2025年4月28日更新

『紅の豚』空賊・マンマユート団は優しい?飛行艇やボスの名前も解説!

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紅の豚、マンマユート団、フィオ

ジブリ映画『紅の豚』(1995)に登場するマンマユート団は、アドリア海を荒らす空挺団です。 しかし完全な悪党にはなりきれず、誘拐する子どもに対して「仲間はずれを作っちゃ、かわいそうじゃねえか」と全員連れていく優しさも持ち合わせています。 この記事では、そんな優しさも秘めた空挺団「マンマユート団」の素性や名前の意味、さらにはジブリの空挺団といえばこの家族「ドーラ一家」との比較まで、徹底的に紹介します!

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『紅の豚』空賊・マンマユート団とは?

紅の豚、マンマユート団

マンマユート団とは『紅の豚』(1995)に登場する空賊です。写真中央がボスで、部下はみなボスと同じような飛行帽とゴーグルをかけています。 略奪行為を行う組織でありながら、お金には困っているようで主人公・ポルコ・ロッソからも「燃料代をケチる程貧乏で風呂にも入らない」と揶揄されていました。ポルコ・ロッソを倒すために空賊連合と手を組むこともありますが、基本的には単独で行動しています。

マンマユートはどういう意味?

紅の豚

「マンマユート(Mamma aiuto)」は、イタリア語で「ママ、助けて!」という意味なんだそう。ちなみに『紅の豚』の原作であるアイデアスケッチ『飛行艇時代』には「ママ怖いよ団」と訳がついています。 また、三鷹の森ジブリ美術館のグッズショップ「マンマユート」は、もちろんマンマユート団が由来です。2014年7月の美術館日誌によると「ほしいグッズがありすぎて選べない!ママ助けて!」にちなんだ名前であると明かされています。

空賊のボスの名前は何?飛行艇の名前はダボハゼ

紅の豚

「マンマユート団」のボスは名前がありません。エンドロールにも「マンマユート・ボス」と書かれています。ボスはフランス出身ということ以外、素性が明かされていない謎の人物。ポルコ・ロッソの過去を知ることから元空軍である可能が高いのでは、と言われています。 マンマユート団の飛行艇の名前は「ダボハゼ」です。魚のダボハゼは何でも食いつくことから「バカなハゼ」という意味で名付けられており、それが由来であればなんとも不名誉な名前です。機体はオリジナルで、ドイツ軍と日本軍の機体がモデルだと言われています。

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『紅の豚』の空賊は優しい?「ラピュタ」のドーラ一家と比較してみた【考察

紅の豚、フィオ、

マンマユート団とドーラ一家には共通点が多くあります。どちらも情に厚い一面があり、マンマユート団はフィオに、ドーラ一族はパズーやシータに、と認めた相手には手助けする「優しさ」を持ち合わせているのです。 また「金持ちになる」「貧乏から抜け出す」という欲望に忠実すぎるがゆえに、略奪行為を続けている点もよく似ています。 一見すると悪党に見えながらもどこか憎めず、人間味あふれる魅力は、宮崎駿作品らしいキャラクターと言えますよね。

実は優しい?飛行艇ダボハゼに乗る空賊・マンマユート団【紅の豚】

紅の豚、フィオ

『紅の豚』(1995)のズルいけど憎めない悪党・マンマユート団を紹介しました。 序盤で誘拐した子どもたちに優しさを見せ、終盤にはボスが「豚は嫌いだが、あんたは好きだ」とフィオに伝え去っていくなど、ストーリーに欠かせない存在であるマンマユート団。 憎めない悪党たちの活躍ぶり(?)に注目して、再度鑑賞してみてください!