2020年8月5日更新

【ワンピース】アラバスタ編のあらすじ&伏線を振り返る!ポーネグリフに記された内容は?

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アラバスタ サムネイル

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『ONE PIECE』屈指の号泣回!アラバスタ編のあらすじ&伏線を解説【ネタバレあり】

『ONE PIECE』の数あるエピソードのなかでも、特に泣けると言われているのが「アラバスタ編」です。舞台となるのは「偉大なる航路」の前半に位置する砂漠に覆われた文明国家・アラバスタ。 この国の王女ネフェルタリ・ビビと共に麦わらの一味が繰り広げた戦いや伏線について、ネタバレありで詳しく解説します。読み進める際はご注意ください。

バロックワークス社の登場!ビビの目的は?

ビビがルフィたちの前に初めて現れたのは、「偉大なる航路」入ってすぐの双子岬です。鯨(くじら)のラブーンを食糧にしようとしたところ、麦わらの一味に邪魔されて失敗。その後ルフィたちをウイスキーピークまで誘導し、歓迎するフリをして奇襲をかけました。 このときビビは、犯罪組織バロックワークスのミス・ウェンズデーとして登場します。彼女はアラバスタ国内で起きている反乱にこの組織が関与していることを知り、13歳の頃から潜入していたのです。 悪事を働いていたのも、すべてはバロックワークスの手から祖国を救うためでした。

アラバスタへ到着!惨状に涙するビビ

バロックワークスに正体がバレて命を狙われたビビですが、イガラムなどの尽力のおかげで、無事麦わらの一味と脱出することに成功。ここからは一味の仲間として一緒にアラバスタを目指していきます。その道中、立ち寄ったドラム島ではチョッパーが仲間に加わりました。 アラバスタに到着するも、そこでは王下七武海だったクロコダイルが国の英雄のように扱われていたのです。一方でクロコダイルの罠によって国王ネフェルタリ・コブラは、干ばつを招いた元凶だと国民から怒りを買っていました。 さらにビビの幼馴染のコーザは反乱軍のリーダーになっており、ビビと一味は元凶であるサー・クロコダイル打倒を胸に誓います。

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王下七武海・クロコダイルにルフィがまさかの敗北

サー・クロコダイルによる最終作戦「ユートピア」は、国王軍と反乱軍を正面衝突させ、その間にアラバスタを乗っ取ろうというものでした。それを知り怒りを募らせたルフィは、クロコダイルと1対1の戦いに挑みます。 これまで多くの強敵を相手にして倒してきたルフィですが、自身を砂と化し、水分を奪うことができるスナスナの実の能力者であるクロコダイルにはまったく刃が立ちません。最後はフックで串刺しにされ、脱出困難な「砂漠の向日葵(デザート・ジラソーレ)」によって瀕死のまま砂に埋められてしまいました。 スナスナの実は、悪魔の実のなかでも最強種とされる自然系(ロギア系)です。超人系(パラミシア)のゴムゴムの実が繰り出す物理攻撃もすり抜けてしまうので、ルフィにとっては相性が悪く、敗北してしまいました。

クロコダイルに再び挑む!時計台の爆弾を止めろ

クロコダイルの弱点が水だと知ったルフィは、再び彼との決闘を繰り広げます。一度は「侵食輪廻(グラウンド・デス)」で水分を奪い取りルフィを瀕死に追い込みますが、水分補給によって復活したルフィと3度目の対戦に。 毒の仕込まれたクロコダイルの鉤爪(かぎづめ)に傷つきながら、ルフィは自身の流血を水代わりに執念で食らいつきます。最後はクロコダイルの「砂漠の金剛宝刀(デザート・ラ スパーダ)」を、ルフィの「ゴムゴムの暴風雨(ストーム)」が打ち破り、勝利を手にしました。 一方でビビは、クロコダイルが仕掛けた国民の命を奪う巨大爆弾の爆発を阻止するために奔走(ほんそう)。仲間の助力と護衛隊副官のペルの捨て身の行動により、事なきを得ました。

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掲げる仲間の印!麦わらの一味とビビの別れ

仲間として一緒に船に乗るか、国に残るかの決断をビビに託し、海軍の包囲網を突破した麦わらの一味。約束の時間を過ぎた頃にようやく現れたビビに喜ぶルフィたちでしたが、彼女は国に残る決断をしていました。 ビビは続けて「いつかまた会えたらもう一度、仲間と呼んでくれますか」と問いかけます。ルフィは咄嗟(とっさ)に返事をしようとしますが、ナミに遮られます。海軍の前で仲間であることを口にしてしまうと、王女ビビが海賊と通じていることがバレてしまうからです。 一味は別れの言葉を飲み込んで、無言でビビに背を向けます。そして仲間の証として左腕に描いた×印を掲げ、ビビの質問に対し無言で「いつまでも仲間だ」と答えたのでした。

伏線その①:ジェルマ王国の部隊が登場していた?

ジェルマ王国は戦争屋とも呼ばれる科学戦闘部隊ジェルマ66を所有していますが、いくつかの点から彼らがアラバスタの争いにも関係していたと予想されています。 初登場と思われるのが19巻。港に偶然突っ込んできた武器商船が反乱軍の士気を高める要因となりました。これ以降、反乱軍のなかに「66」と書かれた兵士が登場しており、この船はジェルマ王国と関係していると考えられるのです。 また囚われたルフィたちを助けるために、サンジは「Mr.プリンス」とバロックワークスの幹部を名乗って敵を出し抜いたことがありました。これも後に明かされる、サンジがジェルマ王国のヴィンスモーク家の王子だという伏線につながっていたのかもしれません。

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伏線その②:モノでも悪魔の実を食べられる?

Mr.4の相棒として登場したのが、愛銃の銃犬・ラッスーです。Mr.4によると、ラッスーはイヌイヌの実モデル・ダックスフントを食べた銃で、物に悪魔の実を食べさせることも偉大なる航路の新技術では可能とのことでした。 以降ゾウゾウの実を食べた剣・ファンクフリードや、サラサラの実モデルアホロートルを食べたゲル状のガス・スマイリーなどが登場します。 この技術は後に、ベガパンクが発見したことが判明。また彼は悪魔の実の能力の伝達条件や、生物の「血統因子(けっとういんし)」の発見をしたことも同時に判明しています。ラッスーの件を考えると、他の技術もすでに伏線として登場しているかもしれません。

伏線その③:何も斬らない剣士の存在?

Mr.1と戦闘中のゾロは、師匠・コウシロウの発言を思い出していました。コウシロウが言うには、「何も斬らない事ができる剣士」がいて、同時にその剣士は鉄をも斬るとのこと。この話からゾロは、物に宿る呼吸に意識を向けてMr.1に勝ちました。 似たような話が「ワノ国編」でも登場します。ここではヒョウ五郎が刀に覇気をまとわせることを説く際に、斬りたければ鉄も斬れるし、斬りたくなければ紙すら斬れないと話していました。 コウシロウの住むシモツキ村は和風の町並みで、ワノ国とも共通します。またかつてワノ国を治めていたのは霜月(しもつき)家。またワノ国の名刀が東の海にあったことなどから、コウシロウの祖先はワノ国と深い関わりがあったと考えられそうです。

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伏線その④:古代兵器プルトンのありかがポーネグリフに記されていた?

『ONE PIECE』全体を通して大きな謎のひとつとなっているポーネグリフ。それが初めて登場したのが「アラバスタ編」です。 ネフェルタリ家は長きに渡り、地下に眠るポーネグリフを守り続けていました。クロコダイルに読解するように言われたロビンは、そこには古代兵器プルトンに関しては一切書かれておらず、歴史しか記されていないと言うのです。 しかし実際はプルトンのありかが記されていることが、コブラの発言から分かっています。王位継承とともに何らかの形でそのことを後世に伝え続けてきたようですが、読者は古代文字が読めるわけではないので具体的な場所は読解できていません。 アラバスタ編時点でプルトンのありかを読み解いたのは、ロビンのみといえそうです。

伏線その⑤:新世界編でビビとコブラ王が再登場!レヴェリーで何が起きた?

レヴェリー閉幕後、アラバスタに関する大きな事件があったことが判明しました。また世界経済新聞社のシーンでは、一面の見出しを「死者が出た」か「殺人未遂」かで迷っているような描写も。 同時に複数の事件が起きたようですが、アラバスタ王国に関する大事件は誰かが死んだか、または殺人未遂にあったか、ということが考えられそうです。 レヴェリーに参加したコブラは、五老星(ごろうせい)になにか問おうとしていました。五老星はその問いを煙たく思っていたため、もしかしたらコブラは「掃除」の対象として消されてしまったかもしれません。 また五老星のさらに上に君臨するイムなる人物は、じっとビビの写真を眺め、意味深な沈黙が流れていました。これもアラバスタに関連する事件の伏線とも考えられます。

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伏線その⑥:アラバスタ王国は世界の始祖の裏切り者?

「ドレスローザ編」でドフラミンゴは、ネフェルタリ家は唯一聖地マリージョアへの移住を拒んだ一族だと言っていました。もともとネフェルタリ家も800年前の世界政府設立の際、20人の王の1人として移り住む予定だったのです。 王家が代々ポーネグリフを守り抜いてきたことを考えると、それを守るために移住を拒んだとも考えられます。しかしポーネグリフは世界政府にとっては不都合な存在で、その探索や読解を厳しく禁じているほど。 そう考えると、世界政府の意向に反しポーネグリフを守り続けてきたネフェルタリ家は、天竜人や世界政府にとって裏切り者といえる立場なのかもしれません。

何度でも読み返したくなるアラバスタ編!ビビと王国の今後が気になる

『ONE PIECE』の前半の山場のひとつである「アラバスタ編」は、ビビとの絆に泣けるだけでなく、その後に大きく関わる伏線も多数盛り込まれています。 レヴェリー以降も、王国は世界のうねりのなかで大きな存在感を放つことになりそうです。伏線を探しながら改めて「アラバスタ編」を読み直してみると、今後の『ONE PIECE』がより楽しめそうですね。