乙骨憂太(おっこつゆうた)の強さの秘密とは?リカちゃんとの関係から現在の活躍まで【呪術廻戦】

乙骨憂太は呪術高専の2年生で、日本で4人しかいない特級呪術師の1人。1年時の交流戦では、彼1人で京都校を圧倒したほどの実力者です。 2021年12月に公開された映画「呪術廻戦0」では主人公として登場しました。本誌で登場する姿とは少し印象の違う彼は、どんな能力や過去を持つ呪術師なのでしょうか? この記事では乙骨憂太の術式や「里香」との関係の解説、さらには0巻で描かれた彼の過去まで徹底的に掘り下げます。 ※この記事は『呪術廻戦』に関するネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『呪術廻戦』乙骨憂太(おっこつゆうた)のプロフィール【ネタバレ注意】

身長 | 170cm以上 |
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所属 | 東京都立呪術専門高等学校2年 |
階級 | 特級呪術師 |
術式 | 底なしの呪力 , コピー能力 |
声優 | 緒方恵美 |
『呪術廻戦』0巻では、物語の主人公として描かれた乙骨憂太。0巻は彼が呪術高専に入学する前から1年生の時の話が中心となっています。 入学当初の彼は前の学校でいじめを受けていたせいか、気弱な印象の少年でした。髪型も0巻登場時は表紙の髪型とは違い、短めでぼさぼさな頭をしています。
【解呪前】能力を解説!祈本里香がカギ?
乙骨は五条が認めるほどの強さを持ちます。交流戦で京都校を圧倒したことから、呪術高専最強なのではとも言われるほど。 そこで彼の強さはどこにあるのか、能力を紹介しながら見ていきましょう。
特級過呪怨霊「里香」

呪術高専に入学した際、乙骨の1番の武器となっていたのが特級過呪怨霊「里香」です。この「里香」は生前、彼と将来を誓い合った幼馴染みでした。しかし不運な事故により11歳で命を落とした彼女は、呪霊として顕現し乙骨と主従関係を結んだのです。 里香の強さは作中に登場した呪霊と比べても圧倒的でした。ランクも特級過呪怨霊である里香は、特級呪霊よりも強く「呪いの女王」と称されるほど。特に呪力の変幻自在ぶりは驚異的で、この能力によって乙骨は術式のコピーなども平気でおこなっていました。 しかし想いの強さからかやや暴走的な面もあり、乙骨に近付く人間を無差別に攻撃する姿も描かれています。すでに0巻の時点で彼は主従契約を破棄しており、里香は解呪され綺麗な姿で成仏していました。
底無しの呪力

里香を呪っていたのは乙骨です。したがって里香の「底なしの呪力」は彼のものとなります。彼は里香を使わないときは、刀に呪力を込めて戦っていました。 乙骨は夏油戦で刀が壊れたあと、拳に呪力を込め夏油の顔面を強打しています。さらに夏油により瀕死の状態に追い込まれた同級生に反転術式を用い、治療しました。 夏油戦は戦闘に回復と乙骨の「底なしの呪力」を見せつけた戦いといえるでしょう。
術式コピー

本来術式は1つしか使えないとされていますが、乙骨にその常識は当てはまりません。彼は狗巻家直伝の狗巻棘が扱う「呪言」を再現しています。 彼は里香の呪力から拡声器のようなアイテムを創り出し、同じ夏油戦で即死効果のある「死ね」という呪言を術式コピーして使っていました。呪言は意味の強い言葉を使えば使うほど、術者への反動が大きくなる特徴があります。 現に本来の呪言の使い手である狗巻棘は、作中で何度も血を吐くシーンが描かれていました。しかし彼は「死ね」という呪言を使っても、けろっとしています。このことからもいかに乙骨が強いかが分かります。
反転術式
五条や家入など、作中でも限られた高等呪術師のみが使用する反転術式。反転術式で可能なのは、“自身の治癒”と“他人の治癒”の2つです。そして他人の治癒は五条でさえも不可能である、複雑な技術を要する高等テクニックでした。 しかし乙骨は呪術を学んで日の浅い段階で、「他人を治癒する反転術式」を使用できるようになっているのです。0巻では夏油と戦い重傷を負った狗巻と真希を、反転術式で治癒する姿が描かれています。 また本編でも1度殺した虎杖を、乙骨は反転術式で蘇生させていました。反転術式では、完全に死んだ人間の蘇生は不可能だと言われています。それでは虎杖をどのように蘇生させたのか、彼の反転術式にはより高度な技術が使用されているのかもしれません。
【解呪後】現在の術式は?
本誌137話(16巻)に登場した乙骨は、呪霊を祓った際「駄目だよ、リカちゃん」「やりすぎは」と発言しています。0巻で里香が解呪したとき、消えていく描写は確かにありました。しかし彼は未だにリカの力を使役しているのです。ここで気になるのは、呼び方が「里香ちゃん」から「リカちゃん」に変わっている点でしょう。 乙骨は0巻で、里香をコントロールするため刀に呪いを込めていました。そして本誌にてリカを顕現した場面では、彼の刀が消えているのです。 つまり意思を持った完全な里香は消えていても、刀に宿る呪いは消えていないのかもしれません。そうであるならば乙骨は、「里香」とは似て非なるものとして「リカ」と呼んでいる可能性が高いです。
乙骨憂太の過去を解説

遂に本編で再登場を果たした乙骨ですが、『呪術廻戦』0巻では主人公として描かれています。謎に包まれた彼の秘密を詳しく知りたい方は0巻を読んでみてください。
『呪術廻戦 』0巻を
特級過呪怨霊「里香」に取り憑かれてクラスメイトを呪殺

乙骨の過去を語るうえで外せないのが、幼馴染である祈本里香の存在です。彼と里香は幼少期に、将来結婚すると約束しました。しかし里香は乙骨の目の前で車にひかれて亡くなってしまいます。それ以来彼は里香に呪われていました。 成長した乙骨はクラスでいじめられてしまいます。自信なく気弱そうで、いじめを怖がっているように見えますが、彼が本当に恐れていたのは里香の呪いでした。 乙骨を害したものに報復を与えてしまう里香の呪い。実際に彼をイジメていた生徒は、生きてはいたものの無惨な姿でロッカーに詰め込まれ重傷を負っています。
五条に連れられ呪術高専に特級術師として入学

乙骨は箱詰め事件のこともあり、呪術師に拘束され秘匿死刑が決定されてしまいます。そんな彼の前に呪術高専の教師・五条悟が現れました。 五条は才能ある若者をみすみす死なせることを拒み、乙骨を呪術高専へと入学させます。彼は里香の呪力の高さから入学早々特級呪術師に。日本には乙骨・五条含め4人しか特級術師はいないので、入学当初から特級扱いなのは異例のことでした。 同級生は3人。生きる希望を失くしていた乙骨は、個性的で優しい同級生たちと触れ合い成長していきます。
実は呪われていたのは乙骨ではなかった……?
呪術高専に入学して前向きになった乙骨は、里香の呪いを解くことを目標とします。ある日強力な呪霊である里香を自分のものとするため、呪術高専に夏油が襲撃してきました。 乙骨は夏油を倒すため“愛してるよ里香。一緒に逝こう”といい、自分の命を犠牲に里香の呪力制限を解除。なんとか夏油を倒します。 戦いを終えると、里香の方が乙骨を呪ったわけではないことが判明しました。里香が呪霊となったのは、彼女の死を乙骨が強く拒んだからという理由だったのです。つまり里香が彼を呪ったのではなく、乙骨が彼女を呪っていたのでした。 この事実が明らかになったところで、乙骨は里香との主従契約を破棄し、里香の解呪に成功します。里香は最後に“この6年間楽しかった”と言い残し去りました。それからも彼は里香との婚約指輪をずっとつけ続けています。
乙骨憂太の現在までの動向は?137話で再登場【最新】
①【映画のその後】海外に滞在!
乙骨が海外にいたことは、交流戦が始まる前に伏黒の口から明かされています。海外のどのあたりにいたのかは、原作33話の扉絵にヒントがありました。 彼はミゲルとともに行動している様子。ミゲルは交流戦の乱入してきた敵組織の1人で、五条を一定時間足止めしたキャラクターです。 扉絵の背景にはバオバブの木が描かれているので、彼が赴いていたのは南米マダガスカル付近と予想できます。 また原作145話にて、乙骨が海外に出向いていた目的が明かされました。それは「ミゲルの故郷で作られていた呪具『黒縄』を手に入れてくること」です。 「黒縄」は五条にさえ「珍しい」と言わせた呪具でした。しかし乙骨は結局発見できなかったとのこと。もともとは敵であったミゲルとの関係は詳しく判明していませんが、悪くない関係を築いている様子でした。
②乙骨憂太が本編で登場!虎杖の処刑執行人に?

137話の舞台は渋谷事変で荒廃してしまった東京の中心、深夜1時頃の銀座です。誰もいないコンビニで、食べ物を漁っていた少年に、外から「おいでおいで」と不気味な人物が声を掛けます。 しかしこの人物は人間ではなく、少年を食べようとする呪霊でした。わなにかかった少年が呪霊に食べられそうになったその時、間一髪のところである青年が呪霊を祓います。この青年こそ、乙骨憂太だったのです。 実は乙骨は、呪術上層部より「虎杖悠仁の死刑執行」を任されていました。彼は「五条先生の教え子とか関係ない」「彼は渋谷で狗巻の腕を落としました」と言い「虎杖悠仁は僕が殺します」と上層部に伝えています。
全ては演技だったことが発覚!
圧倒的な実力で心臓を貫き、虎杖を殺してしまった乙骨。しかし彼はすぐに反転術式で虎杖を蘇生し、安堵の声を漏らします。実は乙骨の態度や虎杖抹殺指令の遂行はすべて演技であり、彼は虎杖達の味方だったのです。 乙骨は五条から、「自分に何かあったら1年生や2年生を頼む」と声をかけられていました。しかし表向きは上層部に従順でなくてはなりません。そのため彼は上層部を騙すため虎杖を1度実際に殺し、生き返らせる方法を選んだのでした。 乙骨は自身と同じ境遇にある虎杖を特に気にしていた様子。演技だと判明した後は彼らしい柔和な表情を見せ、仲間を思いやる姿も描かれています。
③死滅回游の参加者として偵察任務を果たす?
虎杖や伏黒とともに天元のもとを訪れた乙骨は、加茂憲倫こと羂索(けんじゃく)が「天元と人類の同化」を目論んでいると知ります。天元は「無為天変で人類と自身が融合すれば、人類は滅び永遠に互いを呪いあう地獄が完成する」と語りました。 それを阻止するのに最も重要な事項が、五条悟の解放です。五条が封印されている獄門疆「裏」を見せ、「術式を解く術式」を持つ天使こと栗栖花への協力要請を打診する天元。 2021年12月現在の本作は、呪術師同士が殺しあう「死滅回游」の真っ最中です。話を聞いていた乙骨らは、「死滅回游」に乗じての作戦決行を決めました。 こうして各々が役割の遂行に動き出し、乙骨は先に「死滅回游」に参加する偵察任務に就いたのでした。
④【最新情報】仙台結界(コロニー)での死闘!
バラバラに行動し始めた呪術高専のメンバー。乙骨はコロニーの1つである「仙台結界(コロニー)」に突入します。 そこでは過去の呪術師である「ドルゥヴ・ラクダワラ」「石流龍(いしごおりりゅう)」「烏鷺亨子(うろたかこ)」や特級呪霊である「黒沐死(くろうるし)」などの錚々たるメンツが戦いを繰り広げていました。 しかし乙骨は、既に91点を獲得していた実力者・ドルゥヴをいきなり撃破。さらに黒沐死も倒す活躍を見せます。そこからは乙骨・烏鷺・石流の三つ巴の戦いが始まり、3人同時に「領域展開」を放とうとするなど、戦いは激しさを増していきました。 三つ巴の戦いは、最終的に石流が烏鷺を撃破、乙骨が石流を撃破して終結します。死滅回游を打破するためにポイントを集めていた乙骨は、無事烏鷺と石流からポイントをもらい、190点を一気に獲得しました。
実は菅原道真の子孫!五条悟は遠縁の親戚

乙骨憂太は菅原道真の子孫であり、五条悟とは遠縁の親戚にあたります。 菅原道真は日本三大怨霊の1人で、かつては大物呪術師でした。同じ菅原道真の子孫である五条悟は、呪術師最強とまで言われていて、乙骨も同様のポテンシャルを秘めていると考えられます。 ただし物語本編では里香もいなくなり、実際に乙骨と五条が戦ったとして互角に戦えるかは不明。里香がいる時に使っていた術式が、本編の時間軸で使えるかもわかっていません。さらにいえば彼は未だ学生の身であり、成長途中だと言えます。
狗巻棘とは親友?

同級生の狗巻棘とは、仲の良い友人同士です。奥手な乙骨は最初こそ狗巻の(おにぎりの具しか喋らない)キャラにビビるものの、呪霊退治をきっかけに通じ合いました。 自分の力の大きさに人生を振り回されるという意味で、乙骨と狗巻には共通点があります。そのため狗巻は何かと乙骨のことを気にかけていました。 乙骨は狗巻の術式である「呪言」をコピーして作中で何回か使用しています。使いやすい能力ということもありますが、元々の使用者に好感を持っているから多用しているのかもしれませんね。 2人が仲良くなるきっかけのエピソードは『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』で描かれています。気になる人はぜひ読んでみてください。
『劇場版 呪術廻戦0』で声優を務めるのは?
乙骨裕太の声優を務めるのは緒方恵美。これまでさまざまな声優のキャスティングが予想されていましたが、原作者自ら「中性的なイメージ」と語る乙骨憂太のイメージにぴったりな配役となりました。 また“MAPPAの本気がすごい”と話題になったTVアニメ版と同じく、劇場版もMAPPAが制作を担当。愛にもスポットが当てられている本作が聖夜に公開されるとあって、ファンの期待も高まりました。
乙骨憂太は『呪術廻戦』のもう1人の主人公!
今回は『呪術廻戦』0巻の主人公であり、本編では裏主人公と目される乙骨憂太について解説し、今後の展開を考察しました。 本編での再登場に0巻の映画化と、今後『呪術廻戦』を楽しむ上で欠かせない存在になっていく乙骨憂太。 本編でもその強さから「羂索(けんじゃく)」や「両面宿儺(りょうめんすくな)」との激突が期待されています。乙骨のこれからの活躍により一層注目しましょう。