『千と千尋の神隠し』緑の頭3つのキャラクター(かしら)の正体は?役割や変身についても解説
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターの中でも、緑色の肌に頭だけ、というひと際インパクトのある見た目をしたかしら(頭)。ジブリパークのおみやげとして、リアルサイズのぬいぐるみが登場したことでも話題となりました。 この記事では、そんなかしら(頭)の基本情報から、モデルとなった怨霊や声優情報まで、まとめて紹介します! ※この記事は映画『千と千尋の神隠し』(2001年)のネタバレを含みます。
『千と千尋の神隠し』 緑のだるま・かしらはどんなキャラクター?

映画『千と千尋の神隠し』(2001年)に登場するかしら(頭)は、緑色の大きな生首のような姿をした3体組のキャラクターです。体は持たず、回転または跳ねて移動します。 外見は40〜50代の男性を思わせる濃い顔立ちで、ぎょろりとした目と蓄えられたあごひげが特徴。言葉は話さず、「オイオイ」という低い声だけで意思疎通を図ります。 かしらは、湯婆婆の部屋の用心棒で、坊を守る存在として登場しました。しかし、中盤では銭婆の魔法によって一時的に坊に変身させられ、その正体に気づいた湯婆婆は怒り狂います。
かしらの正体は江戸時代の怨霊?頭三つの理由を考察
ジブリ公式からは、かしらのモデルについて明かされていません。 しかし、頭3つの姿から江戸時代の怨霊・舞首がモデルではないかと言われています。舞首は、浮世絵師・竹原春泉によって、1841年に刊行された『絵本百物語』で描かれた姿が有名です。現代では「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるもその姿を描いています。 舞首は、神奈川県真鶴に伝わる怨霊です。3人の武士が口論の末にそれぞれが相手の首を切り落とし、頭だけになっても戦い続けていた、と言われているのです。本作のかしらは、舞首の3人の怨霊が湯婆婆によって用心棒に変えられた姿とも考察できます。
「おいおい」のセリフだけを担当した声優を紹介

かしらの声優を務めたのは、戸次重幸です。公開当時は、旧芸名の佐藤重幸でクレジット表記されていました。 戸次は、大泉洋も所属する「TEAM NACS」のメンバー。全国区でなかった時代に、大泉が本作へ出演できた理由を「スタッフの『水曜どうでしょう』ファンが推薦した」と語っており、かしら役も同じ経緯で決まったと考えられます。 ジブリ作品としては、『ハウルの動く城』(2004年)の橋の上の男役、『思い出のマーニー』(2014年)のマーニーの父役なども演じています。
『千と千尋の神隠し』かしらの役割や正体を解説!

ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(2001年)に登場する、かしら(頭)を紹介しました! 湯婆婆の部屋で初登場した際には、首から上だけの姿や緑色の肌から千尋同様に恐怖を感じた視聴者も多いはず。しかし、そのコミカルな動きや「オイオイ」の掛け声、そして湯婆婆に付き従う健気な姿に不思議と愛着が湧いてきます。 次に作品を観る際は、ぜひかしらの一挙手一投足に注目して楽しんでみてください。



