストーリー展開の素晴らしさが話題となり、最高視聴率は30％を超えて社会現象となりました。

本作はキスシーンが多く登場することでも話題となりました。「エレベーターキス」や、「暴風キス(強引に何度もキス)」など数々の名シーンを生みましたが、最も注目されたのは「カプチーノキス」。 カプチーノを飲んで唇に泡が付いたハ・ジウォンに、ヒョンビンが近づきキスをする胸キュンシーンです。優しくあごに手を添えながらのキスと、その後の俺様なセリフが多くの視聴者を虜にしました。 『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』(2015)でもパロディされ、未だに人気のある伝説の名シーンです。

ジュウォンとライム、2人の結末を紹介します。未視聴の人は注意して読み進めてください。

本作のテーマソングにもなっている「That Woman」(その女)は、実力派女性シンガーのペク・チヨンが歌っています。OSTの女王とも言われる彼女は、少しハスキーで哀愁のある歌声が特徴です。 今回の曲は、深く愛する男性への切ない想いを歌詞にしています。1人の女性が恋に落ちた時の心情を情緒たっぷりに表現した詩的な歌詞に、ペク・チヨン本人も“感動した”と語っています。

ヒョンビンが歌う「That Man」(その男)は、「That Woman」の歌詞「女」の部分を「男」に変えている以外、メロディーも歌詞も全く同じです。2曲は対になっており、ジュウォンとライムの2人を表現していると話題になりました。 ヒョンビンの歌声は甘い太めのハスキーボイスで、ドラマの切ない世界観を見事に表現しています。この曲はペク・チヨンの「That Woman」と共に韓国で大ヒットとなりました。聞くだけでドラマの名シーンが蘇ります。

大ヒットドラマ『シークレット・ガーデン』の魅力を感じられたでしょうか？本作は放送から10年以上経っても色褪せない名作です。 観たことがある人も、まだの人も、ぜひ視聴してキム・ウンスクの魔法にかけられてください！