「ワンピース」登場人物の赤犬(サカズキ)のこれまでの活躍を紹介!
「週刊少年ジャンプ」にて1997年より連載中の大人気少年『ONE PIECE(ワンピース)』。「ワンピース」で登場する数多くのキャラクターの中で今回注目していきたいのが、海軍本部元帥サカズキです。 サカズキは、赤犬という二つ名で海賊や海軍の部下からも恐れられている人物。サカズキ(以下、赤犬で表記します)の強さと能力、また彼のモデルとなった人物について迫っていきます。
赤犬のプロフィール
元海軍本部大将、現海軍本部元帥
「徹底的な正義」を信念として掲げる、海軍本部元帥サカズキ。大将時代は青キジのクザン、黄猿のボルサリーノに並び赤犬という二つ名で、当時の軍内最高戦力である「三大将」と呼ばれていました。 角刈り頭がトレードマークであり厳格な顔だちの持ち主です。身体の各所には刺青が彫られており、左胸から腕にかけては桜が散りばめられた紫のものが施されています。 悪を許さず、海賊を認めない。正義の道からはずれる者には制裁を与える、海軍本部のトップです。
赤犬が掲げる「徹底的な正義」オハラを亡したエピソード
赤犬の初登場は、ロビンの故郷の島オハラの20年前の物語で描かれました。オハラで「歴史の本文(ポーネグリフ)」を解読しようとしていた考古学者たちが粛清される出来事がありました。 赤犬は粛清の際に、学者が乗っている可能性があるということで学者以外のオハラの島民が乗っていた避難船も砲撃。学者が1人でも乗っていたら今回の作戦が全ては水の泡になる、と単独で強行しました。砲撃によってロビン以外のオハラの島民は滅ぼされる結末となりました。 微かな可能性をも殺すエピソードは、彼の「徹底的な正義」が残酷で容赦のないものとして描かれています。赤犬の行為には、同行していた青キジも疑問に思ったのでしょう。青キジはロビンを逃がすという選択をしました。島も母親も失い途方にくれるロビンに対して小舟と氷の道を与えました。
「マグマグの実」の能力者である赤犬
「メラメラの実」の能力の上位互換とされる、炎を焼き尽くすマグマ人間
「マグマグの実」は身体を自然物に変化させる自然系(ロギア)の悪魔の実の1種。赤犬は「マグマグの実」によって身体をマグマに変化させることができます。 同じ炎を扱うエースのメラメラの実より上位のものであり「マグマは火をも焼き尽くす」と作中で登場しています。マリンフォード頂上戦争編では、自然系(ロギア)の悪魔の実の能力者であるエースの身体を貫き内臓を焼ききる圧倒的な能力で描かれました。 マグマを流星群のように上空から降らせるシーンでは、海賊団たちの船を一撃で撃沈させるおびただしい力を見せています。海軍の最高戦力としてふさわしい、赤犬の戦闘シーンです。
赤犬も覇気使い?
ワンピース内でキャラクターの強さを左右する要素である「覇気」。 赤犬はマリンフォード頂上戦争編で、クザン、ボルサリーノと共に武装色の覇気と思われる能力で白ひげの攻撃を弾いているシーンが見受けられたため、赤犬も覇気使いであると考えられます。 さらに赤犬には、マルコやジンベエからの武装色の覇気を「うっとうしい」と軽く受け流すシーンも存在しており、動じない実力を持っているようです。
これまでに登場した赤犬の技を詳しく紹介!
明日4/21(日)朝9時半~アニメ #ワンピース 「動き出す 執念の新元帥サカズキ」放送!
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) April 20, 2019
懐かしいキャラが登場する『レヴェリー編』!今週はサカズキ(声:立木文彦)、ボルサリーノ(声:置鮎龍太郎)、センゴク(声:大川透)など、海軍の面々も続々登場!放送をお楽しみに!#ONEPIECE pic.twitter.com/oqV9WBBj92
赤犬は「マグマグの実」の能力によって、溶岩(マグマ)を放つ技を使って戦います。マリンフォード頂上戦争編では、強さを垣間見せました。 白ひげ海賊団のダイアモンド・ジョズは、巨人族の身の丈をも超える大きな氷塊を、海軍本部に向かって投げつけます。そこで赤犬が魅せた技が「大噴火」。自身の拳を巨大なマグマの塊に変化させ、氷塊を一瞬で蒸発させてしまいました。 また赤犬が白ひげと対峙した際には、「冥狗(めいごう)」 という技も披露。マグマの片腕を槍のように長く伸ばし、相手の体を握りつぶす技です。 「冥狗(めいごう)」は白ひげも避けられないほどのスピードで、彼の顔半分を奪ってしまうほどの威力を見せました。あまりにショッキングなシーンのため、アニメ版では白ひげの腹部に撃ちこまれるという設定に差し替えられています。 赤犬のマグマの体に触れられたら、相手はダメージを負うことを避けられません。そのうえ広範囲にマグマを飛ばす技も持っており、近距離でも遠距離でも作中トップクラスの強さを誇っています。
赤犬の戦歴を踏まえ、強さを解説
マリンフォード頂上戦争編
海賊王の息子であるエースを捕らえた海軍と、エースを助けるため乗り込む白ひげ海賊団との戦いが繰り広げられる「マリンフォード頂上戦争」。青キジや黄猿と共に赤犬も戦地に赴きました。 赤犬は白ひげ海賊団のスクアードを裏で操り白ひげを倒すよう仕向けます。また、「流星火山」のマグマ弾で、白ひげ軍団の母船である「モビー・ディック号」を燃やし尽くしました。後に、白ひげとは何度も技を交わし合い重傷を負わせたのも彼です。
マリンフォード頂上戦争の結末とは……
ルフィや白ひげ海賊団の活躍によって、エースは海軍から助け出されます。逃げるエースを赤犬が見逃すはずがありません。赤犬は、白ひげを侮辱する口上でエースを誘い出します。 メラメラの実の能力者であるエースと、マグマグの実の能力者である赤犬が戦うこととなりますが……。
赤犬はメラメラの実はマグマグの実の能力的に上下関係にあると言いエースを圧倒します。彼は近くにいたルフィを狙い、エースはルフィを赤犬から庇って命を落としてしまいました。 その後もエースだけではなく、ルフィも殺そうとする赤犬。頂上戦争は、海賊だけではなく海軍までが命を削りあう消耗戦になっていました。依然として続く頂上戦争の様子に対して、海軍のコビーが赤犬の前に立ちはだかり「命がもったいない」と泣き叫び訴えます。 闘いを止めたコビーの行動に、赤犬は激怒。コビーを殺そうと拳を振り上げました。四皇であるシャンクスがコビーに向けた赤犬の拳を刀で受け止め、コビーを賛称します。シャンクスが現れたことによって頂上戦争は幕を閉じたのでした。
新世界編
頂上戦争後、海軍元帥の座を降りたセンゴク。 青キジはセンゴクから後任としてあげられるものの、世界政府上層部が推したのは赤犬でした。 海軍は青キジ派と赤犬派で対立。赤犬の「徹底的な正義」に対して疑問を覚えていた青キジでしたが……。
海軍元帥の座を争い、青キジと赤犬はパンクハザードで決闘。天候を変えてしまうほどの10日間の決死の闘いでした。 この決戦での勝者は赤犬となりました。赤犬は最高位である「元帥」に就任し、青キジは海軍をやめることになります。元帥を決める闘いは、お互いに重傷を負った決戦となり、青キジは左足を失ってしまいました。これには赤犬も情けをかけたのか彼に止めを刺すことはありませんでした。 新世界編では、赤犬は海軍本部元帥として登場。新海軍本部の拠点を新世界へ移し、葉巻を吸い髭の生えた姿で新しいキャラクターデザインで描かれています。
赤犬のモデルは菅原文太
赤犬のモデルとなった人物は俳優の菅原文太。「ワンピース」57巻のSBS(質問募集コーナー)で記載されています。 菅原文太は「仁義なき戦い」シリーズの主演俳優として有名な人物です。「徹底的な正義」を貫く漢気溢れる赤犬のイメージにぴったり当てはまります。広島弁であることも、作中の彼の役と赤犬の共通点としてあげられます。 また、誕生日も菅原文太と赤犬は8月16日と同日。2012年の『週刊少年ジャンプ』の巻末では、作者の尾田栄一郎が、彼の妻に七味唐辛子のパッケージデザインを依頼されたというコメントも見られます。
赤犬の声優は、渋い声が印象的な立木文彦
赤犬の声優は立木文彦。「ふーみん」や「マダオ」の愛称をもち、ダンディで深みのある声が印象的な声優です。 バラエティ番組のナレーションでも活躍していて『世界の果てまでイッテQ!』や『いきなり!黄金伝説。』で声に馴染みのある方も多いのではないでしょうか。アニメ作品での代表作は『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウや、『銀魂』のマダオこと長谷川泰三です。 コメディでハイテンションな声色から、赤犬のような厳格で力強い演技まで多くの人を魅了する役者となっています。
赤犬VSルフィは「ワンピース」の今後最大の見せ場になりそう!?
海賊は1人残さず全て滅ぼす「徹底的な正義」を掲げる赤犬。エースは、ルフィの義兄であり物語のキーパーソンでもありました。彼の死に胸を打たれた「ワンピース」ファンも多くいることでしょう。彼を殺めた赤犬は、海賊王を目指すルフィにとっては切っても切れない因縁の相手として立ちはだかっています。 新世界編でも強さと迫力は底知れず、海軍本部と海賊との対立はまだまだ続きそうです。 赤犬とルフィが対立する展開が今後あるのか、これからも注目していきたいです。