『呪術廻戦』七海建人(ななみけんと)の高専時代や術式を徹底解説!かっこいい一級術師の素顔とは
『呪術廻戦』七海建人(ななみけんと)のプロフィール
『呪術廻戦』に登場する1級呪術師・七海建人(ななみけんと)。彼は五条悟から頼りにされるほど優秀な呪術師です。しかし彼の経歴は少し特殊で、一度呪術師をやめてサラリーマンとして金融機関に勤めていた過去を持ちます。 彼はあることをきっかけに呪術師として活動を再開し、五条からは出戻りの「脱サラ呪術師」と呼ばれていました。
見た目も中身もカッコ良すぎるし、何より津田健次郎の声がマッチしてる!
性格
基本的に真面目な性格で常に冷静沈着で物事を俯瞰的に見ているため冷酷な印象を持たれがちですが、実際には面倒見が良く、厳しい発言の裏側には愛情が隠れています。 虎杖との初任務の際にも、「虎杖を認めない」という発言とは裏腹に「私は大人で、子供である君を守る義務がある」という理由のもと常に彼のリスクを少しでも減らすような行動をしていました。 このようなことから高専関係者やそれ以外からも厚い信頼を得ており、尊敬される存在。恐らく作中でも屈指の好人物である彼は、ファンからの人気も非常に高いです。
【過去・高専時代】なぜ脱サラして呪術師に?灰原雄との関係性とは
非術師の家系に生まれる
もともと七海は呪術師の家系ではなく、非術師の一般家庭の生まれです。高専にはスカウトされ入学しました。 高専時代から今と同じようにクールで愛想がなかった様子。懐玉 玉折編では、天内理子の護衛のため沖縄の空港の監視を任されていましたが、意欲をみせる唯一の同級生である灰原雄と対照的に、七海は「一年に務まる任務じゃない」と嫌そうな表情を浮かべていました。
高専時代の七海建人と灰原雄
今やスーツをビシッと着こなし眼鏡をかけている七海建人ですが、高専時代の見た目は現在とやや異なります。髪型は今と同じく七三分けに近いものでありながらも全体的に長めで、サラサラしてそうな印象。一方で話し方や性格は、今とほとんど同じようです。 彼の唯一の同期である灰原雄は、心優しく明るい青年。高専時代は七海も榛原も、非術師を守るという信念を持つ夏油のことを心から慕っていました。 底抜けに明るい灰原と歳の割に落ち着いた七海。2人は一見正反対の性格に見えますが、どうやら仲は良かったようで一緒に行動する姿も見られますよ。
灰原雄の死
2年時に灰原とともに向かった任務は、2級呪霊の討伐任務と聞かされていたのにも関わらず、実際には1級呪術師が対応するレベルの任務でした。想定外に1級呪霊が現れてしまったことで、任務中に灰原が七海の目の前で死亡してしまいます。 七海は唯一の同級生であり仲が良かった灰原の無惨な遺体を目の前にし、他人のために自分や仲間の命を投げ出さなければならないことに嫌気が差し、彼は呪術界を去る決断をするのでした。
呪術師としての“やりがい”
彼は高専時代に同級生を亡くした経験や、卒業後呪詛師となってしまった夏油の影響により、卒業後は呪術師をやめ金融機関に就職します。 サラリーマンとして働く中で金のことばかりを考えていた七海は、だんだん精神的に疲弊していきました。そんな中でよく通っていたパン屋の女性店員に、呪霊が取り付いているのを発見します。彼は取りついた呪霊を一瞬で祓い、女性店員から感謝されました。 店員に感謝され、呪霊を祓うことに“やりがい”を感じた七海。すぐに五条に電話をかけ呪術師に復帰し、1級呪術師にまで上り詰めたのです。
【最期】渋谷事変での戦いが辛すぎる
渋谷事変の98話からの戦いで、釘崎が敵呪詛師・重面に苦戦を強いられていました。そこへ1級術師の七海が登場し、圧倒的な強さで重面を撃破します。その後、彼は真希や直毘人とともに五条救出へ向かいました。 向かう途中で七海一行は敵呪霊・陀艮と会敵。彼は陀艮の領域展開によって左目を失明する重傷を負ってしまいます。 陀艮との戦いには色んな乱入者がありましたが、何とか呪霊を倒すことに成功。しかしすぐに別の特級呪霊・漏瑚が現れ、七海は一瞬で火に焼かれて生死不明となります。
「後は頼みます」七海建人の最期とは?
120話ではなんと死んだかと思われた七海が、左目を失い半身焼かれた状態で歩いていました。そして彼の前には大量に真人の改造人間がいます。彼はボロボロの状態で改造人間を倒していきますが、最悪なことにその場に真人が登場。 七海が真人に殺されそうになっている現場に、今度は虎杖も駆け付けます。しかし助けは間に合わず……。彼は“後はまかせる”と虎杖に言い残し、最後を迎えました。
【強さ・術式】サラリーマン縛りで能力を引き出す
七海建人の術式は十劃呪法
七海が使う十劃術式は、攻撃対象を線分して7:3の比率の点を強制的に弱点に変えるという術式です。腕や足、頭部など部分的な場所を対象にすることも可能。また生物以外にも十劃呪法は有効となります。 七海は本編21話あたりで真人と戦っています。真人は自分の大きさを自由に変えられるので、彼にとっては相性の悪い相手。彼は対象を建物に変更し、倒壊させて応戦していきました。
拡張術式・瓦落瓦落
七海は領域展開が使えません。ですが拡張術式で呪力を高められます。真人との戦いでは、倒壊させた建物の瓦礫に拡張術式・瓦落瓦落を発動させました。瓦落瓦落とは質量の多い瓦礫に呪霊への攻撃力を持たせた高威力・広範囲の技です。 また彼は自分に“労働は1日8時間まで”という縛りを設けていて、8時間を超えると呪力が増大。元サラリーマンの七海らしい術で、瓦落瓦落と合わせて使用しながら特級呪霊である真人に対抗しました。
黒閃連続発生記録NO.1
黒閃は発生させるのが難しい技ですが、発生させれば普段の数倍威力が攻撃にのります。呪術師の中でも使えたのは数名で、その中でも七海は黒閃連続発生NO.1の記録保持者でした。 彼は黒閃を発生させると、アスリートで言うところの所謂ゾーン状態のようになると語っています。50話で虎杖が黒閃を4回連続で発動させており、七海と同じ黒閃連続発生数をたたき出しました。
【魅力】作者が「五条ではなく七海にしておけ」という理由
数少ない“良識があって”頼れる大人
一見するとその筋の人なのかと思うほど威圧的な容姿に、見た目を裏切らない冷静な性格をしている七海。しかし見た目とは裏腹に、実に愛情深く頼りがいのある人物というギャップが彼の最大の魅力でしょう。 虎杖との任務では「子供である君を守る義務がある」と至極真っ当ながらも呪術界の他の大人には見られない態度を見せたり、後輩がやられた際にはブチギレたりと、温かい人柄がその言動から垣間見れます。 七海の人の良さは作者・芥見のお墨付き。キャラクター投票で五条が1位になった際の作者コメントでは、「悪いことは言わない。七海にしとけ」と発言しており、作者の中でも大人の男として七海がおすすめであることが窺えます。
出来るサラリーマン像
七海は一級呪術師という実力者でありながら、「残業は嫌い」と主張し残業をしない主義。呪霊と戦いながらも定時に帰ることに意欲を見せています。 七海のこの姿は、業務を効率化し定められた時間内に仕事を終える理想の出来るサラリーマン像ですよね。この姿に「カッコいい!」と憧れる人もいるのではないでしょうか? また、憧れるだけでなく、残業を強要しないことから、「七海みたいな人に上司になってほしい!」と思ってしまいます。
【関係性】ナナミンと他キャラクターとの関係
虎杖悠仁
ある日五条悟に呼び出された七海は、急遽彼の代理として虎杖と任務にあたることに。規定通りまだ虎杖のことを呪術師としては認めていない七海でしたが、「私は大人で、子供である君を守る義務がある」と発言のもと常に彼のことを考えながら動く姿が見られました。 その後の映画館の任務の際改造人間に対して激怒した虎杖の姿を見た七海は、虎杖のことを「他人のために本気で怒れる人間」だと認識し、これまでの評価を改めています。 虎杖からは作中を通してずっと「大人オブ大人」として尊敬されていた七海でしたが、彼もまた虎杖のことを呪術師として認めています。2人の間にはまるで師弟関係のような、いい関係があったことが分かりますね。
五条悟
呪術高専の教師で日本に4人しかいない特急術師の1人でもある五条悟は、七海にとっては高専時代の先輩にあたります。学生時代は常に無理難題を押し付けられ振り回されていたこともあり、彼に対してはうんざりとした様子を見せていました。 しかし卒業後呪術界とは距離を置いていた七海が呪術師として復帰する際に最初に連絡をとったのは、他でもない五条だったのです。表向きはいまだに五条に対して呆れる様子を見せつつも一目は置いていますが、「信用も信頼もしているが尊敬はしていない」との発言もしていました。 出戻った過去のある七海はどこの派閥にも属していませんが、元々仲間の少ない五条にとっての数少ない“仲間”として呪術界全体からも認識されています。
夏油傑
高専時代には五条とともに“最強”と謳われており、「呪術師は弱い人々を守るためにある」という非常に高い志を持っていた夏油。落ち着いており常識的な性格も相まって、当初は七海も彼のことを純粋に尊敬していました。 しかし次第に非術師を守るために術師が犠牲になる世の中に疑問を持ち始め、「非術師を皆殺しにして全ての呪術師が報われる世界を作る」という偏った思想に取り憑かれ、次第に狂っていってしまいます。 任務中に灰原が命を落とした際に七海がつぶやいた「最強の術師である五条だけいれば、自分たちは不要なのではないか」という言葉も、夏油が闇落ちする後押しになってしまったようです…。
灰原雄
灰原雄は七海の学生時代の友人で、唯一の同学年でもあります。その呪術師らしからぬ明るく純粋で人懐っこい人柄に七海の最初は圧倒されていましたが、次第に親友とも呼べる存在になっていきます。 七海とは任務でもバディを組むことが多かった彼ですが、ある任務の最中に報告にはなかった強大な呪霊に襲われ、不運にも命を落としてしまうのでした。そのことは七海が呪術界から離れるきっかけにもなりました。 その後死の間際に「自分はいったい何がしたかったのか」と自問自答する七海の前に灰原が現れ、進むべき道を指し示しています。
猪野琢真
猪野にとって七海は最も尊敬する人物であり、自らの手本としています。どのような任務だったのかは明らかになっていませんが、彼は七海と初めて組んだ任務から七海のことを慕い始めたようです。七海自身あまり人と馴れ合うタイプではありませんが、彼とは仲良くしています。 渋谷事変の際に七海は猪野・伏黒とともにチームを組んで動いていましたが、すぐに虎杖が合流してきました。七海は学生の伏黒と虎杖を危険な目に合わせたくないために悩んでいたようですが、悠長なことを言っていられない状況ということもあって最終的に猪野に2人を預けて別行動することに。 この点から、七海は人間としても呪術師としての能力的にも猪野のことを高く評価していることが分かります。
【活躍】幼魚と逆罰編にて初登場
幼魚と逆罰編
七海が初登場したのは、単行本の3巻から4巻にかけて描かれた「幼魚と逆罰編」。彼はそこで五条悟に紹介され、虎杖の監視役として任務を共にすることになりました。最初は虎杖のことを信用していなかったものの、敵がやり手であることを察知したのちは彼にも「気張っていきましょう」と声掛けをしています。 その後事件の元凶となっている呪霊のアジトを特定した七海は、虎杖を危険にさらさないために単身で乗り込むことに。そこで七海は身体中に傷跡のある特級呪霊・真人と対峙したものの、改造人間や真人の術によりダメージをくらってしまいます。 しかし彼は自らに課した縛りである「時間外労働」を発動させることで術式の効果を底上げし、壁を破壊することで崩れる瓦礫に呪力を込める拡張術式“瓦落瓦落”を使用して真人を動けなくすることに成功しました。
劇場版「呪術廻戦0」
劇場版「呪術廻戦0」において、七海は夏油傑が呪術高専を訪れ、自ら”百鬼夜行”の決行を宣言した際に登場しています。突然の夏油たちの襲来に合わせて夜蛾正道が発した「準1級呪術師以上の招集」に応える形で、冥冥や猪野琢真らと登場。 彼はその後の“百鬼夜行”に備えて開かれたミーティングにも参加しており、“百鬼夜行”当日は京都へと赴き、京都校のメンバーたちとともに任務にあたっています。作中では巨大な呪霊に対し、黒閃の最高記録である4連続をキメる非常にかっこいいオリジナルシーンが描かれたことでも話題になりました。
【名言】ナナミンの残した胸に響く言葉たち
「そういう小さな絶望の積み重ねが 人を大人にするのです」
七海が虎杖と出会って間もなく、映画館で呪霊による事件が発生し2人は任務に就きます。数体の呪霊を確認すると、七海は虎杖に1体のみ任せます。彼は“私は大人で君は子ども。君を自分より優先する義務がある”と言いました。 子ども扱いされたことに肩を落とす虎杖に対し、大人とはどういうものか七海の自論を語ったときに出たのがこの言葉です。
「悔いはない」
30話で彼が真人の領域展開にとらわれ窮地に陥ったときに使った言葉です。真人はこの時まで領域展開を会得しておらず、七海や虎杖と戦ったことで使えるようになりました。 真人は七海に感謝を述べます。しかし彼は真人の感謝の意を拒否して“その言葉は大勢の人にもらった”から人生に悔いはないという意味で使われています。
「虎杖君はもう 呪術師なのですから」
4巻31話で、七海が虎杖に対して伝えた言葉です。最初は虎杖のことを呪術師として認めていなかった七海。 しかし「死なない程度に戦ってくださいよ。今日君がいなければ私が死んでいたように、君を必要とする人がこれから大勢現れる」という言葉の後にこの名言を虎杖に伝えていることから、彼がもう虎杖のことをこれからともに戦う仲間だと認めていることが分かります。 この名言はかつて七海が虎杖に放った「アナタを術師として認めていない」という言葉と対になっているところも、グッときますよね。さらに死の間際に七海が虎杖に伝えた「後を頼みます」という言葉にも繋がっており、なんだか胸が締め付けられるような思いになる名言です。
「事実に即し 己を律する それが私です。」
七海は自分について話したときに使った言葉です。冷静で事実に基づいた状況判断で自らも行動していく七海にはピッタリの言葉と言えます。 彼は100話で敵呪詛師に止まれと言われても全く聞きません。呪詛師は人質なる存在がいるにも関わらず動きを止めない七海に困惑。 しかし人質はすでに七海が救出済みだったのです。彼が的確に状況を判断し、事実に基づいて行動した結果でした。
【人気】ナナミンの人気投票での順位は?
『週刊少年ジャンプ』の本誌で行われている人気投票において七海は、同じく人気キャラクターである狗巻棘や『呪術廻戦0』の主人公でもある乙骨憂太を差し置いて5位を獲得しています! 4位の夏油とは5000票の差がついているものの、各得票数はなんと5000票。そのことから、登場回数こそそこまで多くはないものの彼の人気が非常に高いことが分かります。 彼がなぜそこまでファンたちから愛されているのか、一言で表すと「大人」だからではないでしょうか。大人だからこその色気や、虎杖たちをちゃんと子ども扱いする余裕、そのような部分に惹きつけられる人が多いのだと思います。 アニメ2期で再度七海が活躍する様子が見られるので、気になる場合は要チェックです!
【名前】七海「健」人ではなく「建」人
七海の名前はまれに「健人」と紹介されていますが、正しくは「建人」です。健康の「健」ではなく建造物の「建」ですね。 七海の名前の由来は名字しか明かされいないので、なぜ「建」の字が使われたのかはわかりません。 ですが、ケガが多い呪術師をやっているからか、健康というイメージがなく「健」という字は似合わないですよね。どちらかというと、背筋をピンっと伸ばして立っている姿から「建」のイメージの方があっている気がします。
【声優】七海建人役:津田健次郎
アニメ『呪術廻戦』で七海役を演じるのは声優・津田健次郎です。津田は1971年生まれの49歳。芸能事務所のアミュレート所属で、俳優や声優として活動しています。1995年の『H2』の野田敦役が津田のアニメデビュー作となりました。 津田は代表作として『ワンパンマン』でアトミック侍役や『とんかつDJアゲ太郎』で忍堀修吾役などを演じています。また病気療養中であった藤原啓治の役をいくつか引き継いでいます。『進撃の巨人』ハンネス役も津田が引き継ぎました。 津田健次郎の魅力は、やや鼻にかかったような色気のある低音ボイス。勤勉さとかっこよさ、そして大人の余裕や色気がある七海建人のキャラクターに、津田健次郎の声はぴったりマッチしているのではないでしょうか。
七海建人の活躍はファンの記憶に残り続ける
かっこいい大人のキャラクターとして人気が高い『呪術廻戦』七海建人。今回は彼の強さや過去、死亡した回などについて解説しました。彼は特級呪霊・真人と何度も戦い、最終的に命を落としてしまっています。 彼のような人気キャラでも無惨に退場してしまう本作、今後も大人気漫画『呪術廻戦』の展開から目が離せません!