2022年12月9日更新

時透有一郎(ときとうゆういちろう)は不器用な兄だった【鬼滅の刃】

『鬼滅の刃』の霞柱には双子の兄・時透有一郎がいました。彼の眠っていた記憶の中にいた有一郎とはどんな人物だったのでしょうか。 この記事では時透有一郎の涙なしには読めない秘密を解説します。 ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みます。読み進める際は注意してください。

時透有一郎のプロフィール

年齢 享年11歳
誕生日 8月8日
階級 なし

『鬼滅の刃』に登場する時透有一郎(ときとうゆういちろう)は、霞柱・時透無一郎(むいちろう)の双子の兄です。有一郎の初登場は118話、物語開始時点で既に故人となっており享年11歳でした。 容姿は弟と瓜二つですが、有一郎の方がやや険しい眉毛をしているのが特徴です。作中では基本的に彼の回想シーンにて登場します。

有一郎は冷酷でキツい性格?

時透有一郎の性格は弟と正反対

有一郎はきつい物言いをすることが多い人物です。「情けは人の為ならず」を信念としており、家族であっても冷酷に突き放します。とくに泣き虫で優しい弟にはきつく当たっているようなところがありました。 しかし彼の厳しい言動はすべて家族を守りたいという気持ちから生まれたもので、本来は家族思いの優しい少年です。優しく伝えることができないことを、彼自身も気にしていました。

時透有一郎が死亡したのは鬼のせい?

無邪気に剣士になりたいという弟に対し、有一郎は無駄死にしかできないからそんなことを考えるなと一蹴します。両親を亡くし一層厳しさが増す2人は、やがて口を利かなくなりました。 そんな折、戸締まりをせずに寝ていたところに鬼がやってきます。最初にやられたのは有一郎でした。左腕を引きちぎられ、これが致命傷に。 一方で無一郎は兄のやられた姿を見て怒りが沸騰し、眠っていた剣士としての力が覚醒。我を忘れて朝日が差し込むまで一晩中鬼を叩きのめし続けました。 鬼の消滅を確認し正気に戻った彼は慌てて兄の元へ駆けつけます。有一郎は既に意識朦朧とした状態で、最期の言葉を祈るように口にするとそのまま目の前で事切れたのです。

死に際に語られた有一郎の本音

有一郎は死の間際、神に祈っていました。悪いのは自分だからバチを当てるのなら弟ではなく自分に、どうか弟だけは助けて欲しいと、薄れゆく意識の中で祈る有一郎は「わかっていたんだ本当は」と続けます。 そして最期に口にしたのが「無一郎の無は無限の無」という言葉です。生前、有一郎は人を助けることができるのは選ばれた人間のみで、それ以外の者が半端にやったところで無駄死にが待っているだけだと語っていました。 しかし最期に有一郎は、無一郎こそが誰かのために無限の力を発揮することができる、選ばれた人間だと弟に伝えます。長らく弟は記憶喪失となっていましたが、兄の存在と最期の言葉を思い出したことで力を覚醒させることに。有一郎が彼にとって心の核となっていたことが窺えます。

【無限城編】黒死牟との戦い後に弟と再会

無限城編で黒死牟(こくしぼう)との死闘を繰り広げた無一郎は三途の川を渡ります。そこで2人は再会を果たしました。 こんな死に方では何のために生まれたか分からない、無駄死にだと、有一郎は必死に戻るように説得。相変わらず厳しい物言いではありますが、有一郎は必死に14歳という若さで死ななければならない弟の生存を願います。 そんな兄に対し、自分は幸せになるために生まれてきて、実際に幸せだったと涙をこぼす無一郎。「兄さんだけはそんなふうに言わないでよ」と泣く彼に、有一郎は謝りながら抱きしめます。有一郎は「無一郎に死なないでほしかった」とボロボロと涙をこぼすのでした。 最期に2人は固く抱きしめあうと、幼い子どものように泣きながらこの世を去っていきます。

「キメツ学園」での有一郎

『鬼滅の刃』の公式スピンオフである「キメツ学園」にも、2人は双子として登場します。 中等部2年銀杏組で、将棋部に所属している彼。その将棋の腕はプロ級で、すでにテレビにも出演しているほどです。また女性人気も高く運動神経も抜群ですが、本人はそれを自覚していません。 有一郎は頭の回転が早くすべてをそつなくこなす器用な性格の様子でした。

時透有一郎の名言

「どうか……弟だけは……助けてください……」

父と母が亡くなり弟にキツく当たっていた有一郎を、鬼が襲います。その状況を見て怒りで我を忘れた弟は、力づくで鬼を討伐し陽の光で消滅させました。そして彼が兄のもとに駆けつけると、有一郎は神に祈りながらこの言葉を呟いていたのです。 家族にさえ冷酷な言葉を浴びせていた彼でしたが、その姿は弟の身を案じる優しい兄に他なりませんでした。

「無一郎の……無は……“無限”の“無”なんだ」

上記したセリフに有一郎はこの言葉を続けます。「無は“無能”の“無”」「“無意味”の“無”」と話していた彼ですが、本意は違いました。 剣士になりたいと楽しそうに語る弟に、「お前に何ができるって言うんだよ」と語気を強めた有一郎。しかし彼は、弟が人のために無限の力を出せる人間だと知っていたのです。 弟はこの言葉を掛けられた記憶を思い出し、額に痣を出現させてみせたのでした。

時透有一郎は本当は心優しい兄だった

『鬼滅の刃』に登場する時透有一郎について紹介しました。有一郎の登場回数はそれほど多くありませんが、弟を語る上で欠かせない存在としてその存在感を示しています。 本作には様々な形の愛で結ばれた兄弟が登場します。時透兄弟もそのひとつ。結末を知った上で改めて読み返してみると、新たな発見があるかもしれません。