佐野真一郎とは何者?初代黒龍総長はもう1人のタイムリーパーだった?【東京リベンジャーズ】
2023年4月に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』前編で実写初登場となったマイキーの兄・佐野真一郎。原作では「血のハロウィン編」以降も最終回に向けてとても重要な役割を担っています。 この記事ではそんな佐野真一郎の基本情報から黒龍での活躍、さらにはタイムリーパーに関する情報まで徹底的に解説します! ※この記事は『東京卍リベンジャーズ』の重要なネタバレを含みます。
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佐野真一郎のプロフィール【ネタバレ注意】
誕生日 | 1980年8月1日 |
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年齢 | 享年23歳 |
身長 | 182cm |
体重 | 69kg |
職業 | バイクショップの店長 |
実写 | 高良健吾 |
佐野真一郎はマイキーこと佐野万次郎の10歳年上の兄です。伝説の不良として名を馳せた後、引退してバイクショップを経営していました。すでに亡くなっているため回想シーンにしか登場しませんが、生前さまざまな人物の憧れを集めていて、死してなお不良界に大きな影響力を与え続けています。マイキーにとっては優しくてかっこいい兄で、不良として憧れの人物でもありました。 敵わないであろう相手でも一直線に向かっていきます。にも関わらず、喧嘩が弱いまさに武道のような性格をしていました。
物語終盤、その真一郎がタイムリーパーであるという衝撃的な展開を迎えます。亡くなった弟・マイキーを助けるためにすがった最後の方法だったのです。そしてそのタイムリープの能力は、幼い武道が気付かぬ間に受け継いできました。
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真一郎が死亡した経緯を解説
マイキーの誕生日プレゼントとしてバイクを盗みたかったのだが……。
真一郎は、東卍の創設メンバーである一虎によって殺されました。しかしこれは意図的なものではなく、偶然が重なった結果起きてしまった悲しい事件だといえます。 すべての発端は東卍メンバーで出かけたツーリング。マイキーは不良グループの総長だというのに原チャリに乗り続けていて、メンバーからもからかわれていました。ドラケンもいい加減バイクを買うよう言いますが、マイキーは「CB250T(バブ)以外には乗らない」といって聞く耳を持ちません。 そこで羽宮一虎は、マイキーの誕生日にバブをプレゼントしようと思いつきます。当然彼はお金を持っているわけではなかったので、場地圭介を誘ってバイクショップに盗みに入ることにしたのでした。しかしその途中、ショップの店長が出てきて、一虎はとっさに工具で殴りかかってしまいます。相手は即死。そしてなんと、その人物こそが真一郎だったのです。
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真一郎の死によって狂ってしまった東卍の創設メンバー
一虎は、心から慕っていたマイキーの喜ぶ顔が見たい一心で、マイキーの大切な人の命を奪ってしまいました。自分の犯した罪に耐え切れず壊れてしまった一虎は、すべてはマイキーのせいだと逆恨みし、彼を殺したいと願うほどになってしまいます。もちろん、マイキーも一虎のことが許せずにいました。 こうして起きてしまったのが、東京卍會と芭流覇羅の抗争である「血のハロウィン」。このときの激しい戦いのなかで、場地はタイムリープの前と後にかかわらず、命を落としてしまいました。 マイキーはのちに、自分の中には「黒い衝動」が潜んでいて、真一郎や妹であるエマ、場地の存在のおかげで抑えることができていたと明かしています。したがって真一郎の死は、マイキーに闇落ちへの一歩を踏み出させるきっかけになったといえるでしょう。
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真一郎は黒龍(ブラックドラゴン)の創設者
黒龍は真一郎が作ったチーム
「黒龍(ブラックドラゴン)」は、真一郎が初代総長として1995年2月22日に立ち上げた不良グループです。真一郎自身は腕っぷしも強くなく、女にも弱いという、一見情けない人物でした。しかし不思議なカリスマ性を持ってもいたので、数多くの不良たちから慕われ、その結果として黒龍が生まれます。 真一郎は、自分より強い相手にも恐れず立ち向かうという信念を持っていました。彼のこうした姿勢は主人公・花垣武道と通ずるところがあり、マイキーが彼のことを気に入ったのも、知らず知らずのうちに兄の姿を重ねていたからだと思われます。 黒龍は真一郎にとって、自分のすべてだといえるほどに大切な存在でした。そしてそんな彼がいたからこそ、チームには東京中の強者たちが集まってきたのです。
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本当はマイキーに黒龍を継いで欲しかった
真一郎は、可愛がっていた弟であるマイキーに黒龍を継がせようと考えていました。7代目までの総長は真一郎の想いを継ぎ、伝説と呼ばれるにふさわしいチームを守り続けましたが、8代目の黒川イザナがすべてを変えてしまいます。 イザナはかつて少年院にいたとき、腹違いの兄だといって現れた真一郎を慕っていました。しかし、のちに彼は真一郎と血がつながっていないこと、真一郎には実の弟・マイキーがいることを知り、ショックのあまりどんどん狂っていきます。最終的にはマイキーを恨むようになり、真一郎に復讐したい気持ちもあってか、黒龍を何でもありの犯罪集団に変貌させてしまいました。 その後、黒龍のメンバーが一虎と揉めていたことがきっかけで、マイキーは「東京卍會」を結成することになります。こうして真一郎の当初の意図とは反して、マイキーは黒龍と対立する立場になってしまいました。
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真一郎はもう1人のタイムリーパーだった【ネタバレ注意】
真一郎のタイムリープの目的
佐野真一郎がタイムリーパーであると268話で明らかになりました。実は最初の世界線で弟のマイキーは死んでいたのです。初代黒龍の解散後、真一郎は亡き父に弟たちを立派に育てると誓います。 その帰りにコンコルドのプラモデルを買って帰りました。マイキーは大喜びしますがその1ヶ月後、コンコルドで遊んでいる最中に階段から落ちほぼ身体が動かない状態に。 真一郎は介護の勉強をするなど寝る間も惜しんで努力しますが、マイキーは亡くなってしまいます。失意の中、ホームレスから「時間を戻せる」と聞き、そのホームレスを撲殺することでタイムリーパーの力を手に入れました。
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「黒い衝動」とは?
黒い衝動とはマイキーがいわゆる「闇落ち」している状態のことを指します。黒い衝動が発動すると凶暴性が増し、対象とした相手が誰であろうと最悪の場合殺してしまいます。 この黒い衝動は皮肉にもマイキーを助けようと真一郎がタイムリーパーを殺したことによる呪いでした。呪いは周りにも影響を与え、一虎がバイクを盗みに行き真一郎を殺した際にも発現しています。 そして黒い衝動はマイキーの身体を蝕んでいき、抑えられなくなっていきました。その結果が未来に戻ってきた際の何度も見たマイキーの暴走だったのです。
実写・佐野真一郎を演じたのは高良健吾
マイキーの兄である真一郎は、弟とよく似た端整な顔立ちをした、いわゆるイケメンです。そして、周りの人が彼のことを好きにならずにはいられない、強烈なカリスマ性を備えています。喧嘩には弱いという一面も持っていて、決して完璧ではないところも魅力のひとつです。 演じたのは『蛇にピアス』(2008年)や『横道世之介』(2013年)などに出演する高良健吾。優しいまなざしの奥に強い意志があるイメージはぴったりハマっています。血のハロウィンだけでなく初代黒龍での活躍、さらにタイムリーパーに至る過程での狂気の演技までやってほしいと思える再現度でした。 SNSでは「吉沢亮の兄が高良健吾はナイスキャスティングすぎる」「35歳だけど23歳の役、余裕でイケてました」といった絶賛の声が多数寄せられました。
佐野真一郎は「東京リベンジャーズ」の重要人物だった
実写映画化、アニメ2期決定など、爆発的人気がとどまることを知らない『東京卍リベンジャーズ』。本記事では、作品のキーパーソンである佐野真一郎について詳しく解説してきました。 「血のハロウィン編」で登場した時には予想もしなかったタイムリーパーの能力者だった佐野真一郎。弟を思う気持ちが逆に「黒い衝動」となって苦しめる事になってしまいました。 最終回を迎えた『東京卍リベンジャーズ』を配信で振り返ってみてはいかがでしょうか。