2022年11月18日更新

「東京リベンジャーズ」黒幕は誰か考察!もう1人のタイムリーパーやマイキーの行方が確定

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東京リベンジャーズ 花垣武道
(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

『週刊少年マガジン』の看板作品として人気を博し、ついに11月16日で連載が終了した「東京リベンジャーズ」。作中では様々な考察が飛び交っていた謎の答えもすべて明かされ、長く話題だったタイトルが複数形の理由などが判明しました。 本記事では最終章までに浮上していた黒幕候補や、黒幕やもう1人のタイムリーパーの確定情報を解説します! ※この記事は最終回までの『東京卍リベンジャーズ』のネタバレを含みます。

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マイキー闇堕ちの黒幕は……【ネタバレ注意】

第2章のラスボスは、マイキーが持つ黒い衝動だと言っていいでしょう。そして最新話にて、マイキーが黒い衝動を抱える原因を作ったのは、彼の兄である佐野真一郎だと明かされました。 また連載開始当初から話題になっていたのが、タイトルが複数形の意味です。この「リベンジャーズ」とは、武道とマイキーを指すと作品ラストで判明しています。

黒い衝動を生んだのはマイキーの兄である佐野真一郎

1回目の世界線では、マイキーは階段から落ち植物状態になっていました。真一郎の献身的な介護も虚しく、マイキーはそのまま亡くなってしまいます。 自暴自棄になった真一郎は、耳にしたタイムリーパーの噂を信じホームレスの元を訪ねました。「俺は人を殺してこの能力を手に入れた」と言われ、呪われろと叫ぶホームレスを殴り殺した彼。そして真一郎は同じくマイキーが大好きだった三途春千夜をトリガーに、過去へ戻りマイキーを助けたのです。 マイキーを助け能力を持て余した真一郎は、町で見かけた勇敢な少年に能力を譲ります。その少年こそ、小学生の花垣武道でした。 すべてを取り戻した真一郎。しかし今度は突如黒い何かが取り憑いたマイキーが、残虐な行動をするようになります。この黒い衝動こそが人を殺して能力を奪った代償であり、「呪い」だったのです。そして能力を譲ってしまった真一郎も呪われ、死んでしまいました。 もちろん本人に悪気があったわけではありませんが、真一郎の行動が結果的に黒い衝動を生んでしまったので、第2章の黒幕は彼だと言えるでしょう……!

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もう1人のタイムリーパーはマイキー

すべてを知った武道は黒い衝動を解放するよう伝え、本気のマイキーと対峙します。そして体を刀で貫かれ、致命傷を負ってしまいました。我に返り涙を流すマイキー。しかし武道は死を覚悟した次の瞬間、小学生時代にタイムリープします。 急いでマイキーの家に向かうと、そこにはなぜか「タケミっち」と口にするマイキーが。なんと2人はお互いをトリガーに、同時にタイムリープしていたのです。喜びを分かちながら、2人はすべてのリベンジを誓います。 そして武道とマイキーは東卍の創設から始め、誰も死なない世界線を一から築いていったのでした。タイトルの「リベンジャーズ」とは、武道とマイキーのことだったのです。

ciatr編集部による予想・考察を振り返る

ciatr編集部ではこれまでマイキー闇落ちの黒幕がいるとしたら誰なのかを長らく予想してきました。 結果は上記の通り、なんと全部外れ!さすがに真一郎が黒幕というのは予想がつきませんでしたね。 以下の見出しではciatr編集部による4つの説を紹介しています。結果が分かった上で読み比べてみると、また面白い発見があるかもしれませんよ。

①黒幕=三途春千代(さんずはるちよ)説

黒幕最有力候補は三途春千代?

マイキー闇落ちの黒幕として、梵天ナンバー2の三途春千夜(さんずちよはる)が候補に挙げられます。 三途は「梵」の首領である瓦城千咒(かわらぎせんじゅ)の兄であり、NO.2を務める明司武臣(あかしたけおみ)の弟です。

原作漫画の206話で判明しましたが、三途はマイキーがムーチョのところに預けるほどの暴れ馬でした。普段着用している黒いマスクもムーチョからもらったものです。 ところが、三途はムーチョが出所した途端に彼を斬殺し、いきなり存在感を出し始めました。 そのため三途がいきなり頭角を現し始めたことがマイキーの闇落ちに繋がっているのではないか、という説が読者の間で浮上しているのです。

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実はマイキーとは幼馴染だった!

三途がマイキーや場地と幼馴染だったことが判明。241話ではマイキーのプラモデルを壊したことが原因で、口元の傷を負ったことも明らかになりました。

実際は千咒が壊して三途がやったと嘘をついたわけですが、三途はその経緯を知らずにただただボコられた可能性も大。三途からしてみれば自分のやっていないことで大怪我をさせられたわけです。 これが拗れて恨みへと変化、いつかマイキーの人生をめちゃくちゃにしてやろうと彼に心酔しているフリをしているのかも。 作者の傾向的に「え、そんなことで?」と意外すぎる理由で因縁が生まれるパターンが多いので、可能性はゼロではないはずです。

マイキーの自殺を発見した際は本気で止めていたため、彼の不幸を願っているわけではないでしょう。しかし「黒い衝動」を助長している可能性はあり、この仮説が真実である可能性は少なからずあります

②もう1人のタイムリーパー説

東京リベンジャーズ
(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会

『東京卍リベンジャーズ』の作中では、武道とは別のタイムリーパーの存在が度々示唆されています。 「マイキー闇落ちの黒幕」が存在し、もう1人のタイムリーパーの正体が明かされていない現状、同一人物だと考えるのが妥当でしょう

②黒幕=半間修二説

稀咲の残した言葉の意味とは?

読者の間ではナオトやヒナなど数人の候補者が挙がっていますが、その中でも1番怪しいのは半間修二(はんましゅうじ)です。 武道がタイムリーパーだと知った際、稀咲は驚きもせず存在を知っているような納得の表情を浮かべていました。そして彼は死の間際、「俺はタイムリーパーではない、俺は……」と発言します。 もし稀咲が「俺はトリガーだ」と明かそうとしたのであれば、常に彼と行動をともにしていた半間が候補の筆頭です。

最終決戦で黒いマスク姿で再登場

関東事変以降は逃亡を続け姿が描かれていなかった半間ですが、時間が経過した最終決戦では関東卍會のメンバーとして再登場しました。 ワカとベンケイが率いる遊撃隊の隊員として登場し、喧嘩の強さは健在の様子。初登場時には三途を思わせる黒いマスクを着けており、三途と同じようにマイキーの黒い衝動と関係があるのではと話題になりました。

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③黒幕=ヒナ説

公式Twitterによると、カバー下の絵には作者の仕掛けがあるとのこと。 この発言を受けて22巻を見てみると、表表紙には手を伸ばす武道、そしてカバー下には手を伸ばす橘日向が描かれています。手を伸ばすというのは、タイムリープを象徴するような構図。 ここからヒナ=タイムリーパー説が浮上しています。マイキーを救おうとする武道を救うことが目的にタイムリープしている可能性はありそう。しかしマイキーを闇落ちさせる理由はないので、黒幕とは言い難い人物です。

④黒幕=マイキー自身説

黒い衝動が黒幕になっている?

マイキー闇落ちの黒幕として考えられる2つ目の仮説が、「マイキー自身」というものです。 具体的な根拠は原作の200話で、マイキーがタケミチに残したビデオメッセージにあります。ビデオの中で彼は自身の中にある「黒い衝動」について話していました。 マイキーの中には自分でも制御することができない闇の人格が時々現れます。一種の破壊衝動のようなものでしょう。言い換えれば、マイキーには「普段のマイキー」「黒い衝動を持つマイキー」の2つの人格があるということです。 つまり「マイキーが二重人格」という説ですが、この場合、マイキー闇落ちの元凶はマイキー自身にあります。 タケミチのタイムリープで解決できる問題ではないので、避けられない運命なのかもしれませんね。

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何も知らないとは思えない不自然な行動

マイキーには野生の勘なのか、何も知らないとは思えない行動が多くありました。初対面でマイキーは武道に「お前ほんとに中学生?」と話しており、8・3抗争後は「お前は一体何者だ」と疑っているような描写もあります。 また高校生編に入り武道が再びタイムリープした際、マイキーは自分の手を見ながら武道のタイムリープを察知していました。これらの描写から、彼がもう1人のタイムリーパーなのではと考える人も少なくなかったようです。

【1章】ヒナタ殺害の黒幕は稀咲鉄太だった!動機は?

ここからは第1章の黒幕・稀咲鉄太がヒナタを殺害した理由について解説します。 連載当初から「ヒナタ殺害の黒幕」として疑われていた稀咲鉄太ですが、作中で黒幕は彼であると明かされました。彼がヒナタを殺した理由は、好意が憎しみに変わったからです。彼のヒナタへの恋心は稀咲が不良になった理由でもあります。 稀咲は小学生の頃、ヒナと同じ塾に通っており、彼女に好意を寄せていました。しかしヒナタはタケミチ一筋であり、稀咲は何度アプローチしても断られます。そのうち、彼の好意が憎しみへ変わり、彼は事故に見せかけてヒナタを手下に殺させました。

稀咲のヒナタへの好意が東卍巨悪化につながった理由は、ヒナタが想いを寄せるタケミチが日本一の不良になることを目指していたからです。自分も日本一の不良になれば、ヒナタに振り向いてもらえるはず。そう考えた稀咲は、カリスマ性と強さを持つマイキーを手中に収めようと動き出します。 その過程で起きたのが、エマ殺害やイザナとマイキーの対立でした。稀咲はマイキーの心を殺すことで彼を傀儡化し、自身が極悪集団の実質的トップに立とうとしたのです。

橘直人・半間修二も疑われていた!

ここからは第1章の「ヒナタ殺害の黒幕」として疑われていた橘直人・半間修二について、疑われていた理由や真相を紹介します。

①橘直人(たちばななおと)説

ヒナタ殺害の黒幕として、ヒナタの弟・直人が候補に挙がっていた理由は直人の引き合わせでタケミチとヒナタが再会するシーンが怪しかったからです。直人が2人を公園まで運転して行った時、タケミチはトイレで半間と遭遇します。 この時、半間はタケミチとヒナが公園にいることを予め知っているかのような発言をしました。つまり、2人と直人しか知り得ないはずの情報を半間が知っていたのです。しかも直人はこの時姿を消しており、ヒナが運転席に座っていました。 一連の状況から、読者には直人が半間ないし半間の関係者に情報をリークしたのではないかと疑われています。なぜ味方である直人がこんなことをするのかは不明ですが、不自然な状況から直人が黒幕だと疑われたのです。

味方のフリをした黒幕、という可能性が残っていた直人ですが、彼は1章のラストでトリガーの役目を終えました。これにより彼の目的が、当初の言葉通り「姉を救うために過去を変える」であったことが確定。これ以外の目的はなかったと考えられるので、黒幕説は白だと言えます。 直人が怪しまれるきっかけとなったヒナとタケミチの再会シーンについては、別ルートからの情報提供があったか、尾行などが付いていたと考えるのが自然でしょう。

②半間修二(はんましゅうじ)説

稀咲が最期に残した発言により、3人目の黒幕候補として半間修二も疑われていました。具体的な理由は3つ挙げられます。 まず1つ目が直人の見出しで説明したように、半間はタケミチとヒナが公園に来ることを知っていたからです。 2つ目に、半間は稀咲と共に行動することが多く、稀咲の行動パターンを知悉していたと思われます。つまり、稀咲が黒幕であると見せかけて計画を進めることが可能なのです。 そして3つ目に、そもそも半間のキャラクター自体が掘り下げられておらず、謎に包まれているからです。

1章でタケミチと稀咲との決着がついた後、半間と稀咲との出会いを描く番外編が描かれました。そこから読み取れるのは、半間は自分の人生を退屈から救ってくれた稀咲に対し、特別な情を感じていたということです。 半間は稀咲と行動を共にしていた理由を具体的には語っていません。しかし番外編での言動や稀咲の死に対する号泣などを見るに、あくまで半間の目的はヒナ殺害ではなく稀咲と一緒にいることだったと考えられます。まだ明かされていない真の目的があるのかもしれませんが、1章に関して彼は白と言えるでしょう。

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連載完結してもまだまだ勢いは止まらない!

ついに完結し、黒幕の存在も明らかになった「東京リベンジャーズ」。悪意のない意外な黒幕の存在は、最後まで読者を楽しませてくれました。 「東京リベンジャーズ」はアニメの第2期と実写映画が、2023年に公開予定です。連載が終了し「東リベ」が足りていない人は、アニメや映画の公開を楽しみに待ちましょう!