夏油傑(げとうすぐる)はなぜ闇落ちした?声優交代の噂や脳みその謎に迫る【呪術廻戦】
夏油傑(げとうすぐる)は、最強の呪術師・五条悟(ごじょうさとる)が「最悪の呪詛師」と呼ぶほどの危険人物。0巻の事件で命を落としたしたはずの夏油がなぜ、再び五条たち呪術師の前に姿を現したのでしょうか。 本記事で夏油傑の呪術高専時代の過去、親友・五条悟との関係性、正体、術式、強さなどを解説しながら、その謎多き人物像に迫ります。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。
タップできる目次
- 『呪術廻戦』夏油傑(げとうすぐる)のプロフィール
- 【声優】夏油傑役:櫻井孝宏!交代の噂とは?
- 【なぜ闇落ち?】夏油傑は優しすぎた?
- 【決別】思い出横丁での別れ
- 【復活?】0巻で乙骨憂太に敗北したはずだが……
- 【正体】夏油を乗っ取った「脳みそ」は誰なのか?
- 【クズ】夏油傑はどんな女がタイプ?作者公認のモテ男
- 【つらい】夏油の最後の言葉とは……名セリフも紹介
- 【領域展開】夏油傑は未習得?習得してたら乙骨にも勝てた?
- 【能力】夏油傑は呪霊操術の使い手!強さを解説
- 【かっこいい】夏油傑のココが好き!
- 【高専時代】夏油と五条は親友だった
- 【関係】夏油傑を語る上で外せない4名のキャラ
- 夏油傑(げとうすぐる)の魂は報われないのか?『呪術廻戦』の今後にも注目
- 『呪術廻戦』の記事一覧
『呪術廻戦』夏油傑(げとうすぐる)のプロフィール
人物:呪霊の味方のようで違う?
夏油傑(げとうすぐる)は、呪殺を営む呪詛師(じゅそし)の中でも特級に位置し、普段から法衣(ほうえ)を身にまとった額には大きな縫い跡を持つ男です。 夏油は特級呪霊である漏瑚(じょうご)や花御(はなみ)たちと裏で手を組み、五条たちと敵対します。その目的は呪術師だけの世界を作ることでした。そのため呪術を扱えない非術師のことを「猿」と呼んでひどく差別し、彼らに対しては一切の情けをかけません。 また、呪霊と行動を共にしている夏油ですが、作中では「呪霊の分際で」と見下すような発言をしたりとその真意は不明です。
容姿:長髪の髪型が似合う……!
かつては日本に4人しかいない特級呪術師だった夏油傑。現在の五条のように、穏やかな笑顔を浮かべつつ慇懃無礼な態度を取ることがありました。 高専時代は長髪をお団子にまとめ、片方だけ触覚のように垂らした前髪が特徴的でした。 離反後も大きなピアスや前髪などは変わらないものの、ハーフアップのような髪型になり、宗教団体のトップらしい服装に見た目も変化しています。
何もかも胡散臭いし、最初は五条先生の親友⁉ってビックリした。でも過去を知ると……。
【声優】夏油傑役:櫻井孝宏!交代の噂とは?
アニメで夏油傑を演じるのは櫻井孝宏(さくらいたかひろ)です。『おそ松さん』の松野おそ松役や『鬼滅の刃』冨岡義勇役などが有名。正統派主人公から、黒幕感漂うキャラまで幅広く人気キャラを担当している人物です。 2022年10月以降、プライベートでのスキャンダルが発覚したため、声優交代が噂されました。 既婚を隠し、長年に渡り不倫していたということで、0巻で乙骨に言った「女誑しめ‼」が特大ブーメランになっていると話題に……。同じジャンプ漫画を原作とする人気アニメ『鬼滅の刃』冨岡義勇役も、後任に神谷浩史などを予想する声がありましたが、どちらも続投が決定しました。 夏油の学生時代、そして闇落ちを描く「懐玉・玉折編」、夏油が仕掛ける「渋谷事変編」と、その熱演に期待しましょう!
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【なぜ闇落ち?】夏油傑は優しすぎた?
最終的に「最悪の呪詛師」と呼ばれる存在になってしまった夏油ですが、彼は本来非常に真面目で心優しい性格です。弱者生存の理想を語っていたシーンからもそのことはよく伝わってくるでしょう。 他者を想って動くことができ、ファンから「優しすぎた」とも評される夏油。以下ではそんな彼が闇落ちしてしまった理由を徹底解説していきます。
- 護衛任務にて星漿体・天内理子を目の前で亡くす
- 天内理子の死を喜ぶ盤星教の信者を目撃する
- 醜悪な呪霊を飲み込むストレス
- 九十九由基の話を聞く
- 術師である後輩・灰原雄の死
- 非術師による美々子・菜々子の監禁を目撃する
かつての信念
呪力を持たない人間をひどく忌み嫌う夏油ですが、その嫌悪はどこからやってきたのでしょうか。それは遡ること10年以上前、過去編「懐玉・玉折編」にてその正体が判明しました。 当時夏油は五条と同じ呪術高専の2年生。今とは正反対の理念を抱いており、「弱者生存」があるべき社会の姿であり、呪術師は非呪術師を守るためにあると考えていました。むしろ、弱者への気遣いを嫌う五条に対しそれを諫める場面もみられます。
闇落ちのきっかけはある少女の死
彼が変わるキッカケとなったのは、五条とともに「少女護衛と抹殺」の任務を受けたこと。少女は呪術界の大物・天元(てんげん)に身を捧げるために生まれてきた人物でした。夏油は彼女を守り、自由にしてやることを決意しますが、突如現れた敵・禪院甚爾(伏黒恵の父)によって、少女は殺されてしまいます。 そこから、自らが誰のために戦っているのかが分からなくなってしまった夏油。自分の中に芽生えてしまった疑問がどうしても消えません。
呪霊を取り込むストレスと孤独
伏黒甚爾との戦いで、五条は完全に覚醒します。「2人で最強」が「五条1人で最強」になり、夏油は置いていかれる感覚に。五条は1人で任務をこなし硝子は危険な任務を与えられないため、必然と夏油も単独行動が多くなっていきました。 災害の影響もあり、増え続ける呪霊を祓い飲み込む夏油。呪霊の「吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしたような味」は、彼しか知りません。その強いストレスと孤独感が、夏油の「誰のために」という思いを強くしていったのです。
九十九由基との出会い
思い悩むなかで、夏油は特級術師である九十九由基と出会います。彼女は呪霊に対して、高専の対症療法に賛成しておらず、原因療法がしたいとのこと。 つまり呪霊を根絶したいと考えており、そのためには「人間が全員呪術師になること」が単純な1つの方法だと話します。それを聞いた夏油は、「非術師を皆殺しにすればいい」と呟いたのです。 上記のセリフを口にした後にハッとしていたので、この時点では自分自身も完全には本音を自覚していなかったのでしょう。
灰原雄の死亡と七海建人の言葉
呪霊の強さを見誤り、夏油の後輩である灰原雄が悲しい死を遂げます。この事件により夏油は、呪霊を祓い続ける先がみえず、その先にあるのは仲間である術師の死体の山なのではと考えるようになりました。 そして灰原が死亡した任務は、五条が引き継いだと夏油が七海に伝えた際。七海は彼に、「もうあの人1人で良くないですか?」と語りかけます。この言葉も、五条に置いていかれたと感じる夏油を追い詰めた要素なのかもしれません。
ミミナナとの出会いと呪術師界からの追放
その後、夏油はある村で神隠し、変死事件を起こしている呪霊を祓いに出向きます。しかしそこで彼は、非呪術師の村人たちから悲惨な扱いを受けている呪力をもった少女2人に遭遇しました。村人は呪霊による事件を呪術師である彼女たちのせいだと考え、監禁し虐待していたのです。 「非呪術師を見下す自分」「それを否定する自分」どちらを本音にするか決めかねていた夏油ですが、これがきっかけとなり、100を超える村人を呪殺。 その後、自身の両親をも手にかけ、呪術師の世界から追放されるのでした。
【決別】思い出横丁での別れ
呪詛師になった夏油は、五条に会いにやってきます。以前意味がないからと盤星教の信者を殺さなかった夏油に、「意味ない殺しはしないんじゃなかったのか」と問う五条。それに夏油は「意味はある」と返します。 意見も立場も対立した五条に、「殺したければ殺せ、それには意味がある」と夏油は語りました。 2人が決別した場所は、実際に存在する「思い出横丁」です。最後に呪術師として生きる五条も認める、悩み続けた夏油らしい言葉を残して彼は去ったのでした。
【復活?】0巻で乙骨憂太に敗北したはずだが……
実はこの夏油、単行本0巻のいわゆる『呪術廻戦』前日譚において1度殺されているシーンが描かれています。ちなみにこの時点で夏油の額の傷はまだありません。 五条たち高専側と敵対する夏油は彼らに、新宿と京都にそれぞれ1000以上の呪霊をはなつテロ(百鬼夜行)を起こすと宣戦布告します。その狙いは呪術高専の生徒でありながら、特級呪術師の1人である乙骨憂太(おっこつゆうた)に取り憑いている特級怨霊・里香(りか)を手に入れることでした。 乙骨との死闘の末、夏油は敗北。重傷を負いながらも命からがら逃げようとしたところに、かつての仲間・五条によってトドメを刺されるのでした。 亡き者となったはずの夏油。ではどうして彼は今も呪霊とともに五条たちの前に立ちはだかるのでしょうか。
【正体】夏油を乗っ取った「脳みそ」は誰なのか?
五条の前に現れたのは、自ら手を下したはずの夏油。突然の出現に五条は困惑します。「偽物」「変身の術式」すべての可能性を考えますが、それを五条が所有する術式・六眼(ろくがん)が否定。彼の眼に映る情報は目の前に立つ夏油を「本物」だと主張しているのです。 しかし、五条の「魂」自身がそれを否定します。五条が目前する男に「お前は誰だ!」と叫ぶと、ついにその正体が判明。
偽夏油の判明
なんと夏油傑は「偽物」だったのです。目の前にいる夏油は夏油傑本人でなく、彼の肉体を奪った「何か」でした。偽夏油は脳の入れ替えで簡単に肉体を転移することができ、乗っ取った肉体が所有する術式も使用できる術式の持ち主。 その存在は当初、夏油のふりをして五条の前に現れましたが、偽物であることをあっさり見破られてしまいます。そのとき「キッショ」「なんで分かるんだよ」と言いながら頭を開き、脳を見せるシーンは、なかなかに衝撃的でした……。 偽夏油の詳しい目的はまだ明かされていませんが、彼曰く、夏油本人の「呪霊操術」が欲しかったもよう。そのため、五条が殺した夏油の遺体を手に入れ、自らの術式により夏油の肉体を乗っ取ったといいます。 こうして、「0巻で殺されたはずの夏油が何故復活しているのか」という謎がようやく明かされたのです。
偽夏油の正体は○○!五条を獄門疆(ごくもんきょう)に封印
夏油の中にいた「何か」の正体とは、史上最悪の術師として歴史に名を残す存在「加茂憲倫(かものりとし)」でした。 加茂は約150年前に生きていた人間ですが、その加茂すらも偽夏油によって脳をすり替えられた被害者の1人に過ぎないことが判明しており、その正体は何千年も生きる呪詛師・羂索(けんじゃく)です。 何らかの目的で活動している羂索(けんじゃく)は、最強の呪術師である五条に計画を邪魔されないために、渋谷事変を起こしました。そして死んだはずの夏油の姿で登場したことで五条の脳内時間を加速させ、獄門疆(ごくもんきょう)の発動条件である「対象を半径4m以内に(脳内時間で)1分間留めること」を満たしたのです。 獄門疆はしばらくの間封印した五条の情報処理に手間取っていたものの、最終的には五条は完全に封印されて夏油の手に落ちてしまいました。
【クズ】夏油傑はどんな女がタイプ?作者公認のモテ男
クズと言われる理由
羂索としての偽夏油はともかく、夏油自身にクズと言える要素はありません。 高専2年生の時、同期の硝子が京都校の先輩・庵歌姫に「(五条や夏油のようには)なりませんよ、あんなクズ共」と言うシーンがあるため、クズのイメージが定着しました。硝子にとっては、気の置けない同期たちへの言葉の綾だったと思われます。 また本編開始時に故人で情報が少なく、あの五条の親友だったことから、同じような一面があったのだろうと推測されているようです。実際、理想のために多くの命を奪ったことから、夏油を嫌うファンも一定数存在します。
呪術一のモテ男
- 原作者が五条よりもモテてると発言
- 17歳とは思えない色気と大人の余裕
- 男女問わず、仲間と認めたらめちゃくちゃ優しい
- 己の信念を貫きつつも、葛藤し続けた人間らしい生き様
夏油はビジュアルの良さもあり、ファンブックで「五条悟よりモテる」と明言されています。 高専時代の後輩・灰原雄にお土産は何が良いか問われ、「(五条が好きな)甘いのかな」と答えており、17歳にしてスマートすぎる一面も。自身が救ったミミナナを育て上げ、仲間に引き入れた者を「家族」と呼ぶなど仲間意識が強く、崇拝の域で慕われてもいます。 理想に生きようとしたことから男性人気も高く、2021年の第2回人気投票では4位に食い込みました。一方、恋愛要素はゼロに等しく、好みのタイプは謎に包まれています。
呪術師じゃなければ普通に幸せになれた1人だと思う。親友は五条だけど、恋人に選ぶなら守ってあげたくなる系の人なのかな?
【つらい】夏油の最後の言葉とは……名セリフも紹介
夏油傑の最後の言葉
夏油は百鬼夜行で里香の力を完全解放した乙骨に敗北。「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」と微笑みながら、新宿から駆けつけた五条に殺されました。 呪いの言葉でないとして、五条が何と声をかけたのか作中では明かされていません。 公式ファンブックにて、原作者・芥見下々は「0巻の中で言っています」と明かしています。有力視されているのは、「僕の親友だよ、たった一人のね」という言葉。高専時代に戻ったような、どこか嬉しそうな夏油の表情からもほぼ間違いないでしょう。
呪術は非術師を守るためにある
過去編の2006年、五条は静岡県浜松市の任務で帳を張り忘れ、担任だった夜蛾に叱責されます。 「弱いやつに気を使うのは疲れる」と発言する五条に、「弱者生存」を説く夏油。「弱気を助け、強さを挫く」と話す彼に対し、五条は「俺 正論嫌いなんだよね」と返します。夏油の未来を思うと切なくなりますが、この時の言葉は、少なからず五条に影響を与えました。
私に従え 猿共
呪術師の楽園を築くため、五条袈裟をまとい暗躍を始めた夏油。解体された盤星教の残党に目をつけると、その団体を乗っ取ろうとします。もちろん、ほとんどのメンバーが反対に回りますが、夏油は元盤星教の代表・園田を壇上にあげると呪霊で彼を圧殺してしまいました。 恐怖によって反対派を黙らせた後、教団を拠点に金と呪霊を集めていきます。
この世界では 私は 心の底から笑えなかった
離反から約10年を経て、夏油は12月24日に「新宿・京都百鬼夜行」を開始しました。 乙骨に憑く特級過呪怨霊「折本里香」を呪霊操術で取り込もうとするも、乙骨が自らを犠牲に里香の力を解き放ち、返り討ちに遭って重傷を負います。命からがら逃げ出した先に五条が現れ、高専時代を思い出しながら「高専の連中まで憎かったわけじゃない」と言い、苦しい胸の内を明かしました。
【領域展開】夏油傑は未習得?習得してたら乙骨にも勝てた?
九十九由基との戦いで見せた胎蔵遍野は羂索のもの。生前の夏油は百鬼夜行でも領域展開を使わなかったことから、未習得だと思われます。 0巻はあくまで読み切り作品であり、当時は構想がなかった可能性も捨てきれません。 領域展開は術式ありきになるため、もし習得していたら「主従関係がない呪霊を無条件に取り込める」といった効果だったと予想します。ただし、0巻時の彼はうずまきの真価を知らない様子だったので、領域展開があっても乙骨と里香に勝つのは難しかったでしょう。
【能力】夏油傑は呪霊操術の使い手!強さを解説
武器庫呪霊 | 伏黒甚爾の死後に取り込んだ3級程度の呪霊。 呪具や武器を自在に格納することができる。 |
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化身玉藻前 | 0巻最終話に登場する特級仮想怨霊。 高専にも登録されており、百鬼夜行における乙骨との戦いで召喚された。 |
虹龍 | 9巻73話にて高専時代の夏油が伏黒甚爾との戦闘で使用。 在学時の手持ち呪霊の中で最高の硬度を誇る。 |
口裂け女 | 9巻73話に登場した仮想怨霊。 簡易領域を展開し、「わたしきれい?」という質問に相手が答えるまでお互いに不可侵を強制する。 |
疱瘡神 | 12巻101話に登場。 疱瘡(天然痘)への恐怖から生まれた特級特定疫病呪霊。冥冥との戦いで羂索が召喚した。 |
大鯰 | 15巻133話で羂索が虎杖悠仁に対して使用。 地震の怪異として生まれ、相手に落下した」と錯覚させる。 |
ガネーシャ(?) | 羂索が召喚する特級呪霊。 「あらゆる障害を取り除く」という概念術式を持つ。九十九由基の式神によって祓われた。 |
夏油は降伏した呪霊を取り込み・操る術式「呪霊操術」を主に得意としています。夏油の能力を高専側は「主従制約のない自然発生した呪いのみを操れる」と認識していましたが、実際は、「主従制約の有無は関係なしに首を挿げ替えれば操れる」ということが判明します。 つまり、主従制約を持つ呪霊であっても、その主人である人間を殺してしまえば呪霊を奪うことができるというものです。
呪霊操術 極ノ番「うずまき」
呪霊操術の奥義である極ノ番(ごくのばん)「うずまき」は、0巻で描かれた「百鬼夜行」にて登場しました。当時夏油が使役していた4461体の呪霊を1つにしてまとめ、高密度に圧縮された呪力を相手にぶつけ、凄まじい威力で対象を破壊する技です。
真人から術式を抽出!?「うずまき」の本領発揮
呪霊操術の奥義である極ノ番「うずまき」は当初、取り込んだ呪霊を1つにまとめる技だと思われていましたが、渋谷事変にてその真価が明かされました。 主人公の虎杖らとの交戦で疲弊していた真人(まひと)に対し、夏油は「うずまき」を使用。その身体を球体に変え、他の呪霊にしてきたのと同様に真人を飲み込みました。 驚く虎杖たちを前に、夏油は準1級以上の呪霊に「うずまき」を使用すると術式が抽出出来るのだと語ります。こうして夏油は真人の術式を自分のものとして使えるようになりました。
武器庫呪霊
伏黒恵の父・甚爾(とうじ)が生前使役していた武器庫呪霊は、彼の死後夏油に奪われています。武器庫呪霊に飲み込ませることで大量の武器や呪具を持ち運ぶことが可能です。呪霊自体の等級は3級程度ですが、希少な存在でもあります。
特級特定疾病呪霊「疱瘡神」
特級特定疾病呪霊「疱瘡神(ほうそうがみ)」は、「渋谷事変」にて登場した夏油の使役する特級呪霊です。領域展開では、敵を棺桶に閉じ込めて3カウントを数え、カウントが終わる前に脱出できなければ確実に相手を呪殺することが出来ます。
特級呪具:游雲(ゆううん)
游雲(ゆううん)は三節棍の形をした特級呪具。伏黒甚爾の死後、武器庫呪霊と共に夏油の手に渡ったようです。術式効果を持たない珍しい呪具ですが、扱う者の能力によっては凄まじい威力を放つ武器にもなります。
特級呪具:獄門疆(ごくもんきょう)
獄門疆は、渋谷事変にて五条悟の封印に用いられた特級呪具。生きた結界と呼ばれた「源信」のなれの果ての姿と言われており、大きさは手の平サイズながら、条件を満たせばどんなものでも封印出来る呪具です。
【かっこいい】夏油傑のココが好き!
夏油の魅力といえば、ビジュアルがかっこよかったり戦場でバリバリ活躍する強さだったりはもちろんですが、やはり他者のために心を砕ける優しさでしょう。その結果として闇落ちしてしまうという矛盾を抱えているところもまた切ないです。 呪術界の重要人物である五条に「たった一人の親友」と認められているあたり、夏油の人間性や存在感がどれほどのものだったのかうかがえます。このふたりの関係は涙なしには語れません……。
誰より優しくて真面目なところが大好き。五条先生とともに呪術界を変えていってほしかった……。
【高専時代】夏油と五条は親友だった
呪術高専時代、夏油は同級生の五条悟と親友の関係にありました。お互いに実力を認め合う2人は、「俺達は最強だ」と豪語してはばからないほど仲が良く、実際2人は最強コンビとして周囲に認められていたようです。 しかし性格が真正反対の2人には喧嘩が絶えず、考え方の違いから呪力を用いた争いに発展することもしばしばあった様子。また、派遣された任務では2人ともやり過ぎてしまうことが多く、当時彼らの担任教師だった夜蛾(やが)は2人を問題児コンビとも認識していました。 考え方で相容れない部分はあったとしても、夏油と五条はお互いの人柄を信用しており、どちらかが任務で無理をしたときも相手に背中を預けるほど信頼しあっていたようです。
五条が今も「たった一人の親友」って呼ぶのが切ない。夏油にとってもそうだったはずなのに、どうしてこうなっちゃった?
【関係】夏油傑を語る上で外せない4名のキャラ
五条悟
親友・五条の覚醒をきっかけに、夏油は五条とはもはや別の道を歩んでいることに気づきます。彼のような最強が存在する裏で、あっけなく死ぬ後輩や非術師に虐げられる呪術師がいるという現実が、夏油の心を歪めていきました。 呪詛師となった夏油は、五条に術師だけの世界を作ることを否定されると「(最強である)君にならできるだろ悟」と言います。夏油のなかで五条は最強の存在であり、自分もそこに肩を並べられれば「呪術師の楽園」も実現できると考えていたのです。
羂索(けんじゃく)
羂索が夏油の身体を欲した理由は、夏油の呪霊操術と五条との関係性にあります。夏油の呪霊操術があれば、羂索は天元を取り込んで「呪力の最適化」を成せるのです。裏を返せば、夏油が乗っ取られなければ、羂索の計画は進んでいなかったでしょう。 また、五条を封印するという目的においても、夏油は羂索にとって都合のいい存在でした。実際に亡き親友を目の前にしたことでできた五条の一瞬の隙をついて、羂索は獄門疆発動に成功しています。 五条の呼びかけに夏油の肉体が反応する描写もあったので、本物の夏油復活の可能性もゼロではありません!
ミミナナ
ミミナナこと枷場(はさば)美々子と菜々子は、夏油闇落ちの最後の後押しとなった双子姉妹です。夏油は任務で出向いた村で、まだ幼い姉妹が呪術師という理由だけで非術者の村人に虐待されている現実を目の当たりにします。 これをきっかけに夏油は揺れていた信念に1つの答えを出しました。夏油は村人を全滅させ双子を保護。2人にとって夏油は地獄の日々を終わらせてくれた救世主となります。以降ミミナナは夏油に心酔していくことになります。
夏油傑(げとうすぐる)の魂は報われないのか?『呪術廻戦』の今後にも注目
今回は『呪術廻戦』の登場キャラクターである夏油傑を紹介しました。 多くの謎を秘めてた夏油でしたが、ついにその正体が偽物であったことが判明します。しかし、死んだはずの夏油が今なお生きている理由は明らかになりましたが、偽物の正体はまだまだ不明。偽夏油の最終的な狙いとはいったい何なのでしょうか? また、肉体のみとなった夏油本人でしたが、五条の呼びかけに反応している様子が描かれました。自身の腕で首を絞めあげ、自分をのっとった呪霊に抵抗しているかのよう。彼の魂は無事に報われるのでしょうか? 今後の展開や夏油傑の動向にぜひ注目してください!