『鬼滅の刃』柱稽古編の内容をネタバレ解説!特訓方法が個性豊かすぎる……
『鬼滅の刃』で「刀鍛冶の里編」の次に描かれるのが「柱稽古編」です。炭治郎たちは曲者ぞろいの柱たちと一体どんな稽古をして、そんな力を身につけるのでしょうか。 本記事では柱稽古の柱ごとの鍛錬方法やその効果、また柱とのやりとりのなかで描かれた冨岡義勇・悲鳴嶼行冥の過去などを詳しく紹介します! ※この記事は2023年3月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
柱稽古とは?
柱による特別な訓練
「柱稽古」とは読んで字のごとく、「柱による稽古」を指します。本来は多忙な柱から稽古をつけてもらえるのは、その柱の継子のみです。しかし禰豆子(ねずこ)が太陽を克服して依頼鬼の出没がなくなったため、柱を順番に周り特訓する柱稽古が実現しました。
柱稽古編は何巻で読める?
巻・話数 | 15巻130話~16巻136話 |
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「柱稽古編」は15巻から16巻にかけて全7話で描かれます。いわゆる特訓回なので、「遊郭編」や「刀鍛冶の里編」「無限城編」などに比べると短めの内容ですが、各柱の個性が垣間見えるとファンに人気のエピソードです。
柱稽古の内容は?順番に紹介
ここからは6人の柱が編み出した柱稽古の内容を、順番に紹介していきます。 鬼殺隊の最高位に座るだけあり、柱は曲者揃いです。そのため彼らの稽古も一筋縄ではいかない、個性的で少し面白い内容の目白押しでした。
音柱・宇髄天元の柱稽古
最初に隊士を待ち受けるのは音柱・宇髄天元(うずいてんげん)の、「基礎体力向上の訓練」です。 ここではひたすら走らされているようで、隊士達は体中に汗をかき満身創痍。怪我から復活し遅れて柱稽古に参加した炭治郎(たんじろう)を、宇髄と3人の妻は笑顔で迎え入れます。そして嘔吐しながら走る他の隊士とは違い余裕の表情で走り込みをクリアした彼は、10日で次の稽古へと赴きました。
霞柱・時透無一郎の柱稽古
2番目は霞柱・時透無一郎(ときとうむいちろう)による、「高速移動の訓練」です。 記憶が戻り優しくなった無一郎は、アドバイスしながら炭治郎の動きを褒めます。そしてわずか5日程度でにこやかに送り出された炭治郎を見て、2週間も合格をもらえない隊士はおそるおそる無一郎に合否を問いました。 それに「君たちは駄目だよ」と辛辣に答える彼の表情は、炭治郎に向けられた笑顔と同一人物の顔だとは思えません。
恋柱・甘露寺蜜璃の柱稽古
恋柱・甘露寺蜜璃 (かんろじみつり)の稽古は「地獄の柔軟運動の訓練」です。 炭治郎に可愛らしく手を振る甘露寺ですが、異質な筋肉を持つ彼女の柔軟は地獄そのもの。しかしレオタードを着て本当の新体操のようにリボンを扱う訓練もあり、これで本当に強くなるのかは甘露寺にしかわかりません。 またおやつには紅茶と甘露寺自家製の蜂蜜を塗ったパンが楽しめ、隊士たちは一時の休憩を楽しんでいました。
蛇柱・伊黒小芭内の柱稽古
青ざめた隊士が大量に柱や床にくくりつけられている部屋。そこは蛇柱・伊黒小芭内 (いぐろおばない)の「太刀筋矯正の訓練」の稽古部屋です。 「障害物を避けながら太刀を振るえ」と話す伊黒に、炭治郎は彼らが何か罪を犯したのかと尋ねます。それに「“弱い罪”“覚えない罪”ーー」と答える彼が仕切る稽古を、いよいよ始める炭治郎。 青ざめる隊士の隙を縫って伊黒に攻撃を当てようとするも、彼は隊士の「当てないでくれ」と懇願する目に精神を抉られるばかりです。 しかし仲間を傷つける重荷からか最後には見事太刀筋も矯正され、伊黒に攻撃を当てられたのでした。
風柱・不死川実弥の柱稽古
伊黒の柱稽古をクリアした炭治郎は、次の稽古場への道中で這いつくばる善逸 を見つけます。彼は風柱・不死川実弥(しなずがわさねみ)の、「風柱に斬りかかる訓練」から逃げ出してきたのです。 実弥の訓練は彼自身にひたすら斬りかかる単純なものでした。しかし反吐を吐き気絶するまで休憩が与えられない、過酷すぎる訓練です。 1日で顔がボコボコに腫れ吐瀉物にまみれ、善逸の逃亡を理解する炭治郎。その後彼はあるアクシデントに見舞われ、稽古をクリアせずに次の場所へと向かいました。
岩柱・悲鳴嶼行冥の柱稽古
最後に行き着く岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の稽古は、「足腰を鍛える訓練」です。隊士は滝行、丸太運び、大岩押しを順番に行います。 炭治郎が川に入ると、そこには気を失った伊之助 (いのすけ)の姿が。彼を救出した炭治郎は岩で暖を取りながら滝行を続け、丸太運びまでクリアしました。 しかし大岩運びがどうしてもできず、途方に暮れる炭治郎。しかし合流した玄弥(げんや)に反復動作の重要性を教えられた彼は、遂に大岩を動かしてみせたのです。
柱稽古に不参加だった柱たち
炎柱・煉獄杏寿郎

物語開始時点では炎柱として登場した煉獄杏寿郎 (れんごくきょうじゅろう)ですが、柱稽古の際はすでに故人となっていました。そのため柱稽古には参加していません。 しかし悲鳴嶼の稽古にて彼が死に際に残したセリフを、炭治郎が思い出し稽古をクリアしています。不参加ではあるものの、煉獄さんの心は隊士達にしっかりと受け継がれているのです。
蟲柱・胡蝶しのぶ
蟲柱・胡蝶しのぶが柱稽古に不参加だった理由は、詳しく描かれていません。しかし当時の彼女は珠代と共に研究を進めていました。 そのため彼女は重要な研究が忙しかったため、稽古には参加できなかったと推測されています。
冨岡義勇が稽古をつけなかった理由
炭治郎は稽古に参加していない水柱の冨岡義勇のもとに説得に向かいます。ところが水柱である彼は「俺は水柱じゃない」と言うのです。 義勇はともに最終選別を受けた錆兎(さびと)に守られ、自身は鬼を1体も倒さずに合格していました。親友の死と引き換えに自分だけ鬼殺隊になった過去から、彼は自分に柱になる資格はないと考えていたのです。 炭治郎は話を聞いて、錆兎から託されたものを繋がなくていいのかという疑問を口にします。義勇は同じことを錆兎にも言われたことを思い出しました。こうして前向きになった義勇は、稽古への参加を決めます。
明かされた悲鳴嶼行冥の過去

柱稽古編では悲鳴嶼行冥の過去が明かされています。彼はかつて寺で身寄りのない子どもたちを育てていました。 ある日、寺の1人の子どもの裏切り行為がきっかけで、寺は鬼に襲われ壊滅状態に。盲目の悲鳴嶼の言葉を軽視した子どもたちは次々と喰われました。 そのなかで悲鳴嶼が唯一助けられたのが、幼い少女・沙代です。彼はこのとき初めて自覚した人並み外れた力で、朝まで鬼を殴り殺し続けました。 翌朝、沙代は混乱しながら「あの人が化け物」「みんな殺した」と口にします。悲鳴嶼は殺人犯として投獄され、お館様からの勧誘がなければそのまま死刑になっていました。
柱稽古編の次は?
「柱稽古編」はいわば嵐の前の静けさ。この後、物語は最終決戦である「無限城編」へと突入します。 お館様による捨て身の罠で弱体化した無惨に総攻撃を仕掛ける鬼殺隊たち。ところが、新たな上弦の肆・鳴女(なきめ)の生み出す無限城に隊士たちは落とされてしまい、そこで鬼との総力戦を繰り広げていくことになります。
無限城編 | 16巻137話~23巻205話 |
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過酷な柱稽古で確実に強くなる炭治郎たちに注目!
面白い修行からキツすぎる訓練まで、様々な稽古が描かれた「柱稽古」。その訓練をすべて経験した炭治郎達は、以前よりも確実に強くなっていました。 本作は順次アニメ化されており、「遊郭編」「刀鍛冶の里編」がアニメ化されています。「柱稽古編」は短めなので、「刀鍛冶の里編」のラストで描かれる可能性もありますね。無限城での戦いに向けて重要な意味を持つ柱稽古がアニメ化される日を楽しみに待ちましょう!