2019年12月25日更新

シシガミは『もののけ姫』でどんな存在だったのか?デイダラボッチ消滅のその後も考察

『もののけ姫』サン・アシタカ・シシガミ

スタジオジブリの名作『もののけ姫』には、人間だけでなく様々な神が登場します。本記事では、その中でも重要なシシ神を紹介。どんな存在なのか、またラスト以降どうなったのかを考えます。

目次

森に住む生命の神、シシ神を紹介

1997年に公開された映画『もののけ姫』は、宮崎駿が監督を務めたスタジオジブリの作品です。宮崎の考えたメッセージが込められており、時代を問わず観客に訴えかけるものがあります。 作中では様々な神が登場し、一際強い存在感を放っているのがシシ神。昼は人間の顔を持った鹿のような姿をしており、夜は巨大なデイダラボッチに姿を変えます。 この記事ではそんなシシ神って結局一体何なのか?という疑問を解消していきます!

デイダラボッチとは

一般的にデイダラボッチは日本で伝承される、山や湖を作ったとされる巨人のことを指します。 『もののけ姫』でのデイダラボッチは違ったアプローチで描かれており、半透明で青い光を宿した鹿のような巨人の姿をしています。宮崎による著作『折り返し点 1997~2008』によると、夜になるとこの姿で徘徊し森を育てているとのこと。

シシ神のモデルとなった動物は?

シシ神は基本的には鹿のような見た目をしていますが、様々な動物の要素が混在しています。 人間のような顔に、猫のような鼻とヤギのような耳。そして猪のような胴体に、カモシカのような体毛を持っています。さらに犬のような尻尾と鳥のような足と、それらの特徴を持ち合わせていることで、シシ神を異質な存在に感じさせているのです。

『もののけ姫』でシシ神は人間や他の神にとってどんな存在だった?

シシ神は作品の中で、人間だけの命を奪い罰しているわけではありません。自然界に生きる、乙事主(おっことぬし)は森とシシ神を人間から守ろうとしているにも関わらず、その命を奪われました。 このことから、シシ神はもののけ達や自然界を守るだけの神というわけではなく、生きるものすべてに対しての神であるということがわかります。 シシ神に関して、明確な答えは本編内では語られず、観た人にゆだねられる形になっています。 謎を含んだ不思議な存在であることが、今なお私たちを惹きつけているのではないでしょうか。

なぜ人間たちに首を狙われたのか

もののけ姫
©︎Miramax Films/Photofest

『もののけ姫』はシシ神を中心に物語が展開します。なぜシシ神は人間たちから狙われることとなったのでしょうか。 それはシシ神の血にどんな病も治ると言われていたことや、首に不老不死の力が宿っていると言われていたため。 これらはあくまで噂や憶測でしかなく、実際にその力があったのかは不明。しかしシシ神自身は傷を治したり命を吸い取ったりといったことができ、アシタカの言葉を借りれば「生命そのもの」と言えます。シシ神の肉体にそれだけの力が宿っていても不思議ではありませんね。

シシ神は結局どうなった?その後を考察

劇中で結局シシ神は首を獲られます。そして不気味な液体が森を枯れ果てさせてしまいますが、アシタカとサンが首を戻したことで、森は再生しデイダラボッチは消えていきました。 サンは「シシ神様は死んでしまった」と言いますが、アシタカは「シシ神は死にはしないよ。生命そのものだから。生と死と2つとも持っているもの」と返します。 このアシタカのセリフにあるように、シシ神は生と死を司る存在。つまりシシ神には一般的な死という概念はなく、死すらもシシ神の一部になっていると考えられます。 消えた後も、シシ神はどこかの森にいるのかもしれません。

シシ神は生と死を併せ持つ自然の神

生命そのものと呼べる神で、物語の中心となっているシシ神。昼と夜で姿を変える人知を超えた存在で、サンなど森に生きる者たちをも超えた存在とも考えられます。 その身体には様々な生物の特徴が見られ、自然を体現していると言えるでしょう。生命を司っているようにも思えるシシ神は、『もののけ姫』の中でも印象が強く、そして重要なキャラクターであることは間違いありません。