2024年5月16日更新

『鬼滅の刃』お館様・産屋敷耀哉の正体とは?病気や過去から浮かび上がる人物像に迫る

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鬼滅の刃
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』に登場するお館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、竈門炭治郎(かまどたんじろう)達鬼殺隊を統べる最高管理者です。 この記事ではそんなお館様・産屋敷耀哉を詳しく解説。彼の活躍や顛末も含め、ネタバレありで紹介します。 ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『鬼滅の刃』お館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のプロフィール

鬼滅の刃 産屋敷耀哉
役職 鬼殺隊97代目当主
年齢 23歳
家族 妻:あまね 子供:ひなき , にちか , 輝利哉 , くいな , かなた
初登場 6巻45話
声優 森川智之

役職としては鬼殺隊当主となり、産屋敷家としては彼は97代目当主にあたります。 彼自身は戦闘力らしい戦闘力を持っていませんが、歴戦の剣士が集う鬼殺隊隊員からも絶対的な信頼を寄せられている人格者。常に冷静沈着ながらも穏やかな物腰で、公平な判断を下せる人物でもあります。

「お館様」の意味とは?

鬼殺隊の隊士が呼ぶ「お館様」は、大工の棟梁などを指す「親方」とは異なります。かつて「館」は「屋形」とも書き、武士の住む館を指していました。しかしある時代からは、許可を得た一握りの大名のみ名乗ることが許さるようになります。 1度は献金と引き換えに名乗れるようにもなりましたが、江戸時代には再び名乗るのが難しくなりました。そのため「お館様」と呼ばれるのは、相当な有力家の証なのです

柱をまとめる指導者的存在

産屋敷耀哉は鬼殺隊の頂点に君臨する人物で、柱たちをまとめあげる指導者的存在です。刀も握れないほど非力で病弱な体をしていますが、柱合会議では全柱が耀哉にひざまずき彼への尊敬と忠誠心を露わにしていました。 現に作中では頭に血が上り興奮状態にあった不死川を、耀哉が鶴の一声で抑えてしまうという描写も登場しています。

産屋敷耀哉の強さは?カリスマ性に溢れる天性のリーダー

人に安堵感をもたらす「声」

お館様・産屋敷耀哉は耳にした者が安堵感を覚え、心服するF分の一(1/F)揺らぎの声の持ち主。彼が人格者であることに加え、この人心掌握に長けた声の効果もあって、彼は我の強い柱たちをまとめることが可能となっています。

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予知能力に近い「先見の明」

彼自身は黒目が描かれておらず、手を引かれていることから察するに全盲の様子。加えて短命で病弱なため、彼が前線に立って鬼と戦うことはできません。 自身が戦えないことを歯がゆく思っている描写もありますが、彼は予知能力に近い先見の明で、一族や鬼殺隊のピンチを幾度となく救ってきました。彼には鬼殺隊のような力はないものの、鬼殺隊を率いる一族にふさわしい天性のリーダーとしての資質を持っています。

お館様の病気とは?

産屋敷耀哉の体調不良や痣の原因は、厳密には病気ではなく「呪い」です。産屋敷家は一族から鬼を出してしまった呪いとして、代々身体が弱く短命を宿命づけられていました。 30歳を迎えるまでに死ぬという言い伝えは産屋敷耀哉も例外ではなく、呪いは彼の身体を蝕んでいきます。悲鳴嶼行冥と出会った14歳の頃は普通の少年でしたが、宇髄天元の入隊時には顔の変色が始まっており、不死川実弥が柱に就任した際には顔の上半分ほとんどが変色してしまっていました。 作品の時間軸ではすでに黒目も描かれていないため、全盲であると思われます。ときが進むに連れ痣は体にも広がるようで、作品後半では起き上がることも困難になるまで悪化していました。

症状の原因は無惨に関わる呪い?2人の因縁とは

『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨

鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は、もとは1000年ほど前の平安時代に生きる貴族階級の人間でした。後にこの貴族は産屋敷家に繋っていきます。つまり無惨と産屋敷家は同じ血筋を引いているのです。 鬼の討伐を悲願としている産屋敷一族にとって、その元凶となっている無惨の存在は「唯一の汚点」。一族が病弱で短命なのも、一族から無惨という化け物を出してしまったことへの呪いだとされています。 ある神主から、無惨を倒すために心血を注げば一族が絶えることはないと言われて以降、一族は神職の家系から嫁をもらい懸命に鬼と戦い続けてきたのです

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産屋敷家の家族構成・5人の子供を解説

『鬼滅の刃』産屋敷耀哉

お館様・産屋敷耀哉は23歳の若さですが、妻と5つ子の子供がいます妻・あまねは27歳で白い髪が美しい美人です。彼女は神職の家の生まれで、彼女が17歳のときに13歳の耀哉とお見合いをして結婚に至りました。

ひなき

産屋敷耀哉の子どもである五つ子の1人。生まれた順番は不明ですが、少なくとも第3子である輝利哉よりは早く生まれています。耀哉の世話役として母を補佐し、無惨が屋敷にやってきたとき両親とともに爆発で命を落としました

にちか

五つ子の1人であり輝利哉の姉。登場シーンはひなきとほぼ同じで、お揃いの紐の髪飾りがチャームポイントです。無惨が屋敷に侵入した際には、ひなきと同じくその場に残り両親たちと運命をともにしました

くいな

五つ子の1人であり輝利哉の妹。登場シーンがほとんどなく、兄妹たちのなかで最も遅く登場しています。輝利哉たちとともに屋敷の爆発を逃れ、無惨との最終決戦では情報伝達で炭治郎や柱たちのサポートに徹しました。

かなた

五つ子の1人であり輝利哉の妹。最終選別案内役として登場し、不死川玄弥から顔を思いっきり殴られています。無惨の屋敷襲撃後は輝利哉たちとともに情報伝達で炭治郎たちをサポートして、最終決戦に貢献しました。

輝利哉(きりや)

耀哉の第3子にして嫡男。無惨の屋敷襲撃で父が命を落としたため、8歳にして産屋敷家の当主兼、鬼殺隊の最高指導者となりました。初登場はかなたと同じく炭治郎の最終選別。一族の方針により女の子の姿で育てられています。

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産屋敷耀哉のラストを徹底考察!家族を巻き込んだ理由とは?

鬼滅の刃
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

お館様・産屋敷耀哉は余命いくばくもない中、まもなく鬼舞辻無惨が屋敷にやって来ることを予知します。彼の予想通り無惨は屋敷に現れ、もう起き上がることもできないほど病が進行したお舘様と無惨はついに対面を果たすのでした。 無惨は意外にもすぐ彼を殺すようなことはせず、少しの間2人は言葉を交わします。無惨は彼の弱った姿を見て「心底興ざめした」と言っていたので、彼がもっと生気に満ちた姿なら脅威を感じてすぐ殺そうとしたかもしれません。 産屋敷は本当の永遠とは人の想いそのものであることを説き、同時に無惨が死ねば全ての鬼が滅びるという事実を言い当てます。その後、産屋敷は屋敷ごと自爆し、妻と長女・次女と共に最期を迎えました。

家族を逃さずに共に自爆した理由

無惨が来ることを予知したお館様・産屋敷耀哉は、自身を囮に屋敷を爆発させる計画を事前に岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)に話していました。妻や子供たちを逃がす時間は十分にあったはずです。実際に次期当主である輝利哉は自爆に巻き込まれていません。 以上の理由から妻・あまねと娘のひなき・にちかは、計画を知ったうえで共に死ぬ道を選んだのかもしれませんね。これまでの彼女たちの献身と一族の悲願を考えると、可能性はゼロではありません。 もしくは無惨に罠だと悟らせないため、あえて家族を残して日常を演出した可能性も考えられます。病床に伏す当主を家に1人きりで置いておいていたら、人の心を解さない無惨でも違和感を抱くでしょう。 真相は不明ですが千載一遇の好機を決して逃してなるものか、という覚悟を感じる最期でした。

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産屋敷耀哉の壮絶な幼少期・過去を解説

もともと産屋敷耀哉には他にも何人か男子の兄弟がいましたが、全員大人になる前に亡くなり、生き残ったのは耀哉だけでした。そして耀哉が4歳の時に彼の父である前当主が、隊士たちの命を消費する立場に耐えきれず自殺。以来19年間、産屋敷当主として鬼殺隊の指導者を勤めてきました。 ただしその間も絶えず無惨に命を狙われ続けたり、病気による苦痛を強いられたり、想像を絶するほど大変な過去を歩んできたと考えられます。

全鬼殺隊員の父・産屋敷の魅力

全てを包み込む包容力

産屋敷耀哉は年齢に関係なく全隊士のことを我が子のように思っており彼らのことを「私の子どもたち」と称しています。そして隊士のトラウマやコンプレックスを全て受け止め肯定する彼の包容力には、多くの隊士たちが心を救われていました。 また耀哉の凄いところは相手の本心を見抜き、1番言って欲しいと思っている言葉をかけられること。実際に作中には、耀哉の言葉に心を救われ前を向けるようになった柱たちの姿が何度も登場します。

鬼殺隊を導くカリスマ性と鋼の意思

亡くなった隊士の名前を全員覚え墓参りを欠かさなかったことから、本来の産屋敷耀哉は慈悲深く優しい人物だとわかります。そんな彼が自分の妻子を犠牲にするのは苦渋の決断だったはず。それでも耀哉は悲願達成のため自らの命もなげうって、無惨に一撃を与えました。 このどんな手を使っても、何を犠牲にしても無惨を倒すという強い意志も耀哉の魅力のひとつ。無惨を倒したいという耀哉の並々ならない思いが、鬼殺隊全体の士気を高めているといってもいいでしょう。

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お館様はサイコパス?気持ち悪いと言われる理由

『鬼滅の刃』の世界では、正義の味方のトップとして君臨する産屋敷耀哉。しかしファンの間では、さまざまな行動から「お館様はサイコパスなのでは?」と言われているのです。 最終選別の結果を聞いた彼は、「五人も生き残ったのかい?」と口にしていました。また自身の命を犠牲にした大爆発では、自分だけでなく大切な家族も巻き添えにしています。この行動にはあの無惨でさえ、完全に引いていました……!

産屋敷耀哉の名言

「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ」(16巻)

このセリフは自爆する直前に無惨と言葉を交わした際の言葉です。お館様・産屋敷耀哉は無惨が不滅を夢見ていると指摘したうえで「永遠とは人の想いだ」と言います。 人が鬼に殺されていっても、鬼殺隊が掲げ続けた鬼を討伐するという想いは決して途絶えることはありませんでした。この後産屋敷は自爆しますが、彼が言うように彼ひとりが死んでも鬼殺隊は想いで繋がっているから、消えることはないのです。 無惨が死ねば消滅するという鬼の儚さとの対比を、見事に浮かび上がらせているセリフと言えます。

「叶うことなら私も君たちのように体一つで人の命を守れる 強い剣士になりたかった」(19巻)

19巻168話「百世不磨」の不死川実弥 (しなずがわさねみ)の回想シーンでのセリフです。柱になったばかりの不死川が、初めてお館様・産屋敷耀哉に対面する様子が描かれます。 大切な人を失ったばかりの不死川は産屋敷に対し、自分の命は賭けずに安全なところから指図だけしている奴だと食って掛かりました。それに対し産屋敷は「ごめんね」と謝ってから、このセリフを続けます。 鬼殺隊を統べる者としての彼の葛藤や本音が透けて見えるセリフです。

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「君たちが捨て駒だとするならば、私も同じく捨て駒だ。鬼殺隊を動かす駒の一つに過ぎない。私が死んだとしても何も変わらない、私の代わりはすでにいる」(19巻)

前述の不死川の回想シーンの後、さらにお館様・産屋敷耀哉が続けたのがこのセリフです。当主である自分も駒だと考えている彼は、実際に自身を駒として扱い無惨を倒すための囮とします。 上に立つ者として部下の信頼を得るために、口先だけで自身も駒だと言い切ることは簡単です。しかし彼の最期を知った上でこのセリフを読み返すと、彼は心の底からそう思っていたことが分かりますね。 同時に人の想いが永遠であると語る彼の最期の言葉にも繋がっていく名言のひとつです。

産屋敷耀哉の声優は森川智之

森川智之

お館様・産屋敷耀哉役を演じているのは森川智之(もりかわとしゆき)。彼は声優事務所・アクセルワンの代表取締役も務めるベテラン声優のひとりです。 高めの声を活かしたイケメンキャラからクールキャラ、悪役まで幅広いキャラをこなします。『犬夜叉』の奈落役や『NARUTO -ナルト-』の四代目火影・波風ミナト役、『クレヨンしんちゃん』の2代目野原ひろし役などが有名。 本作では1/F揺らぎの声を持つという産屋敷役で、柔らかくも説得力のある演技を披露しています。

産屋敷耀哉(お館様)はサイコパスではなく人格者!彼の最期に涙必至

お舘様として柱をはじめとする隊士たちに敬愛されている産屋敷耀哉について紹介しました。無惨打倒のため自らも駒のひとつとして動き、短い人生にピリオドを打った彼の生き様は多くの「鬼滅」ファンの心に刻まれていることでしょう。 名言として紹介したように彼の語る言葉の中には本作の本質に触れるようなものがいくつもあります。結末を踏まえたうえで、彼の言葉がどういうことを意味していたのか振り返ってみると、鬼殺隊の信念がさらに理解できるのではないでしょうか。