両面宿儺は最後に死亡した?過去や双子説・死亡理由まで徹底的に振り返る【呪術廻戦】
物語もクライマックスを迎え、その人気がますます加速している漫画『呪術廻戦』。呪術師たちと宿儺の総力戦は最高の盛り上がりを見せ、各所で大きな話題となっていました。 そこで、この記事では激闘を繰り広げた宿儺の死亡説について徹底解説!彼は本当に死んでしまったのか、作品終盤における宿儺の動向をしっかりご紹介していきます。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「呪術廻戦」宿儺は死亡したのか【ネタバレ注意】
結論から言うと、宿儺は268話で死亡しました。 五条をはじめとする呪術師たちとの総力戦に挑み、圧倒的な強さを見せつけていた宿儺。このまま勝利を手にするのか……と思われましたが、領域展開を会得した虎杖に大きな苦戦を強いられることに。 さらに、宿儺の中で眠る伏黒の魂が復活の兆候を見せ、そのうえ安否不明だった釘崎まで復活。1年生トリオのコンビネーションに追い詰められ、宿儺はついに敗北を喫することになります。一時は虎杖と共生する展開も匂わされましたが、宿儺はそのまま消滅することを選択するのでした。
【死亡シーン】最後に虎杖に情けをかけられるも……
虎杖が発動した領域展開の中で巻き起こった最終決戦。一時は宿儺が優勢に見えたものの、伏黒や釘崎の協力もあり虎杖が優位に立ち始めます。そして、最後は虎杖の猛攻により宿儺と伏黒の魂が切り離されることに。 伏黒の体から離脱した宿儺は、小さく弱々しい姿になっていました。そんな彼に対し、虎杖は「オマエは俺だ」と語りかけ、「宿儺……もう一度やってみよう」と自分と共生し生き直すことを提案します。 しかし、宿儺は「ナメるなよ俺は”呪い”だぞ……!!」とその言葉を拒否。彼は呪いとして生きてきた自分のまま死ぬことを選択し、虎杖の手の上で消滅していきます。その姿を見ながら、虎杖は切なく苦し気な表情を浮かべるのでした。
虎杖の「オマエは俺だ」とは
前述したように、虎杖は宿儺に対し「オマエは俺だ」と語りかけていました。彼は「宿儺の器」という強大な力を生まれながらに背負っていたため、環境次第では人間に害をなす存在になっていた可能性もあります。それを自覚している虎杖は、「自分と宿儺に大きな差はない」と考えていたようです。 虎杖は自分が真っ直ぐ生きてこられたのは、祖父がいたからだと話していました。祖父が自身を支えてくれたように、今度は自分が宿儺を支えたい。虎杖は恐ろしい力を持って生まれた宿儺にも、人として生きる道があると伝えたかったのではないでしょうか。
【死亡理由①】受肉体の宿儺は伏黒から剥がされる
虎杖の魂の境界への「解」が決め手に
伏黒に指を取り込ませ、その肉体を奪っていた宿儺。虎杖は伏黒を元の状態に戻すため、魂を引き裂く術式「解」の利用を考えます。彼はこの術式を宿儺と伏黒の魂の境界に打ち込むことで、2つの魂を分断しようとしていたのです。 そして、彼は解に必中効果を付与するため領域展開を発動します。宿儺は彌虚葛籠(いやこつづら)などの領域対策で必中を逃れていたものの、釘崎の共鳴りで妨害を受け「解」を被弾。さらにそこから虎杖の猛攻を受け、最後には黒閃まで食らってしまいます。 これにより、伏黒と宿儺の魂は完全に切り離されることに。伏黒の体から追い出された宿儺は大きくパワーダウンし、そのまま消滅の時を迎えるのでした。
伏黒の魂も生きていく決意を固め……
虎杖の攻撃で追い詰められた宿儺は、何とか受肉状態をキープしようと伏黒の魂に語りかけます。お前は自身の姉を手にかけ、虎杖が差し伸べた救いの手も振り払った。もう真っ当に生きていけないのだから、自分にすべて任せて大人しくしていればいいと言うのです。 現実を突き付けられた伏黒ですが、その返答は意外にも前向きなものでした。彼はそもそも真っ当に生きてきたつもりはないと答え、そのうえで「もう一度誰かのために生きようと思う」と告げたのです。 一時は生きる意志を失っていたものの、伏黒は虎杖の想いを受け取ったことで生きる決意を固めていた様子。そして次の瞬間、伏黒の体は以前の状態へ戻ることに。ここで彼の心が折れていたら、戦いの決着はつかなかったかもしれません。
【死亡理由②】共振によりすべての指が消滅へ
宿儺には自身を「宿儺の指」という呪物にして、消滅をまぬがれるという最後の手段があります。しかし、伏黒は虎杖の技で無理やり魂を剝がされれば、それが出来ずに死ぬだろうと推測していました。 さらに、指は互いに影響し合う「共振」効果を持っているため、宿儺の取り込んだ19本が消えれば、高専に残る1本も宿儺の魂を繋いでいけなくなると言うのです。この説が正しければ、宿儺の消滅と同時に、その魂を現世に繋ぎ止めるものもすべてなくなるということ。 おそらく彼は自身の指と共に、この世から完全消滅したものと思われます。
【過去】宿儺の過去とは?真人との対話
最終話となる271話において、「魂の通り道」と呼ばれる場所で対話する宿儺と真人の姿が描かれました。宿儺はここで自身の人生は、異形として生まれた自分を虐げてきた人間への復讐だったと認めます。 彼はこれこそが「自分の身の丈」だと語っていましたが、それと同時に「違う生き方を選ぶ機会もあった」と過去を悔やむような素振りも見せていました。宿儺は周囲の環境により「呪い」として生きざるを得ない存在でしたが、それと同時に「普通の人間」として生きる道もあったと匂わせたのです。 宿儺はその事実を噛み締めるように、「次があるなら生き方を変えてみるのもいい」と告白。そこで裏梅と思われる少女の手を取り、闇の方へと歩いていきます。もしかしたら彼は最後の戦いで虎杖から「生き直そう」と声をかけられたことに、少なからず影響を受けていたのかもしれません。 その一方で、真人は宿儺に罵詈雑言をぶつけ、そこにとどまり続けていました。真人は生まれながらの「呪い」です。死んだ後も決して悔やまず呪いとしての生き方しか知らない、宿儺とは対照的な存在ということなのでしょう。
【双子説】宿儺はもともと双子だった?
腹中で片割れを食らう
257話において宿儺が双子だったことが判明しました。ただ、彼は母親のお腹にいたときに、その兄弟を食べてしまったのです。どうやら彼らの母は飢えに苦しんでいたようで、宿儺が生き延びるには自身の片割れを食べるしかなかった様子。 結果的に、宿儺は双子で生まれる運命を退けひとりで生まれることに。呪術の世界では、「双子は本来の力が2つに別れてしまう悪いもの」と認識されています。もし宿儺が双子として生まれていたら、ここまで強大な力を持つことはできなかったかもしれません。
羂索と虎杖との血の繋がりは?
宿儺が食べてしまった自身の片割れ。実はこの魂の生まれ変わりが、虎杖の父にあたる虎杖仁だったと明かされています。しかも、虎杖の母にあたる虎杖香織は羂索が体を乗っ取っていた女性です。つまり、虎杖は羂索との血縁関係を持ちながら、宿儺とも深い縁を持っているということ。 ただ、魂的な観点から見ると宿儺と虎杖は「叔父と甥」の関係にあたりますが、血縁関係があるわけではありません。虎杖仁はあくまでも魂の生まれ変わりであり、宿儺との血の繋がりは持っていないのです。 しかしながら、宿儺と虎杖の見た目に共通点が多いこともあり、一部では「虎杖家は宿儺の親戚筋ではないか?」とも囁かれています。その点については作中で言及がないため、詳細は不明のまま。ファンブックなどで明かされることに期待しましょう。
【生き方】宿儺はどういう人生を歩んだのか
復讐のために生きた?
本作の最終回において、宿儺は「魂の通り道」と呼ばれる場所で真人と遭遇します。真人はそこで「復讐だろアンタの人生は」という質問を投げかけました。宿儺はかつて「異形の忌み子」として生まれており、周囲の人々から虐げられていた様子。 しかしながら、これまでの宿儺は「自分のやりたいようにやっているだけ。その結果として人間が死ぬ」というスタンスをとっており、復讐心について明言することはありませんでした。 ですが、真人の言葉を聞いた宿儺は「それ以外の生き方を知らず、それが俺の身の丈だった」と返答。「復讐のために生きた」ことを肯定するかのような反応を示したのです。彼は虎杖との最終決戦を通して改めて自身と向き合い、考え方に大きな変化が生じたのかもしれません。
普通の人生を歩みたかったのか
真人の言葉に返答したあと、宿儺は「違う生き方を選ぶこともできた」と語っています。どうやら彼は「復讐のために生きた人生」に、少なからず後悔を感じている様子。その後、「次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない」とつぶやき、裏梅と思しき子どもの手を取っています。 虎杖は最後の戦いで「一緒に生き直そう」と宿儺に訴えていました。宿儺は「呪いとしてのプライド」を胸に死を選びましたが、このやり取りが宿儺の心に影響を与えていたのでしょう。彼は最後の最後に「人間として普通の人生を歩みたかった」という自身の理想に気付いてしまったのかもしれません。
【きっかけ】生き方を変える「2度のきっかけ」とは?裏梅と誰?
宿儺は真人との対話の中で、「違う生き方を選ぶ機会が2度あった」と告白していました。このシーンには、2人の女性の後ろ姿が描かれています。ひとりは髪色が真っ白な女の子で、その特徴や前後の展開を見るに裏梅ということで間違いないでしょう。 しかしもうひとりの人物、黒髪で巫女装束のようなものを着ている、このキャラが誰なのかがはっきりしないのです。ここで描かれているということは、裏梅と同じように宿儺を愛していた、あるいは愛を教えられる可能性があった人物だと思われます。 ここからは候補となるキャラをピックアップし、その理由について解説!皆さんも独自の予想をたてながら、読み進めてみてください。
母親説
まず候補としてあがってくるのが、宿儺の母親です。忌み子として生まれてきた彼を愛していた可能性が最も高いのがこの人物でしょう。宿儺が母と共に生きていたのであれば、呪いの王にならずにすんだ人生があったのかもしれません。 ただ、宿儺の母については細かな情報がまったく明かされていないため、どんな人物だったのかは不透明。場合によっては彼女が宿儺を見捨て、呪いとして生きるきっかけを作っていた可能性もあります。 もしくは異形の存在である宿儺を産んだ人物として迫害され、死亡してしまった展開もありそうです。この説が真実だったとすれば、宿儺が「人間への復讐」に執着したのも納得がいきます。このあたりのエピソードについては、今後番外編などで描かれることに期待しましょう。
天元説
母親と並ぶ有力候補として名前をあげたいのが天元です。天元は呪術師サイドの主要人物でありながら、詳細な情報がほとんど明かされていない謎多きキャラ。しかしながら、一介の人間として生きていた時代は女性だったことがわかっています。 また、作中では現在の姿が宿儺に似ていると匂わされた場面があり、読者のあいだでは「2人に特別な繋がりがあるのでは」と推測されていました。 もしかしたら、天元はかつて宿儺と深い関係にあり、その人生に大きな影響を与えうる存在だったのかもしれません。場合によっては天元と宿儺が師弟だった可能性、あるいは血縁関係にあった可能性もありそうです。
羂索説
宿儺と並ぶ本作のボスキャラとして君臨していた羂索。彼は宿儺と手を組むなどかなり近しい関係を築いていたため、候補者のひとりとして考えられそうです。 しかも、羂索は自身の脳を移植しながら様々な人物の体を奪っており、もともとは女性だったという説もあります。宿儺と出会ったときに女性の姿をしていたとしても、おかしくはないでしょう。 ただ、羂索は宿儺と呪物化の契約を結び、呪いとして生きていく手助けをした人物。そう考えると、「違った生き方」を選ぶきっかけだったとは考えにくいかもしれません。
万説
伏黒の姉である津美紀の体に受肉した、1,000年前の呪術師・万。 彼女は宿儺への深い愛を明言しており、執着とも呼べる強い感情を彼に向けていました。その点を考慮すると、万も候補者のひとりとして考えられるでしょう。しかも、彼女は黒髪のロングヘア―で、該当シーンに描かれていた人物の特徴とも一致します。 ただ、万が宿儺と出会ったとき、すでに宿儺は呪いとして生きていました。さらに、作中では宿儺がかなりドライな態度をとっていたため、彼女が宿儺に対し強い影響を与えていたとは考えにくい状況です。それを踏まえてみると、万が違う生き方を選ぶきっかけだったという線は薄いと思われます。
【生存説】宿儺復活の可能性はあるのか?
結論から言うと、宿儺復活の可能性はほぼ0だと思われます。 最終話において、彼の指が1本だけ残っており、虎杖が通っていた高校へ戻されたと判明しました。虎杖が言うにはその指に危険性はなく、「丁度いい魔除け」になるのではないかとのこと。この指には宿儺の力がほとんど残っていないようなので、これを起点に復活することは不可能だと思われます。 ただ、宿儺はこのエピソードの中で、「次があれば生き方を変えてみるのもいい」と語っていました。宿儺がかつての姿で復活することはなさそうですが、転生して虎杖たちの前に現れる可能性はあるかもしれません。
【なぜ】宿儺は受肉体でなければ勝てたのか?
宿儺の腹心の部下として活躍していた裏梅。彼女は宿儺の死を察知したあと、敗因があるとすれば「受肉体であること以外にあり得ない」と発言しています。 今回の戦いで、宿儺は伏黒の体を奪い戦っていました。これにより十種影法術を手に入れるなどのメリットがあったものの、「魂の境界」という弱点を作り出す大きなデメリットも存在。最終的にはそこを突かれ、虎杖に敗北を喫することになりました。 もし、宿儺が受肉体ではなかったとしたら、そもそも弱点を見つけること自体が困難だったでしょう。彼が自分の体を手に入れ完全復活していた場合、虎杖たちは勝つことが出来なかったと思われます。
本作最強の敵!宿儺の活躍を目に焼き付けよう
虎杖たちとの最終決戦において、ついに死ぬことになった宿儺。 彼は本作のラスボスとして様々な名勝負を繰り広げ、数多くのファンを楽しませてくれました。これを機に原作やアニメをいちから見直し、改めて宿儺の活躍をチェックしてみるのはいかがでしょうか!