『呪術廻戦』天元様が死亡?正体が女性説や同化して敵になる説を考察
『呪術廻戦』に登場する「天元(てんげん)」とは、奈良時代から生き続けている呪術界の中心的な存在。呪術高専など重要な場所に結界を張る上でなくてはならない人物ですが、基本的に現世には関わりを持たないと言われています。 長きにわたって姿を現してこなかった謎多き「天元様」ですが、原作144話ではついにその姿を明らかにしました。この記事では、『呪術廻戦』の天元についてプロフィールや過去の出来事などの情報をまとめています。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。
【プロフィール】天元(てんげん)様とは
名称 | 天元 |
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誕生日 | 不明 |
所在地 | 薨星宮(こうせいぐう) |
能力 | 不死化術式・結界 |
年齢 | 約1,500歳 |
初登場 | 17巻・144話 |
概要
呪術界の中心にいる呪術師であり、呪術界上層部からも敬意を持たれている特別な人物。不死化術式によって千年以上生きながらえています。また結界に関しては日本全土に張り巡らせるほどの強大な力を有します。 呪術高専東京校の地下・薨星宮(こうせいぐう)に隠れ、俗世とは離れて生活しており「現(うつつ)には干渉しない」とまで表現されることも。 ただし結界術を使う時や肉体を作り変える星漿体との同化の時には外界と接触することもあります。
性格・人物・年齢
日本全土の状況を知っている様子がありながら高専側へ積極的に情報を伝えることもなく、また総監部が求めることと相反する行動をとるなどどこにも属さない一匹狼のような一面があります。 また後述するように異様な容姿であり一見すると怖いキャラクターに見えますが、むしろ誠実かつユーモアに溢れた人物。非情に柔らかな物腰で、作中でのバーテンダー姿や想定外の事態に焦る姿など意外にも人間味にあふれています。 ちなみに天元の年齢ははっきりとしていませんが、奈良時代にはすでに生まれていた模様。加えて500年に1度の同化を繰り返し3度目に失敗していることから、少なくとも1,500年程度は生きていると推測できます。
容姿・顔
これまで謎の存在だった天元が原作144話にてついに登場。呪術師には「天元様」と呼ばれるなど人間だと思われていた天元でしたが、その風貌は4つの目や異様に長い頭部など、明らかに人ではない見た目でした。 衝撃的な見た目に主人公の虎杖(いたどり)が疑問を唱えると、天元は「君も500年老いればこうなるよ」と発言。天内殺害後に新しい星漿体と同化していなかったことが、ここで明らかになりました。
いかつい見た目にびっくり!だけど誠実に答える姿は悪い人ではなさそう……。
【死亡・現在】天元様が羂索の手に堕ちる!?
羂索の狙い
人類を次の段階に押し進めるために、「日本中の人間と天元を同化させよう」と目論む羂索。実は天元はその長寿と同化の失敗により呪霊に近い存在となっており、羂索が夏油の身体で手に入れた「呪霊操術」の効果対象となっていたのです。 天元はこの計画を阻止するために、虎杖をはじめとするメンバーと作戦を立案。その結果特級術師である九十九由基や脹相が天元のボディガードとして残り、羂索を迎え撃つことになります。
羂索と対峙
天元のもとにやってきた羂索は「それは自分で望んだ姿か?」と問いかけ天元と宿儺を重ねていました。2人の目や鼻が確かに似ています。 羂索の勝利で終わった羂索と九十九の勝負を見届けた天元は腕組みしながら「貴様の退屈な人生の贖い(あがない)のようだった」と勝負の感想を伝えました。 最終コマ、胎児のように丸まった天元を見つめ羂索は「さらば、友よ」と伝えたのです。そして煽り文には「いつかの知己(古い友)・羂索の手に天元堕つ」と記されました。
天元様の現在は?
羂索に自身の本体と思われる身体を見つけられてしまった天元。これにより一部では天元の死亡説も噂されましたが、羂索が「天元と人間の同化」を狙っていることから現時点で死亡していることはないと思われます。 煽り文で「羂索の手に天元堕つ」と記されていたため、羂索は天元の本体を管理下に置き、作戦決行のときを待っていると推測可能。あるいは自身の呪霊操術により、天元を自らの内に吸収する準備を始めているのかもしれません。いずれにせよ今後の天元の動向に注目が集まる展開となっています。
【正体】天元様は女の子だった!?
星漿体(せいしょうたい)とは
星漿体(せいしょうたい)とは、天元と同化する運命を背負った人物を指します。作中では天内理子(あまうちりこ)が星漿体として登場しました。
なぜ星漿体が必要なのか
天元は「不死」であるものの「不老」ではありません。同化せずに生きていくと進化が進み、自我が保てなくなります。すると天元が敵になってしまう可能性があるのです。それを防ぐために500年に1度星漿体と同化する必要があります。
天内理子との関係性
五条悟の過去編では、天元の新しい体「星漿体(せいしょうたい)」となる少女・天内理子が登場。12年前の当時「最強の2人」と名高かった五条悟(ごじょうさとる)と夏油傑が彼女を天元のもとへ運ぶ任務に従事します。 天内は自身の未来を受け止めて気丈に振る舞っていましたが、その時彼女はまだ中学生。そんな彼女が人間を辞めることになっても良いのかと五条達は悩みますが、彼女が新しい器となって天元の初期化を行えなければ天元の進化が進んでしまいます。
夏油傑の闇堕ち
そこで2人はせめて残りの時間だけでも彼女が中学生らしく生きられるようにと、学校に行かせたり沖縄へ行ったりして余暇を満喫。その間一睡もせずに天内の身辺を警護していた五条でしたが、天元の元へ送り届ける直前でついに緊張が解けてしまい、天内の殺害を狙う伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)の攻撃を受けてしまいます。 五条は瀕死まで追い込まれ、夏油の反撃も効かず、最終的に天内は甚爾によって殺害されてしまいました。 この護衛に失敗したことで、夏油は悩み、悪の道へと走ってしまうきっかけとなりました。
天内理子の死と同化の失敗
天内が死亡したことで同化に失敗した天元。これにより天元の進化は加速することとなり、天元は自身の「自我」がなくなってしまったと語っています。しかしながら天元は自身の結界術を利用して、自らの形や理性を保持。 それにより虎杖らとコミュニケーションを取ることができていますが、天元曰く「天地そのものが私の自我」であり、魂がいたるところにある状態とのこと。天元は同化の失敗により、人間よりも呪霊に近い存在になってしまったのです。
天元様の性別は女性で確定!
12年前、伏黒甚爾によって天内理子が殺され同化はなくなりました。天元はそのまま老化が進み「天地そのものが私の自我」になったと語っており性別も分からない異形になってしまいました。 では元々の性別は何なのでしょうか。いまだ謎になっていますが、202話で本人が「最早私に性別はないがどちらかといえばババアだよ」と言っており言葉通りに受け取れば天元様は女性で確定と言えるでしょう。 また天元との会話のなかで九十九も星漿体だったことが判明。星漿体に女性が多いのは、もしかしたら天元自身が女性であることに由来しているのかもしれません。
素顔は美人だった!?
なんと単行本23巻のおまけページに若き日の天元が登場。真っ白なロングヘア―はボサボサと無造作に広がっており、髪と同じよう白い瞳はどこか冷たさと強さを感じさせます。掴みどころのない不思議な雰囲気を醸し出していますが、その顔は間違いなく美人と言われる部類。 今の見た目からは想像もできない美しさに、驚いた読者も多かったと思われます。今後天元の過去などが描かれれば、彼女の勇姿が見られるかもしれません。
【強さ】天元様の能力を解説!進化すると高次の存在へ?
術式
天元は「不死化術式」の使い手です。この術式によって老化をゆるやかにして不死を得ています。そして星漿体の存在のおかげで自我を保ったまま千年の時を生き続けてきました。 また結界術も得意としています。その範囲はなんと日本全土と言われており、天元の結界術のおかげで呪術界の要所にある結界の強度が保たれているのです。さらに補助監督の帳などが簡単に破られないよう強度が上げられているともいいます。 天元が自我を失えば呪術界にとって大ピンチになってしまうわけです。
“隠す”結界が得意
『呪術廻戦』では閉じ込めるための結界が数多く登場していますが、天元は“隠す”結界も得意。呪術高専に保管されている宿儺の指や呪胎九相図などの重要なものや、呪術師にとって大事な人物を隠すための結界を張り続けています。
500年に一度体を取り替える必要あり
天元の術式は「不死」。ただし「不老」ではないため、500年に1度身体を取り替える必要があります。過去編ではちょうど天元の体を取り替える時期が到来していましたが、その任務は失敗に終わってしまいました。 ちなみに天元は呪術高専の最深部にある「薨星宮(こうせいぐう)本殿」にいると言われており、そこには巨大な大木がそびえ立つ地下が広がっています。
【同化】天元様が敵になる可能性
天内理子の死と同化の失敗
天内との同化に失敗してしまった天元は、自身の進化により自我が消失していき、天地そのものが自我になってしまったと語っています。しかしながら天元は自らの結界術を利用し、自身の意識を保つことに成功。そのおかげで現在も理性を保ったまま、行動することが可能となっています。 ですがその一方で、天元は自分の組成が「人間よりも呪霊に近い」ものになったと明言。天元は人間よりも高次の存在として進化を遂げ、これまでとはまったく別の存在に変化してしまったのです。
なぜ九十九由基との同化を拒否したのか
実は天内が死亡した際も、九十九をはじめ星漿体の候補となる人物が複数名いたことが明らかになっています。しかし天元は他の星漿体と同化することを選びませんでした。天元曰く「拒否というより現実を受容した」とのこと。 天元は自身が進化することで人間の害になることを恐れ、星漿体との同化によるリセットを繰り返してきましたが、この方法に無理を感じていた部分があったようです。結果的に天元は進化後も自らの結界術を利用し理性を保つことに成功。天内の死により、天元は次の段階に進化しました。
敵になる可能性
天元が敵になる可能性については145話で天元の口から語られています。天元は「羂索が取る進化手段は人類と天元の同化」と明かしました。さらに護衛をつけてほしいという天元に呪術師達は「不死」のはずだと疑問を投げかけます。 天元は星漿体としか同化できないはずでしたが、天内理子との同化に失敗したことで天元の組成が今では人間よりも呪霊に近くなっていたのです。そのため羂索の呪霊操術によって天元が操られてしまう・敵になる可能性が浮上したのです。
【関係性】盤星教・呪詛師集団とは
天元を崇拝する盤星教「時の器の会」の目的は?
奈良時代に生きていた天元は当時の呪術師を導く存在だったため、天元を崇拝する盤星教(ばんせいきょう)の「時の器の会」が誕生。そこに所属する人間達は純粋な天元を信仰するあまり、天元の器である星漿体を不純物と見なして排除することを目的としていました。 過去編にて天内を殺害した伏黒甚爾は、実は彼らに雇われた殺し屋。最後、天内の死体を前に拍手喝采をする「時の器の会」の人々の様子は、五条や夏油の思想に強く影響しました。
呪詛師集団「Q」の目的は天元の暴走による呪術界の転覆?
天内の殺害を狙っていた組織は「時の器の会」だけではなく、呪詛師集団「Q」という組織もあります。 呪術界の転覆を目的としていた彼らは、星漿体である天内を殺害することで天元の暴走をもくろんでいましたが、最高戦力だったバイエルが五条の手によってあっけなく鎮圧されたため無害な存在になりました。 過去編ではザコ臭溢れる登場の仕方になってしまったものの、当初は「時の器の会」よりも危険な存在として認識されていました。
天元は敵になる可能性あり!今後の動向が見逃せない
天元がついに羂索の手に堕ちたと見られる208話は衝撃的でしたね。最強の呪術師が相手に渡ったとなると大きなピンチを迎えることは確実です。また宿儺との接点も気になるところ。天元の謎が今後の展開に大きく関わってきそうです。 今後の『呪術廻戦』キーとなりうる天元の活躍を電子書籍で振り返ってみてはいかがでしょうか。