『崖の上のポニョ』声優&キャラを一覧で紹介!ポニョを演じた子役の現在は?
『崖の上のポニョ』、スタジオジブリの名作アニメの声優を紹介
2008年に公開されるやいなや、そのキャッチーな主題歌や独特の世界観から興行収入155億を叩き出した、スタジオジブリによる大ヒット映画『崖の上のポニョ』。ただの子供向けアニメでなく、北欧神話を盛り込んだその内容や、不思議な世界観から多くの大人をも魅了しました。 くるくると画面上を飛び回る、愛くるしい個性的なキャラクターたちは本作の魅力の1つ!そんなキャラクターたちに息を吹き込んだ声優たちを、本記事では紹介します。出演していたあの大物女優や、あの子役の現在など、本作がもっと楽しくなること間違いなし!その前に、まずはあらすじからおさらいしましょう。
『崖の上のポニョ』のあらすじ
物語のヒロイン・ポニョはさかなの子。ある日海底の家から外界に飛び出したポニョは、陸で宗介という5才の少年と出会います。お互いのことを大好きになったポニョと宗介。宗介は、母親の協力を受けポニョと一緒に暮らそうと決めます。 しかしそこに、ポニョの父であり、昔は人間だった海の魔法使い・フジモトが現れ、ポニョと宗介は引き離されてしまうのです。 ポニョの願いは1つ。「人間になって宗介と一緒に暮らしたい。」小さな妹たちの力を借り、ポニョは再び家を飛び出し宗介の所へ戻ります。それを知ったポニョの母・グランマンマーレは娘の願いを叶えようと、条件付きでポニョを完全な人間にするための魔法をかけます。魔法の条件とは、「2人が相思相愛であること」だったのです。
ポニョ/奈良柚莉愛(現:神月柚莉愛)
本作の主人公である魚の女の子ポニョ。人間の宗介を好きになり、自分も人間になりたいと願うようになります。彼女が地上に近づいたことで、宗介の住む町は大変なことになってしまうのですが……。
いい夢見るんだよぉぉ???????????? pic.twitter.com/wojiybixlp
— 神月 柚莉愛 (@yuri_ponyo) April 17, 2022
ポニョの声を務めたのは、奈良柚莉愛(当時)。1999年に赤ちゃんモデルとしてデビューした彼女は、その後、本名で子役として活動。2008年に『崖の上のポニョ』で声優に挑戦し、翌年の2009年には芸名をひらがなの「ならゆりあ」に改めました。 2019年に芸名を現在の神月柚莉愛に変え、名古屋のアイドルグループ「P.IDL NAGOYA」のメンバーとしてデビュー。2020年に同グループを卒業し、女優として再スタートをきるため東京へ活動拠点を移しました。 それ以降は、ラジオや舞台を中心に活動しています。
宗介/土井洋輝
ポニョと恋に落ち、最終的に彼女を一生愛すると誓った宗介。6歳ながらにしっかりとした性格で、だいたいのことは自分でできてきまう頼れる男の子です。 宗介を演じたのは朝の連続テレビ小説 『芋たこなんきん』(2006年)や、『水戸黄門』(2008年)に出演していた、子役・土井洋輝。他の映画作品では『ホームレス中学生』(2008年)で、主人公・田村裕の幼少期を演じました。 2008年より出演作は特になく、芸能活動などもしていない模様。そのため、引退したのではないかと言われています。
リサ/山口智子
宗介の母親であり、デイケアセンター「ひまわりの家」で働くリサ。突然現れたポニョも温かく迎え入れる懐の深い女性です。
リサを演じたのは女優の山口智子。 1980年代後半から活躍している彼女は、 ドラマ『王様のレストラン』(1995年)や『ロングバケーション』(1998年)、2010年代以降も『BG〜身辺警護人〜』(2018年)や「監察医 朝顔」シリーズなどへの出演で知られています。
耕一/長嶋一茂
リサの夫で宗介の父である耕一。貨物船の船長である彼は、仕事柄家を留守にしがちですが家族を愛しており、宗介のことを「自慢の息子」だと言っています。
耕一の声優を担当したのは、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の長男・長嶋一茂。 プロ野球選手を経てタレントに転身し、バラエティ番組をはじめ、CM、ドラマや映画出演など幅広く活躍しています。 天然発言や歯に衣着せぬ発言が好まれ、バラエティ番組にも多数出演しています。
グランマンマーレ/天海祐希
グランマンマーレは、ポニョの母で海全体を司る女神、そして強大な力を持った魔法使いです。本作のなかでもっとも謎に包まれた存在ですが、ポニョを見守り、娘のしあわせを願う良き母ででもあります。
グランマンマーレの声優を務めたのは、宝塚歌劇団の元男役トップスターの天海祐希です。 売れっ子女優として数多くのドラマ、映画に出演している彼女。声優としては本作以降も、2015年の『ミニオンズ』、2016年の『名探偵コナン 純黒の悪夢』とヒット作に出演。2017年にはジブリ解体後にプロデューサー西村らによって設立されたスタジオポノック製作の『メアリと魔女の花』にも出演しています。
フジモト/所ジョージ
ポニョの父フジモトは元人間で、グランマンマーレに恋をして魔法使いになった人物です。人間に愛想を尽かして過去を捨てた彼は、娘のポニョが地上に興味を示すのを嫌がっていました。
この冬、所さんは何を着ているのでしょうか。ちょっと世田谷ベースを覗いてみましょう。
— 所さんの97チャンネル【世田谷ベース公式】 (@97ch_official) January 15, 2022
▼所さんの97Channelhttps://t.co/jwjIKnZIxP#所ジョージ #世田谷ベース pic.twitter.com/1b2VPbg9oS
ポニョの父・フジモトを演じた所ジョージは、実はフジモトの操る魔物・水魚も彼が演じています。本作以外にも「トイ・ストーリー」シリーズのバズ・ライトイヤー役などで声優として活躍。 ミュージシャンとしてデビューした後、タレント業をメインに活動しており、冠番組を含めレギュラー出演を大量に抱える大ベテラン!俳優としても1993年の黒澤明監督による『まあだだよ』をはじめ、ジブリ映画やディズニーの3作品に出演経験があります。
ポニョの妹たち/矢野顕子
姉ポニョを慕っている可愛らしいポニョの妹たち。みんなで力を合わせてポニョが地上に行く協力をするシーンが印象的ですね。
今朝クロウゼットに手を入れたら、これが釣れた。随分前にジブリ美術館@GhibliML に招かれた時に、宮崎吾朗館長(当時)からいただきました。着心地もゆとりの具合いもよろしいです。また行きたくなっちゃったなあ。 pic.twitter.com/TU0FGAfnlX
— 矢野顕子 Akiko Yano (@Yano_Akiko) February 3, 2022
そんな妹たちの声を担当したのは、シンガーソングライターの矢野顕子です。1977年に『いろはにこんぺいとう』でデビューした彼女は、独特な楽曲と歌声で年齢・性別問わず多くのファンを獲得しています。 歌手活動以外では、1999年の『ホーホケキョとなりの山田くん』などのジブリ作品に数回出演しています。
カレン/大橋のぞみ
ひまわり園で宗介とクミコちゃんが話しているところにやってきた女の子はカレンちゃん。声を演じたのは実は主題歌を歌っている大橋のぞみちゃんなんですよ!「崖の上のポニョ」放送中! #ポニョ #ジブリ #kinro pic.twitter.com/t7iFX9x3yF
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) February 13, 2015
宗介と同じ幼稚園に通うカレンは、少しおっとりした性格のようです。
カレンを演じたのは、大ヒットした本作の主題歌「崖の上のポニョ」を歌い、可愛らしいダンスと歌声でお茶の間を魅了した子役・大橋のぞみ。 本作出演後もドラマ『白い椿』に出演し、バラエティにも出演するなど活躍を見せていましたが、2012年に学業を優先するため、という理由で芸能活動を引退しています。
クミコ/平岡映美
宗介と同じ保育園ひまわり園に通っている女の子・クミコ。彼女はポニョに対して「可愛くない」と憎まれ口を叩いたため、ポニョに水を掛けられてしまいます。
クミコを演じた平岡映美は女優、タレントとして現在も活動しています。2020年にはドラマ『映像研には手を出すな!』、2022年には『ミステリと言う勿れ』に出演しました。 サッカー好きらしく、自身のSNSには観戦の様子が度々アップされています。
婦人/柊瑠美
ポニョと宗介が出会った、古風な子連れ女性の声を演じたのは、女優の柊瑠美。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の千尋役でも有名です。
柊は6歳の頃から子役として活動し、2001年『千と千尋の神隠し』で一躍注目の的に。2005年には『野ブタ。をプロデュース』で主人公を追い詰めるクラスメイトを演じ、話題となりました。その後は学業に専念していましたが、芸能界に復帰。2019年6月22日には自身のブログで一般男性との結婚を発表しました。
トキ/吉行和子
リサが働く、デイケアサービスセンター「ひまわりの家」の住人で、頑固な性格の持ち主であるトキ。トキはポニョのことを「人面魚」と呼び、顔に水をかけられていました。
トキの声を担当したのは、女優でエッセイストの吉行和子です。 吉行は1955年に初舞台を経験し、1959年に『にあんちゃん』にて映画デビュー。1978年には『愛の亡霊』での身体を張った演技が話題となり、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。その後も映画、ドラマなど数多くの作品に出演し、活躍をつづけています。
ヨシエ/奈良岡朋子
(画像右) 「ひまわりの家」の住人・ヨシエはトキとよく一緒にいるものの、彼女とは対照的な優しい性格のおばあちゃんです。 奈良岡朋子は「黒い雨」や「太陽にほえろ!」、映画『どですかでん』など数々の名作に出演しています。また橋田寿賀子作品でナレーターを務めたり、「釣りバカ日誌」シリーズへの出演などでおなじみ。2022年、90歳を超えた現在も現役で活躍しています。
アナウンサー/羽鳥慎一
宗介たちの住む町の嵐のニュースを伝えるアナウンサーを演じたのは、羽鳥慎。 羽鳥は元日本テレビアナウンサーで、2019年からはフリーアナウンサーとして情報番組やバラエティ番組で活躍しています。 声優としては、やはりアナウンサー役で『茄子 アンダルシアの夏』(2003年)、『サマーウォーズ』(2009年) に出演。ほかに『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)や『天気の子』(2019年)でも声優を務めています。
魅力的な声優たちも『崖の上のポニョ』の魅力!可愛いキャラクターにも注目
意外な芸能人が声優を務めていますが、全員ハマリ役でさすがのキャスティング、と言ったところ。 声優を知った上でもう一度本作を見直してみても面白いのではないでしょうか。ぜひ彼らの演技にも注目して見てみてくださいね!