ポーネグリフとは?解読したとき世界の全てが明かされる「ワンピース」最大の謎
ポーネグリフとは!?
初めて存在が明かされた巻を
1997年から20年以上多くの読者に愛されてきた尾田栄一郎による漫画『ONE PIECE(ワンピース)』。 海賊王を目指し世界を旅するルフィたちの冒険には、歴史の本文(ポーネグリフ)の存在が重要になってきます。 今回は、そんな歴史の本文(ポーネグリフ)について明らかになっている最新情報をネタバレありでおさらいしつつ、その存在にまつわる謎を考察していきます。
「ワンピース」のポーネグリフ(歴史の本文)とは
初言及 | 32巻301話 |
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「ポーネグリフ」は、今は失われた古代文字が刻まれた石碑で、「歴史の本文」とも称されます。 身長188センチのロビンの倍はありそうな高さで、奥行きも同程度になっている立方体。大きさもさることながら、その強度は砲弾を浴びても傷ひとつ付かないほどです。 そんな強固で巨大な石碑に書かれている古代文字は、世界政府によって解読が禁止されています。考古学の聖地オハラは、その罪を犯してしまい、無関係の人も巻き込んで国ごと滅んでしまいました。 オハラが亡んだ今、その生き残りであるニコ・ロビンしかポーネグリフを解読することが出来ないとされています。
ポーネグリフの種類と数
古代の人々によって残された遺物、ポーネグリフ。そこに書かれている内容は、大きく3種類に分かれていて、それぞれ呼び方も異なります。
「リオ・ポーネグリフ(真の歴史の本文)」
これには、世界の歴史から消された「空白の100年」の歴史を記しているとされています。ロビンが主に追い求めているのは、このリオ・ポーネグリフです。
「ロード・ポーネグリフ」
他の石碑とは異なり、赤い石に古代文字が刻まれています。偉大なる航路(グランドライン)の最終到達地「ラフテル」への行き方が記されていて、四皇をはじめとする海賊たちはこれを奪い合っています。
通常の「ポーネグリフ」
最後は通常のポーネグリフ。主に古代兵器を目覚めさせる方法が記されています。これに記されている古代兵器は、世界を滅ぼしかねないほど強大なものなのだとか。 しかし古代兵器のありか以外にも、「ジョイボーイ」という謎の人物の謝罪文や、海賊王ゴール・D・ロジャーの文章が残されていたりと、用途は様々なようです。
ポーネグリフは何個存在する?
ロードポーネグリフ | 4個 |
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リオポーネグリフ | 9個 |
ポーネグリフ | 17個 |
ポーネグリフは世界中に点在しており、合計で30個あります。ロビンが追い求めているのはリオ・ポーネグリフですが、海賊王を目指すルフィが集めなければいけないのはロード・ポーネグリフです。 ロード・ポーネグリフは読むだけではなく、写しを取って集めます。
ポーネグリフとは!?
初めて存在が明かされた巻を
ポーネグリフの作者は誰?
ポーネグリフを作ったのは光月一族の先祖であるとワノ国編で判明しています。 光月家は800年前から続く歴史ある一族。800年前の光月家はかつて石工職人として生きていました。彼らの石工技術によって作られたのが、絶対に壊せない書物「歴史の本文(ポーネグリフ)」だったのです。 モモの助の先代であるおでんが古代文字を扱うことが出来たのは、このためでした。本来はモモの助にも古代文字が伝えられるはずでしたが、その前におでんは死んでしまいます。ポーネグリフの謎が1つ明かされた、ファン待望の瞬間でした。 ポーネグリフは軍の戦力でも壊せないほど未知の物体であるため、地球ではなく月の古代都市で作られたと噂されています。また光月家はポーネグリフを作った直後に鎖国状態に突入したので、実際にポーネグリフを世界に広めた人物は他にいるようです。
作者が遂に明かされる!
「ワノ国編」を
ロードポーネグリフの所在地と所有者
1つ目 | モコモ公国 |
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2つ目 | ホールケーキ城 |
3つ目 | ワノ国地下 |
1番重要なロード・ポーネグリフは全部で4つあり、ルフィが冒険をする現代では3つの所在が判明しています。 まず1つ目を持っているのが、モコモ公国に住むミンク族です。彼らは光月家と古くから同盟関係にありました。 2つ目がホールケーキアイランドのホールケーキ城にあり、ビッグマムが所持しています。ビッグマムのロードポーネグリフは、ブルックの活躍ですでに写しをゲットしています。 そして3つ目の所持者は、元々はワノ国にあったロード・ポーネグリフを強奪したカイドウでした。現在は花の都の城内地下にあり、ロビンやローは光月スキヤキに案内されその写しを手にします。 25年前までは、解説した3つに加え最後の4つ目も魚人島にあるとわかっていました。しかし現代では魚人島からロード・ポーネグリフは消え、その所在は描かれていません。
ラスト1つのキーワードは“火ノ傷”の男?
最後のポーネグリフの持つ主は?
105巻を
ポーネグリフはなぜ作られた?その内容は?
「空白の100年」の歴史
「歴史の本文(ポーネグリフ)」の役割は、その名の通り歴史を残すことです。「真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)」を含めて、800年前の人々は後世に歴史を伝えようとしました。 「空白の100年」には、世界政府にとって都合の悪い出来事が起こったとされています。ポーネグリフにはこの「空白の100年」で起こった出来事が記されているのです。 世界政府は「空白の100年」を歴史から抹消しており、古代文字の解読が大罪とされるのはこのためだとされています。だとすれば、世界政府はポーネグリフを独占し、闇に葬ろうとするはず。古代の人々はそうなるのを防ぐべく、世界各地に石碑をばらまいたのだと思います。 もしポーネグリフを遺した人々の敵が世界政府ではなかったとしても、敵となる人物に処分されるのを防ぐ目的があることは変わらないでしょう。
古代兵器とラフテルの場所も書かれている
またポーネグリフには歴史以外にも、重要な事実が書かれています。それが古代兵器の在り処と、ラフテルの場所です。 空島やアラバスタ王国には古代兵器の場所が表記されたポーネグリフが存在し、ラフテルの場所を表す4つの「ロード・ポーネグリフ」も各地に点在しています。
ポーネグリフとは!?
初めて存在が明かされた巻を
ポーネグリフは意図的にばら撒かれた!?【最新】
1085話にて、イム様があの日のリリィのミスが無ければポーネグリフが世界中に散らばることはなかったと口にします。そして最悪のシナリオとしてこのばら撒きが"計画的"に行われたことを挙げているのです。 もしネフェルタリ家の最初の王女・リリィが何かの目的の為にポーネグリフを世界政府から逃したとすれば......。ここから明かされる秘密は非常に重要なものであることは明白ですね。
ポーネグリフを解読できるキャラクター
800年も前に作られた歴史の本文(ポーネグリフ)。現代の人が古代文字を解読するには、高度な考古学の知識が必要です。 考古学が栄えていたオハラには、古代文字を解読できる学者がたくさんいました。麦わらの一味のニコ・ロビンはオハラに生まれ、クローバー博士らのもとでこっそり古代文字を勉強していたため、彼女はポーネグリフを解読することが出来ます。 オハラが亡んで以後、生存している人物に限っては、ロビンしか古代文字を解読できる人物はいません。しかし、四皇がこぞってポーネグリフを求めることから、何らかの解読手段が他にもあるのかも?ポーネグリフを集めたところで、古代文字が読めなくてはあまり意味がありませんからね。
他に古代文字を解読できる人物は?
四皇の他に古代文字を解読できる可能性があるのは、革命軍、世界政府(五老星)あたりだと思われます。 革命軍に関しては、ロビンを重要人物として探していたことから、解読できる人物がいなかったのかもしれません。しかし、革命軍がいつから活動しているのか不明である以上、過去には革命軍メンバーの中に考古学者がいた可能性もあります。 また世界政府、とくに五老星は、「ワンピース」における世界の秘密を守るという使命があります。そのため、当の本人たちは古代文字を扱うことが出来るかもしれないです。
ゴール・D・ロジャーはなぜ古代文字を扱えたのか
「万物の声を聞く力」のおかげ?
シャボンディ諸島編で麦わらの一味は、ロジャー海賊団で副船長を務めていた伝説の男シルバーズ・レイリーと出会います。 レイリーは、「ロジャーはあの文字を解読できたわけじゃない、あいつは“万物の声”が聞けた、ただそれだけの事」と説明するのです。 空島編でロジャーがポーネグリフに名を刻んでいたのは、「万物の声を聞く力」のおかげだったとされています。
ワノ国編で新たな事実が!
しかし、「ワンピース」がワノ国編に突入すると、新たな事実が明らかになります。それは、かつてのワノ国の大名で、白ひげ海賊団とロジャー海賊団に所属していた経験がある、光月おでんの存在です。 将軍の家系である光月家には、代々、古代文字が受け継がれてきました。おでんが海賊になったのも、外の世界へのあこがれ、そしてポーネグリフへの興味からです。 光月おでんは、ロジャーの船に乗りラフテルへと到達しています。その過程で空島のポーネグリフに文字を打っていました。ロジャーの言葉を、おでんが残していたのです。 ですが、ロジャーが「万物の声を聞く力」を持っていたことは、物語の中で大きな意味を持つことは変わりません。
おでんが謎の鍵?
「ワノ国編」を
これまでに登場したポーネグリフ
新世界編より前に登場したポーネグリフ
アラバスタ編
ポーネグリフが初めて登場したのはアラバスタ編です。 ロビンは王下七武海サー・クロコダイルの右腕として活動していましたが、真の目的は歴史を追い求めることでした。ついに彼女はポーネグリフを見つけるものの、そこに書かれていたのは古代兵器プルトンのありか。歴史が記されたものではありませんでした。
空島編
2回目の登場は空島編。シャンドラという国にもポーネグリフが登場しましたが、こちらも古代兵器ポセイドンのありかが記されているものでした。がっかりするロビンでしたが、その石碑の一部分にはなんと、海賊ゴール・D・ロジャーの名が刻まれていたのです。
ウォーターセブン編
そして、ロビンの過去が描かれたウォーターセブン編では2つのポーネグリフが登場。 1つは、彼女の生まれ故郷オハラにあり、学者たちがひそかに解読を進めていました。もう1つは、懸賞金をかけられたロビンが居所を転々とする回想シーン。そこに、彼女がポーネグリフを発見している描写があります。
新世界編で登場したポーネグリフ
ルフィたちが新世界に突入して最初に訪れた島、魚人島。市街地から少し離れた「海の森」に、1つのポーネグリフが存在していました。それは今までとは少し違う内容が記されていて、ロビンいわくまるで手紙のような文章だそうで、これは「ジョイボーイ」という人物から人魚姫へ宛てられた謝罪文だったようです。 また、「ワンピース」第778話の扉絵連載では、ジンベエが1つポーネグリフを発見している様子が描かれています。これが現在どこにあるのか詳しくは分かりませんが、ジンベエはビッグ・マムの配下にあったので、彼女に献上した可能性も。 そして新世界編では、一気に3つの「ロード・ポーネグリフ」の所在が明らかになります。四皇ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)が支配するホールケーキアイランドに1つ。同じく四皇・百獣のカイドウが支配するワノ国に1つ。そしてミンク族の国ゾウにある「クジラの樹」内部に1つ。 麦わらの一味が実際に見たのは「クジラの樹」のものと、ビッグ・マムが所持していたものの写しの2つです。ルフィたちは、順調に最果ての地ラフテルへと近づいているようですね……!
ポーネグリフのモデル/元ネタ
ポーネグリフには、モデルがあると言われています。それが古代エジプトで使われていた象形文字である「ヒエログリフ」です。 ヒエログリフはエジプトの遺跡に記されていたものの、紀元後4世紀頃から読み手がいなくなってしまいました。語感はもちろん、読み手がいなくなってしまったという点もポーネグリフとヒエログリフは酷似しています。 現代では解読され、読めるようになったヒエログリフ。ポーネグリフも同じように、いつしか読み方が明かされるのかもしれません。
ポーネグリフの存在が「ワンピース」のカギを握る
今回は、「ワンピース」物語の根幹にかかわる謎を秘めた「歴史の本文(ポーネグリフ)」について紹介してきました。 主人公ルフィたちは、最果ての地ラフテルへとたどり着くことを目的に冒険しています。そのためには、過去の人々が遺したポーネグリフを読み解いていかなくてはなりません。 2022年8月現在、『ONE PIECE(ワンピース)』は最終章が大盛り上がりの展開を迎えています。ciatrでは今後も「ワンピース」の最新情報を解説していきますので、ぜひチェックしてくださいね!
ポーネグリフとは!?
初めて存在が明かされた巻を