『君たちはどう生きるか』わらわらって何者?愛くるしすぎる謎の生物の生態に迫る
宮崎駿の引退作にして渾身の1作『君たちはどう生きるか』。本作には魅力的で謎に満ちたキャラクターが数多く登場しています。 そんな中で一際目を引くのが、真っ白で愛くるしい姿が印象的な「わらわら」です。劇中の登場時間は少なく、多くを語られているわけではないため、詳細は明らかになっていません。 この記事では、そんなわらわらの生態を紐解いていきます。 ※本記事にはジブリ映画『君たちはどう生きるか』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
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『君たちはどう生きるか』わらわらの特徴とは?
異世界の海に囲まれた島で眞人が出くわしたのが、謎の生物わらわらでした。白くつるっとしたフォルムが特徴的で、必要最低限の要素で構成された、ゆるキャラのような見た目をしています。ジブリ作品でいうと、身体的な特徴は『もののけ姫』こだまとどこか似ていますね。ただ、その愛くるしさは似ても似つかないものですが……。 眞人の身長をおおよそ150cmと仮定すると、膝下あたりに位置したわらわらの大きさは、体長40cmあたりといったところでしょう。その生態は謎に包まれていましたが、劇中にはわらわらを紐解く要素がいくつか散りばめられていました。
わらわらは人間として生まれ変わる?
まずわらわらはいつでも群れをなして行動するということ。そして、わらわらの主食が“魚のはらわた"であり、成熟すると風船のように膨らんで空へ飛び出していくこと、ペリカンが天敵であることが劇中の描写からわかります。さらに、彼らは元の世界で人間として生まれ変わる存在だということがキリコから明かされていました。
わらわらは遺伝子のメタファー?
ここからは考察の域を出ませんが、もしかしたら!?という説を挙げていきます。その説とはわらわらが遺伝子のメタファーではないかというもの。 その裏付けとなる一番の特徴は、わらわらが空に舞い上がる際に、螺旋を描いていたこと。遺伝子の大きな特徴として、二重のらせん構造が挙げられます。わらわらが単独で行動せず、群れをなしている点や、生まれ変わるという特徴もどこか遺伝子を想起させます。