2024年5月9日更新

両面宿儺の「開(フーガ)」とは?「竈(カミノ)」の意味や術式の謎・元ネタを徹底考察!【呪術廻戦】

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呪術廻戦  宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

アニメも大ヒットを記録し、原作も最終局面に突入している『呪術廻戦』。 ラスボスとして君臨する両面宿儺との戦いにより、本作は過去最高の盛り上がりを見せています。この記事ではそんな宿儺が使用する謎の技「開(フーガ)」について徹底解説!そこに付随する「竈(カミノ)」の意味や術式の謎、その元ネタについてもしっかり考察していきます。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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両面宿儺の「開(フーガ)」とは

呪術廻戦 宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

両面宿儺が使用する「開(フーガ)」の詳細はまだ明かされていません。宿儺が使用する術式、もしくはそれ以外の技であることは間違いありませんが、その能力や実態についてははっきりとしていないのです。 ここからは「開(フーガ)」の使用シーンをピックアップし、その正体について考察していきます。

渋谷事変にて初使用

「開(フーガ)」が初めて登場したのは、単行本13巻に収録されている第115話です。虎杖の身体を奪った宿儺はここで漏瑚と戦うのですが、その戦闘中に「■(読み方不明)」「開(フーガ)」と唱えます。すると宿儺の手には煌々と燃え盛る炎が出現していました。 漏瑚は宿儺の術式が切断に関するものだと思い込んでいたため、あっけにとられてしまいます。それを見て宿儺は「知られているものと思っていたが、そもそも呪霊。知らぬはずだ」と意味深な言葉を返していました。 その後、宿儺は炎を弓のような形にして放ち、漏瑚を焼き尽くします。さらに伏黒惠が召喚した式神・魔虚羅との戦闘でも使用し、驚異的な火力を見せつけていました。

最新第258話でついに再登場!

呪術廻戦 虎杖悠仁
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

渋谷事変以降、五条との戦いですらも使用されなかった「開(フーガ)」ですが、258話で描かれた虎杖VS宿儺でついに再登場を果たします。この戦闘で宿儺は領域展開伏魔御厨子」を使用したものの、それが維持できなくなり「開(フーガ)」を解禁。 すると以前使用したときと同じように、激しく燃え盛る炎が出現します。領域展開崩壊後に使用したということは、この技はおそらく宿儺の切り札なのでしょう。もしかしたらその威力は、伏魔御厨子を凌駕するレベルなのかもしれません。 ちなみに、ここで宿儺は「竈(カミノ)」「開(フーガ)」と唱えており、過去に登場していた「■」が「竈(カミノ)」を指していたと判明しています。

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「竈(カミノ)」の意味を考察

呪術廻戦 宿儺
©︎芥見下々/集英社

最新展開で明かされた「竈(カミノ)」という呪文。「竈」は「かまど」や「かま」を意味する漢字となっているため、「竈(カミノ)」「開(フーガ)」は「かまどを開けてそこから炎を取り出す」という意味になると推測できます。 また「カミノ」という読み方については、ラテン語の「camino」が由来になっているという噂も存在。「camino」は日本語に訳すと「かまど」や「スープ」という意味になるため、「竈」のフリガナにするにはうってつけの言葉なのです。 ただ「スープ」という意味が隠れているのであれば、その竈のなかには炎以外の何かが混ざっている可能性もありそう……?場合によっては炎以外のものを取り出し、使用するシーンが描かれるかもしれません。

「開(フーガ)」と御廚子との関係性は?

両面宿儺 呪術廻戦
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』の世界には「生得術式は1人につき1つ」という大原則が存在します。宿儺にとっては斬撃を操る「御廚子(みずし)」がそれにあたるのですが、「開(フーガ)」はいったい何にあたる技なのでしょうか。 一部では「御廚子の一部ではないか」という噂も囁かれていますが、その詳細は未だに不明のままです。ここからは「開(フーガ)」と「御廚子」の関係性について考察していきます。

ひとつの料理の術式説

まず紹介したいのは、「開(フーガ)」は御廚子という料理関連術式に含まれる技のひとつに過ぎないという説です。宿儺と料理が結びつかないと感じる方も多いと思いますが、作中では「三枚におろした」や「俎板の上の魚」など、料理にまつわるセリフを何度も口にしています。 しかも公式ファンブックによると、彼の趣味は「食べること」。さらに「廚子」という言葉には、「食物などを載せる棚」という意味が含まれています。これらの情報を考慮すると、「御廚子が料理に関する術式」という説の信憑性はかなり高そうです。 もしこれが正しいのであれば、宿儺が使用する「捌(ハチ)」と「解(カイ)」は対象を切り刻む包丁をモチーフにした術式、「竈(カミノ)」と「開(フーガ)」は対象を煮たり焼いたりするかまどをモチーフにした術式だと推測できます。

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双子の片割れの術式説

呪術廻戦 虎杖悠仁 宿儺
©︎芥見下々/集英社

これまで宿儺には「双子説」が囁かれていたのですが、最新展開でその説が正しかったと証明されました。それに付随して、一部ファンの間で「開(フーガ)は双子の片割れが持っていた術式ではないか」と噂されているのです。 宿儺は本来双子で生まれる予定だったのですが、出生前に双子の片割れを食べてしまいました。つまり宿儺の中に、兄弟の魂や術式の一部が宿っている可能性があるということ。「御廚子」と「開(フーガ)」はひとりの術式ではなく、双子がそれぞれ持っていた術式かもしれないのです。 ちなみに、宿儺に食べられた兄弟の転生先は虎杖の父だったと明かされ、虎杖には「御廚子」が宿っていると判明しています。それを考慮すると、「御廚子」が死んだ兄弟の術式だった可能性もありそう。つまり「開(フーガ)」こそが宿儺本来の生得術式だと読み取ることもできるのです。

「開(フーガ)」を使用しなかった理由は?発動条件はあるのか

呪術廻戦 宿儺
©︎芥見下々/集英社

宿儺の主力技のひとつでありながら、使用頻度がそれほど高くない「開(フーガ)」。彼は五条や乙骨などの強敵と戦った時ですらこの技を使用しなかったのですが、そこにはどんな理由が隠されているのでしょうか。 まず考えられるのは「切り札だったためあまり見せたくなかった」という説。圧倒的な威力を持つこの技を隠しておき、いざという時に使用したかったのかもしれません。あるいは使用する際にデメリットがあるため、宿儺自身が出し渋っていたというパターンもありそうです。 もしくは「何らかの発動条件がある」説も考えられます。もし御廚子が料理に関する術式なのだとすれば、そこには「調理手順」が存在するのかもしれません。つまり「解」などで切ってからではないと、「開(フーガ)」で焼くことができない。宿儺の攻撃には発動順序が定められている可能性もありそうです。

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「開(フーガ)」の元ネタは作者の過去の読み切り?

呪術廻戦 虎杖 宿儺
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

本作の作者である芥見下々が過去に発表した読み切り『No.9』。実はこの作品のなかに「開(フーガ)」が登場しています。こちらは『呪術廻戦』と近い世界観で構築されており、主人公の九十九は「キュービクル」と呼ばれる力を使い、様々な箱を出現させ強敵と戦っていました。 そしてこの箱を開ける際に、彼は「開(フーガ)」と唱えているのです。これにより開かれた箱からは無数の武器が飛び出していました。もしもこの技が宿儺の使用する「開(フーガ)」の元ネタになっているのであれば、炎以外の攻撃手段も「竈(カミノ)」の中から取り出せるのかもしれません。 まだまだ詳細がわかっていない「開(フーガ)」ですが、これから様々な情報が明かされていくはず。今後の展開に注目です!

佳境に突入している『呪術廻戦』!「開(フーガ)」の正体に注目

宿儺のメイン技でありながら、未だに数多くの謎を抱えている「開(フーガ)」。 物語が最終局面に差し掛かっているため、その詳細は近いうちに描かれるはず。これを機に『呪術廻戦』を改めてチェックし、自分なりの考察を持ったうえで、最新展開を見守ってみてはいかがでしょうか。