2023年7月18日更新

五条悟と夏油傑の関係がエモすぎる!2人で最強だった過去を振り返る【呪術廻戦】

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呪術廻戦

最強の呪術師・五条悟と最悪の呪詛師・夏油傑。現在は敵対関係にある2人ですが、高専時代にはお互いを信頼しあうパートナーかつ親友でした。そんな2人がなぜ戦う事になったのか、その流れを振り返っていきたいと思います。 2023年7月に放送が開始した『呪術廻戦』第2期では五条・夏油コンビが中心となるため原作をおさらいして臨むとより楽しめるハズです! キタニタツヤが歌うOP「青のすみか」では意味深な描写が多く、意味がわかると思わず泣けてきてしまいます……。この記事ではOP映像の説明などもあわせて行うため、気になる人は要チェックです! ※原作のネタバレを含みますので、注意してください。

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五条悟と夏油傑の関係とは?時系列でざっくり復習

2人の関係性を時系列でおさらい
  1. 過去編:問題児2人の最強コンビ本編の10年前が舞台。八十八橋編の後に収録。【8巻65話~9巻79話】
  2. 百鬼夜行:夏油傑が敵として登場本編の1年前が舞台。『呪術廻戦』連載前に描かれた前日譚。【0巻(1~4話)】
  3. 渋谷事変:死亡したはずの夏油が再登場本編の時系列。過去編の後に収録。【10巻83話~16巻136話】
五条悟 階級:特級呪術師 術式:無下限呪術 目的:後進育成で腐った呪術界を変える
夏油傑 階級:特級呪詛師 術式:呪霊装術 目的:非術師を皆殺しにして呪霊のない世界を作る

『呪術廻戦』イチ因縁のある2人だといっても過言ではない五条悟と夏油傑。2人の関係の原点は8巻で初めて明かされます。 8巻では、伏黒恵が初めて領域展開を発動した八十八橋編が終了した直後に、過去編が始まっています。親友だった2人が袂を分かれた理由がここでようやく明かされたのです。発行順としては、0巻が先になっているので、少し複雑ですね。 その後、0巻で敵として登場した夏油傑は、乙骨憂太との闘いに敗れ、五条悟にとどめを刺されます。0巻のさらに1年後、渋谷事変で再び2人は再会しますが、死んだはずの夏油が五条の目の前に現れたのにはとある理由があるようです。 このように、2人の関係性は発行順に描かれていない為、少し複雑です。以下では、各時系列ごとに2人の関係を詳しく解説していきます。

【アニメOP】青春すぎて泣かせにきてる……

五条悟と夏油傑を中心に描かれる『呪術廻戦』2期のOPは、シンガーソングライター・キタニタツヤが歌う「青のすみか」。疾走感溢れるバトルシーンが描かれた第1期のOPとは対照的に、青が強調された映像の中で五条たちの高専での青春時代が描かれています。 OP映像内に登場する五条や夏油をはじめとする高専生たちの笑顔も印象的で、「もう二度と戻らない青い春」があまりにもキラキラと描かれているために今後のことを想像して胸を締め付けられるファンが続出しています。

吹き出し アイコン

はじめてOP映像を見た時、どんな青春アニメが始まったのかと思った!

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【過去編】五条悟と夏油傑が2人で最強のコンビに

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

高専時代から高い能力があった五条悟夏油傑は意見の食い違いから喧嘩になることはあってもお互いを信頼し合う親友でした。 「俺たち最強だから」と2人ともが口にしていることからもお互いの能力を認め合う関係だったのでしょう。しかし当時の担任・夜蛾正道は彼らの行き過ぎた行動(どちらかというと五条)に問題児コンビと認識していました。 五条と夏油というクセつよの2人とともに行動していたのが家入硝子。ファンの間では3人の頭文字を取って「さしす組」と言われるほど息のあったトリオでした。 またのちの姿を知っていると信じられませんが当時は五条が「弱いやつに気を使うのは疲れる」と発言しており、それに対して夏油が「呪術は秘術師を守るためにある」と諭す場面も。その後の夏油の心を壊す出来事がなければ……と思わずにはいられません。

【分岐点】2人の関係性が激変した事件

護衛対象の女の子が辿った結末から夏油に疑念が生じる

呪術廻戦 天内理子
©︎芥見下々/集英社
巻数 8巻 , 9巻
話数 65話〜79話

「天元」と同化する運命にある星漿体・天内理子の護衛任務が2人の関係を激変させました。安易に見えた任務ですが、敵対勢力から依頼を受けた伏黒甚爾によって、天内理子は殺害され夏油傑も重症を負ってしまうのです。 この任務を通して、夏油は彼女が生への執着を持ちながら死んでいったこと、そして盤星教の信者が理子の遺体を微笑みながら拍手で迎え入れる姿に信念がゆらぎます。 この事件をきっかけに覚醒した五条は最強の呪術師となり、1人での活動も多くなっていきました。夏油が苦悩する時に五条が離れてしまったことも2人の溝を深めたのではないでしょうか。

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五条悟と決別し呪詛師に!夏油傑の歪んだ大義とは?

夏油が嫌々呪霊を飲み込み苦悶する表情は読んでいて辛すぎるシーンです……。そんな折に、九十九由基と会話した夏油は、「呪霊のない世界」を作る話を耳にします。夏油は「非呪術師を皆殺しにする」ことで呪霊のない世界が作れると極論を口にしました。 呪術師としての信念が揺れる中、自分を慕っていた高専の後輩・灰原の死を知らされることに。夏油は「呪術師が非呪術師のために犠牲になる」ことへの疑念をさらに強めていくのでした。 そして任務で訪れた集落で、村人たちが呪術師の女の子たちを檻に監禁する光景を目撃。それが導火線となり、夏油は村人を大量虐殺、さらに自らの親も殺害します。非術師を見下し、彼らを排除する事を選択したのです。 後日、五条と再会した夏油。「生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ」という夏油の言葉は覚悟と諦めが入り混じった言い方に聞こえます。五条はかつての親友・夏油に攻撃することは出来ず2人は別々の道を歩んでいったのです。

名実ともに最強になった五条悟が教師を目指す悲しい理由

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

五条は星漿体任務の戦いの中で無下限の常時発動や虚式「茈」を使えるようになり、最強への道を歩み始めました。 最強になった五条ですが、夏油の離反後には「俺だけ強くても駄目らしいよ」とつぶやいています。最強の力があっても一番近くにいた親友を守れなかった後悔がにじみ出ていますね。 五条は呪術界上層部の体質に疑問を持っていました。彼の力を持ってすれば上層部を皆殺しにすることはそう難しくはありません。ただそれではメンバーが変わるだけで根本の解決にはならないと考えます。 腐りきった呪術界の上層部を変える方法として夏油のような皆殺しではなく、強く敏い仲間を育てる「教師」を目指したのです。結果として虎杖悠仁など未来の希望が着実に育ち始めていました。

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【百鬼夜行】夏油傑への最後の言葉とは?

五条悟が放った夏油傑への最後の言葉とは?

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社
巻数 0巻
話数 1話〜4話

夏油傑の離反から約10年後、夏油傑は12月24日「新宿・京都百鬼夜行」を実行。その狙いは乙骨憂太に憑いている「折本里香」にありました。呪霊操術で里香を手中に収める為に、市街に呪霊100体を解き放ったのです。 しかし覚醒した乙骨の前に夏油は重症を負い、さらに五条悟が目の前に。夏油は「高専時代は嫌いではなかったが心から笑うことはできなかった」と心の内を明かします。 そして五条はなにかを夏油に告げ、夏油も笑みを見せつつ死亡しました。五条最後の言葉は作者の芥見下々が「0巻で言っている」と明かしており「僕の親友だよ、たった一人のね」ではないかと推測されます。敵になってもなお五条は最後まで親友として見ていたと考えると胸が苦しくなりますよね。

五条悟はなぜ親友を殺さなければならなかったのか

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

村人虐殺事件の後、五条は指名手配された夏油と会っています。夏油から「殺したければ殺せ」と告げられますが、五条は呪術を直前でやめて彼を逃がすことを選択したのです。 そして百鬼夜行が起こります。あの時夏油を殺しておけばという思い、そして「親友」の夏油を最後に止めるのは自分だという責任感から「夏油を自分の手で殺す必要がある」と考えたのではないでしょうか。 五条は星漿体事件で能力的な最強を手に入れています。そして百鬼夜行で親友の命に自ら終止符を打ったことで彼の中で覚悟が決まったように感じられます。この時、心身ともに最強の五条が誕生したのです。

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2人の関係性を物語る細かい伏線

五条の一人称といえば「僕」ですが、この呼び方は夏油の助言によるものでした。「一人称『俺』はやめた方がいい 『私』最低でも『僕』にしな、歳下にも怖がられにくい」と言う夏油に対して当時は適当に流した五条。 しかし夏油がいなくなった後、五条は人知れず一人称を変えています。自分の足りない部分を補っていた夏油がいなくなったこと、そして後輩育成という立場になったことから変更したのかもしれません。 また夏油が着ているのは「五条袈裟」と呼ばれる袈裟です。作者の芥見下々は「(五条袈裟という名前が)五条悟とつながってるから、いいじゃないか」と採用したそう。深い意味はなさそうですが、夏油の五条に対する深い思いを代弁する設定ともいえます。

【渋谷事変】夏油傑と再会した五条悟の行動とは?

魂がそれを否定してんだよ!偽夏油を見抜く五条悟

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社
巻数 10巻〜16巻
話数 83話〜136話

2018年10月31日、渋谷に帳が張られ一般人が閉じ込められる事件が発生。これを仕組んだ夏油傑真人らの罠によって五条悟は1人救出に向かうことに。 現れた夏油は呪術師最強の五条を封印する計画を企てていました。そして、封印の為には脳内時間で1分間五条を足止めする必要がありました。到底不可能と思われていましたが、死んだはずの夏油を見た五条の脳内には高専時代の「青い春」が蘇り、獄門疆に封印されてしまいます。 捕まりながらも「俺の魂が否定してんだよ。オマエは誰だ」と叫ぶ五条。一人称が「俺」に戻っていることからも五条の混乱が見て取れます。 そして夏油は何者かに乗っ取られている事がここで明らかになりました。ただ乗っ取られながらも「いつまでいいようにされてんだ、傑」という五条の言葉に、意に反して体が動く様子もあり夏油にとっても五条の存在が大きいことが伺えます。

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【221話ネタバレ】五条悟と夏油傑は再び対決する?

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

渋谷事変ののち偽夏油こと羂索が仕組んだ殺し合い「死滅回游」編へと突入します。獄門疆に入った五条を開放できる来栖華(天使)が宿儺によって殺されてしまい、希望が絶たれてしまいますが……。

反転術式によって一命を取り留めた来栖。来栖の力でついに五条が戻ってきます。万が一封印が解かれた時のために日本海溝に獄門疆を沈め、さらに二重三重の封印を施した羂索の策を難なく突破した五条は夏油(羂索)の元にむかいます。 封印から開放された五条は両面宿儺と一触即発となりますが、羂索が間に入りました。そして五条は羂索との決戦に夏油の命日である12月24日を提案したのです。開放されて真っ先に向かったのが夏油のもとであり彼の命日をぱっと思い出せる五条は、夏油への思いがいまだに強いのだと実感させられます。

【祓ったれ本舗】五条悟と夏油傑が芸人として活躍する世界線も!?

呪術廻戦 虎杖悠仁 東堂葵 夏油傑 五条悟
©︎芥見下々/集英社

「祓ったれ本舗」とは9巻第77話「玉折-弐-」の扉絵で登場した五条悟夏油傑によるお笑いコンビの名前です。2020年4月1日にはエイプリルフールネタとして「春のお笑いまつりin呪術高専」の宣伝としてtwitterに登場するサプライズも。呪術師でなくてもコンビを組む2人の姿が尊すぎる! しかしながら告知の数分後に方向性の違いにより解散が報告されており扉絵が使われた77話といえば夏油の離反回、笑うに笑えない展開となりました……。

五条悟と夏油傑の関係はどこで読める?

国内最大級の漫画・電子書籍ストア【コミックシーモア】※商品リンク有り※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※

五条悟と夏油傑の関係が描かれる『呪術廻戦』をシリーズで読むなら、コミックシーモアがおすすめです。初回登録の人は70%オフのクーポンがもらえますよ! 2人の関係が描かれているのは主に、過去編の8 , 9巻と百鬼夜行編の0巻及び渋谷事変編の10巻以降。しかし、随所で夏油傑の暗躍している上、物語の全貌を掴むためにも0巻から最新巻までの購入をお勧めします。

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五条悟と夏油傑の因縁には親友以上の過去が関係していた

呪術廻戦 五条悟
©︎芥見下々/集英社

敵同士になっても夏油傑を思う描写が切なすぎる五条悟夏油もまた身体を乗っ取られても五条の言葉に反応する姿は胸が熱くなります。 五条悟と夏油傑コンビの活躍、そして名ゼリフがどのようにアニメで再現されるのか期待して待ちましょう!