2020年11月4日更新

『鬼滅の刃』鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)を徹底解説!厄除の面に隠された素顔に迫る

鱗滝左近次

『鬼滅の刃』炭治郎の師匠・鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)を徹底解説!天狗の面に隠した素顔や厄除(やくじょ)の面の秘密、元水柱としての実力は?炭治郎・禰豆子にとって家族のように大切な存在である鱗滝左近次について詳しく紹介します。

目次

『鬼滅の刃』鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)を徹底解説!素顔を隠した水の呼吸の使い手【ネタバレ注意】

『鬼滅の刃』に登場する鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)は、竈門炭治郎(かまどたんじろう)の育手として登場した素顔のわからない初老の男性です。炭治郎の鬼殺隊としての歩みを語るうえで欠かせない師・鱗滝左近次について、まずはプロフィールを見ていきましょう。

階級 元・水柱→育手
年齢 不明
呼吸 水の呼吸
声優 大塚芳忠

鱗滝左近次は元・水柱で現在は育手として活動しています。彼はいつも天狗の面を被っているためその素顔は分かりませんが、厳しくも愛情深い人物。ときには炭治郎の心を折るような厳しい言葉も掛けますが、その裏側には彼に生きていてほしいという願いが詰まっています。 鬼となった禰豆子(ねずこ)も鱗滝には懐いている様子。自分たち兄妹のことを心から案じてくれていることを、鬼なりに感じ取っているのでしょう。鱗滝は2人にとって心から信頼できる人物のひとりです。 ※この記事は最終巻までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。

鱗滝左近次の素顔とは?厄除の面について解説

鱗滝左近次のトレードマークとなっているのが、決して外さない天狗の面です。本編で彼の素顔が描写されることはありませんでしたが、彼が面をつけるようになった理由はアニメの「大正コソコソ噂話」で紹介されていました。 彼の素顔について言及されたのはアニメ2話。彼はもともと優しい顔立ちをしており、それを鬼に馬鹿にされたことがあるそうです。以来顔を隠すように面を被っているとのこと。鬼と対面した際に指摘されたことを考えると、現役の鬼殺隊だった頃から面を被っていることになります。

厄除の面

最初は自分の顔を隠すために身に着けていた面ですが、育手になった鱗滝は弟子にお守りとして面を渡すようになります。これが「厄除(やくじょ)の面」です。天狗の面と同じ掘り方で、無事を祈って作った面が、最終選別では逆に目印となってしまいました。 試験会場の山で炭治郎は手鬼という異形の鬼に襲われます。手鬼はかつて鱗滝に捕えられた鬼で、鱗滝への恨みを募らせていました。そして鱗滝が付けていた面と同じ掘り方をしている厄除の面を目印に、わざと彼の弟子ばかりを喰らっていたのです。 生還を祈って渡した面は、結果的に弟子を死へと導く目印になっていました。しかし鱗滝自身はこのことを知らないまま、炭治郎によって手鬼は倒されます。

錆兎と真菰の記事はこちら

鱗滝左近次の初登場は1巻第2話!育手として炭治郎に試練を課す

冨岡義勇(とみおかぎゆう)の紹介で鱗滝左近次の元を訪れた炭治郎は、彼の課す厳しい試験と直面します。罠だらけの山を無事降りるという試験を命からがら合格した炭治郎は、正式に鱗滝との修行を開始することに。 炭治郎はひたすら受身を取り続ける「転がし祭り」をはじめとした剣士としての基礎を叩き込まれていきます。呼吸法や型も習得し、修行開始からすでに1年が経った頃、鱗滝は最後の試練として背丈を超える大岩を斬るよう言うのでした。 鱗滝はここで炭治郎が諦めてくれることを願っていましたが、炭治郎は兄弟子である錆兎(さびと)と真菰(まこも)との修行の末、最後の試練すらも乗り越えてしまいます。

鱗滝左近次の強さは?元・水柱の実力を解説

鱗滝左近次は鬼殺隊の最高位である柱にまで上り詰めた実力者です。水の呼吸を操る鱗滝の日輪刀は、水の色を象徴するような美しい水色をしています。最終選別には師の日輪刀を借りて持参することになっており、炭治郎も鱗滝の水色をした日輪刀を使いました。 すでに第一線から引いているとはいえ鱗滝の実力は依然高いようです。刀を持った炭治郎相手に、丸腰の状態で圧倒。さらに炭治郎を投げ続けるなど、体力面でもいまだタフなことがうかがえます。 鱗滝の年齢は明かされていませんが、47年前に鬼殺隊として手鬼を捕えていることから、炭治郎と出会った頃は少なくとも60歳以上。その年齢でこれだけ強いので、水柱当時はかなりの強者だったのでしょう。

禰豆子にかけた暗示とは?

「人間は皆家族であり、家族を守り、家族を傷つける鬼を許すな」

炭治郎の修行中禰豆子は眠ったままでした。修行で家にいない炭治郎に代わって、日中は鱗滝が彼女の面倒を見ていたのですが、その際に鱗滝は彼女に暗示を掛けたと言います。 暗示について鱗滝は単なる気休めと言っており、実際に彼の言葉がどれほど彼女に影響をもたらしたかは定かではありません。しかし鬼である禰豆子が生きていける可能性を少しでも上げてあげようとする行為からは、鱗滝の愛情深い性格が伝わってきます。 また、このセリフは鱗滝が暗示として禰豆子に掛け続けていた言葉です。この言葉のおかげもあって、禰豆子は人を喰おうとする本能に打ち勝ち、人を守るように行動します。自分の近くで鬼に襲われている人間がいれば、「家族」を守るために激昂し鬼と戦う鬼となったのです。 鬼化したことで彼女の精神面は幼児化しました。ある意味まっさらな状態になったことで、暗示も浸透しやすかったのかもしれません。

無限城編での活躍【ネタバレ注意】

鬼との最終決戦となる「無限城決戦編」では、元柱の煉獄槇寿郎(れんごくしんじゅろう)や宇髄天元(うずいてんげん)らと共に拠点防衛を担当した鱗滝左近次。中でも禰豆子の護衛を担当していました。 当の禰豆子は炭治郎の危機を察し、彼のもとへ駆けつけるべく飛び出していってしまいます。鱗滝も追いかけますが追いつくことはできず、結局彼が禰豆子に再会できたのはすべての戦いが終わった後でした。 その際には禰豆子から抱きつかれ照れた様子を見せる場面も。こういった可愛らしい部分が歴代の弟子たちから愛された理由のひとつなのでしょう。

鱗滝左近次の名言

炭治郎にとって師匠・鱗滝の言葉は特別な重みを持ちます。戦闘中危機に陥ると、鱗滝の教えを思い出すシーンもよく登場します。炭治郎にとっても読者にとっても深い言葉をくれる鱗滝左近次の名言を見ていきましょう。

「妹が人を食った時やることは2つ。妹を殺す、お前は腹を斬って死ぬ。鬼になった妹を連れて行くというのはそういうことだ」

会ってすぐ鱗滝が炭治郎に掛けた言葉は、禰豆子がもし人を喰ったらどうするのか、という問いでした。これに対してすぐに答えられない炭治郎に対し、鱗滝は「判断が遅い」と平手打ちをしています。その後炭治郎に説いた言葉が、このセリフです。 このセリフは鬼となった妹と共に生きていきたいという茨の道を歩もうとする炭治郎への、覚悟の甘さを指摘するものです。理想論だけでは大切な人は守っていけない、それ相応の覚悟が必要であることを、鱗滝は伝えたかったのでしょう。

「お前を最終選別に行かせるつもりはなかった。もう子供が死ぬのを見たくなかった。お前に、この岩は斬れないと思っていたのだが……よく頑張った。炭治郎、お前は、凄い子だ」

鱗滝が修行の最後に課した試練を、炭治郎は見事にクリアしました。その際に炭治郎へと掛けた言葉です。手鬼のせいで最終選別に行かせた弟子は全員帰らぬ人となった過去を持つ鱗滝。愛情をかけて育ててきた弟子が生きて返ってこないという辛い出来事の繰り返しは、彼に大きな影を落としているはずです。 このセリフを発した時点では、炭治郎も過去の弟子と同じように最終選別から帰ってこない可能性が残っています。それでも無理だと思っていたことを成し遂げていく炭治郎に、鱗滝も何か特別な希望を見出していたのではないでしょうか。師弟の絆が感じられる名シーンのひとつです。

「よく、生きて戻った」

最終選別を終えてぼろぼろになりながらも帰ってきた炭治郎を迎えた際、静かにそして優しく鱗滝が言うセリフです。冨岡義勇以降、13人の弟子が帰らぬ人になっています。それを考えると、このひと言の重みが感じられますね。 炭治郎と禰豆子を抱きしめながら、鱗滝は仮面の下で静かに涙を流していました。炭治郎にとっても家族を失い帰る場所を失った中、狭霧山(さぎりやま)で鱗滝が待っていてくれることは、大きな心の支えになったはずです。

鱗滝左近次の声優は大塚芳忠

鱗滝左近次役を演じているのは大塚芳忠(おおつかほうちゅう)です。1980年代から活躍しているベテラン声優のひとりで、バリトンを活かしたナレーションや洋画の吹替でも活躍しています。 アニメでは『NARUTO -ナルト-』の自来也役や『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉役、『亜人』の佐藤役などが有名。吹替では『フルハウス』に登場する3姉妹の父親、ダニエル・アーネスト・タナー役なども有名です。 鱗滝左近次役では突き放すような厳しいセリフの中にも温もりを感じさせる演技を披露。表情が見えない人物な分、その演技が光っています。

正に理想の師匠!強くて弟子想いな鱗滝左近次の活躍を見逃すな

竈門炭治郎に大きな影響を与えた人物のひとり・鱗滝左近次を紹介しました。魅力的なキャラが多数登場する『鬼滅の刃』の中でも、初期から登場するキャラクターのひとりです。 炭治郎を筆頭にこれまでの弟子たちは鱗滝左近次をかなり敬愛しています。魂になった弟子たちにも愛されていることを考えると、それだけ鱗滝左近次自体が人間として魅力的だということでしょう。 記事でも紹介したように鱗滝のセリフには色々な気付きが含まれています。なにか困難に直面したときは、炭治郎のように彼の言葉を振り返ってみてはいかがでしょうか。