灰原雄(はいばらゆう)の死因は?七海・夏油に与えた影響も考察【呪術廻戦】
『呪術廻戦』灰原雄(はいばらゆう)のプロフィール
所属 | 呪術高専東京校 |
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年齢 | 17歳(享年) |
身長・体重 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
同級生 | 七海建人 |
初登場 | 8巻70話 |
声優 | 未発表 |
灰原雄(はいばらゆう)は五条悟(ごじょうさとる)と夏油傑(げとうすぐる)の学生時代を描く過去編にて登場した、呪術高専東京校の1年生です。灰原は五条たちの1学年下で、七海建人(ななみけんと)の唯一の同級生でした。 彼は素直で明るく人懐っこい性格をしており、曲者の多い呪術師には珍しいタイプ。尊敬する人物は先輩の夏油で、ファンブックにて呪いの見える妹がいることが判明しています。
七海建人とは同級生
灰原雄と七海建人とは呪術高専時代の同級生です。明るく愛想の良い灰原と、愛想がなくクールな七海は性格こそ正反対でしたが、お互いに唯一の同級生として良好な関係を築いていました。 過去編では任務に乗り気でない七海のボヤキを気にも留めない灰原の姿が描かれており、灰原の明るく真っ直ぐな雰囲気が伝わってきます。
夏油・五条・家入は1つ上の先輩
灰原雄は夏油・五条・家入が2年の時の高専1年生として登場します。原作では主に夏油との絡みで描かれ、後輩からしてみるととっつきづらそうな夏油に対して灰原自らが積極的に話しかける様子がありました。 逆に五条や家入とは原作での絡みがほとんどなく仲の良さなどは不明な部分がありましたが、後述する『呪術廻戦』2期のOPで七海も含めた5人で映る様子が描かれており、ファンの間でも話題となっています。
アニメ「呪術廻戦 懐玉・玉折」opに灰原の姿が!
原作での五条や家入との絡みはほとんどありませんでしたが、アニメ『呪術廻戦』2期のOPでは一緒に登校する様子や新入生歓迎会で五条が七海と灰原をおだてる姿、さらには家入が五条達への怒りから寝ている灰原を勢い余って殴ってしまうシーンなどオフショットがふんだんに使われています。 OPではほかに学校の廊下で七海とコーラを飲む姿があり唯一の同級生との仲良さげなシーンは嬉しくもあり、この後の展開を知っている原作ファンからは辛いという声もありました。
【性格】灰原雄は人懐っこい好青年!
灰原といえば登場する度に屈託のない笑顔をみせてくれる好青年、明るく前向きな性格が全面に出ているキャラクターですよね。ただどんな発言も前向きに捉えることで空気が読めないこともあるようです。 また人を見る目も自身があると公言しており、尊敬する夏油には直感でなにか感じる部分があったのかもしれません。七海が冷静に物事を判断するタイプなので素直で情熱的な灰原とは普段の掛け合いから良いコンビ力が垣間見られていました。
好きなタイプは「沢山食べる子」
九十九由基から「どんな女がタイプか」と聞かれた際に、灰原は間髪入れず「いっぱい食べる子が好きです!!」と素直に答えています。 またプロフィールで趣味・特技が大食い、そして好きな食べ物は「米」と作者から明かされており、灰原自身も食べることが大好きな青年でした。
【関係】灰原雄にとって夏油傑が尊敬している先輩
原作での灰原の登場回数はそこまで多くありませんが、その少ない回数でも行動からも言動からも夏油を慕っている様子がありありと伝わってきています。当時は五条が非術師を軽んじる発言をして夏油が正す姿があったため夏油を尊敬するというのもわかる気がします。 そんな灰原に対して夏油もコーラを奢るなどかわいがっており、また過去編の後半で闇落ちしかけた時にも灰原の前向きな言葉にハッとさせられている様子があり、お互いが良い刺激になっていました。
「僕は燃えてるよ!夏油さんにいいとこ見せたいからね」
どストレートなこの言葉は「星漿体護衛」任務の補佐として空港に待機していた際「1年に務まる任務じゃない」と嫌そうにする七海に対して放った言葉です。 危険な任務にも関わらず尊敬する夏油に褒められたいという気持ちが先行しており、七海もさすがにうんざりした表情をしていました。夏油への愛が強すぎる……。
【死因】灰原雄は死亡する?
死亡が判明する回 | 9巻77話 |
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灰原は2年生のときに七海と向かった任務で死亡します。この任務はなんてことはない2級呪霊の討伐任務のはずでしたが、待ち受けていたのは土地神でその実力は1級相当でした。 この戦いのなかで七海は重傷を負い、灰原は死亡します。遺体にかけられた布の描写から、灰原は下半身をまるごと失ったようです。 誰がどう見ても善人な彼のあっけない死は、七海に「呪術師はクソ」という結論を出させ、夏油が呪詛師の道に歩むきっかけの1つともなりました。
【活躍】灰原雄の漫画・アニメでの登場回は?
七海と沖縄に同行
漫画該当回 | 8巻70話 |
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アニメ該当回 | 不明 |
星漿体・天内理子の護衛にあたる五条と夏油は理子の世話係・黒井を拉致されてしまいます。理子の涙の訴えによって一行は黒井救出のため犯人が指定する沖縄に向かったのです。 そして午前中であっという間に黒井を奪還、五条達は沖縄観光に出かけます。黒井は「敵が空港を占拠して帰らせないつもりでは」と考えますがそこは夏油が先手を打っていました。 空港には制服を着た灰原と七海の姿が。夏油は「でも大丈夫。沖縄に来たのは私達だけじゃない」とかすかにほほえみます。
「いたいけな少女のために先輩達が身を粉にして頑張っているんだ!!僕達が頑張らないわけにはいかないよ!!」
1年にとっては分不相応な任務に不満顔の七海に対して、尊敬する夏油先輩に良いところを見せようとする灰原。さらに「先輩たちが身を粉にして頑張っているんだ!!」と七海を鼓舞します。 しかし、当の五条は理子とともに貝を見て爆笑中……。ただこの行動の裏には同化が近づく理子を楽しませようとする五条の優しさがありました。
夏油傑・九十九由基との会話
漫画該当回 | 9巻77話 |
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アニメ該当回 | 不明 |
理子を目の前で殺され、盤星教の拍手を思い出す夏油はもう限界の一歩手前でした。うなだれる夏油にも灰原はいつも通り元気に話しかけ、夏油もコーラを奢って会話を交わします。 そんな2人の前に九十九由基が現れました。知らない女性からの声かけにも関わらず灰原はどんどん話していきます。「人を見る目には自身がある」と言う謎の根拠から由基を受け入れた灰原につられて夏油も彼女を受け入れていました。 そしてこの会話で「非術師を皆殺し」という考えが夏油に生まれてしまったのです。
「自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいいです」
夏油は「呪術師やっていけそうか?辛くないか?」と優しく問いかけます。すると灰原は「自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいいです」とはっきりと答えたのです。 自分との余りの違いにあっけにとられる様子の夏油、遠くを見るような目線をしていたのはまだ光を見ていたのかもしれません。ただ直後に由基が出てきたため2人の会話はここで最後となりました。
【悲劇】灰原の死が七海・夏油に与えた強い影響
七海にとっては呪術師を辞めるきっかけ
由基と会話した翌日に灰原は任務に失敗、夏油にお土産を買って帰ることはなく亡くなってしまいます。七海は二級呪霊の討伐任務と聞いていたはずが産土神信仰の土地神、1級任務相当だったことを悔やんでいました。 親友の死を経験した七海は呪術師をやめる決心をしたのです。そして呪術師とは全く違う証券会社へと入社しました。しかし結局「お金を稼ぐために働く」ことにやりがいを感じなくなった七海はまだ未練のあった呪術師へとのちに戻ってくることになります。
「もうあの人1人で良くないですか?」
灰原の遺体と対面する夏油は、近くに座っていた七海に対して「今はとにかく休め七海 任務は悟が引き継いだ」と伝えたのです。 任務によって大事な親友が亡くなったこと、そして失敗しても結局五条がいればどうにでもなる現状から七海は「もうあの人1人で良くないですか?」と夏油に本音を漏らしました。
夏油にとっては呪詛師に堕ちた一つの要因
夏油が呪詛師に堕ちたのはいくつもの要因が重なったためです。まずは星漿体・天内理子の護衛失敗、理子の死体を前にして拍手する盤星教への怒りです。そして次にあった大きな出来事が慕っている後輩・灰原の死でした。 七海の言葉を聞いて、術師の先にあるのは仲間の屍の山だとしたら……と自問自答しています。そして最後は呪霊の駆除に向かった村で呪力のある子供が監禁されている現場を見てしまったことで夏油の中で何かが壊れてしまったのです。
「生き方は決めた。あとは自分にできることを精一杯やるさ」
村人を皆殺しにし、非術師の両親も殺害した夏油は五条の前に姿を現しました。術師以外を殺すと決めた夏油は「生き方は決めた。あとは自分にできることを精一杯やるさ」と怒る五条に伝えます。「自分にできることを精一杯頑張る」と言った灰原に返す言葉でもあったのでしょう。 五条は自分を殺したければ殺せと夏油から言われますが、親友だった夏油を殺すことは出来ませんでした。
【能力】灰原雄の術式や領域展開は?
作中で灰原の具体的な戦闘シーンは描かれていません。そのため術式や領域展開については不明となっています。 分かっているのは、彼は非術師の家系出身で、2年生時に2級または準2級呪術師相当の実力を持っていたことです。 灰原がなにか特定の呪具を使っているような描写もないので、肉弾戦タイプだったのかも。好きなものが「米と人」で好きなタイプが「沢山食べる子」という回答からも、真正面からぶつかっていく近接タイプの術式が似合いそうです。
【呪い】七海建人の死に際に現れた灰原……
14巻の120話、「渋谷事変」で七海は死亡します。七海は死の間際、心の中で「灰原、私は結局何をしたっかんだろうな。逃げて、逃げたくせにやり甲斐なんて曖昧な理由で戻ってきて」と亡き友人に語りかけました。 七海が視線を上げると、彼の前には虎杖悠仁(いたどりゆうじ)を指差す灰原の姿が現れます。七海は「駄目だ灰原、それは違う。言ってはいけない。それは彼にとって呪いになる」と思いながらも、最期の瞬間、虎杖に「後は頼みます」と遺志を託しました。 このやりとりから、灰原も死の間際、七海に「後は頼む」と思いを託し、長年その言葉が七海にとっての「呪い」になっていたことが窺えます。それだけ2人の友情は固いものだったのでしょう。
なぜ灰原が現れた?七海にとって灰原はどういう存在だったのか
七海にとってたった1人の同級生・灰原が特別な存在であったことは分かり切っていることです。そんな七海は親友を失って逃げるように呪術師をやめました。しかし戻ってきたのは呪術師にやりがいを感じたから。 しかしやりがいだけではなくやはり灰原の思いを汲むということも決心できた理由なのかもしれません。ある意味では灰原から七海への「呪い」で死を迎えるわけですが、この「呪い」があったから七海はこそここまでこれたとも言えます。そんな「呪い」を虎杖に渡したのではないでしょうか。
【声優】灰原雄役:梶原岳人
アニメ『呪術廻戦』の灰原雄役は、「がっくん」こと梶原岳人と発表されました! ブラッククローバーのアスタ役や、炎炎ノ消防隊の森羅日下部役で有名な梶原岳人は、声優だけでなくアーティストとしても活躍しており、甘いフェイスと爽やかながらも雄みを感じる、まさに主人公ボイス。 これに対して「見た目もなんか似てる!」や「イメージ通りすぎて最高」との声が多く、これからのアニメ放送への期待の声が寄せられています。
【土地神】灰原の死因である「産土神(うぶすながみ)信仰」とは?
七海の口から灰原が亡くなったのは「産土神(うぶすながみ)信仰」の土地神にやられたためと明かされています。産土神の「産土」とは文字の通り「生まれた土地」のことを言い、土地に根付きその土地を守ってくれる神様のことを刺します。 その土地で生まれたもの(受胎期も含む)を死んだ後まで守ってくれる神様と言われているのです。さらに引っ越しなどで居住地域が変わっても守ってくれると言われています。 中世から信仰される神様ですが、七五三やお宮参りなどで産土神が祀られている神社への行くことが良いとされており現在でも大切にされている神様です。
『呪術廻戦』灰原雄は明るい好青年!過去編での活躍を見逃すな
灰原雄は呪術師らしからぬ天真爛漫でまっすぐな青年でした。彼の「自分にできることを精一杯頑張る」という心意気は、彼が慕っていた夏油に少し歪な形で受け継がれています。ある意味キーパーソンともいえる灰原がアニメで動く姿も楽しみですね!