黒崎一護の強さの秘密は出生に?卍解やホロウ化をまるっと解説【BLEACH(ブリーチ)】
『BLEACH(ブリーチ)』黒崎一護のプロフィール
本作の主人公、黒崎一護(くろさきいちご)。オレンジ色の髪の毛と茶色の瞳が特徴的で、空座第一高校に通う高校生。名前は何か1つのものを護り通せるものになるように願ってつけられました。 その特徴的な髪の色から教師や上級生から不良に見られることを避けるため、勉学に励み期末試験で322人中23位と優秀な成績を残しています。 中学時代には親友の茶渡泰虎(さどやすとら)と共にヤンキー界の有名人として君臨していましたが、実際は仲間や家族を護るために戦うことのできる心優しい性格の持ち主です。 そんな一護の弱点は人の顔と名前を覚えること。親友のチャドも本来は「さど」ですが、一護の読み間違えからあだ名がつきました。 生まれつき霊感が強かったがために虚(ホロウ)との戦いに巻き込まれていきます。原作者の久保帯人は一護のことを描きにくいキャラだとコメントしており、タレ目と独特の髪型を描くのに苦労していたようです。
【声優】アニメ版の黒崎一護役は森田成一(もりたまさかず)!
黒崎一護の声は森田成一(もりたまさかず)がつとめています。1972年10月21日生まれの声優、俳優、ナレーターで『ファイナルファンタジーX』の主人公ティーダが声優デビュー作です。 森田は、一護を普通の高校生という部分に重点を置いて演じることを心がけていたようで原作者の久保帯人もアニメを見ていて鳥肌が立ったそうです。 代表作として『TIGER & BUNNY』のバーナビー・ブルックスJr.役、『戦国BASARA』の前田慶次役などがあげられます。
アニメ最新作「千年血戦篇」も声優は変わっていない
一護について検索すると「 声優 変わった」と表示されることがありますが、 一護の声優は変わっていません。初期から森田成一が続けて担当しています。 2023年7月から2クール目の放送が再開するアニメ「千年血戦篇」。森田は本クールについて、静かに恐怖が迫ってきて淡々と進む印象があるとトークショーにて言及していました。その他、自身の担当する一護の登場シーンについても、収録中に原作者の久保帯人と世界観について共有をしながら臨んだそうです。 キャラクターと真摯に向き合う森田が演じる一護に期待が高まりますね!放送に向けて1クール目を振り返るのをおすすめします。
【来歴】一護の活躍を振り返る
「死神代行篇」でルキアと出会い死神代行に
生まれつき霊感が強かった一護は、ある時死神を名乗る少女・朽木ルキアと出会います。
虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊に襲われた一護は無謀にも生身で立ち向かい、相手の攻撃をルキアが庇い重傷を負ってしまいます。このままでは勝てないと見たルキアは、最後の手段として一護に死神の力を分け与え退けることに成功します。
しかし力の譲渡の際、半分だけ分け与えるつもりが一護にすべて吸い取られていました。これに気付いたルキアは、一護は一体何者なのかと疑問を持ちます。
その後ルキアは一護の通う学校へ転校生として登場。ルキアは「力を吸い取られたため帰れなくなったから、回復している間死神としての仕事を代わりにやってほしい」と一護に頼むことに。一度は断る一護ですが、その後覚悟を決めた彼は死神代行を引き受けることになりました。
「尸魂界編」でルキア救出を試みる
重禍違反者として処刑命令を受けたルキアを助けるべく、瀞霊廷(せいれいてい)への潜入に成功した一護たち。道中で一護と対峙した死神の中には、彼の力に魅かれたのか、それとも彼の助けるという想いが伝染したのか、ルキア救出に協力しようとする者も出始めました。 処刑当日、一護らが現れたことにより尸魂界中が混乱している中、ついにルキアの処刑が始まってしまいます。自らの死を決意したルキアでしたが、なんとか一護は処刑前に駆けつけます。 「助けに来たぜ、ルキア」 その姿はまさに主人公。その後も、ルキアの義兄・朽木白哉(くちきびゃくや)と対峙しますが、死闘の末、一護は習得した卍解・天鎖斬月(てんさざんげつ)を使い勝利し、ルキアを救い出すことに成功しました。 敵であったはずの死神たちの協力を得て、数千人という敵の中、ルキアを救出してしまう。一護の活躍ぶりが光っていますね。
「破面篇」で一護の父の正体が判明
尸魂界での一件を経て、一護は正式に空座町の死神代行の任に就きます。ようやく現実世界に戻ってきた一護の前に現れたのは、転校生の平子真子(ひらこしんじ)。その正体は虚の力が発現した死神「仮面の軍勢(ウィザード)」のリーダーでした。 その頃、空座町には愛染が差し向けた「破面(アランカル)」による攻撃が仕掛けられます。藍染惣右介の動きを察知した一護の父・黒崎一心が死神の力を取り戻し、一護は初めて父が死神だったことを知るのでした。 破面の強さを目の当たりにして己の無力さを悟った一護は、仮面の軍勢の元で修行をして虚化を習得します。
「虚圏編」で完全虚化!ウルキオラを圧倒
虚圏(ウェコムンド)編では、藍染の策略により破面(アランカル)に連れ去られた織姫を救出するため、一護は浦原の協力の下、友人である石田雨竜・チャドと一緒に藍染一派のいる虚圏に向かうことに。織姫を助けるべく、彼らは破面たちと極限の死闘を繰り広げます。 数々の戦闘において、特に序列6位のグリムジョーや序列4位のウルキオラとの戦闘シーンでは、さらに成長した一護の強さがみえました。しかし、ウルキオラとの戦いでは、途中で一護は完全虚化してしまい、自分の力とは言えないような形でウルキオラを再起不能にしてしまいます。 その後ようやく理性を取り戻した一護はウルキオラに再戦を申し込みますが、既に彼は瀕死の状態になっていたため叶わず。完全なる勝利とはいえませんが、ウルキオラを倒したことにより織姫の奪還に成功したのです。
「死神代行消失篇」完現術者との闘い
先の戦いで使った奥義の反動で一切の霊力を失った一護は、普通の高校生活を送っていました。 そんな彼の前に一護に死神の力を取り戻させることが目的だという「XCUTION(エクスキューション)」の銀城空吾(ぎんじょうくうご)が現れます。一護は彼の元で修行して「完現術(フルブリング)」を習得。 しかし銀城の真の目的は、一護の完現術を奪うことだったのです。刀で貫かれ窮地の一護に、もう1本の刀が刺さります。それはルキアの刀で、刀には死神たちの力が注がれていました。その力によって復活した一護は、銀城に勝利します。
「千年血戦編」で発覚した衝撃の事実
滅却師(クインシー)の始祖・ユーハバッハが尸魂界を襲撃したことから千年血戦篇の物語は始まります。要請を受け襲撃された尸魂界に向かうことになった一護。果敢にユーバッハに挑みますが、苦闘の末、自身の斬魄刀を折られてしまいます。 その後、斬魄刀を治すため、霊王宮に向かうことに。途中、二枚屋王悦(にまいやおうえつ)に出された課題にあえなく失敗。現世に強制帰還されてしまいます。そんな彼の前に父・一心が現れ、自身の誕生の秘密を明かすのでした。 なんと一護の母・真咲は滅却師で一心は死神でした。一護は滅却師と死神のハーフだったのです。全てを知った直後に霊王宮に連れ戻された一護。 そこで彼は再び、自身の斬魄刀と対峙します。一護の本来の斬魄刀「斬月」は、一護の中の「内なる虚」と「滅却師の力」の根源が融合した、2刀1対の刀でした。
千年血戦篇を
アニメオリジナルシーンが存在!「不入参道」で修行する一護
原作で描かれなかった修行シーンが2023年7月から放送したアニメ「千年血戦篇」で放送されました。一護役の森田がトークショーにて、元々設定が存在したがカットされていたシーンだと言及しました。 瀞霊廷にある「不入参道(いらずさんどう)」と呼ばれる場所で修行をする一護の姿が描かれました。兵主部曰く、「不入参道」は霊王の許しなくては入ることが許されない神聖な場所。歩く度に体が重くなりエネルギーが削がれていくような印象を受けます。 アニメで追加されるオリジナルシーンだからこそ、原作を読んでいる人も更に楽しめるのではないでしょうか。この参道でのシーンは今後どのように繋がっていくのか期待です。
【最後】一護の10年後は結婚して子供がいる?
世界を守った一護はクラスメイトだった井上織姫と結婚したことが10年語を描いた最終話で判明。プロボクサーとなった友人チャドの試合を、友人たちと観戦しようとする一護。彼がキッチンに声をかけると、エプロン姿の織姫が登場します。 さらに一勇(かずい)という息子の姿も。一勇は一護の能力をしっかり受け継いだようで、幼いながらも死神として活躍している様子。 最終話ではクロサキ医院を継いだかと思われた一護ですが、続編にて翻訳家になったことがわかりました。
【斬月】一護の斬魄刀と卍解
死神たちが持っている日本刀に近い形を持った武器の総称を斬魄刀(ざんぱくとう)といいます。虚を斬ることでその罪をなくし人間に戻すことで尸魂界(ソウルソサエティ)へ送ります。 本来の死神は浅打(あさうち)と呼ばれる無名の斬魄刀が与えられ、それと寝食を共にしその魂を刀に移すことで自分の斬魄刀が出来上がるのです。 一護の場合は死神になった当初から自分の斬魄刀を持っており唯一の例外とされています。ここからは一護の斬魄刀の進化を紹介します。
始解:斬月(ざんげつ)
始解とは斬魄刀の能力の一段階目で具現化する力のこと。斬魄刀には本体と呼ばれる意思があり、その存在を認めることが必要。斬魄刀には各々に秘めたる力が存在します。能力を解放するためには刀ごとにきまっているキーワードと刀の名前を唱えることが条件です。そして斬魄刀は一般的には封印状態にあることが多く、必要時に始解します。 一護の場合は、特定のキーワードはなく特訓により名前を教えてもらって解放しました。さらに数多くの斬魄刀の中でも常に始解の状態を保つことが出来る珍しいタイプで、見た目は出刃包丁にそっくり。攻撃力が高いことから接近戦を主な戦闘スタイルとしています。
卍解:天鎖斬月(てんさざんげつ)
卍解とは斬魄刀の能力の2段階目で、始解の5倍以上の威力を誇り、斬魄刀の最終奥義とされています。卍解するためには才能のあるものでも10年はかかるものとされ、習得できたものは尸魂界の歴史に永遠にその名を刻まれほどの名誉あることです。 卍解を習得すると、一部を除いて刀が巨大化しその力に振り回されてしまうため使いこなすには更なる習練が必要です。また状態の持続に大量の霊力を必要とするため、隊長格の死神でさえ難しいとされています。 一護の場合は、卍解すると刀と衣装が黒一色になり形状は小型を保ち、強大な力と超高速の斬撃と移動を両立しています。また一護の霊力量はかなり多いようで長時間卍解状態を保てます。さらに卍解習得の修行を転神体という人形を使用したとはいえわずか3日で成し遂げるなど才能にあふれています。
クインシーと虚そして死神の力が合わさった、真の斬月
王族特務零番隊の二枚屋王悦(にまいやおうえつ)によって浅打から鍛え直し、斬月と本当の斬月である内なる虚を分離させることで誕生しました。長刀と短刀の2本で斬魄刀としては数少ないタイプです。 長い方は虚の力が宿り、柄と刀身の中央に穴があります。短い方は旧斬月の力が宿り、柄に穴が開いているため持ちやすくなっているのが大きな特徴です。 また、本来の力が完全に解き放たれたためどちらの刀も全体が黒一色に変化します。さらに短刀の力を長刀に移すことで、内なる虚の力を使うことも可能。その際の刀の色は白く変化し、体の半分が完全虚化した時と同じ状態になりますが自我は失われません。
一護が持つ唯一の技:月牙天衝(げつがてんしょう)
一護の斬魄刀である斬月が持っている唯一の技で、自らの霊力を刀に与えることにより超高密度の霊圧を放出し斬撃を巨大化させて放つことができます。長射程を誇り相手との距離が近いほど威力が高くなります。 始解を会得した直後に初めて放ちましたがしばらくは一護自身の意思で撃つことはできず、卍解の修行により自在に使用できるようになりました。
【正体】一護の父と母の真実
黒崎家は、父親の一心、母親の真咲、双子の妹の遊子(ゆず)と夏梨(かりん)の5人暮らしでしたが、真咲はグランドフィッシャーという虚により死去。普段は馬鹿ばかりやっている黒崎家ですが、両親には実はすごい秘密がありました。
父・黒崎一心(くろさきいっしん)は元十番隊の隊長
クロサキ医院の開業医で家族を溺愛し、子供たちとはハイテンションすぎるスキンシップで煙たがられている一見するとダメおやじ。 その正体は、20年ほど前まで十番隊隊長を務めていた死神で、尸魂界の名門だった貴族志波家の分家の一人、志波一心。 妻である真咲とは隊長時代に助けてもらったことがきっかけで出会いました。後日お礼の為に改めて下界に降りたところ、虚化しかけていた真咲を見つけ仲間の浦原喜助の協力により命を救うも死ぬまで死神に戻れないことが分かります。その後死神時代に唯一使えそうだった医学を活かして黒崎診療所を開業し結婚します。 真咲の死後も一護の中の虚と繋がっていましたが、虚が呼び起されたことで繋がりがとけ死神の力を20年ぶりに取り戻します。また、一護が取り逃がしたグランドフィッシャーの襲来時には見事に撃退し妻の仇をとることに成功しています。
母・黒崎真咲(くろさきまさき)は純血のクインシー
一護曰く「ウチはおふくろを中心に回っていた」というほど黒崎家になくてならない人でした。その正体は虚と戦うために霊力を持った人間の集団である滅却師(クインシー)の純血種の生き残り。防御術の実力が高く正義感が強かったために、ホワイトとの戦闘でキズを負ってしまいます。 その際に虚の魂魄(こんぱく)が流れこんだことで、「純血では無くなった」と「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」のNo.1であるユーハバッハに判断され滅却師としての能力を奪われます。奇しくもその日が6月17日。ただの人間になってしまった真咲はグランドフィッシャーに殺されてしまうのでした。
千年血戦篇を
【最終形態】一護に宿る虚(ホロウ)の力と強さ
内なる虚の発生と共に芽生えた力で、仮面が懐に入って致命傷を防ぐという力の一端を見せ、朽木白哉との戦いで完全に発現します。 初めの頃はまだ制御できなかったため、魂が侵食され霊圧が不安定になったり意識が乗っ取られたこともありましたが、内なる虚を仮面の軍勢との修業で制御できるようになってからは自らの意志で発動できるようになりました。 虚の仮面をつけることで死神に虚の力を加えることができます。この状態は仮面以外に、眼球は黒く瞳は黄色に変わるのが特徴。一護は卍解しさらに虚化を使用して戦うスタイルで斬撃及び月牙天衝が強化されます。 修得した当初は短時間しか保てず霊力の消耗も激しいものでしたが、虚夜宮(ラスノーチェス)でグリムジョーと再戦する頃には保持時間は飛躍的に延び、さらに仮面が欠損しても修復可能なまでに成長しています。 藍染との決戦後は死神の力と霊力消失に伴い一緒に消失しました。銀城との戦いで霊力を取り戻してからは虚化していません。
完全虚(ホロウ)化
刀剣解放(レスレクシオン)第二階層時のウルキオラに敗れた際、織姫の声に反応し変貌を遂げた姿です。外見は模様のついた仮面に2本の角、肌も白くなり髪も長くなります。ウルキオラにダメージを与えた際に胸に穴が開きましたが、すぐに塞がるほどの回復力をみせました。 一度変貌してしまうと自分の意志で元に戻る事は出来ません。角を切り落とされる以外方法はないとされ、例え仲間であっても敵と判断すれば誰であろうと攻撃するなど、とても一護とは思えないほど怪物化してしまっています。
内なる虚
一護の精神世界に存在する虚で、見た目はそっくりでも白目や爪が黒いなどいくつかの色が反転しているのが特徴。性格も好戦的で高い格闘センスを持ち、アニメでは「白一護」と表記されます。 一護が戦いに敗れたときに斬魄刀の本体である斬月によって送られた精神世界で初登場。一護が持ち主にふさわしいか試す時には協力していましたが、朽木白夜との戦い以降姿を現し始め徐々に一護を乗っ取ろうとしていきます。 正体は一護が持っていた本来の死神の力。出生の秘密を知った一護により自分の一部と受け入れられています。
一護の“最強の形態”は?
基本の始解・卍解に加え、虚化や完現術を習得、さらに滅却師の血も引いていて多種多様な形態を持つ一護。中でも最強は「俺自身が月牙になる」という、一護と天鎖斬月が融合した形態「最後の月牙天衝」が最強でしょう。 この状態の一護は崩玉と一体となった愛染でも霊圧が感じられないほどの域に達しています。 さらにこの状態で繰り出す無月(むげつ)の際は、黒い包帯に黒髪長髪、赤眼の姿に。滅却師を彷彿とさせるデザインのかっこよさ、尸魂界の地形さえ変化させる威力、どちらの意味でも一護最強形態だといえます。
一護のカッコいい名言
兄貴ってのがどうして一番最初に生まれてくるか知ってるか? 後から生まれてくる弟や妹を守るためだ!!
5話に登場した一護のこの信念は、最後まで貫かれます。まさに名は体を表す、ですね。 14話での石田雨竜との会話では、自分はスーパーマンじゃないと前置きした上で「俺は山ほどの人を守りてえんだ」とも発現。 誰よりも「護る」ことに命を賭ける、それが一護なのです。
“助けてえ”んじゃねえよ…“助ける”んだ!!
11巻でルキア救出のため尸魂界に乗り込んだ一護と、それを阻止しようとする阿散井恋次が交戦。苦戦する一護に対し、「そんなにルキアを助けてえか」と問いかけた恋次への覚悟のつまった返答です。 この戦いの中で一護が発した「だから俺が助けるんじゃねえかよ」も胸熱ですね。
『BLEACH』黒崎一護の千年血戦篇での活躍も見逃すな!
『BLEACH(ブリーチ)』の熱き主人公・黒崎一護について紹介しました。少年漫画の王道な熱いキャラクター性と、久保帯人先生によって生み出されるスタイリッシュな技や新形態が魅力の人物です。新アニメ「千年血戦篇」での活躍も楽しみですね!
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