2022年12月26日更新

『チェンソーマン』天使の悪魔は死亡した?正体・能力からアキ・マキマとの関係まで徹底解説!

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【正体】『チェンソーマン』天使の悪魔のプロフィール

生年月日 不明
性別
身長/体重 不明(小柄)
性格 気怠げで不真面目
バディ 早川アキ
能力 触れた相手の寿命を吸い取り寿命武器を生成可能
初登場巻/話 4巻34話
声優 内田真礼

天使の悪魔(エンジェル)は公安対魔特異4課所属の悪魔。バディを失った早川アキの後任バディです。人間に敵意を抱いていない珍しい悪魔で、容姿も頭上の天使の輪と羽以外は人間に近い姿をしています。 また非常に中性的な顔をしており、マキマが「彼」と言及するまで男と分かなかった読者も少なかったのではないでしょうか? 正体やその目的は本人の口からは明かされませんでした。しかし83話におけるマキマの言葉をそのまま受け取ると、「チェンソーマンの復活」を望んでいた眷属だったと考えられます。 しかし悪魔は輪廻転生をする際前世の記憶を失うので、今世の彼がそれを望んでいたかは不明です。

性格

他の悪魔に比べれば人間に友好的ですが、「人は苦しんで死ぬべきだ」という悪魔的な一面も。しかしこれは彼の性格の問題ではなく、悪魔の本能的なもののようです。 これに関しては原作6話にて、基本的に悪魔は「人間を嫌う”本能”」を生まれながらに刻まれていることが言及されています。 「働くくらいなら死んだ方がマシ」と公言するほど怠惰な性格で、仕事には不真面目。常に気怠げな雰囲気が漂っている悪魔です。しかしこれは「生」に対する執着がないが故の、破滅的思考からきているとも見られます。

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どうして天使が悪魔?名前の由来

本作における悪魔は、人間が恐怖を抱くことによって生まれます。つまり天使の悪魔は、人間の天使に対する恐怖によって生み出された存在なのです。 天使で思い浮かぶのは、死の間際に天から迎えにくる使者といったイメージ。人間に死を告げる存在への恐怖が天使の悪魔を生み、そこから転じて彼の人の命を奪うという能力になったのではないでしょうか。

【死亡】天使の悪魔は死亡した?

マキマに支配されて……

未来の悪魔から自分が死ぬ未来を聞かされたアキは、先の闇の悪魔との戦いで両腕を失ったエンジェルが自分亡き後も公安に残れるよう推薦状を書いてくれました。彼の思いやりに触れ、エンジェルはアキが生き延びる道を模索しようと、マキマに相談することを提案します。 アキとエンジェルがマキマを訪れると、マキマは支配の能力を使ってアキを強制的に自分と契約させるのでした。それを見たエンジェルは、自分も過去に彼女に支配されて故郷の村を滅ぼしたことを思い出します。

とっさにエンジェルは寿命武器を生成、口に咥えて反撃を試みますが、マキマの支配の力には力及びません。彼女の意のままに「マキマに全てを捧げる」と契約してしまい、以降は彼女の支配下に置かれることに。

支配されて以降のエンジェルは、マキマのお腹から伸びる鎖に繋がれた状態で登場。彼女にとって使える武器生成道具として、彼は自我なく使われることになります。

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実は死亡していない?第2部に登場?

実は、エンジェルの明確な死は描かれていません。マキマが11巻89話でエンジェルの能力を使った際、彼の天使の輪はマキマの頭上にありました。エンジェルが捧げた「全て」には命も含まれており、彼の命がマキマと一体化していると考えられます。 1部終盤でマキマはデンジによって倒されました。このタイミングでエンジェルも死亡したと考えるのが自然でしょう。 エンジェルいわく悪魔は地獄と現世で輪廻転生を繰り返すとのこと。マキマがそうだったように、天使の悪魔も第2部で転生して再登場する可能性はあります。

【来歴】天使の悪魔の活躍を振り返る

ここからは初登場した公安襲撃編から、地獄編までの活躍を振り返っていきます! 吸い取った寿命を武器に変えて使用する強力な能力を、どのように使用していたか見ものですね。

公安襲撃編で初登場

初登場となった公安編では戦闘シーンは多く描かれていません。 しかし初登場からゾンビの頭部を齧ったり、羽根で攻撃から防御したりと非常に印象的な描写が多いです。その中性的な容姿も相まって、ここで虜になった読者も多いのではないでしょうか? またここからアキが扱っている日本刀は天使の悪魔が制作したものです。本来触れられないものすら斬れる力を持っており、以降アキのメインウェポンとして活躍します。

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サンタクロースを倒す

レゼの活躍によって世界中に存在を知られ、デンジはデビルハンターに命を狙われるようになります。そこで天使の悪魔も、公安組と共にデンジ護衛の任に加わることとなったのです。 今まで吸い取った寿命を使う、「寿命武器」を制作する瞬間が初披露されました。5年分の寿命で作った武器でしたが、一瞬でサンタクロースが作った人形を斬り伏せていました。 初めて戦闘での活躍を見せた彼でしたが、クァンシの圧倒的な力を前に気絶してしまいます。その後は地獄の悪魔の力によって、地獄へと堕とされることになってしまいます。

地獄編:闇の悪魔によって……

急に地獄に堕とされ、状況把握ができないアキ達にここが地獄であることを説明しました。 公安特異4課において岸辺の次に強い天使の悪魔も、根源的恐怖を司る「超越者」の1体である闇の悪魔の前ではなす術もなく、両腕を切り落とされてしまいます。 さらに闇の悪魔に睨みつけられた瞬間、口、目、鼻から血を流し倒れてしまいました。 この戦いの後もなんとか一命を取り留めましたが、両腕を繋げることは出来ませんでした。 武器を生み出す能力なのに、その武器を扱えない体になってしまいました。実質デビルハンターとしては引退と言えるでしょう。

【過去】忘れていた衝撃の過去:マキマがもたらした惨劇とは

平和な島での暮らし

マキマとアキとのやりとりから、9巻74話で過去の記憶を取り戻したエンジェル。彼はのどかな南国の漁村に生まれました。村人は天使の悪魔にも優しく、彼は平和で穏やかな日々をそこで過ごします。 記憶の中には、彼が特別に想う村の女の子の姿もありました。大切な恋人のことすら忘れていた自分が、エンジェルは不思議で仕方ありません。 次の瞬間、マキマが現れます。彼女は天使の悪魔の力に目をつけて、彼のもとにやってきたのです。

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マキマの来訪で一変する日常

マキマはエンジェルに彼の力を見せてほしいと言います。しかしそれは人の命を奪う力。エンジェルは「嫌だよ。僕の力は死を呼んでしまうんだ」と拒否しますが、間髪入れずにマキマは「キミの力を私にみせて。これは命令です」と支配の力を発動。 マキマに操られるまま、エンジェルは大好きな村の人達の寿命を自らの手で奪って殺してしまうのでした。しかもその記憶は、マキマによって消されます。代わりにマキマにとって都合のいい記憶を植え付けられ、彼女の手駒の1つとして公安に連れてこられるのでした。 働くのに消極的だったのも、記憶は消されているものの、本能的にマキマへの嫌悪感を持っていたからかもしれませんね。

【バディ】早川アキとの関係

アキとエンジェルの関係は、当初はうまくいっていませんでした。真面目で仕事熱心、くわえて悪魔嫌いなアキにとって、仕事をしたがらないエンジェルは「フリでもお前とは仲良くなれない」存在です。 関係が変化したのは「レゼ編」から。レゼの配下の台風の悪魔の暴風に巻き込まれ飛んでいきそうなエンジェルは、これが自分の死期だと悟り、服をつかんで助けようとするアキを拒絶します。 しかしアキは自分の寿命を失うと知っていながら、エンジェルの手首を直接つかんで助けたのです。この一件をきっかけに、2人の絆は深まっていきました。 最後はお互いを生かすために動いており、かなり強い信頼関係があったことがうかがえます。

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【考察】天使の悪魔の両腕はなぜ治らない?

デンジに差し向けられた刺客の1人、ドイツのサンタクロースの策略によって公安メンバーらとともに地獄に落とされた天使の悪魔。8巻64話で登場した闇の悪魔によって、その場にいた者は考える暇すらなく瞬時に両腕を切り落とされます。 闇の悪魔は別格なようで、エンジェルは闇の悪魔に睨まれただけで目や口から血を流し倒れてしまったほどです。 その後、マキマの尽力で一行は地獄から現世へと帰還。治療を受けてコベニパワーは両腕が完治、アキは片腕が治りますが、一方でエンジェルだけが両腕を失ったままでした。

両腕が治らなった理由とは

悪魔なら血を飲めば腕が再生するはずです。なので、エンジェルが特殊な体質を持つ悪魔、もしくは彼自身が血を飲むことを拒んだ、のどちらかだと考えられます。 両腕を失った悪魔は公安から処分=殺される可能性が示唆されていました。エンジェルは台風の悪魔に吹き飛ばされた際も、アキの寿命を知った際も「死にたい」と口にしています。腕を治さなければこのまま死ねると、彼は考えたのかもしれません。 記憶はなくとも罪悪感だけが残っていて、愛した人の命を奪った腕も自分という存在も消してしまいたかったのではないでしょうか。

【能力】相手の寿命を吸い取る!強さは如何に

寿命武器の解説

エンジェルの能力は直接触れた人間の寿命を吸い取る力です。吸い取った寿命はストック可能で、武器に変換して使えます。 寿命武器生成時に「◯年使用」と寿命量を指定でき、武器の威力は使った寿命に比例します。アキの刀も、エンジェルが生成したものです。

年数不明

天使の悪魔が作り出した「寿命武器」には年数が明かされていない物がいくつかあります。 まずアキが公安襲撃編以降使用している日本刀は、天使の悪魔が作り出した物です。幽霊のように触れられないものを斬れる強力な能力を有しています。 またレゼ編のラストにて、マキマと共にレゼを追い詰めるシーンで使用しました。槍のような形をしていますが、特にそれ以上の能力は有してないように見えます。 的確にレゼの心臓を貫いているのを見ると、天使の悪魔は的に当てるのも上手いと見られます。

10年使用

マキマに奪われていた記憶を取り戻した天使の悪魔が、口に咥えながら斬りかかる際に使用しました。5年使用した武器よりも、柄のデザインが洗練されており、見た目も良くなっていくことがわかります。 しかし刃が触れる前にマキマには軽くあしらわれてしまった為、その能力は分からずじまいでした。

100年使用

天使の悪魔を手に入れた、マキマが使用しました。デンジの中に残った血から復活したパワーに対抗する際に登場します。 流石に100年も使用してるだけあって、太古の文明で使用されていた武器のような見た目をしています。筆者的にはこの武器が1番見た目が好みです。 しかしまたもや相手に斬りつけられることはなかった為、能力等は分からずじまいです。

1000年使用

真のチェンソーマンとして覚醒したデンジと戦うために、マキマが生み出しました。1000年使用しているだけあって、既に人智を越えた神話の武器のような形をしています。さながらグングニルと言ったところでしょうか? またその威力もとてつもなく、何やら時空を歪ませるほどの攻撃力を誇っています。幾ら弱体化していたとは言え、真の力を取り戻したチェンソーマンを吹き飛ばすほどの威力を持っていました。 この描写を見ていると、天使の悪魔が寿命を使うことを躊躇わなければ、チェンソーマンと互角にたたかえるのでは?と思わされますね。

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天使の悪魔の強さ

エンジェルの強さをマキマは「4課内で岸辺に次ぐ強さ」と評価しています。岸辺は「最強のデビルハンター」と言われ、実際特訓前のデンジとパワーが共闘しても歯が立たなかった人物です。なので、エンジェルもやる気を出せばかなり高い戦闘能力があるのでしょう。 マキマの支配下で生成した寿命1000年使用の武器は、人知を超えた神話的な形状のもので威力も破格。チェンソーマンを一撃で仕留めており、天使の悪魔の能力自体がチート級だといえます。

【魅力】気だるげなのに義理堅い所がかわいい!

エンジェルは初登場時、性別不明でした。ピンクのロングヘアと小柄な体格、中性的な美しい顔立ちから、デンジも女性だと思っていたほどかわいいエンジェル。 しかし実際は、エンジェルは男でした。41話でマキマが「4課で岸辺隊長の次に強いのは彼だよ」とエンジェルの強さに言及。「彼」と表現するまで、気づかなかった読者も多いでしょう。 そんな彼の魅力は義理堅い所だと思います。最初はアキに協力的ではありませんでしたが、レゼ編で命を救われたことがきっかけで変わっていきます。 最期はマキマに掌握されそうになったアキのため、両腕がないながらもマキマに立ち向かう勇敢な姿を見せてくれました。

【声優】天使の悪魔の声優は内田真礼!

内田真礼

アニメで天使の悪魔の声を担当するのは内田真礼(うちだまあや)です。『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花役や「はめフラ」のカタリナ役などが有名。 『約束のネバーランド』ではノーマン役で少年キャラを好演。「はめフラ」での1人5役など幅広い演じ分けに定評のある彼女なら、エンジェルの中性的な雰囲気も見事に表現してくれそうです。

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『チェンソーマン』気怠げな天使の悪魔は強くてかわいい

チェンソーマン
© 藤本タツキ/集英社・MAPPA

『チェンソーマン』に登場するエンジェルこと天使の悪魔について紹介しました。容姿が魅力的なだけでなく、過去や性格など思わず感情移入してしまう要素の多い、第1部でも屈指の人気キャラだったエンジェル。チェンソーマンの眷属でもあるエンジェルの第2部再登場を期待して待ちましょう!