2020年4月19日更新

【ワンピース】ブルックを徹底解説!麦わらの一味の不思議なガイコツ音楽家

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【ワンピース】ブルックを徹底解説!麦わらの一味の不思議なガイコツ音楽家 サムネイル

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「ワンピース」鼻唄のブルックを徹底解説!麦わら海賊団の不思議なガイコツに迫る【ネタバレ注意】

白骨化した長身の身体に、なぜかもじゃもじゃと生えたアフロヘア。一度見たら忘れないインパクト抜群の容姿を持つブルックは、麦わらの一味の音楽家として仲間に加わっています。 しかし彼が歩んできた過去に関しては未だ分からないことが多く、見た目の奇抜さもさることながら、生い立ちも奇妙で興味深いエピソードを持っています。 「鼻唄のブルック」という異名を持ち、出身はウエストブルー。とある王国の護衛戦団団長を経てルンバー海賊団に仲間入りし音楽家として活動していました。 ある日「魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)」で海賊と戦った際に毒を受け、一度は仲間とともに命を落としてしまいます。 しかし、「ヨミヨミの実」の能力者であったブルックは魂だけの姿になったあと黄泉の国から舞い戻ってきて再び蘇ることができたのです。 命を落とした場所が霧の深い場所だったためなかなか自分の死体を見つけることができず、1年ほどさまよってしまったために身体が白骨化してしまいガイコツとして蘇りました。それから50年近くの間、ブルックは1人で霧の中をさまよっていたそうです。 ※本記事では『ONE PIECE』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

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クジラのラブーンはブルックのソウルメイト!

ブルックがルンバー海賊団に所属していた時に仲良くなったのが、クジラのラブーンです。 このクジラはグランドラインの入り口にいて、今もルンバー海賊団のみんながグランドラインを一周して帰ってくるのを待っています。ラブーンにはルフィたちとも出会っていて、同じく再会を約束した思い出があります。

ブルックの悪魔の実は「ヨミヨミの実」!死ぬことで能力が発動する

ブルックは悪魔の実の1つ「ヨミヨミの実」を食べた超人系能力者であり、その能力は一度死んでも蘇ることができるというものです。死ぬまで特に効力を発揮しないにも関わらず、悪魔の実の呪いにはかかるため、死ぬ前はただのカナヅチという状態でした。 死亡してからすぐに自分の肉体に魂を宿すことが出来れば、生前と同じ見た目で蘇生できますが、ブルックの場合は、死んだ場所が霧の深い「魔の三角地帯」だったため、自身の死体を見つけるのに1年もかけてしまい、白骨化した状態での復活となりました。 ですが、ガイコツとなったお陰で体重がかなり軽くなったため、少しの間なら能力者の弱点である海の上を走ることができるようになり、骨だけの体なので雷にも強い耐性を持つなど、生身より便利な体となっています。 また、骨だけの体で内臓などありませんが、なぜか普通に飲食可能で、牛乳などを飲んでカルシウムを摂取するとほとんどの怪我を治すことができるようです。

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ブルックの戦闘力は申し分なし!「鼻唄三丁矢筈斬り」は彼の代名詞

ブルックは音楽家ですが、腕の立つ剣士としても名を馳せていてその首に懸賞金がかけられているほどの実力の持ち主です。両刃の剣を仕込んだステッキを使って攻撃を繰り出します。音楽家としての才能も戦闘に取り入れて生かし、急所を手早く確実に狙いつつもユーモアのある戦い方をします。 鎮魂歌・ラバンドゥロル(レクイエム・ラバンドゥロル)はもっとも得意とする代名詞のような技で、動きが速すぎて相手が斬られたことに気づくのに時間がかかるのが特長です。 ブルックの腕前を高く買っていたルンバー海賊団の仲間から「鼻唄三丁矢筈斬り(はなうたさんちょうやはずぎり)」という愛称をもらい、今はこちらの技名を主に使っているようです。 剣技の他にも骨だけになって軽くなった身体を生かし、ものすごく高い跳躍をしたり水上の上を走ったりなどその身体能力の高さを披露しています。

王下七武海のモリアに影を奪われていた!「スリラーバーグ編」

ブルックは「ヨミヨミの実」で復活した後も、「魔の三角地帯」を1人でさまよい続け、スリラーバークに迷い込んでしまいます。そこで七武海の1角ゲッコー・モリアに影を奪われてしまいました。 モリアに影を抜かれた者は日光を浴びると消滅してしまうため、ブルックは何としても影を取り戻そうと大量のゾンビ相手に戦いを挑みます。ゾンビたちがトラウマを抱えるほど健闘したブルックでしたが、自分の影を入れられた侍のゾンビ・リューマに敗れてしまい逃亡したのでした。 それから5年後、ブルックは麦わらの一味と出会い、彼らと共闘してモリアを倒すことになります。ブルックは再びリューマに手も足も出ず負けてしまいますが、ゾロが彼を倒したことで、無事影を取り戻すことが出来ました。 その後はルフィたちと共にモリアを撃破し、再会を約束したラプーンが今も双子岬で待っていることを知ったブルックは、麦わらの一味に加入したのでした。

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シャボンディ諸島から2年の間でブルックはソウルキングに!パワーアップを果たす

シャボンティ諸島でバーソロミュー・くまによって各地に飛ばされてしまった麦わらの一味。ブルックが飛ばされた先はナマクラ島・貧困の国「ハラヘッターニャ」でした。悪魔召喚用の魔法陣の上に着地した結果、「悪魔王サタン」と勘違いされてしまい、彼らが敵対している手長族と戦わされることになります。 無事に勝利したブルックでしたが、隙をつかれて今度は手長族に拉致され、見世物にされてしまいます。そんな中、新聞でルフィが「16点鐘」を行った記事を読み、そこから2年後に集まるというメッセージを読み取りました。 そして、ブルックは2年の間に世界中を回りながら音楽の幅を広げ、「ソウルキング」と称されるトップミュージシャンとなっていたのです。 2年後の約束の日も、ブルックはシャボンティ諸島で世界ツアーの最終公演をしていましたが、マネージャーの手長族に通報されて海軍に会場を包囲されました。ですが、観客の協力を得てルフィの生存を公表し、最後の一曲を歌いきった後、無事一味に合流しました。

2年の修行を経て「ヨミヨミの実」が真価を発揮!

「ヨミヨミの実」の能力は一度生き返るのみで、戦闘に役立つものは特にありませんでした。ですが、ブルックはシャボンティ諸島でくまに飛ばされてからの2年間で本来の能力に気づき、その力に磨きをかけています。 ブルックの魂は、死んだら黄泉の国に行くという自然の摂理に抗ってこの世に存在しているため、「限りなく実体に近い強力なエネルギーの塊」となっているようです。そのため、首を切られたり、体のパーツがバラバラになったとしても、魂のエネルギーで再度くっつけられます。 また、自分の意思で幽体離脱して魂だけとなって動くことも可能になりました。目には見えるものの、霊体なので壁や床をすり抜けて自由自在に移動することができ、毒ガスなども無効なので人が侵入できない場所にも難なく入ることが出来ます。 攻撃面では、黄泉の冷気をこの世に伝えることが出来るようになり、それを剣に纏わせた「凍える剣」が使用可能となりました。さらに、相手の魂に語り掛ける音楽の力も強力になっており、幻覚をみせたり、ビッグ・マムが魂を入れた兵士を一瞬で無力化したりするほどです。

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読者からは“いらない”って言われてる端役!?

ポジティブでひょうきんなブルックですが、しばしばファンの間で「麦わらの一味に必要ないのでは?」と話題になることがあるようです。というのも、彼の職業は音楽家。航海を続ける上で必要不可欠な役職ではありません。 また腕の立つ剣士でもありますが、絶対的な実力を誇るゾロがいるために存在が霞んでしまうというのです。 懸賞金がかけられるほどの力の持ち主ですが、自分がガイコツであるのにも関わらず幽霊などを恐れる怖がりな一面もあり、それが足手まといのように映ってしまうようです。 しかし、2年の時を経て他のメンバーと同じようにブルックもまた成長を遂げています。新しい技を取得してさらなる実力を身につけているのです。今後戦闘要員として大いに期待できるキャラクターです。 半世紀も霧の中をさまよっていたので最近の世界情勢には疎いですが、長い人生で身についた有益な知識を持っています。今後ブルックの知識が麦わらの一味の役に立つ時が来るかもしれません。

万国編では大活躍!ブルックなしではルフィたちに勝機は無かった

万国編でブルックは、ビッグ・マムが保有する3つの「ロードポーネグリフ」を奪うため、ペドロと共にホールケーキ城に潜入しました。ペドロを囮にすることで宝物の間に侵入すると、魂で動くチェス戎兵たちを一瞬で制圧して見せます。その直後、ビッグ・マムが現れて捕らわれてしまい、作戦失敗かと思われましたが、ブルックはちゃっかりとポーネグリフの写しを手に入れていたのです。 結果的にビッグ・マム暗殺作戦は失敗しますが、ブルックはお茶会でもファインプレーを見せました。カタクリに邪魔されて中々マザー・カルメルの写真のもとへ行けないルフィの代わりに、「ヨホホ」と笑いながらあっさりと写真を割ります。 その後、ビッグ・マムから逃げる際には、「鼻唄三丁 魂の矢筈斬り」で実体のない雲であるゼウスを一刀両断し、彼女の機動力を奪ってみせました。

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ブルックと言えばこれ!みんなを凍えさせる“スカルジョーク”

明るい性格のブルックは、しばしば自分のガイコツの身体をネタにした「スカルジョーク」を披露します。 メンバーの中で最年長ですが、誰に対してもさん付けで呼ぶ紳士的な態度をとります。 かと思えば大胆におならやげっぷをしたり、ナミに会って開口一番「パンツみせてもらってもよろしいですか?」と聞いてナミの蹴りをくらったりしています。そんな時、骨をかけたシャレや骨だけの自分をネタにしたジョークを飛ばして周りを寒がらせているのです。

実はブルックにはモデルとなった人物が!

モデルとなった人物は、ジェームズ・ブルックという19世紀のイギリスの探検家です。イギリスでは帝国主義を象徴する人物として広く知られています。ボルネオ島にあったサラワク王国の初代国王を務めました。 前述のスカルジョークは原作者の尾田栄一郎が和月伸宏のアシスタント時代に武井宏之と会話をしていて生まれたものなんだとか。 好奇心あふれる冒険家のジェームズにユーモアあふれるスカルジョークを組み合わせてブルックのキャラクターが生まれました。

ブルックが大切にしている歌、「ビンクスの酒」は麦わら海賊団ver.でリリースされている

音楽家ブルックは、亡きルンバー海賊団のみんなと死ぬ間際まで歌い続けた歌を大事にしています。その歌の名前は「ビンクスの酒」。生前のみんなの歌声を貝(ダイヤル)に録音し、自分の頭蓋骨にしまって大切に持ち歩いています。この世界では誰もが知っている有名な舟唄です。 この歌を麦わらの一味のメンバーで歌ったCDがリリースされています。 同じCDにブルックが歌う「幸せの黒いハンカチ」と、麦わらの一味全員で歌った「A THOUSAND DREAMERS」が収録されているのでそちらもぜひチェックしてみてください。

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アニメ版「ワンピース」でブルック役を担当するのは俳優のチョー(写真右)

個性豊かなブルックの声は、俳優のチョー(写真右)が担当しています。チョーは1957年生まれの埼玉県出身で、『たんけんぼくのまち』のチョーさんや『いないいないばあっ!』のワンワンなど、NHKに馴染みの深い俳優です。『いないいないばあっ!』のワンワンはスーツアクターも兼任し、体力作りのため60歳を間近に控えた今も毎朝10kmのランニングを欠かさないそうです。 ブルックの初登場のタイミングが遅かったため、はじめてアフレコ現場に行った時はブルックと同じように絆が出来上がっている中に入っていけるか心配だったと話しています。今ではジョークを飛ばして笑いを取り、『ワンピース』のコミックの最新巻を誰よりも早く手に入れて現場にやってくるほどのワンピース好きということです。