2021年3月2日更新

『鬼滅の刃』獪岳(かいがく)の過去と善逸との関係は?鬼になった経緯が知りたい

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獪岳

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上弦の陸・獪岳(かいがく)のプロフィール【ネタバレ注意】

階級上弦の陸
身長167cm
体重64kg
趣味博打
声優細谷佳正

獪岳は我妻善逸の兄弟子で、善逸とともに元柱である桑島慈悟郎のもとで雷の呼吸の修行を行っていました。彼は当時努力家の一面を覗かせながら熱心に修行に励んでいましたが、その一方で冷淡な一面も。 いつも修行から逃げ出そうとする気弱でヘタレな善逸のことを愚図と呼び嫌っており、度々桃を投げつけるなどの暴力的な態度をとる獪岳。 彼は師匠の桑島慈悟郎のことを心から慕っていた一方で、自分の嫌う善逸にも同じく分け隔てない態度で接することが許せないといった傲慢な性格も作中で描かれています。 見た目は、黒髪に太い眉毛が特徴的。鬼殺隊の隊服をアレンジしたような服の上に、黒い着物を着ています。 ※この記事は『鬼滅の刃』最終回までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

本編では上弦の陸として登場!

「相変わらず貧相な風体をしてやがる 久しぶりだなァ善逸」

遊郭編で戦死した堕姫と妓夫太郎の代わりに繰り上がりで上弦の陸となった獪岳。彼は無限城の決戦で、遂に因縁の相手である善逸と顔を合わせます。 かつて鬼殺隊士であった彼は、鬼でありながらも刀と共に雷の呼吸を使いこなします。善逸への発言からも分かるように、出来の悪かった善逸のことを見下す獪岳。彼は再会後も善逸のことを馬鹿にした発言をするものの、初手から成長した善逸に圧倒されてしまうのでした。

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壱ノ型しか使えない善逸と壱ノ型だけ使えない獪岳

善逸が雷の呼吸の壱ノ型しか使えない一方で、獪岳は壱ノ型のみ使うことができません。そのため、師匠である桑島慈悟郎は彼らを2人で1つとして雷の呼吸の継承者とすることを決めます。 しかし、自分が桑島の一番弟子であるという絶対的な自信があった獪岳はその事実に憤り善逸のことを強く憎むように。加えて呼吸の基本とされている壱ノ型が使えないことで周りから度々馬鹿にされていたことも、獪岳の性格を歪めてしまう原因となったようです。

善逸や悲鳴嶼行冥との関係【過去編】

獪岳はもともと悲鳴嶼の寺で生活していたが……

獪岳はもともと、悲鳴嶼の寺で多くの身寄りのない子どもたちとともに暮らしていました。ある日寺の金を盗んだことが他の子どもたちにバレて責め立てられた獪岳は、そのまま寺を追い出されてしまいます。 寺を追い出された獪岳が行くあてもなく1人で山を彷徨っていたところ、運悪く鬼と遭遇。命の危険を感じた獪岳は自分が助かるためにあろうことか寺の子どもたちと悲鳴嶼を売ってしまいます。 獪岳が寺にある鬼よけのお香を消して鬼をおびき寄せた結果、悲鳴嶼と1人の少女以外全て鬼に食べられるという悲劇が起こります。この痛ましい事件がきっかけで悲鳴嶼は鬼殺隊に入隊することを決めますが、同時に彼は深い人間不信に陥るのでした。

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桑島慈悟郎に拾われ善逸の兄弟子に!自分を過信するあまり……

獪岳は鬼から逃げ延びた後、行くあてがなく困っていたところを後に師匠となる雷の呼吸の育手・桑島慈悟郎に拾われます。真面目な性格と熱心な修行の甲斐あってメキメキと頭角を現していた獪岳ですが、自身の才能を絶対視しすぎるあまりに「自分を評価出来ない者が悪」であると発言しています。 桑島慈悟郎から自分と同様かそれ以上に可愛がられる善逸に対して、常に不満を募らせていた獪岳。彼も間違いなく桑島慈悟郎から善逸と同じように深い愛情を受けていたはずなのに、高すぎる承認欲求のせいでそのことを認められなかったのです。 そんな獪岳に対し善逸は、「どんな時もアンタからは不満の音がしてた 心の中の幸せを入れる箱に穴が空いてるんだ」という発言をしています。

黒死牟によって鬼化した獪岳

鬼殺隊として任務に向かう途中、彼は不幸にも上弦の鬼である黒死牟と遭遇してしまいます。黒死牟の姿をひと目見ただけで直感的に「絶対に敵わない」と感じた獪岳は、恐怖のあまり土下座をしながら黒死牟に命乞いをします。 黒死牟は獪岳の命乞いを受け入れましたが、彼に対して鬼になることを要求します。「生きること」に対する執着心が非常に強かった獪岳は黒死牟の要求を受け入れて無惨の血を飲んでしまうことで、悲しくも鬼になってしまうのでした。 もし彼が黒死牟と出会っていなければ善逸の兄弟子のままで居られたかもしれませんが、彼にとって生き残るためにはそうするしかなかったのです。 また弟子から鬼を出してしまったことが原因で、師匠の桑島慈悟郎は切腹しています。

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獪岳の最期に涙

善逸との決別「鬼になったお前を 俺はもう兄弟子とは思わない」

善逸はかつて疎ましがられながらも、強くひたむきに努力する獪岳のことを尊敬していました。「いつも獪岳の背中を見ていた」と発言していた善逸ですが、無限城での最後の戦いで完全に決別することとなります。 善逸は獪岳に師匠である桑島慈悟郎が弟子から鬼が出たせいで自決をしたことを伝えるものの、獪岳はそのことに対し「自業自得だ」と次々と侮辱の言葉を並べます。 獪岳の桑島慈悟郎に対する侮辱を聞いた善逸は激昂し、獪岳に向かって「鬼になったお前を 俺はもう兄弟子とは思わない」と言い放つのでした。

最後は善逸の編み出した雷の呼吸・漆ノ型に敗北

善逸を下に見ている獪岳はすぐに倒せるだろうと踏んで雷の呼吸による一撃を繰り出しますが、軽々と避けられた挙げ句逆に善逸による一撃を食らってしまいます。 そこから獪岳は雷の呼吸と血鬼術を組み合わせた技で善逸に致命傷を負わせることに成功。しかし、最後には善逸が自身で編み出した雷の呼吸・漆ノ型で首を刎ねられ敗北するのでした。 実はこの技は善逸が「いつか獪岳と肩を並べて戦うため」に編み出した技だったのです。今まで散々見下していたはずの善逸に敗北しただけでなく、弱いと思っていた善逸が新たな技を生み出していることを受け入れられない獪岳。 そのため、獪岳は「致命傷を負った善逸も死んでしまえば自分は負けではない」と最後まで諦めません。しかし善逸を助けにきた愈史郎から哀れみの言葉をかけられた獪岳は、失意のまま消滅しました。

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獪岳のキャラとしての役割を考察

鬼滅の刃
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鬼になってしまった元・鬼殺隊員

獪岳は悲鳴嶼行冥の元から去った後に、鬼殺隊に入隊することを目指しています。このことから、悲鳴嶼の元で起きた痛ましい事件を少なからず後悔しているのではないかということが考えられます。 彼は桑島慈悟郎のもとで雷の呼吸の継承者としての十分な実力をつけた上で、鬼殺隊に入隊しています。信念を持って鬼殺隊に入隊していながらも、黒死牟の強大な力を前にして鬼になってしまっているところに彼の人間としての心の弱さが垣間見えますね。

呼吸を使える鬼としての役割

獪岳は呼吸を使える鬼として、繰り上がりとはいえ十二鬼月の一員となっています。同じく呼吸が使える鬼には上弦の壱である黒死牟がいますが、彼もまた元鬼殺隊の剣士。黒死牟は呼吸を使うことのできる獪岳に親近感を覚え、鬼になるように勧誘したことが推測されます。 鬼舞辻無惨も彼の実力には少なからず注目していたようで、善逸に倒されていなければ呼吸を使える鬼として黒死牟の後継になれるレベルで強くなっていたのではないでしょうか。

善逸の宿敵であり、真逆の性質をもったキャラクター

ヘタレだが優しい性格の善逸と真逆の性格である冷酷非道で自尊心の高い獪岳は、善逸の宿敵として非常に強いキャラクター性があります。獪岳の過去の話や性格が、より善逸のストーリーやキャラとしての成長を引き立てているのではないでしょうか。 お互いに足りない部分がある2人だからこそ、もし獪岳が鬼になっていなければ善逸と犬猿の仲ながらも良いバディとして活躍していたかもしれませんね。

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善逸との決別……獪岳は無限城編で活躍!

本記事では、善逸の兄弟子であり宿敵でもある獪岳について紹介しました。そこまで多くはない彼の登場シーンの中でも、無限城での善逸との戦いが印象的だった方は多いのではないでしょうか? 彼がもし鬼になっていなければ鬼殺隊で善逸とともに戦っていたのではないかということを考えると、少し胸が苦しくなってしまいますよね。