2023年6月22日更新

『風の谷のナウシカ』テトのモデルは実在する?ナウシカとの絆から最期の死因まで徹底解説

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風の谷のナウシカ

宮崎駿監督自身が原作漫画を執筆し、1984年に映画化された『風の谷のナウシカ』。30年以上が経過した現在でも世代を超えて愛される本作は、登場するキャラクターも魅力にあふれています。 ナウシカの肩に乗ってともに旅する小さい動物テトもそのひとつでしょう。この記事ではキツネリスのテトについて徹底解説していきます! ※記事には『風の谷のナウシカ』の原作・映画の結末までのネタバレが含まれます。

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『風の谷のナウシカ』テトの概要

名前 テト
種族 キツネリス
性別 非公表
モデル フェネック?
声優 吉田理保子

テトはキツネリスという種族の動物です。モデルになったのは、キツネの仲間であるフェネックではないかと言われています。そんなテトの声優を務めたのは、吉田理保子。 テトの性別は不明ですが、ファンの間で長年考察が行われています。

コミックでテトのかわいい活躍を

キツネリスってどんな生き物?

キツネリスとは名前の通り、見た目にキツネとリス両方の特徴を持った小動物。とても小さく、懐に入れて持ち運べるほどの大きさです。 耳が縦に長く、太くて大きな尻尾を持ち、黄金色とこげ茶のしま模様の毛並みが特徴。瞳はエメラルドグリーンです。原作漫画では、チコの実を食べる様子が描かれています。 本来は「人間に心を開かない生き物」とされていて、気性は荒く警戒心も強い生き物。ナウシカとテトは特殊な関係のようですね。

キツネリスはラピュタにも登場する

実は『風の谷のナウシカ』だけでなく、後年に公開された『天空の城ラピュタ』にもキツネリスは登場するのです。 パズーとシータが古代文明の遺産「浮遊城ラピュタ」に到着したとき、2人の目の前に現れた庭師風のロボット「ラムダ」。その肩の上で数匹のキツネリスが戯れているシーンがあります。

テトのモデルはフェネックと言われている

フェネック

公式では発表されていませんが、キツネリスのモデルとなった動物はフェネックではないかという説があります。 画像を見るとわかるように、耳のあたりなどかなり似ているように思えますね。毛並みが短く、あまりリスっぽさはありません。 フェネックはネコ目イヌ科キツネ属に分類される食肉哺乳類で、主にアルジェリアやエジプトなど北アフリカ地方に生息する動物です。 日本全国の動物園で飼育されているようなので、実際に目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

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ナウシカとテトはどのようにして出会った?

キツネリスのテトは、大王ヤンマに襲われているところをユパにたまたま救出されました。そして救出の際の発砲によって腐海の王蟲を怒らせてしまい、逃げていたところをナウシカに助け出されます。 それ以来テトと彼女は良きパートナーとなり、物語の最終盤まで行動をともにすることになるのです。

ナウシカとテトの出会いを

ナウシカがテトにかけた言葉「ほら こわくない」

風の谷のナウシカ

ユパからナウシカの手にわたった時、身の危険を感じて威嚇するためだったのか、ナウシカの指を噛んだテト。そんな状況にもかかわらず、表情ひとつ変えずにナウシカが囁いた言葉は「ほら こわくない」でした。 ナウシカの“生物を分け隔てなく平等に愛する姿勢”を象徴した名シーンです。 そんなリアクションが意外だったのかテトは一瞬で彼女に懐き、それ以来ナウシカの肩と胸の中が居場所になりました。

名シーンをコミックでおさらい

原作で描かれたテトの最期と死因

『風の谷のナウシカ』

映画でのテトは、ナウシカが言い伝えの人物を体現するラストシーンまで旅路をともにします。その後も一緒に暮らすハッピーエンドが描かれました。 しかし原作漫画では、最終巻(第7巻)終盤で絶命してしまいます。

テトの死因

テトの死因は、ナウシカとともに巨神兵の放つ有毒な光を直接浴び続けてしまったためでした。テトはもちろん喋れませんが、最期の2人のコミュニケーションには胸が締め付けられます。 原作漫画でのナウシカはひたすら孤独で厳しい旅を続けていますが、テトがそばにいたからこそ前に進むことができたのかもしれません。

映画版のラストと比較する

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テトは『風の谷のナウシカ』に欠かせない存在!

『風の谷のナウシカ』

この記事では、ナウシカの相棒・テトについて詳しく解説してきました。テトは感情を見せることこそ少ないものの、ナウシカを助けたり必死でついていったりという描写は何度も登場します。 ナウシカとテトは生物の種を超えたかけがえのないパートナーであり、『風の谷のナウシカ』の大きなテーマのひとつである「共生」を象徴する関係なのです。