『呪術廻戦』漏瑚(じょうご)が死亡?なぜかわいいと言われているのかも解説!
『呪術廻戦』に登場する特級呪霊・漏瑚(じょうご)を徹底解説!渋谷事変で死亡したのかどうかも含め、強さや本編での活躍をネタバレありで詳しく紹介します。 敵キャラながらマスコット的存在としても愛されている漏瑚。なぜ愛されキャラになったのか、その理由や漏瑚の魅力を見ていきましょう。 ※この記事は『呪術廻戦』のネタバレを含みます。
『呪術廻戦』漏瑚(じょうご)のプロフィール
等級 | 特級呪霊 |
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発生源 | 大地 |
趣味 | 呪具集め |
漏瑚は「人々が大地を恐れる感情」から生まれた呪霊で、偽夏油一派と行動を共にしています。火山のような形をした頭部を持ち、単眼でお歯黒のような真っ黒な歯が生えているのが特徴です。 彼が怒った際や興奮した際にはその見た目通り火山のように頭部が噴火し、蒸気が噴き出すことも。煽り耐性が低く短気な性格である彼は五条悟に煽られた際、すぐに頭部が噴火していました。その一方で自分の信条を突き通す一本気な性格も持ち合わせています。
漏瑚のモデル・名前の由来
初見ではなかなか読みにくい漏瑚という名前ですが、ファンブックによると「欲が漏れている」イメージから付けられたそうです。 作中でも「富士山」と呼ばれたことがある漏瑚のモチーフは、作者によると富士山というよりも火山とのこと。感情が昂ぶると頭部から蒸気が噴き出す様は、まさに火山です。 デザインが決まらなくて困った末、火・草・水とポケモンのようにコンセプトを決めて進めたことも、ファンブックで明かされています。
漏瑚は渋谷事変で宿儺と対戦し死亡
漏瑚たちは自分たちが人間に成り代わるためにも、宿儺を味方に引き入れたいと考えていました。 渋谷事変では、一度に宿儺の指を虎杖に大量に食べさせ、一時的に肉体の主導権を宿儺に奪わせます。漏瑚は宿儺に一撃でも入れたら自分たちの下につくという約束を交わし、2人は戦いました。 おたがい特級同士の強さで渋谷の街を破壊しつつ戦いますが、最低でも指を15本取り込んでいる宿儺には漏瑚も歯が立ちません。興が乗ってきた宿儺は漏瑚の術式である「炎」同士の戦いに持ち込みます。 漏瑚と宿儺はたがいの炎をぶつけ合うも、漏瑚は火力で負けその身を炎に焼かれ死んでしまいました。
宿儺に褒められ涙を流す
宿儺と術式をぶつけ合った漏瑚は、気づくと真っ白な世界にいます。そこには先の戦いで破れた花御と陀艮の姿が。花御たちに「自分たちが真の人間である」と告げると、そこには宿儺もいます。 宿儺は漏瑚たちの目的を「下らん」と評価するも、漏瑚との戦いは生前を含めて楽しめたと言い、「誇れ、お前は強い」と告げました。そんな宿儺のセリフに対し、漏瑚は思わず涙を流します。 今まで強キャラばかりと戦い雑魚キャラが定着した漏瑚だけに、この宿儺の評価には読者も思わず感動してしまうシーンとなりました。
漏瑚がかわいいと話題のシーンを紹介!
アニメじゅじゅさんぽでの漏瑚が可愛すぎる?!
アニメのCパートに登場する小ネタパート・じゅじゅさんぽ。18話では学生となった呪霊たちの青春の1コマが描かれました。 漏瑚は花御(はなみ)の世話する花壇を焼いてしまい、彼女を泣かせてしまいます。実は養分の足りていない花壇を焼き畑にしていたのでした。花御が彼の不器用な優しさに気がつくと、漏瑚はどこか照れた様子でぶっきらぼうに「ふん」と言います。 青春漫画の主人公ばりの不器用で優しい一面が可愛いと、さらに漏瑚の人気が上がる回となりました。
五条との恋人繋ぎ
漏瑚は特級呪物・獄門疆欲しさに五条を急襲します。襲ったときはコンクリートの地面にヒビを入れる強キャラ感あふれる登場の仕方でした。その後も先手必勝とばかりに攻撃を繰り出し、「存外大したことなかったな」とニヤケ顔をするも、五条は無傷です。 その後も漏瑚は傷一つ付けられず、だんだんと雑魚キャラムーブになっていきます。五条は自身の術式を明かすために漏瑚と手を合わせ、2人は恋人繋ぎに。五条は手を繋いだまま腹パンを決め、その後もボコボコにしていきます。
趣味で集めた呪具が独特
漏瑚の趣味は呪具集めで、獄門疆欲しさに五条に挑み、返り討ちされるほど収集癖があります。ただし、戦闘で呪具を使っているようなシーンはありません。 初登時にはグリップがドクロになった杖をつきながら歩いており、作者曰くこの杖はオシャレとのこと。また、五条との戦闘で首だけになった漏瑚は温泉のような場所で体を癒しつつ、「いやあああ」と悲鳴が上がる呪具のようなキセルを吸っていました。
反応やツッコミが秀逸
漏瑚は偽夏油たちのなかでもツッコミにまわることが多く、特にその姿を見せたのが渋谷事変の五条を封印したあとです。 漏瑚たちは宿儺を味方に引き入れるため、体内に宿儺を宿す虎杖を殺すつもりがありませんでした。しかし、真人が「やっぱ俺も虎杖殺したいかな」と言い出し、漏瑚は思わずポカンとした顔で首だけになり頭から煙を吹き出します。 真人に反対する漏瑚はどちらが先に虎杖と遭遇するかゲームをすることに。しかも、このゲームは一方的に決められて勝手に始められます。思わず「待たんか!!」と突っ込む漏瑚は偽夏油たちのなかでも苦労人ですね。
宿儺の言葉に思わずでた表情が面白すぎる
漏瑚たちは宿儺を味方に引き入れるためにも、宿儺の完全復活を目論んでいました。そのためには、虎杖から完全に肉体の主導権を奪う必要があります。そのために、漏瑚は宿儺に「肉体の主導権を永劫得るための縛りを結べ」と宿儺に訴えかけました。 しかし、そんな漏瑚の訴えに対し宿儺は「必要ない」と断ります。これには漏瑚も「えーー?」と汗を垂らしながらキョトン顔。シリアスな場面だっただけに思わず笑いを誘うシーンとなりました。
漏瑚の領域展開・術式を解説
領域展開
「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」
漏瑚の領域展開であるこの技は、2巻で五条悟に対して使用されました。辺り一面がまるで火山のように燃え盛り、さらに漏瑚が得意とする火山弾のような攻撃が必中になります。 領域の内部は非常に高温になっているため、並のレベルの術師であれば領域内に入っただけで焼き切れます。しかしこの領域であっても最強である五条の前では無力で、呆気なく敗北してしまうのでした。
術式
偽夏油から宿儺の指8・9本ぐらいの実力があると言われている特級呪霊の漏瑚。彼は非常に威力の高い術式を有し、対戦相手を翻弄します。
火礫蟲(かれきちゅう)
小型の羽を持つ虫のような見た目をした呪霊を生み出し、相手にぶつけます。火礫蟲が対象に触れると音が鳴るため、その音で相手が怯んだ隙に虫を爆発させてダメージを与えるという二段構えの攻撃です。
極ノ番「隕」
巨大な隕石のようなものを相手に叩きつける技。建物を広範囲に渡って吹き飛ばした上であたりを火の海にするという非常に威力の強い技ですが、それゆえ発動に時間がかかるというデメリットも。 この技は13巻の両面宿儺との戦いで放たれた技ですが、強力な技であるにも関わらず宿儺に傷1つつけることができませんでした。
漏瑚の本当の強さはどれほどだったのか
漏瑚は本格的に戦う相手が作中最強クラスの五条や宿儺なため、強い印象がありません。しかし、宿儺の評価や他の呪術師からの評価を考えると、漏瑚は作中でも上位クラスの強さと言えるでしょう。 渋谷事変で陀艮を倒した七海・禪院直毘人・真希らの前に漏瑚は登場します。その時に七海と直毘人から「陀艮という呪霊より格段に強い」と評価されていました。漏瑚はその評価通り、七海と真希を即戦闘不能に追い込み、直毘人を瞬殺します。 その後、漏瑚は宿儺と戦った際には敗れながらも「オマエは強い」と評価をされていました。あの宿儺が強いと評価しているぐらいなので、漏瑚は本当に強いのでしょう。
漏瑚はいつも相手が悪いからかわいそう......
戦う相手が強すぎる
漏瑚はとにかく戦う相手が悪く、本格的な戦闘を見せたのは、五条と宿儺の2人だけです。こんな2人と戦えばほとんどのキャラが瞬殺でしょう。瞬殺されなかっただけ、やはり漏瑚は強キャラだと思われます。 漏瑚自身も戦う相手が悪いのは理解しており、14巻のフリースペースで「儂の相手こんなんばっか…」と漏らしていました。
五条に煽られまくる
五条の術式まで喰らい満身創痍の漏瑚。当たらぬなら領域に引き摺り込むまでと考えていますが、一方の五条は一瞬で高専まで行き戻ってきて、虎杖を見学に連れてくる余裕っぷりです。 漏瑚は「自ら足手纏いを連れてくるとは」とバカにするも、五条は「大丈夫でしょ だって君弱いもん」とその上をいく煽りを見せます。この発言に煽り耐性ゼロの漏瑚は「ポッポー」と笑いを誘う音をあげながらブチギレて、領域展開を行いました。雑魚ギャラムーブが止まりません。 案の定、五条の領域展開の前にあっさりと敗北した漏瑚は、引きちぎられ首だけにされてしまいます。
漏瑚の目的とは?なぜ偽夏油らに協力している?
漏瑚の目的
漏瑚の生きる目的は、「呪霊が人間として君臨する世界」を作り上げることです。彼は、負の感情という人間の本心から生まれた呪霊こそが純粋かつ本物の人間であると考えています。 そのため、偽物である人間を駆逐するべく偽夏油一派とともに行動をしているのでした。彼は登場から最期までその信条を曲げることはなく、強い意志を持って呪霊の世界を作り上げようとしていました。
偽夏油一派の目的
偽夏油一派の目的は漏瑚の目的と同じように、呪霊が人間として君臨する世界を作り上げることです。彼らは同じ目的のもとに集まり、偽夏油と手を組んで目的を達成させようとしていました。 偽夏油から目的を達成するには、「五条を戦闘不能にすること」「両面宿儺(虎杖悠仁)を仲間に引き込むこと」の2つの条件が必要だと言われます。この条件を達成させるため、偽夏油一派は渋谷事変を起こしました。 一方、手を組んだ偽夏油には真の目的があり、その目的は漏瑚らには語られていません。漏瑚らは偽夏油にうまく利用されていました。
漏瑚と他キャラクターとの関係性
真人(まひと)
真人は漏瑚たちのボスです。花御は真人の実力を「死」そのものだと評価していました。漏瑚もそんな真人の実力を見抜いていて、漏瑚が真人をボスと決めたようです。 しかし、真人は生まれたばかりのためか無邪気で自由奔放な性格をしていて、そんな真人に漏瑚はいつも振り回されています。 温泉では飛び込んできた真人に水飛沫をかけられ、渋谷事変では殺す予定のない虎杖をやっぱ殺したいと計画を変更される始末。振り回れるたびに漏瑚は怒る様子を見せ、そんな姿はファンから「かわいい」と言われています。
両面宿儺(りょうめんすくな)
漏瑚にとって宿儺は呪いの時代を作るための大切な存在です。漏瑚は宿儺を復活させれば自分たちの目的が叶うと考えていました。そのために渋谷事変を起こし、一時的に虎杖の体を乗っ取った宿儺に対し、この先も肉体を乗っ取れるように縛りを結べと宿儺に訴えます。 宿儺は自分の計画には必要ないと告げ、漏瑚の提案を断りました。しかし、宿儺は指を与えたお礼として自分に一撃でも入れられたら呪霊たちの下につくと約束し、漏瑚と戦います。
漏瑚(じょうご)を演じた声優は千葉繁
漏瑚役は作者の希望もあり、千葉繁(しばしげる)が担当。無感情に人間を殺せる冷酷さと、自分たちが純粋な真の人間であるという人間への憧憬にも似た念が同居した芝居で、漏瑚の魅力を引き出しています。同時に愛嬌のある一面も見せ、彼を愛される敵キャラへと昇華しました。 千葉はアドリブへの情熱で知られる声優でもあり、中でも『北斗の拳』の断末魔は有名。本作では虎杖の祖父役も演じるほか、『鬼滅の刃』善逸の師匠役など、近年は渋いキャラをよく演じています。
漏瑚は人間に憧れていた?感情豊かなマスコットキャラが愛おしい
本記事では、人気漫画『呪術廻戦』のキャラクター・漏瑚について徹底解説しました。呪霊という敵でありながらもどこか人間味があり、憎めないキャラクターである漏瑚。彼は漫画で、惜しくも宿儺との戦いに破れ命を落としてしまいました。 今後再びアニメで漏瑚が動く姿を見ることができるのを期待して、再登場を待ちましょう。