2019年5月10日更新

小松菜奈はかわいいだけじゃない!映画・ドラマで見せる新たな一面【『渇き』『来る』で怪演魅せる】

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可愛いだけじゃない!実力も兼ね備えた小松菜奈の魅力に迫る

2014年の映画『渇き。』で本格的な女優デビューを飾った小松菜奈。ミステリアスな魅力と可愛さを合わせ持って不思議な存在感を放ち、現在では期待の若手女優として出演映画も続々と公開されています。 モデル出身であり、CMやミュージックビデオ出演、女優と多彩な経歴を持ち、マルチな方面で活躍する小松菜奈。その出演作やエピソードなどをまとめ、可愛いだけでなく確かな実力も持つ彼女の魅力に迫っていきます。

多彩な経歴を持つ女優・小松菜奈のプロフィール

小松菜奈は東京都出身で、1996年2月16日生まれの女優です。小学生のときに原宿でスカウトされて以来『ニコ☆プチ』、『CUTiE』などの雑誌モデルを務めてきました。身長は168cmで、本名は非公開となっています。 その端正な顔立ちから、ハーフではないかと聞かれることが多いそうです。これについては、本人がハーフではないと直接答えています。父親が佐賀県出身で、母親が沖縄県の出身。そのため濃い顔なのだとか。 NTTdocomoのdビデオのCM、チャットモンチー「コンビニエンスハネムーン」や椎名林檎「自由へ道連れ」のPVなどに出演後、2014年に中島哲也監督に見初められ、映画『渇き。』で本格的に女優デビューを果たしました。 『渇き。』における数多くの表情の作り方や見せ方には、長編映画初挑戦とは思えない迫力があり、強い印象を残しました。その後も『近キョリ恋愛』や『予告犯』といった話題作に出演し、若手女優の一人として活躍しています。

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ブレイク前の小松菜奈の出演作

小松菜奈は12歳で雑誌モデルとしてデビューし、それ以降も様々な雑誌でモデルとして活躍しました。2014年からは本格的に女優活動を開始しましたが、実はそれ以前にも映画やミュージックビデオに出演しています。

にほんのうたフィルム 『シャボン玉』(2010)

『渇き。』で女優デビューという印象の強い小松菜奈ですが、SKE48や7!!のミュージックビデオを手がける瀬田なつきがメガホンをとり、若手作家の登竜門『ダイゲイ フィルム アワード 2010 in TOKYO』で公開された映画『シャボン玉』(2010)で映画初主演を果たしています。

短編映画『ただいま。』(2013)

CMやPVなどを中心的に手がける映像作家の島田大介が監督した短編映画『ただいま。』でも主演を務めています。被災してふるさとを離れて暮らす高校生スミレ(小松菜奈)と、東京で退屈な毎日を過ごすチマト(宇野祥平)が共に旅をして、被災地へと戻っていく様を描いたロードムービーです。

椎名林檎の『自由へ道連れ』PVに出演

ブレイク前の小松菜奈が出演していますが、動画の中盤あたりでなんと自分の髪をばっさり切ってしまいます!

RADWIMPSの『君と羊と青』PVに出演

2011年にサッカーのテーマソングにもなったRADWIMPSのヒット曲。このPVにもなんとブレイク前の小松菜奈が出演しています。

本格的な女優デビュー作はR指定映画『渇き。』

初の長編映画デビューのきっかけを作ったのは、『渇き。』の監督・中島哲也です。中島監督は「新人女優・小松菜奈さんとの劇的な出会いが、僕にこの物語の映画化を決意させました」とコメントしているほど、彼女に惚れ込んでいたそうです。公開当初から「中島監督が惚れ込んだ逸材」として話題になりました。 「愛する娘は、 バケモノでした。」という衝撃的なキャッチコピーの本作。役所広司演じる主人公の元刑事・藤島が失踪した娘を探すうち、娘の本性に気づいていくというストーリーです。小松菜奈は、そんな裏の顔を持つ娘・加奈子を演じています。 この作品は目を覆いたくなるような残酷なシーンや、すさまじい暴力描写が多いことでも話題に。また、劇中で6人もの登場人物とのキスシーンを披露したことでも、多くのファンを驚かせました。「美しいだけじゃない」「可愛いだけじゃない」小松菜奈の魅力は一言では言い尽くせません!

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女優になったのは「現役高校生のうちに高校生役をやりたかったから」

女優としてのキャリアをスタートさせたのは、「現役高校生のうちに高校生役を演じてみたい」と思ったことがきっかけだそうです。モデルとして活動する中で、CMやミュージックビデオ出演の機会を通して演技に興味を持ち、映画出演への思いを募らせてきました。そして『渇き。』で念願の高校生役を獲得したのです。 2014年には『近キョリ恋愛』で山下智久と共演。ある女子高を舞台に、女生徒に人気なイケメンツンデレ教師・櫻井ハルカ(山下智久)と、超クールで自分の心を表に出さない真面目な優等生・枢木ゆに(小松菜奈)の遠いようで近い“禁断の恋愛”を描いたラブストーリーです。山本美月、水川あさみとも共演しています。 小松は自分の心を表に出さないながらも、櫻井にその内面を見抜かれてしまうというキャラクターを演じ、耳たぶを触るしぐさが可愛い!と話題になりました。表面が美しく内面が謎に包まれている役を演じた『渇き。』とは、ある意味で真逆の役柄を演じたといえるでしょう。

『バクマン。』では演技経験がないうちからオーディションで亜豆役を勝ち取る

2015年公開の映画『バクマン。』は、週刊少年ジャンプで連載された同名人気漫画の実写化。『モテキ』や『恋の渦』で知られる大根仁がメガホンを取っています。 高い画力を持つ真城最高(佐藤健)と文才に長けた高木秋人(神木隆之介)がタッグを組んで、ライバルの新妻エイジ(染谷将太)らと切磋琢磨しながら漫画家を目指すという青春物語です。ダイナミックな漫画執筆を、映画ならではのCGやアクションを駆使して描いていることが特徴。 小松菜奈が演じたのはヒロインの亜豆美保です。「2人のマンガがアニメ化したら結婚する」という真城最高との約束を受け入れ、彼らの活躍を見守りながら自らも声優になるという夢を追う役柄を演じています。 実は『バクマン。』のオーディションを受けた時は、『渇き。』の撮影に入る前だったそうです。まったく演技経験がないままオーディションに臨み、見事ヒロインの亜豆役を射とめました。

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『黒崎くんの言いなりになんてならない』では念願のコメディに出演

2016年2月27日公開の映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』はマキノ作の同名少女漫画の実写化で、小松菜奈は主人公の赤羽由宇役で出演しています。2015年12月にも映画と同じキャストで、映画より前のストーリーが描かれたスペシャルドラマがテレビ放送されました。 人気アイドルグループ「Sexy Zone」の中島健人演じる“黒悪魔”こと黒崎晴人と、千葉雄大演じる“白王子”こと白河タクミの間で、ヒロイン・ 赤羽由宇が翻弄されるラブ・コメディ。「男の子にこんなことしてほしい!」といった女子の憧れのシチュエーションがたくさん詰まった作品です。 それまでミステリアスだったり、落ち着いた大人っぽい雰囲気の役を演じることが多かった小松菜奈。実は昔から人を笑わせることが好きで、コメディ作品への出演は念願だったそう。赤羽由宇役が今まで演じたキャラクターの中で、一番自分に似ているとも語っています。

新人賞を受賞した『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)は必見

喧嘩をくり返す主人公・泰良(柳楽優弥)と、彼に興味を持ち近づく若者・裕也(菅田将暉)を中心として展開される暴力にまみれた映画『ディストラクション・ベイビーズ』。小松菜奈は、泰良たちの遊びに巻き込まれてしまうキャバ嬢を演じています。 『ディストラクション・ベイビーズ』の舞台は愛媛。松山の繁華街で、だれかれ構わずに喧嘩をふっかけていた泰良に、裕也という男が「おもしろいことをしよう」と声をかけてきます。二人は通行人に暴行を加え、車を強奪。そこにはキャバ嬢の那奈が乗っていました。 小松菜奈はこの作品でキャバ嬢役を演じるために、人生で初めて髪の毛を茶髪にしたそうです。また初めてのアクションシーンも経験し、今までとは違った役柄にやりがいを感じることができたと語っています。劇中での小松菜奈のキレっぷりには、驚きを隠せないファンもいたようです。

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菅田将暉と再共演した『溺れるナイフ』(2016)

溺れるナイフ
©2016「溺れるナイフ」製作委員会

ジョージ朝倉の漫画を映画化した『溺れるナイフ』では、再び菅田将暉と共演。東京でティーンモデルをしていた望月夏芽を演じており、夏芽が父の都合で田舎町に引越してくるところから物語は始まります。 はじめは田舎になじめなかった夏芽。しかし次第にその田舎町の有力者の跡取りであり、強烈な雰囲気を持つ長谷川航一郎(菅田将暉)に惹かれていきます。 オール和歌山ロケで撮影された本作は、原作の自然豊かな世界観を十二分に表現しています。主演の二人がその自然の中でキラキラと美しく映り、特に小松菜奈の可愛さが評判になった作品です。

2016年一番泣けるラブストーリー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に出演

七月隆文の同名恋愛小説を原作とした映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』では、ある秘密を持つヒロインの福寿愛美を演じました。福士蒼汰と初共演しています。 京都で美大に通う大学生・南山高寿(福士蒼汰)は、電車で一目惚れした福寿愛美(小松菜奈)に告白し、二人は付き合うことになります。しかし、愛美には驚くべき秘密があって……。 あまりにも切なすぎる秘密を持つ愛美を演じた小松菜奈。その細かな演技とストーリー展開に号泣した人も多いようです。

『沈黙 -サイレンス-』(2016)でハリウッドデビューした小松菜奈

遠藤周作の小説『沈黙』を、マーティン・スコセッシ監督が『沈黙 -サイレンス-』というタイトルで映画化。日本から窪塚洋介、加瀬亮、浅野忠信、ハリウッドからリーアム・ニーソン、アンドリュー・ガーフィールドという豪華キャストが集結。小松菜奈も出演し、ハリウッドデビューを飾りました。 江戸時代の長崎を舞台に、キリスト教弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、「人にとって宗教とは何か」を描いた作品です。 小松菜奈が演じたのは、モニカという洗礼名を持つキリシタンの娘。感情をあらわにするシーンでは撮り直しもあったそうですが、きっちりと同等の演技を披露してスコセッシ監督を驚かせたとか!ハリウッドデビュー作で強い印象を残しています。

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映画『ジョジョの奇妙な冒険』では実写・山岸由花子に

荒木飛呂彦の大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を実写映画化した『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』では、ヒロインの山岸由花子を演じました。三池崇史監督、山崎賢人主演で、原作の第4部を基に製作され、神木隆之介や伊勢谷友介など豪華キャストの共演も話題に。 小松菜奈が演じた山岸由花子は主人公の東方仗助のクラスメートで、ミステリアスな美少女。小松菜奈が持つ不思議なオーラ=魅力が遺憾なく発揮されている役柄です。そのビジュアルの完璧さは、原作ファンも納得の仕上がり! 作品自体もビジュアルが原作に忠実で、杜王町が舞台となる第4部にしぼって映画化していることも概ね好評。特殊能力である“スタンド”同士の対決や、わかりやすいストーリー展開も評価できる点だったようです。

2018年は青春ラブストーリーで可愛さの本領を発揮

2018年には『坂道のアポロン』と『恋は雨上がりのように』、2本の青春ラブストーリーに出演し、小松菜奈の本領である“可愛らしさ”を発揮しました。どちらもヒロイン役で、恋に健気な少女を演じています。

小玉ユキの少女漫画『坂道のアポロン』、眉月じゅんの青年漫画『恋は雨上がりのように』と、両方とも漫画原作の実写映画化作品。振り返ると、これまでも小松菜奈は漫画原作の映画に出演することが多く、そのキャラクターになりきることが得意なようですね。 『坂道のアポロン』では、主人公の薫(知念侑李)と幼なじみの千太郎(中川大志)との間で揺れる少女・律子を繊細な表情で演じました。『恋は雨上がりのように』では30歳以上も年上のバイト先の店長・近藤(大泉洋)に恋する高校生・あきらを演じ、恋にまっすぐな瑞々しさを表現。この2作品で、さらに表現力が上がったのではないでしょうか。

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と思いきやピンクのショートカットに!映画『来る』の怪演

青春映画で可愛らしさを魅せた2018年の年末、なんと今度はいきなり髪の毛をピンクのショートにして、大胆なイメチェンを図った映画『来る』が公開。再び中島哲也監督の作品へ出演する機会を得ました。主演は岡田准一で、澤村伊智の小説『ぼきわんが、来る』を原作としたホラー作品です。 小松菜奈が演じたのは、主人公のオカルトライター・野崎の知り合いで、霊感を持つキャバ嬢の真琴。妻夫木聡演じる田原秀樹の家の不可思議な現象を解決すべく、野崎が秀樹に真琴を紹介しますが、彼女の手には負えないほどの強力で邪悪な“何か”が田原家に襲いかかります。 『ディストラクション・ベイビーズ 』以来のキャバ嬢役でしたが、以前にも増してギリギリの演技を見せています。クライマックスでは“何か”に取り込まれて不気味な姿を晒すなど、その怪演ぶりは怖いながらも必見です。

話題作出演が控える2019年、2020年にも注目!

2019年2月には雪姫役で出演した佐藤健主演の映画『サムライマラソン』が公開されました。イギリスの監督バーナード・ローズによる作品で、土橋章宏の時代小説『幕末まらそん侍』が原作となっています。 続く5月31日には門脇麦と共演する『さよならくちびる』も公開。小松菜奈はカリスマ的シンガーのレオ役で、劇中で門脇麦演じるハルと組むギターデュオ「ハルレオ」としてCDデビューも決定。その楽曲を秦基博とあいみょんが提供することも話題になりました。 精神科を舞台にした笑福亭鶴瓶主演の映画『閉鎖病棟(仮)』では、不登校で通院中の女子高生・由紀役で出演。本作は2019年11月公開が決定しています。また、西加奈子の小説を原作とした映画『さくら』(2020年初夏公開予定)にも長谷川ミキ役で出演が決まっており、これからの活躍にも注目です。

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実は負けず嫌い!女優として邁進する美女・小松菜奈

モデルや女優として忙しく活躍している小松菜奈は、「よく食べ、よく眠る」ように気を付けているそうです。スタイル維持の秘訣は食べる順番だそうで、野菜を先に摂取するようにしているとのこと。また、美肌の秘訣はシンプルなお手入れ方法にあるようで、あえて化粧水と乳液だけでケアすることがポイントのようですね。 また、周りのイメージでは今までの役柄から“クールなS”に見られがちですが、自身ではMだと『i-D』のインタビューで語っています。女優業をする上ではそういったMな部分が、撮影など過酷な環境では負けず嫌いを発揮して燃えるんだとか。 こういった日々の自身のケアと、負けず嫌いな性格が女優としての小松菜奈を形作り、前進させているのかもしれませんね。同インタビューでは過酷な演技への挑戦として「暗くて、最低な女を演じてみたい」とも語っており、今後もさらなる飛躍を見せてくれそうです。