「懐玉・玉折編」(過去編)のあらすじをわかりやすくネタバレ解説!本編の12年前の物語を遡る【呪術廻戦】
MAPPAの本気と話題になったアニメ『呪術廻戦』の2期が2023年7月6日にスタート。2期ではまず五条悟&夏油傑の学生時代のエピソード「懐玉・玉折編」が描かれます。 本記事では「懐玉・玉折編(かいぎょく・ぎょくせつへん)」のネタバレあらすじを中心に、言葉の意味や登場キャラ、アニメ・声優情報、名言をまとめて解説!ぜひ「懐玉・玉折編」の予習復習に活用してください。
アニメ『呪術廻戦』2期は「懐玉・玉折編」と「渋谷事変編」の2構成
- 「懐玉・玉折編」 五条悟と夏油傑の学生時代。親友だった2人が袂を分かつ経緯を描く。
- 「渋谷事変編」夏油一派による大規模呪術テロ。呪術高専や呪術師と呪詛師の全面対決へ発展。
放送日 | 2023年7月6日~ |
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巻・話数 | 「懐玉・玉折編」8巻65話〜9巻79話 「渋谷事変編」10巻83話~16巻136話 |
そもそも「懐玉・玉折」の意味とは?
懐玉とは優れた才能を持つことを表す言葉です。老子の「ここを以って聖人は褐(かつ)を被(き)て玉(ぎょく)を懐(いだ)く」という、聖人賢者は粗末な服を着ていても素晴らしい玉=才能を持っているという教えから来ています。 一方の玉折は玉が壊れることから転じ、優れた人物の若死を意味する言葉です。 懐玉は才能が開花する五条悟(ごじょうさとる)を、玉折は夏油傑(げとうすぐる)が道を逸れて呪術師としての未来を手放す様を暗示しています。
「懐玉・玉折編(かいぎょく・ぎょくせつへん)」のあらすじネタバレ
【ネタバレ①】舞台は「最強」五条悟の高専時代
巻・話数 | 8巻65話~8巻70話 |
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最強かつ問題児な呪術高専2年コンビ、五条と夏油は星漿体(せいしょうたい)である天内理子(あまないりこ)の護衛及び抹消任務を任されます。星漿体である彼女の役目は、呪術界の最重要人物である天元様と同化して初期化を行うことでした。 彼女の命を狙うのは、呪術界の転覆を目論む呪詛師集団「Q」と、純粋な天元を信仰し天内との同化を阻止したい宗教団体・盤星教「時の器の会」です。 先に仕掛けてきたのは「Q」でしたが、2人は戦闘員のバイエルとコークンを圧倒。組織は瓦解します。 その裏で盤星教は「術師殺し」の伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)に天内暗殺を依頼。甚爾は天内に懸賞金を掛け、呪詛師たちをけしかけます。五条と夏油はそれらを一掃しながら、懸賞金期限切れまで彼女を守りきり、呪術高専へと戻ってきてほっと一息つくのでした。
【ネタバレ②】少女の護衛任務に最強の刺客が!
巻・話数 | 8巻70話~9巻73話 |
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高専の結界内で肩の力を抜いた五条の一瞬の隙をついて、背後から彼を刺したのは甚爾でした。五条は天内を夏油に任せ、五条対甚爾の戦闘がスタート。 五条は呪力を持たない甚爾との戦いに苦戦します。触れると術式を強制解除する特急呪具「天逆鉾(あまのさかほこ)」で刺された五条は、首から腰まで割かれ、とどめに脳天を刺されてしまいました。 一方で儀式の場に向かう天内に、夏油は進むか引き返すかの2択を与えます。夏油と五条は、彼女が望まないなら同化はさせないと決めていたのです。彼女の本心を汲んで、夏油が「帰ろう」と手を差し出した瞬間、天内は甚爾に射殺されます。 親友を殺され激高する夏油も応戦しますが、甚爾に叩きのめされてしまいました。
【ネタバレ③】五条悟が覚醒!任務は成功するのか?
巻・話数 | 9巻74話~9巻76話 |
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天内の遺体を引き渡し依頼が完了した甚爾の前に、傷の塞がった五条が現れます。五条は喉を刺された瞬間、反撃は諦め反転術式に全力を注いだのだそう。こうして彼は死に際で「呪力の核心」を掴み覚醒します。 術式反転「赫(あか)」、虚式「茈(むらさき)」で五条は甚爾を圧倒。甚爾は息子・伏黒恵を「好きにしろ」と五条に言い遺し死亡します。 天内の亡骸を抱き、盤星教本部で歓迎される五条のもとに夏油が合流。気味悪く笑顔で拍手をする信者に対し、五条は「コイツら、殺すか?」と提案しますが、夏油は「意味がないからいい」と返します。 術師にとって「意味」は大事だと語る夏油にとって、天内死亡で終わったこの任務はしこりを残すことになりました。
【ネタバレ④】夏油傑の苦悩の決断とは?
巻・話数 | 9巻76話~9巻77話 |
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1年後、2人は特級になり単独での任務が増えます。覚醒した五条は最強への道を歩み、反して夏油の中には天内を助けられなかった後悔、呪霊を飲み込んでまで非術師を守ることへの苦悩が蓄積していくのでした。 偶然話した、特級術師・九十九由基(つくもゆき)との会話から、全人類が術師になれば呪いは生まれない、非術師を皆殺しにすればいいという考えが次第に夏油の中で大きくなっていきます。 加えて、自分を慕っていた後輩・灰原雄(はいばらゆう)の死、非術師によって虐げられた術師の少女といった出来事が重なり、夏油は離反を決意。五条たちの前から姿を消します。
【ネタバレ⑤/結末】五条が向かった先には幼いあのキャラの姿
巻・話数 | 9巻77話~9巻79話 |
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夏油に呼び出された五条は、「術師だけの世界を作る」と宣言して去っていく彼の無防備な背中を、最後まで攻撃することができませんでした。 自分がいくら最強であっても、親友すら止められなかった事実を目の当たりにした五条。守りたいものを守るために強い術師が必要だと考えを改めた五条は、教師を目指し後進の育成に尽力するようになるのでした。 数年後、五条が当時小1の伏黒恵のもとへ向かったところで過去編は終わります。
「懐玉・玉折編」のその後は?
五条と夏油が袂を分かった10年後の2017年12月、2人は夏油が仕掛けた「百鬼夜行」で対峙。夏油は生徒の乙骨憂太(おっこつゆうた)に負け、五条にとどめを刺されました。これは0巻で描かれています。 その後、夏油の遺体が盗まれ「偽夏油」が生まれた経緯は90巻にて明かされることに。 本編の時系列としては「懐玉・玉折編」の後に時間軸が現在に戻り、高専内の内通者が判明する「宵祭り編」が9巻から10巻にかけて描かれます。その12日後に偽夏油一派が「渋谷事変」を起こし、その様子は10巻から16巻で描かれました。
「懐玉・玉折編」のメインキャラ・声優を紹介
五条悟役/中村悠一
五条悟は高専在学中に覚醒、以降は単独で最強と呼ばれる特級呪術師となった作中最強の呪術師。学生時代は「正論嫌いなんだよね」と言っては、夏油に咎められていました。 この頃から飄々としていますが、10代らしい青っぽさも目立ちます。最後の判断は夏油に任せることも多く、夏油のことは親友かつ相棒としてその実力を認めていました。 アニメでは1期で先生として大人っぽさを漂わせた中村悠一が引き続き五条悟役を担当します。
夏油傑役/櫻井孝宏
高専時代の夏油傑は、非術師を守ることを信念として活動する真面目な呪術師です。非術師への配慮が薄い五条のやり方を正したり、五条の一人称を「俺」から「私」や「僕」に変えるよう言ったのも夏油でした。 一般家庭に才能を持って生まれたからこそ、その能力を世の中に還元すべきと考える優等生タイプです。 高専時代の夏油傑役は、プライベートでの騒動によって降板の噂もありましたが、1期からそのまま櫻井孝宏が続投しています。
天内理子役/永瀬アンナ
天内理子は呪術界を支える天元の器=星漿体という特殊な体質を持つ女子中学生。わがままな態度で護衛の五条たちを振り回し気丈な態度を見せますが、生きたいという本音を抱えています。 同役を演じるのは『サマータイムレンダ』でヒロイン小舟潮役を演じ、第17回声優アワード新人声優賞を受賞した永瀬アンナです。
伏黒甚爾役/子安武人
伏黒甚爾は「術師殺し」の異名を持つ殺し屋の呪詛師です。呪術界御三家・禪院家の出身で、伏黒恵の父親。 呪力を完全に持たないという稀な身体で、代わりに超人級のフィジカルギフテッドを得た「天与呪縛」の持ち主。高専時代の五条と2度対戦し、最期に五条に息子・恵のことを託しました。 伏黒甚爾役を演じるのは子安武人。『進撃の巨人』ジーク・イェーガー役や「ジョジョ」DIO役などが有名で、事前の予想でも名前が挙がっていた人物です。
家入硝子役/遠藤綾
家入硝子(いえいりしょうこ)は五条・夏油と同期の高専生です。男子2人のことは「クズども」と評していましたが、仲は良好でした。高専時代の家入にはクマはなく、髪は肩上のボブ。当時から反転術式による治療ができる稀有な人材でした。 家入硝子役は1期に引き続き『マクロスF』のシェリル・ノーム役などが有名な遠藤綾が演じます。
あの人気キャラの高専時代もお披露目?
「懐玉・玉折編」の痺れる名言
「いいかい悟 呪術は被呪術師を守る為にある」
8巻65話。任務で帳(とばり)を張り忘れて怒られた五条は、一般人を気遣うのが疲れるとこぼします。それに対し夏油は「“弱者生存”それがあるべき社会の姿さ。弱気を助け、強さを挫く」と説いて、続けてこのセリフを口にしました。 闇落ち前の夏油の真っ当な信念を感じ取れる名言です。夏油は真面目すぎたのだな、と感じずにはいられません。
「生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ」
9巻78話。離反した夏油が再会した五条に自分の生きる道を示すシーンです。 術師だけの世界を作るという生き方の是非はさておき、「自分にできることを精一杯やる」という言葉は、夏油を心底慕っていた亡き後輩・灰原の「自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいいです」からきています。 以前、夏油が灰原に「術師はやっていけそうか?」と聞いた答えがこの言葉だったのですが、夏油がこの生き方に至るまでの心情を思うとやるせないものがありますね。
「それ正論? 俺 正論嫌いなんだよね」
8巻65話。上述の「いいかい悟~」と夏油に呪術のあるべき姿について諭された五条が言い返したセリフです。続けて五条は「呪術(ちから)に理由とか責任を乗っけんのはそれこそ弱者がやること」と反論し、しまいには「オッエー」と夏油を煽ります。 五条の若さゆえの青さや持ち前のやや性格に難ありなところが堪能できるセリフですね。
「俺だけ強くても駄目らしいよ」
9巻78話。闇落ちした夏油を説得することも攻撃することもできなかった五条は、このセリフとともに「俺が救えるのは他人に救われる準備がある奴だけだ」と言います。 若さゆえの自信とそれに見合うだけの実力を持っていた五条が、1人よがりの強さから脱却するきっかけとなった名シーンです。この後悔をきっかけに彼が教師を目指し、利権や保身にまみれた呪術界全体を変えていこうとすると思うと胸熱ですね。
『呪術廻戦』2期「懐玉・玉折編」の感想・評価
身体能力バッキバキのパパ黒と五条の戦闘シーンが熱すぎた!そこまでの刺客が雑魚だったから、余計にパパ黒の異常な強さに盛り上がった。復活直後の五条のテンションがちょっといっちゃってて怖いけど、あの一戦は早くアニメで観たすぎる。絶対最高。
俺最強の五条悟とダークサイドに堕ちた元親友・夏油とのバディ時代。そんなの全オタクが好きなやつじゃん~。夏油こわ、としか思ってなかったけどこの過去編で夏油があまりにしんどくて、どの世界も真面目な人がつらくなっちゃうんだなとなぜか私がつらくなりました。ラストの小1恵の可愛さでなんとかメンタル保ちました。
「懐玉・玉折編」で明かされる五条悟の過去から目が離せない!
2人で最強だった五条悟と夏油傑の覚醒と離別を描く「懐玉・玉折編」は、そこに続く「渋谷事変編」を理解する上でも重要な過去エピソードです。2023年夏は、激アツすぎる呪術の波に乗りましょう!