2023年10月12日更新

『進撃の巨人』ライナー・ブラウンの正体や目的を徹底解説!どんな最後を迎える?

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『進撃の巨人』ライナー・ブラウンはかわいそう【ネタバレ注意】

身長185cm(104期生時代)→188cm(マーレ編)
体重95kg(104期生時代)→83kg(マーレ編)
年齢14歳(訓練生時代)→21歳(マーレ編)
出身ウォール・マリア南東の山奥の村
→マーレ国レベリオ収容区
誕生日8月1日
血液型B型
声優細谷佳正,榎木淳弥(幼少期)

ライナー・ブラウンは、体格もよく運動神経も良いことが特徴です。訓練生104期の中でミカサに次ぐ2位という好成績で卒業。その後は親友のベルトルト、同郷の友人であるアニたちと共に調査兵団に入団します。 金色の短髪に険しい顔をしているライナーですが、ヒストリアに対し、「結婚したい」と心の中でつぶやくという可愛い一面も持ち合わせています。

明かされたライナーの正体、エレンたちの運命を惑わせた張本人だった

物語が進むにつれ、人が巨人化できることや巨人にも知性を持つものがいることが徐々に明らかになる中、ライナーと、同郷のベルトルトの2人が巨人であることが明らかに。全身を硬質化出来る鎧の巨人がライナー、50mを超える超大型の巨人がベルトルトでした。 正体が明らかになったのは巨人の襲来が続く中、城壁の上でライナーがエレンに突然話がある、と言い出した時。自分が鎧の巨人でベルトルトが超大型の巨人であることを明かしました。

ライナーの目的とは?

目的は「始祖の巨人」の奪還!マーレに持ち帰るべく計画を遂行

進撃の巨人
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

ライナーを始めとするマーレの戦士たちの目的は、「座標」と呼ばれる力を持つ始祖の巨人を故郷であるマーレに連れ戻すこと。元々エルディア人であるライナーたちは、その能力を見込まれてマーレ政府の上層部からパラディ島にいる始祖の巨人を奪還するべくスパイのような形で壁内に送り込まれます。 そのために彼らは壁を破壊し、内部に侵入することにしたのです。当初の計画とは方法が少し異なったようですが、彼らは結果的に調査兵団の一員として壁内に潜入することに成功しました。

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ライナーはなぜエレンを攫っていったのか?

作中ではアニ、ライナー、ベルトルトの3名が巨人の力について知り得ていました。そして、彼らの目的が壁の破壊や人類の滅亡であることなどが本人の口から語られています。巨人の力を持ち、壁を壊そうとする彼らの目的は何なのか。彼らの言う故郷とはどこなのか、疑問は多々あがります。 彼らがマーレという国にいた戦士であること。マーレは過去にエルディア人によって滅亡させられていること、という過去の事実が徐々に明らかになってきました。そして、そのエルディア人こそがエレンたちであり、エルディアもマーレも互いに巨人の力を有し睨み合っていたのです。 ライナーたちが必要としていたのは巨人を操る座標の力。エレンが巨人に目覚めたことで、エレンに座標の力があると踏んで彼らはエレンを攫おうとしたようです。

ライナーに度重なる命の危機……死亡説を考察

ライナーが死亡!?対鎧の巨人の新兵器「雷槍」

作中において幾度となく死亡説が囁かれているライナーですが、 1番始めに死亡説が唱えられたシーンは76話「雷槍」です。巨人と人類によって激戦が繰り広げられるなか、ついにライナーの顔面に調査兵団が用意していた新兵器・雷槍が打ち込まれます。 ハンジとミカサの手によって両目に1本ずつ刺されたあとに、巨人の弱点である頸部にも打ち込まれたライナー。怒涛の攻撃により巨人の頭部が吹き飛ばされたことで、ライナーは仮死状態となりました。 しかし頭部が吹き飛ぶ直前に意識を巨人の神経に移したことで、即死を免れたライナー。x彼は巨人の力を使い、なんとか身体を再生させることに成功します。

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ライナーにまたもや死亡説浮上!砲撃を受け絶体絶命

漫画『進撃の巨人』23巻92話でも、またもやライナーに死亡説が浮上します。かつては調査兵団の一員としてパラディ島に潜入していたライナーでしたが、彼はしばらくしたのち故郷であるマーレへと戻りました。あらゆる戦地に赴き任務をこなしていた彼は、ついに中等連合との決戦へ。 そこで彼はマーレの兵器として鎧の巨人へと姿を変え善戦していたものの、敵国が放った対巨人砲により右腹と左腕を貫かれてしまいます。怯んだ隙に追い打ちをかけられそうになったところを顎の巨人によって助けられた彼は、またしても生き残ってしまい……。

ついには自殺未遂?ライナーのかわいそうな運命……

エレンの目の前で自身の正体を明かした時は自分自身の人格を偽らねば正気を保つことが出来なかったライナー。彼はエレン達のように、元々壁の中にいた人々、つまりエルディア人たちは悪魔のようだと教えられてきました。しかし、実際は違っており、彼らとの間には仲間としての絆さえ芽生えていました。 一方、それを故郷で言ってしまったら裏切者扱いされるため口には出せません。マーレでの自分への期待とエルディアで築いた絆の板挟みで苦しむことになってしまったのか、銃による自殺を試みようとするシーンが出てきます。 結局自殺は未遂に終わりましたが、徐々に追い詰められ精神的に蝕まれていくライナーには、過去の殺戮があったとはいえ同情の声も上がったようです。

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ライナーの出自や活躍を解説!アニやベルトルトとの関係は?

ライナーが鎧の巨人になったのは父親と共に暮らすためだった

マーレ人の父とエルディア人の母を持つライナーは、妻がエルディア人と知らずに結婚してしまった父親と離れて過ごしてきました。父親と一緒に暮らすため、戦士候補生となった彼は戦士を目指し、「名誉マーレ人」の称号を得て再会を試みていたのです。 厳しい訓練の末に晴れて戦士となった彼は、パレードで偶然父親を見かけ、同棲しようと提案します。しかし、エルディア人との間に子をもうけたことの露見を恐れた父は、彼とその母親を「悪魔の親子」だと罵倒し、行方をくらませてしまいました。 父親に拒まれ、彼が戦士となった動機は無惨に崩れてしまいました。大きな精神的ダメージを受けながらも、ライナーはエレン達との戦いに身を投じていきます……。

ベルトルトやアニはライナーと同じくマーレの戦士

エルディア人の母とマーレ人の父の間に生まれたライナーは、「名誉マーレ人」として認められるためにマーレの戦士を目指します。努力が功を奏しようやく戦士と認められたライナーは鎧の巨人を継承し、始祖の巨人を奪還する計画の主要メンバーに選ばれました。 ベルトルトやアニ、そしてチームのリーダーであるマルセルとともに壁の内部を目指すライナー。彼らの旅路は順調かのように見えましたが、マルセルがなんと巨人に捕食されてしまいます。 ライナーはリーダーを失い途方にくれながらも、なんとかベルトルトとアニを説得し、壁の内部に侵入するのでした。

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マーレ編では従妹が登場!「鎧の巨人」の後継者になって欲しくないと願う

進撃の巨人 ガビ
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

ライナーの従妹にあたるガビ・ブラウンはマーレ陸軍の戦士候補生の1人です。戦士になると巨人の能力を継承できるため、「任期 (=寿命)」が迫るライナーの後継を目指していました。 彼女はマーレの思想教育を妄信してパラディ島の「悪魔」を人一倍憎んでおり、とても好戦的な性格でもあります。スラバ要塞攻略時には自ら囮に志願し、調査兵団に拘束された後には壁内の牢から脱獄するなど、危険を顧みずに戦局を変えうる突破口を開いてきました。 ガビが優秀だと認められてブラウン家の地位が上がりそうな反面、ライナーはガビが自分と同じ道を歩んで欲しくないとも考えていました。かつての自分のように、パラディ島にて戦士と兵士の板挟みで苦しむようなことがあってはならないという思いです。

『進撃の巨人』クライマックス!ライナーの動向を追え!【ネタバレ注意】

エレンとの再会!場所はまさかのマーレ?

進撃の巨人 エレン
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

マーレに帰還した後、責任と重圧に耐えきれず自殺未遂をはかるまでに追い詰められたライナー。彼は式典の夜にファルコから呼び出され、指定されたステージ裏の地下に向かうと、なんとそこにはエレンの姿がありました。 単独でマーレに乗り込んだのち、片足を負傷した兵士として病院に潜伏していたエレン。ライナーはそんな彼と再会し握手まで交わしたものの、エレンの巨人化を止められず、ついにマーレは蹂躙されてしまいます。彼らが交わした握手は、「和解」でも「友情の証」でも何でもなかったのです。 ライナーはとっさに身を挺してファルコを守ったものの生きる気力をなくしてしまい、そのまま目覚めません……。ライナーが目覚めないうちにマーレはエルディアとの戦場と化していました。窮地に追いやられたマーレ国を前に、ガビとファルコが大声でライナーに助けを求めます。 2人の声で目を覚ましたライナー。しかし、戦槌の巨人の力を手にしたエレンはそのままミカサに連れられてマーレを後にします。

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「地鳴らし」発動!そのときライナーは?

エレンの力によって引き起こされようとしている「地鳴らし」を阻止するため、ライナーとアルミンら104期生は再びタッグを組むことに。調査兵団のメンバーたちとライナーは、食事をしながら過去に起きた出来事について話し始めるのでした。 しかしその話の中でマルコがライナーたちのせいで死んだことを知ったジャンは、勢いよくライナーの顔面を殴りつけます。その後もジャンはライナーを雑に扱い、あまりにも険悪なムードから仲直りは無理かと思われていましたが、共闘する中でライナーに再び信頼を寄せていくことに。 最終的にライナーは鎧の巨人の姿で調査兵団のメンバーたちと協力しながらエレンと戦い、「地鳴らし」を食い止めることに成功しました。

『進撃の巨人』最後は?ライナーの運命は如何に……

始祖の巨人であるエレンがミカサの手によって打倒された後、ライナーは最後の鎧の巨人の継承者として母親であるカリナに会いに行きます。 久しぶりに息子と再会したカリナは、彼に向かって「ずっと…ごめんね これ以上何も…いらなかったんだよ」と声をかけました。これまで「マーレ人であること」という観念に囚われていた2人の間にはわだかまりがありましたが、争いの終結によりようやく関係が回復することとなったのです。 母と和解することで報われたライナーの姿を見て、グッときた読者も多いのではないでしょうか。その後ライナーはエルディアとの和平交渉を務める連合国大使に任命され、活躍していくこととなります。

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どちらが本当の自分?思い悩むライナーの複雑な心境

ライナーは自分の仲間たちが犠牲になることを知りながら、壁の中で共に戦っています。そして、それをよこしたのは自分たちであることも分かっています。しかし、一方で巨人との戦いの中でコニーを体を張って助けるシーンなどは自分の腕を犠牲にしており、その様子は本気で助けているように見えました。 矛盾するこのライナーの行動について、同期のユミルは「兵士としての任務に就く内にどちらが本当の自分か分からなくなった」または「罪の意識に耐えきれなくなり、自分を兵士と思い込むようになった」と語っています。コニーを助けた時、ライナーはきっと本気で助けたのでしょう。 ライナーもベルトルトも仲間が巨人の犠牲になっていく事実に関しては心の中で苦しんでいたようです。

なぜ二重人格になってしまったのか【考察】

ライナーが二重人格であることは作中でも明記されていますが、なぜ二重人格になってしまったのかという理由についての描写はありません。 彼が二重人格になってしまった原因はいくつか予想できますが、1番の原因は「マーレの戦士」としての自分と「調査兵団」としての自分の間に葛藤があったからではないでしょうか。 それに加えて、期せずして壁を破壊したことで「鎧の巨人」として罪なき人々を大量虐殺してしまった罪悪感や潜入捜査のストレスなども、彼の二重人格を加速させてしまった原因であると考えられます。

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「結婚したい……」天使 クリスタの優しさにきゅんとするかわいさ

104期の仲間の中にクリスタという可愛らしい女の子がおり、ライナーは密かにクリスタに思いを寄せています。その描写はかなり数少ないのですが、1度目は調査兵団としての任務の途中。 ピンチに陥った所、馬を持って助けに来てくれたクリスタが「大丈夫?」と心配してくれた時。そこにいた男3人はそれぞれ、神様!女神!と密かに思っているのですが、ライナーは「結婚したい」と心で呟きます。 そして2度目は城での戦いの際。負傷したライナーのために自らのスカートを破って治療してくれるクリスタに対し「結婚しよ」と心で呟きます。密かに「結婚したい」から「結婚しよ」に変化しています。 殺伐とした話の多い物語の中で思わずほっこりする、数少ないシーンです。

アニメ版『進撃の巨人』でライナー役を演じる声優は細谷佳正

細谷佳正

アニメでのライナーの声優は細谷佳正が担当しています。1982年2月10日生まれの細谷は、ナレーターや歌手としても人気のある人物です。学生時代は演劇に興じ舞台俳優を目指していましたが、アニメ『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の山寺宏一をきっかけに声優へと方向転換。 最初は海外ドラマや洋画の吹き替えをメインに行っていましたが、2007年の『テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇Semifinal』白石蔵ノ介がヒット。その後は代表作として『ちはやふる』の綿谷新、『黒子のバスケ』の日向順平、『キングダム』の王賁、『アルスラーン戦記』のダリューンなどが挙げられます。 ライナーも彼の代表作の1つとなっており、爽やかな少年から熱血青年、ライナーのような低音を使うキャラなども使いこなす器用な人物です。

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『進撃の巨人』ライナー・ブラウンは鎧の巨人の最後の継承者

本記事では『進撃の巨人』の人気キャラクターであるライナー・ブラウンについて詳しく紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。作中では何かと不運な目に合うライナーですが、最後にようやく報われた姿を見てホッとした人も多いはずです。 アニメも終盤に差し掛かりさらなる盛り上がりを見せている本作ですが、ぜひアニメでのライナーの勇姿も見届けてくださいね。