「ワンピース」ズニーシャ(象主)の謎を徹底考察!正体やモデル・800年前の罪とは?
ズニーシャの初登場シーンを
「ワンピース」に登場する「幻の島ゾウ」象主(ズニーシャ)を徹底解説!彼の正体や800年前の罰、ジョイボーイやモモの助との関係性などを考察。ズニーシャのモデルとなった絵画や神話についても紹介しながら、物語における彼の役割について考えていきます。 ※この記事は「ワンピース」の重要なネタバレを含みます。
象主(ズニーシャ)とは何者なのか?特徴と概要を整理
本名 | 象主(ズニーシャ) |
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種族(学名) | ナイタミエ・ノリダ象 |
好物 | 空島のリンゴ , 巨大ワカメ |
大きさ | 全長20㎞以上 , 全高35㎞以上 |
初登場 | 80巻802話 |
声優 | 樋浦勉 |
ズニーシャはもともと新世界の海に存在する「幻の島ゾウ」として登場しました。この島は常に海域を移動し続けていて、意図して到達することがとても難しい島。それゆえ幻とされているのです。その大きさは全長20km以上、全高35km以上。 島には獣人のミンク族が住まい、モコモ公国という国家が栄えていました。ルフィたちが島に到着する少し前に、カイドウの側近ジャックの手によって国は壊滅へと追い込まれています。
象主(ズニーシャ)の正体は?
「幻の島」の正体は1000年以上生きているズニーシャという名のゾウです。ズニーシャの声はルフィとモモの助にだけ聞こえ、さらになぜかズニーシャはモモの助の命令に従います。 ズニーシャは大昔に罪を犯して以来、ただ歩き続けるという命令に従っているとのこと。821話で登場したこの罪の話は、1040話でさらに詳細が判明。彼は800年前に罪を犯し、ジョイボーイの当時の仲間であったことが分かりました。 攻撃許可をもらったズニーシャは一撃でジャック一団を返り討ちに。サイズもパワーも桁違いで、自由さえ得られれば作中でも上位の強さを誇りそうです。
ズニーシャの初登場シーンを
【考察】ズニーシャの罪とは?ジョイボーイや空白の100年との関係性
ズニーシャが犯した罪とは?
ズニーシャが800年前にどんな罪を犯したのか、具体的にはまだ分かっていません。さらにどこに向かって歩き続けているのかも謎。 ジャック襲撃後のズニーシャ治療のシーンで登場する、ズニーシャの行き先に関する会話は、意味深にカッコに括られフォントも強調されています。ちょうど800年前というのは空白の100年に該当。 これらから考察すると、彼の罪はもちろん、彼の向かう先も作中屈指の謎である空白の100年へと繋がっていくのは間違いなさそう。彼の罪そのものが空白の100年に直接関与しているのかもしれません。
ゾウの国での出来事を
800年前のジョイボーイがただ歩くことを命じた?
ズニーシャが命令に従って歩き続けていますが、世界政府もその所在地を正確に把握していない様子から、世界政府が命じたわけではなさそう。それでも1000年以上律儀に守っているのは、それが大切な仲間との約束だったからではないでしょうか。 彼の仲間といえばジョイボーイです。ジョイボーイが何らかの理由で、ズニーシャに歩き続けることを命令したのだとすると、彼と同じ力に覚醒したルフィとの接触によって、物語が大きく動く可能性もあります。
ズニーシャのモデルは?ナイタミエ・ノリダに隠された意味
学名「ナイタミエ・ノリダ象」を逆から読むと……?
83巻SBSにてズニーシャは「ナイタミエ・ノリダ象」というゾウだということが判明。学名を逆から読むと「ダリの絵みたいな」となります。 ダリと言えば有名な画家であるサルバドール・ダリです。ダリは「宇宙象」という脚長の象を様々な作品に登場させています。 宇宙象は重い身体を蜘蛛のように細長い脚で支えている象で、少し浮遊しているような姿です。その姿から、ダリは地上における権力と、宇宙における無力の対比を描いたのではないかと言われています。 ズニーシャのモデルがこの宇宙象だとすると、彼も海の中で長い脚を動かして歩いているのかも。またダリの絵では宇宙象が2体描かれていることから、ズニーシャを双子とする説もあります。
象の神ガネーシャ説
ズニーシャと名前が似ているガネーシャをモデルとする説もあります。ガネーシャはヒンドゥー教の世界観をなすインド神話に登場するゾウの頭を持つ神です。 神話ではガネーシャは父シヴァに濡れ衣を着せられて頭をはねられます。真実を知ったシヴァは放り投げた彼の首を探すも見つからず、道中で出会ったゾウの頭を代わりにガネーシャにつけたとのこと。 誤解とはいえ罪に問われゾウの頭となったガネーシャの姿は、たしかにどこかズニーシャに通じる気もしますね。
ワノ国に来た目的は?モモの助とルフィが握るカギとは
ワノ国開国のため?
ワノ国でのカイドウvsルフィの戦いが佳境を迎える中、突如ズニーシャはワノ国近海に現れます。ルフィの勝利後、モモの助はズニーシャに「まだ」開国しない旨を伝えました。これを聞いてズニーシャは静かに霧の中に消えていきます。 1052話で五老星は「ゾウが去ったのなら開国はない」と断言。この発言からも、ワノ国の開国にはズニーシャの何らかの力が必要で、ズニーシャもそれを理解した上で来るべきに備えて歩き続けているとも考えられます。 改めてモモの助が開国を決意したとき、再びズニーシャはワノ国に現れるのかもしれません。
新たなジョイボーイ誕生を見届けに来た?
ワノ国近海に現れたズニーシャはジョイボーイの復活に、「ジョイボーイが帰ってきた!!!」と胸踊らせている様子でした。「800年振りに聞く」とのことなので、ズニーシャは800年間歩き続けながらこの瞬間を待っていたのかも。 もともとジョイボーイを迎え入れるために開国が必要だとおでんは考えていたようです。しかし開国すると国は外敵に晒されることに。 ズニーシャはおでんとも縁があるようなので、ジョイボーイを迎え入れて開国した際に世界からワノ国を守るといった約束をしていたのかも。だからこそ顛末を見届けに来たとも考えられます。
なぜモモの助の命令は聞くのか?
ズニーシャの声が聞こえるのはモモの助とルフィのみ。過去にはロジャーやおでんも彼の声が聞こえたそうです。会話が成立するのはモモの助のみで、しかもモモの助の命令であれば、歩くこと以外に攻撃もできます。 モモの助は当初ゾウに住むミンク族が光月家の兄弟分だとして島に向かっていました。ミンク族だけでなくズニーシャ自体も、かつて光月家に仕えていたのかもしれません。 800年前、空白の100年でズニーシャは光月家に忠誠を誓ったとすると、その後歩き続けているのもモモの助の命令を聞くのも、その忠誠ゆえではないでしょうか。
ルフィが無意識にズニーシャを呼び寄せた?
覚醒間近であるルフィは1036話以降、「怪鳥銃(ロックガン)」をはじめとした「ロック」を冠する新技を次々と披露しました。 この元ネタと噂されているのが、中東アジアの伝説に登場するロック鳥という巨大な鳥です。別名「ルフ」というのも、なんだかルフィを彷彿とさせますね。あまりに巨大な鳥なので、親鳥はゾウ3頭を持ち去って雛鳥に食べさせると言われています。 「ロック」の名がつく技を繰り出した直後、ちょうどズニーシャ(ゾウ)がワノ国近海へ。伝説をなぞるような綺麗な流れになっているのです。 覚醒間近のルフィが、覚醒の前兆として無意識のうちにズニーシャを呼び寄せたとも考えられ、これが今後伏線となる可能性もありそう。
ズニーシャの初登場シーンを
【考察】その正体は元人間?古代兵器ウラヌス?
悪魔の実の能力者?元人間説
ズニーシャ=元人間説の根拠としてよく言われているのが822話の台詞。ズニーシャは「1000年を生きた者」として紹介されています。「ゾウ」や「動物」ではなく「者」と表現されているので、元人間の可能性があるという考察です。 ジョイボーイの仲間だったことや、モモの助との会話を考えると、たしかにかつては人間だったとしても不思議ではありません。悪魔の実を食べてゾウの姿として歩き続ける、それが彼に課された罰の全貌なのかも。
古代兵器ウラヌス説
もう1つ注目されているのが、ズニーシャ=古代兵器ウラヌス説。これまでプルトン・ポセイドン・ウラヌスのうちウラヌスのみが詳細不明です。 ウラヌスはギリシャ神話における天空神で、天そのものを神格化した存在。前述したモデルとされるダリの宇宙象とも宇宙という共通点があります。 さらにポセイドンであるしらほし姫は念のようなもので海王類を操ることができました。これはモモの助とズニーシャの関係性にも似ていて、ズニーシャがウラヌス、そしてそれを操れるのが代々の光月家の者ということなのかもしれません。
ズニーシャの初登場シーンを
「ワンピース」核心へと繋がるカギ?ズニーシャの真相を見逃すな
長かったワノ国篇から、いよいよ次の展開に突入しそうな『ONE PIECE』。ワノ国篇でいくつかの謎が明らかになるものの、依然としてズニーシャ関連は多くの謎を残したままとなっています。すべての真相は、恐らくジョイボーイや空白の100年の真実と共に、今後語られることになるはず。 果たしてズニーシャは、ルフィにとってどんな意味を持つ存在なのか。考察しながら、今後の展開を楽しみましょう!