2024年1月31日更新

『鬼滅の刃』雷の呼吸の全型・使い手を一覧で解説!善逸が使う光速の技とは

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「雷の呼吸」とは、鬼殺隊が鬼と戦う際に使う、一時的に身体能力を大幅に高める特殊な呼吸法「全集中の呼吸」の1種です。今回はそんな雷の呼吸一覧と強さ・使い手、派生の呼吸まで詳しく解説していきます。 ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。

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雷の呼吸とは

特徴 圧倒的な速度
使い手 我妻善逸 , 獪岳 , 桑島慈悟郎
呼吸音 シィィィィ

『鬼滅の刃』では様々な呼吸が登場しますが、雷の呼吸は基本の呼吸と言われる五大流派の1つに数えられます。 特徴は何といってもその圧倒的な速度です。爆発的な踏み込みから目にも留まらぬ神速の斬撃を繰り出す様は、まさに雷のよう。その速度は、上弦の鬼ですら目で追えないレベルで、恐らく全ての呼吸の中でも最速だと思われます。 使い手の日輪刀には黄色い稲妻の模様が表れ、「シィィィィ」という呼吸音もまた特徴の1つ。現在、雷の呼吸を扱う柱はいませんが、過去には存在していました。なお、雷の呼吸の使い手が柱になった場合は、雷柱ではなく、「鳴柱(なりばしら)」と呼ばれます。 ちなみに雷の呼吸は「激情的な人間に向いている」と言われており、特に恋愛ごとに積極的な人物に適性があるんだとか。確かに善逸は非常に惚れっぽい性格。師匠は彼の性格を見抜き、雷の呼吸に向いていると判断したのかもしれませんね。

【一覧】雷の呼吸の全型を詳しく紹介

壱ノ型 霹靂一閃 全ての型の基本となる技で、目にも留まらぬ踏み込みから繰り出す、居合いによる一閃
弐ノ型 稲魂 瞬きの間の一瞬で相手に五連撃を浴びせる技
参ノ型 聚蚊成雷 残像が見えるほどの速度で相手の周囲を回りながら、何度も斬りつける波状攻撃
肆ノ型 遠雷 離れた相手に斬撃を飛ばして攻撃する中遠距離技
伍ノ型 熱界雷 下から上に切り上げて斬撃を飛ばす技
陸ノ型 電轟雷轟 一振りで無数の雷のような斬撃を広範囲に放つ技
漆ノ型 火雷神 善逸が編み出したオリジナルの型。超高速の踏み込みからの居合い斬りで、速度と威力が他と比べて異次元

壱ノ型 霹靂一閃(いちのかた へきれきいっせん)

派生技
  • 霹靂一閃・六連(へきれきいっせん ろくれん)
  • 霹靂一閃・八連(へきれきいっせん はちれん)
  • 霹靂一閃・神速(へきれきいっせん しんそく)

雷の呼吸といえば、善逸のメイン技であるこの「壱ノ型 霹靂一閃」。全ての型の基本となる技で、目にも留まらぬ踏み込みから繰り出す、居合いによる一閃です。その圧倒的なスピードは、鬼の目ですら捉えることはできず、そこに残るのは、強い踏み込みによって生まれる雷鳴の如き轟音のみ。 善逸が初めてこの技を使用したのは、鼓屋敷に現れた舌鬼に対して。恐怖のあまり気絶した善逸は、洗練された動きで霹靂一閃を放ち、一瞬で舌鬼の頸を斬り落としました。 物語の途中まで、善逸は壱ノ型しか使えないのですが、「六連」や「八連」という派生技があり、連続でこの技を使うことが出来ます。 さらに、2回までしか使えないものの威力と速度が格段に上がる「霹靂一閃 神速」という技もあり、上弦の陸である堕姫も認識できない程の速度です。

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弐ノ型 稲魂(にのかた いなだま)

「弐ノ型 稲魂」は、瞬きの間の一瞬で相手に五連撃を浴びせる技。鬼となった獪岳が、無限城で対峙した善逸に対して使用しました。 善逸は捌ききることができず、頬に傷を負ってしまいます。その威力は彼が知っている範疇を超えており、獪岳が既に大勢の人間を食べたことを見抜かれました。 獪岳は、雷の呼吸と血鬼術を組み合わせることで威力を上げており、その攻撃を受けると、斬撃が肉体をひび割り続けるという効果付きです。雷のエフェクトも、善逸とは対照的で黒く禍々しい雷となっています。

参ノ型 聚蚊成雷(さんのかた しゅうぶんせいらい)

「参ノ型 聚蚊成雷」は、残像が見えるほどの速度で相手の周囲を回りながら、何度も斬りつける波状攻撃。獪岳が善逸に対して使用し、軽傷ではありますが多数の傷をつけました。 聚蚊成雷とは、小さな蚊の羽音も大群になれば雷のような音になるということから、小さいものでも、数多く集まると大きな力や影響を及ぼすという意味の言葉。 その名の通り、この技も一撃一撃は重くないものの、無数の連撃により大きなダメージを与える技です

肆ノ型 遠雷(しのかた えんらい)

「肆ノ型 遠雷」は、獪岳が無限城で善逸に遭遇して1番最初に使用した技。しかし、善逸に完全に見切られてしまい、逆に反撃されて肩のあたりに一太刀喰らってしまいます。1度しか使われていないということもあり、詳細は分かっていません。 背景を見ると、善逸の居た場所を中心に放射状の黒い稲妻が走っており、次の瞬間には刀を横薙ぎに振るう獪岳の背後に善逸が現れています。遠雷という技名からしても、離れた相手に斬撃を飛ばして攻撃する中遠距離技だと思われます

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伍ノ型 熱界雷(ごのかた ねつかいらい)

「伍ノ型 熱界雷」は、下から上に切り上げて斬撃を飛ばす技。善逸はこの技をもろに喰らってしまい、顔面に大きなひび割れをつくってしまいました。 熱界雷とは、強い日射によって発生する上昇気流で作られる積乱雲による熱雷と、暖気と寒気の境目で暖気が押し上げられて発生する上昇気流が要因となる界雷の、2つの性質を併せ持った雷のことです。 激しい雷雨となり、被害が出ることも多い熱界雷。その名にふさわしく、この技は強烈な一撃となっています。

陸ノ型 電轟雷轟(ろくのかた でんごうらいごう)

「陸ノ型 電轟雷轟」は、一振りで無数の雷のような斬撃を広範囲に放つ技。獪岳が善逸に止めを刺そうとして使い、背中や足などに大きな損傷を与えました。 技名の元と思われる電光雷轟という言葉は、勢いが極めて激しいことの例えで使われ、雷轟とは、雷がとどろきわたることを意味します。それを表すかのように、善逸と獪岳の周りを埋め尽くすほど夥しい数の雷のエフェクトが描かれていました。 善逸が漆ノ型を作り上げるまでは、この技が雷の呼吸最後の型でした。

漆ノ型 火雷神(しちのかた ほのいかづちのかみ)

「漆ノ型 火雷神」は、善逸が編み出した、彼だけのオリジナルの型です。基本的には「壱ノ型 霹靂一閃」と同じく超高速の踏み込みからの居合い斬り。ですが、その速度と威力は「霹靂一閃 神速」をも超えて異次元のレベルに達し、善逸と共に雷の龍が描かれています。 新しく上弦の陸にまでなった獪岳の身体能力をもってしても、何が起こったか理解できないまま頸を斬られてしまいました。 善逸は心の中では獪岳のことを尊敬しており、「この技で肩を並べて戦いたかった」と胸の内を明かしますが、皮肉にもこの技で獪岳に止めを刺すことになってしまうのです。

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神速の剣技“雷の呼吸”の使い手

“雷の呼吸”の後継者・我妻善逸(あがつまぜんいつ)

我妻善逸(あがつまぜんいつ)は、主人公である炭治郎の同期の鬼殺隊員で、基本的にはヘタレで女好きの小心者。聴覚が異様に優れており、相手から聞こえる音で人柄や感情を読み取ることができ、人か鬼かも判別することができます。 普段は臆病で「死にたくない!」などと喚き、すぐに逃げ出そうとしますが、炭治郎が鬼を連れていると気づいていても、彼を信じてそのことを言及しなかったりと、その性根はとても優しく仲間想いです。 自分は弱いという思い込みと恐怖心により、普段はまともに戦えず、眠りに落ちている間しか本来の強さが発揮できません。ですが、物語が進むにつれ覚醒状態でも戦えるように成長しました。 また彼は6つある雷の呼吸の型のうち壱ノ型しか使えませんでしたが、修行の末に自分だけの型となる7つ目の型を編み出します。

善逸の兄弟子であり、新上弦の陸・獪岳(かいがく)

獪岳 鬼滅の刃

獪岳(かいがく)は、桑島慈悟朗の弟子であり、善逸の兄弟子にあたる人物です。慈悟朗を「先生」と呼び尊敬しており、真面目に修行に励んでいましたが、すぐ逃げ出す善逸に冷たく当たる一面も。 善逸が壱ノ型しか使えないのに対し、獪岳は他の型は習得したものの壱ノ型だけが使えません。 上弦の壱・黒死牟と遭遇した際に、生き延びるため鬼になるという選択肢を選びます。その後、堕姫と妓夫太郎に代わって上弦の陸になり、善逸の前に現れるのでした。 善逸から、慈悟朗が自害したことを責められるも、一向に気にする様子は無く「俺を正しく評価し認める者は善、低く評価し認めない者が悪だ」と言い張り、自分が使えない壱ノ型を使える善逸と、彼と自分を共同で後継者とした慈悟朗のことを憎むようになっていました。

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神速の剣技“雷の呼吸”の育手

善逸を育てた元鳴柱・桑島慈悟郎(くわじまじごろう)

鬼滅の刃 桑島慈悟郎

桑島慈悟郎(くわじまじごろう)は、鬼殺隊士を育てる育手であり、善逸の師匠にあたる人物。元は鬼殺隊最強の剣士である柱の1人「鳴柱」でした。しかし、鬼との戦闘で右足を失ってしまい、を引退。その後は育手として後進の育成に励みます。 彼の指導は厳しく、彼は泣き叫んで修行から逃げ回る善逸を捕まえては怒鳴りつけていました。しかしそれは愛情の裏返しであり、善逸に才能があることを見抜いて大きな期待を寄せていたがゆえでした。 善逸からは「じいちゃん」と呼ばれ慕われていましたが、弟子の1人が鬼になってしまったため、責任を取って切腹。自ら命を絶っていまいました。

善逸はなぜ雷の呼吸・壱ノ型しか使えなかった?

鬼滅の刃 我妻善逸
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

メインキャラとして大活躍する善逸ですが、最終決戦で漆ノ型を披露するまではなぜか壱ノ型とその派生技しか使用できませんでした。作中では明言されていませんでしたが、その理由とはいったいなんなのでしょうか。 その謎を解明するヒントになるのが、兄弟子である獪岳の存在です。実は獪岳は善逸とは逆に、壱ノ型のみ使用できません。壱ノ型の「霹靂一閃」で使用されている霹靂という言葉は「青天の霹靂」という慣用句に使用されており、雷を意味する言葉でありながら「晴れ」や「明るさ」をイメージさせます。 逆に弐ノ型から陸ノ型にはどこか「暗さ」や「凶暴さ」を感じる言葉が勢揃い。それを考慮すると、人々のために戦う善逸が壱ノ型、鬼になった獪岳がそれ以外の型しか使えないのも納得できる気がします。善逸が壱ノ型しか会得出来なかった裏には、彼の優しい人間性が関係していたのかもしれません。

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派生は「音の呼吸」!使い手は宇髄天元(うずいてんげん)

鬼滅の刃 遊郭編
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

雷の呼吸から派生した呼吸に「音の呼吸」があります。これは音柱である宇髄天元(うずいてんげん)が使う呼吸で、彼が独自に作り上げたものです。 音の呼吸の特徴は、宇随が使う日輪刀にあります。伊之助と同じで二刀流なのですが、違いは一目瞭然。それぞれが大剣と呼べるほどの大きな刀を使い、鬼の体にもダメージを与える特殊な爆薬が仕込まれているのです。 そのため、音の呼吸の攻撃には爆発が伴い、轟音を響かせながら強力な斬撃を相手にお見舞いします。さらに、その爆風は相手の攻撃の威力を削り、相殺するのにも有効です。 また柄尻が鎖で繋がれているため、思いもよらぬ連撃や本来の間合いを超えての斬撃を繰り出すことが可能です

『鬼滅の刃』最速の剣「雷の呼吸」で全ての鬼を置き去りにする善逸の姿は必見!

今回は『鬼滅の刃』に登場する「全集中の呼吸」が1つ、「雷の呼吸」について解説しました。普段は激しいヘタレっぷりを見せる善逸が、雰囲気をガラッと変え、この呼吸を用いて放った一撃は衝撃的でしたよね。そこから彼のファンになったという方も多いかと思います。 善逸は「雷の呼吸は1番足に意識を集中させる」呼吸であることを炭治郎に教えていました。自分の体を筋肉1つ1つの形まで正確に認識して力を溜めることで、その爆発的なスピードを生み出すのです。 誰の目にも留まらず、鬼の頸を斬り落とす最速の剣技「雷の呼吸」。まだ見たことが無いという方は、善逸が使うかっこいい技をぜひ原作漫画やアニメでチェックして下さい!