2020年11月6日更新

『鬼滅の刃』お館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)を徹底解説!謎多き鬼殺隊の主の正体に迫る

産屋敷輝哉 お館様

『鬼滅の刃』に登場するお館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)を徹底解説!強者揃いの鬼殺隊を当主としてとりまとめ、クセの強い柱たちにも尊敬されているお館様。彼の強さや鬼舞辻無惨との因縁、活躍をネタバレありで紹介します。

目次

『鬼滅の刃』お館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のプロフィール【ネタバレ注意】

『鬼滅の刃』に登場するお館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、竈門炭治郎(かまどたんじろう)達鬼殺隊を統べる最高管理者です。役職としては鬼殺隊当主となり、産屋敷家としては彼は97代目当主にあたります。 彼自身は戦闘力らしい戦闘力を持っていませんが、歴戦の剣士が集う鬼殺隊隊員からも絶対的な信頼を寄せられている人格者。常に冷静沈着ながらも穏やかな物腰で、公平な判断を下せる人物でもあります。 この記事ではそんなお館様・産屋敷耀哉を詳しく解説。彼の活躍や顛末も含め、ネタバレありで紹介します。

産屋敷耀哉の能力は?カリスマ性に溢れる天性のリーダー

お館様・産屋敷耀哉は耳にした者が安堵感を覚え同時に心服する、F分の一(1/F)揺らぎの声の持ち主。彼が人格者であることに加え、この人心掌握に長けた声の効果もあって、彼は我の強い柱たちをまとめることが可能となっています。 彼自身は黒目が描かれておらず、手を引かれていることから察するに全盲の様子。加えて短命で病弱なため、彼が前線に立って鬼と戦うことはできません。 自身が戦えないことを歯がゆく思っている描写もありますが、彼は予知能力に近い先見の明で、一族や鬼殺隊のピンチを幾度となく救ってきました。彼には鬼殺隊のような力はないものの、鬼殺隊を率いる一族にふさわしい天性のリーダーとしての資質を持っています。

お館様の初登場回は6巻45話、柱会議にて

お館様・産屋敷耀哉の初登場回は、柱による炭治郎の裁判が描かれた6巻45話の「鬼殺隊柱合裁判」。先に強烈な柱の面々が登場し、その後屋敷の奥から姿を現したのが彼でした。 彼が現れると先程まで勢いのあった柱たちが一斉に膝をつきます。さらに誰が最初に挨拶をするのか小競り合いを始めるほど。この様子から彼がいかに隊士に信頼され敬愛されているのかが伝わってきます。 彼は柔らかな態度で炭治郎や禰豆子(ねずこ)のことを認めるよう、柱たちを諭しました。この際も決して高圧的な態度で命じるのではなく、彼は反論を唱える者の意見にもしっかり耳を傾けています。彼が柱たちに厚く信頼されている理由が分かる登場シーンとなりました。

産屋敷家の家族構成について

お館様・産屋敷耀哉は23歳の若さですが、妻と5つ子の子供がいます。妻・あやねは27歳で白い髪が美しい美人です。彼女は神職の家の生まれで、彼女が17歳のときに13歳の耀哉とお見合いをして結婚に至りました。 2人の間には5つ子がおり、4人の女児ひなき・にちか・くいな・かなたと、第3子にして唯一の男児である輝利哉(きりや)がいます。5人は登場時から父の補佐を務めるなど鬼殺隊に深く関わっており、16巻以降はそれぞれのやり方で鬼殺隊の勝利に大きく貢献していきます。

鬼舞辻無惨との関係は?産屋敷一族「唯一の汚点」

鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)は、もとは1000年ほど前の平安時代に生きる貴族階級の人間でした。後にこの貴族は産屋敷家に繋っていきます。つまり無惨と産屋敷家は同じ血筋を引いているのです。 無惨討伐を悲願としている産屋敷一族にとって、その元凶となっている無惨の存在は「唯一の汚点」。一族の子供たちが病弱で短命なのも、一族から無惨という化け物を出してしまったことへの呪いだとされています。 一族はある神主から、無惨を倒すために心血を注げば一族が絶えることはないと言われ、以降神職の一族から嫁をもらい、短命ながらも懸命に鬼と戦う歴史を続けてきたのです。

産屋敷耀哉の最期を徹底考察!家族を巻き込んだ理由とは?

お館様・産屋敷耀哉は余命いくばくもない中、まもなく鬼舞辻無惨が屋敷にやって来ることを予知します。彼の予想通り無惨は屋敷に現れ、もう起き上がることもできないほど病が進行したお舘様と無惨はついに対面を果たすのでした。 無惨は意外にもすぐ彼を殺すようなことはせず、少しの間2人は言葉を交わします。無惨は彼の弱った姿を見て「心底興ざめした」と言っていたので、彼がもっと生気に満ちた姿なら脅威を感じてすぐ殺そうとしたかもしれません。 産屋敷は本当の永遠とは人の想いそのものであることを説き、同時に無惨が死ねば全ての鬼が滅びるという事実を言い当てます。その後、産屋敷は屋敷ごと自爆し、妻と長女・次女と共に最期を迎えました。

家族を逃さずに共に自爆した理由

無惨が来ることを予知したお館様・産屋敷耀哉は、自身を囮に屋敷を爆発させる計画を事前に岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)に話していました。妻や子供たちを逃がす時間は十分にあったはずです。実際に次期当主である輝利哉は自爆に巻き込まれていません。 ここから考えられるのは妻・あやねと娘のひなき・にちかは、計画を知ったうえで共に死ぬ道を選んだという説。これまでの彼女たちの献身と一族の悲願を考えると、可能性はゼロではありません。 もしくは無惨に罠だと悟らせないため、あえて家族を残して日常を演出した可能性も考えられます。病床に伏す当主を家に1人きりで置いておいていたら、人の心を解さない無惨でも違和感を抱くでしょう。 真相は不明ですが、千載一遇の好機を決して逃してなるものか、という覚悟を感じる最期でした。

産屋敷耀哉の名言

「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ」

このセリフは自爆する直前に無惨と言葉を交わした際の言葉です。お館様・産屋敷耀哉は無惨が不滅を夢見ていると指摘したうえで「永遠とは人の想いだ」と言います。 人が鬼に殺されていっても、鬼殺隊が掲げ続けた鬼を討伐するという想いは決して途絶えることはありませんでした。この後産屋敷は自爆しますが、彼が言うように彼ひとりが死んでも鬼殺隊は想いで繋がっているから、消えることはないのです。 無惨が死ねば消滅するという鬼の儚さとの対比を、見事に浮かび上がらせているセリフと言えます。

「叶うことなら私も君たちのように体一つで人の命を守れる 強い剣士になりたかった」

19巻168話「百世不磨」の不死川実弥 (しなずがわさねみ)の回想シーンでのセリフです。柱になったばかりの不死川が、初めてお館様・産屋敷耀哉に対面する様子が描かれます。 大切な人を失ったばかりの不死川は産屋敷に対し、自分の命は賭けずに安全なところから指図だけしている奴だと食って掛かりました。それに対し産屋敷は「ごめんね」と謝ってから、このセリフを続けます。鬼殺隊を統べる者としての彼の葛藤や本音が透けて見えるセリフです。

「君たちが捨て駒だとするならば、私も同じく捨て駒だ。鬼殺隊を動かす駒の一つに過ぎない。私が死んだとしても何も変わらない、私の代わりはすでにいる」

前述の不死川の回想シーンの後、さらにお館様・産屋敷耀哉が続けたのがこのセリフです。当主である自分も駒だと考えている彼は、実際に自身を駒として扱い無惨を倒すための囮とします。 上に立つ者として部下の信頼を得るために、口先だけで自身も駒だと言い切ることは簡単です。しかし彼の最期を知った上でこのセリフを読み返すと、彼は心の底からそう思っていたことが分かりますね。 同時に人の想いが永遠であると語る彼の最期の言葉にも繋がっていく名言のひとつです。

アニメ『鬼滅の刃』産屋敷耀哉の声優は森川智之

お館様・産屋敷耀哉役を演じているのは森川智之(もりかわとしゆき)。彼は声優事務所・アクセルワンの代表取締役も務めるベテラン声優のひとりです。 高めの声を活かしたイケメンキャラからクールキャラ、悪役まで幅広いキャラをこなします。『犬夜叉』の奈落役や『NARUTO -ナルト-』の四代目火影・波風ミナト役、『クレヨンしんちゃん』の2代目野原ひろし役などが有名。 本作では1/F揺らぎの声を持つという産屋敷役で、柔らかくも説得力のある演技を披露しています。

生き様が涙を誘う!柱にも敬愛されるお館様・産屋敷耀哉

お舘様として柱をはじめとする隊士たちに敬愛されている産屋敷耀哉について紹介しました。無惨打倒のため自らも駒のひとつとして動き、短い人生にピリオドを打った彼の生き様は多くの「鬼滅」ファンの心に刻まれていることでしょう。 名言として紹介したように彼の語る言葉の中には本作の本質に触れるようなものがいくつもあります。結末を踏まえたうえで、彼の言葉がどういうことを意味していたのか振り返ってみると、鬼殺隊の信念がさらに理解できるのではないでしょうか。