『呪術廻戦』黒閃(こくせん)とは?発動条件や使える人の連続記録まで徹底解説!
『呪術廻戦』で虎杖悠仁や東堂葵が発動していた黒閃(こくせん)。威力が強いだけでなく、ゾーンに入るトリガーにもなるこの技について、この記事で詳しく解説していきます。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『呪術廻戦』黒閃(こくせん)とは?
“黒閃”とは呪力を用いた打撃において、稀に起こる現象です。黒閃が決まった瞬間、空間は歪み、呪力は黒く光ります。作中では「黒閃を経験した者とそうでない者とでは、呪力の核心との距離に天と地ほどの差が生じる」ともいわれていました。 黒閃の連続発生記録保持者の七海建人いわく、「黒閃を一度決めることができれば、連続で出すことは難しくない」とのことです。黒閃はその威力はもちろん、術師のその後のパフォーマンスにも強く影響**を引き起こします。
黒閃の発動条件は?
黒閃の発動条件は“打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突”することです。ちなみにこれは1マイクロ秒という単位なのですが、1マイクロ秒で光はおよそ300m進むことができます。まさに光の速さで呪力を発動しないとなせない技ということですね!
黒閃の威力は?
黒閃による打撃威力の向上は通常時の平均2.5乗だと言われています。尚、単行本6巻のコラム内にて作者の芥見下々に対し「1って何乗しても1ですよね」というツッコミがありました。結論は「呪力は2(?)から!!」だそうです。
黒閃を狙って出せる人はいない?
先ほど少し言及したように、黒閃を狙って出せる人物は存在しません。現代最強の呪術師と謳われる五条悟ですら、狙って黒閃は出せないのです。 黒閃の発動条件は“打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突”と解説しましたが、五条はこれを説明不足と考えている様子。これを達成すれば黒閃を出せるなら、五条は狙って黒閃を出せるというのです。 黒閃には相手の呪力や自身の肉体のコンディションも関係していて、さらに言えば気温や湿度も関係しているのではと五条は語っていました。黒閃にはこれを実行すれば100%出せるという発動条件の正解はなく、どうしても運や不確定な要素が絡んでくるのでしょう。
黒閃を使える人と連続記録を解説!
本項では作中で黒閃を使用したキャラクターたちを紹介します。なお今回書いている黒閃の使用回数は“黒閃の連続発生記録回数”です。作中で発生した黒閃の総回数ではないこと、その日のうちに発生した黒閃の回数ではないことをあらかじめ押さえておいてください。
虎杖悠仁:7回
作中で、もっとも黒閃を撃つ姿が描かれているのが虎杖です。花御との戦闘時、東堂に促されながら黒閃を決めることに成功した虎杖は、同戦闘中に連続で4回の黒閃を発生させます。 またその後も壊相・血塗戦、真人戦(2回目)でも黒閃を使用。「黒い火花に愛されている」とまで称されました。 そして256話にて、ついに宿儺を相手に強烈な黒閃を放ちます。そこから当たり前のように何度も連続で黒閃を放ち、その数は七海の最多記録を大きく塗り替える7回に到達。当然のように黒閃を放ち続ける虎杖に宿儺も驚き、「小僧ぉっ!!」と大きく取り乱していました。 黒閃を連続で放つ状態の虎杖は、宿儺にとっても脅威となるレベルである様子。その強さは真希や乙骨など、作中最強レベルに並ぶかもしれません!
東堂葵:1回
原作 | 15巻128話 |
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アニメ | 44話 |
キャッチコピー | 再び虎杖(ブラザー)を独りにする気か?! 東堂葵!! |
東堂葵の黒閃使用の描写は真人戦での1回のみです。しかし花御戦での虎杖との共闘の際、虎杖に黒閃の発動を促していたことから、既にそれまでの期間で黒閃を発生させていたと考えられます。連続記録に関しては語られていませんので、今回は1回と書かせていただきました。 彼の黒閃は、他とは違い蹴りで発動されました。原作でも強烈な黒閃でしたが、アニメではド派手を超えてめちゃくちゃな演出が加えられたことで話題に。飛び交う宇宙、虎杖との存在しない記憶、そして高田ちゃんへの愛などをすべて詰め込んだ演出がSNSを大きく賑わせました。 その後虎杖と高田ちゃんの写真が貼られたペンダントをきっかけに、虎杖のサポートをした東堂。最後は戦線離脱し虎杖に真人を任せていますが、黒閃を含め素晴らしい活躍をしました!
真人:1回
原作 | 15巻126話130話 |
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アニメ | 44話 , 45話 |
キャッチコピー | 黒い火花は 微笑む相手を選ばない |
虎杖との再戦時、釘崎が倒れたことに動揺した彼を襲ったのが真人の黒閃です。黒閃の発動により呪力の核心に迫った真人はその後の虎杖・東堂戦でも何度か黒閃を使用。果てには“魂の本質、本当の形を掴んだ”と悟り、彼の術式“無為転変”で自らを“遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)”に変化させました。 黒閃を使用した呪霊は、真人が初です。どこか呪術師の切り札のように考えていた黒閃を呪霊が使う絶望感は、大きかったですね……!
七海健人:4回
アニメ | 劇場版 呪術廻戦 0 |
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一級術師である七海建人が、作中における黒閃の連続発生記録保持者である、というのは前述した通りです。残念ながら彼が黒閃を実際に決めている瞬間は、漫画では描かれていません。 しかし映画『劇場版 呪術廻戦 0』にて、七海が記録を打ち立てたと思われる4回の黒閃シーンが描写されているのです! 巨大な呪霊に次々と殺される仲間をみて、立ち尽くす若い呪術師たち。そんな彼らの後ろからスッと現れた七海は、後輩に代わって呪霊の相手をします。そこで黒閃を4発放ち、呪霊を祓ってみせました。 七海の黒閃は「呪術廻戦 0」にはないオリジナルシーンなので、ぜひ映画をチェックしてみてください!
釘崎野薔薇:1回
原作 | 7巻61話 |
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アニメ | 24話 |
キャッチコピー | その先で爆ぜる 100万分の1の火花 |
釘崎野薔薇の黒閃使用回数は1回だけです。虎杖とともに挑んだ壊相・血塗戦にて放たれた黒閃は、背後からの攻撃にも気づかないほどに研ぎ澄まされた意識下で放たれました。 釘崎から黒閃を放たれた血塗は、一撃で瀕死に。発動直後はゾーンのような状態になり、簪で血塗を殺し、逃げる壊相を共鳴りで止めました。 また黒閃を経験してパワーアップしたからか、渋谷事変での真人戦でも大活躍しています。共鳴りを使い分身から本体に大ダメージを与え、その威力は真人から虎杖と並ぶ天敵と認められるほど。彼女も、黒閃で大きく成長した1人でしょう。
五条悟:不明
五条悟の黒閃使用は作中では描かれていません。 しかし256話の五条自ら黒閃について解説するシーンで、「連続記録は七海の方が上」「総数なら勝ってる」と語っています。そのため相当な回数の黒閃を放っており、連続記録は2回か3回だと思われます!
乙骨憂太:1回
アニメ | 劇場版 呪術廻戦 0 |
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原作では黒閃を放つ描写はない乙骨ですが、映画『劇場版 呪術廻戦 0』では素晴らしい黒閃を放っています。 夏油との一騎打ちでギリギリの攻防を続ける乙骨は、呪力を込めすぎて武器を破損させてしまいます。そこでしたり顔で説教をする夏油に、乙骨は渾身の黒閃を放ったのです。これを受けた夏油は殴り飛ばされ、ダメージを受けています。 映画の原作である「呪術廻戦 0」では、このシーンは呪力を込めた拳で殴るだけでした。おそらく「呪術廻戦 0」の時点では、黒閃の設定がなかったのでしょう。この黒閃が公式設定であるなら、このワンシーンが乙骨を最強レベルの呪術師に押し上げたのかもしれません。 乙骨の黒閃が見られるのは、映画だけ。気になる人は、ぜひチェックしてみてください!
【最新ネタバレ】両面宿儺:5回
該当話数 | 253話 |
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五条にも勝利した宿儺ですが、黒閃を放つ描写は長く描かれていませんでした。しかしついに原作253話にて、初の黒閃を披露します。 不意打ちによってダメージを負い、そのまま呪力を持たない人間の究極形になった真希との交戦を開始した宿儺。呪力を持たない真希の強さに、呪術を背負って戦っているような使命感に駆られた彼は、戦闘中に激しく高揚します。そして真希に渾身の黒閃を放ち、戦闘不能にしたのです。 その後加勢にやってきた元夏油一派のラルゥに2発目、戦線に復帰した真希に3発目、脹相に4発目、虎杖に5発目の黒閃を連続でブチ込んでいます。 黒閃を発動した後も、特別戦闘能力が上がっている描写はありませんでした。また連続で黒閃を放った事実に、宿儺自身が高揚している様子もありません。そのため当然といえば当然ですが、宿儺が黒閃を放つのは初めてではないのでしょう。 やはり五条と互角以上に戦うだけあり、宿儺は簡単に黒閃を連続で放つ化物であるようです……!
黒閃の威力についてファンが考察!2.5乗の謎が解けた?
黒閃を放った際の威力は平均2.5乗ですが、実はこの解説がされた話が公開された週はファンからのツッコミが殺到する事態に……。 理由は「何が2.5乗になっているのかわからない」「元の威力が1未満であれば、黒閃で弱くなる?」という疑問が出たため。2つ目の疑問に関しては、呪力は2以上ということで作者によってやや無理やり解決されています。 そして1つ目の疑問も、打撃を強化する呪力が2.5乗になると考えればわかりやすいでしょう。つまり黒閃における2.5乗とは、打撃の「呪力強化率」にかかる数字だと思われます!
逕庭拳(けんていけん)とは何が違うの?
虎杖が使用する“逕庭拳”は、言ってしまえば黒閃とは真逆の技です。虎杖の人間離れした瞬発力に呪力の流れが追い付けず、時間差で呪力の衝撃がぶつかってしまう。打撃そのものの威力は大きく落ちますが、虎杖自身のフィジカルの高さがそれを補っています。 別作品ではありますが『るろうに剣心』に登場するキャラクター「相楽左之助(さがら さのすけ)」が使用する奥義“二重の極み”に近い技です。黒閃は作中の術師ならば誰でも放つ可能性のある現象ですが、逕庭拳を使えるのは虎杖だけだと考えられています。
黒閃は呪術師を段違いにレベルアップさせる!今後発動するキャラはいるのか
今回は黒閃について、概要を踏まえながら発生させた術師たちを紹介してきました。黒閃は呪力の核心に迫るために重要な要素です。術師のみならず、呪霊もまた黒閃を発生させることが確認されています。 今後の展開において黒閃がさらに増えていくのか、あるいは更なる要素が追加されてくるのか。これからの『呪術廻戦』も非常に楽しみですね!