2017年7月6日更新

『風の谷のナウシカ』カリスマ皇女クシャナを深く知るための12のこと

原作ではナウシカに並び絶大な人気を誇る、容姿端麗、頭脳明晰、トルメキアのカリスマ皇女クシャナ。彼女のためなら命を捨てる部下も大勢います。それほどの厚い信頼を寄せる理由とは一体何なのでしょう?クシャナの深く知るための魅力を12こ、ご紹介します。

1:クシャナはトルメキア王国皇女

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クシャナは、主人公であるナウシカたちが住む風の谷を侵略に来た、トルメキアの将軍として登場します。巨神兵を使って腐海の木々や虫たちを焼き払い、腐海に怯えることのない世界を目指していました。

原作では、他の王位継承者たちから毒を盛られることも多々あったエピソードなども描かれており、幼い頃から命の危険にさらされることが多かったクシャナは、優れた剣の持ち主であり、頭の回転も速く、指揮能力にも長けています。

美しい顔立ちとカリスマ性もあるため、部下の信頼は厚く、指揮者としての素質は十分にある人物といえます。

2:クールだが、内面に強い激情を秘めるカリスマ

クシャナの性格は、ナウシカとは正反対で全く思いやりが無く、冷たく感じられます。しかしそのクールな性格は、幼少の頃から命を狙われたり、腐海の虫たちに襲われた経験から形成されていると考えられています。

ただの冷酷人間ということではなく、内面には“虫たちに怯えることのない世界を作りたい”という強い信念があり、その信念のために多少の犠牲は顧みない、強い精神の持ち主です。

3:「クシャナ殿下」

トルメキア王国の皇女クシャナは、トルメキア兵たちから“殿下”と敬意を込めて呼ばれています。容姿端麗で統率力にも優れているため、兵たちからの信頼も厚く、彼女の命令には従順に従います。

トルメキア王国とは?

トルメキアとは、『風の谷のナウシカ』に登場する国家の1つで、大きな軍事力を有する国で、中心地はトラス。映画や原作の中ではヨーロッパを連想させるような国家です。

原作では土鬼諸侯国連合と二分している大国で、風の谷やペジテなどの辺境国を傘下に置いています。

4:クシャナの名前の由来は?

”殿下”と親しまれる彼女の名前の由来には2つの説があります。1つ目は本当に実在した北インドのクシャーナ王朝です。1世紀から3世紀あたりまで勢力を持ち続け、ユーラシア大陸の多くの地域を支配し、また広い心で相手を受け入れ色々な文化を融合し繁栄させたイランの王朝です。

もう一つはナウシカ”NAUSICAA”の綴りを入れ替え、”CUSIANAA”としたアナグラム説です。ナウシカの文字をローマ字にした際に表記は”NAUSHIKA”となります。またクシャナを同じようにローマ字にした際に”KUSHANA”という表記になります。

そのためファンからは、”I=愛”があるのがナウシカ、”I=愛”がないのがクシャナと言われています。

5:クシャナと巨神兵

巨神兵のシーンは、『風の谷のナウシカ』の迫力あるシーンの1つといえます。本来なら腐海を焼尽すためにトルメキアが保有していた巨神兵。オームの突進を食い止めるため、まだ時期が早かったのにもかかわらず、クシャナは巨神兵を連れてきます。

結局巨神兵は数発のプロトンビームを発しただけで消滅してしまいますが、その威力は凄まじいものでした。

6:その悪行には理由があった

『風の谷のナウシカ』は、ナウシカが主人公であることからナウシカ目線で物語を観る人が多いのは当然で、クシャナのすることは悪行に見えます。

ナウシカの父ジルを殺害したり、風の谷を侵略し、ナウシカを人質にしたりと、やっていることはめちゃくちゃに見えますが、その行動にはきちんとした理由があります。

彼女は腐海が人間の害と考え、人々の生活のため巨神兵を使い、焼き払う計画を立てていました。全ての悪行の根本は、トルメキアの人々の生活を守るため。そんな強い信念があったからこそ、兵からの信頼厚い、カリスマ皇女となることができたのでしょう。

7:「我が夫となる者はさらにおぞましき物を見るだろう」の意味

クシャナの左腕は、過去に蟲に襲われた時に失っております。その為左手は既にこの時義手になっているのです。ですが、恐らくこの傷以外にも蟲に襲われた時の過去の傷が身体のどこかにあるのではないかといわれています。

その為彼女はこのようなセリフを言ったのではないでしょうか。

8:他にもあるクシャナの印象的なセリフの数々

腐海を焼き払い、再びこの大地を甦らすのだ!
引用:劇中より

腐海を無くすことで、人々が安心して生活できるという強い信念を持っていることが、この言葉からも想像されます。

焼き払え

どうした それでも世界で

最も邪悪な一族の末えいか!

引用:劇中より

巨神兵を引き連れて、オームの突進を阻止しようとした際のクシャナの言葉です。巨神兵という巨大な怪物を目の前にしながらも、怯えることなく発せられた言葉により、巨神兵はプロトンビームを発します。

9:映画では描かれなかったエピソードは多い!?

原作でも映画でも、真の強いカリスマ皇女としてクシャナが描かれていますが、映画で触れられた姿はごく一部です。映画ではナウシカの敵として、ただの侵略者として描かれていますが、原作ではナウシカと共に成長し、思慮深く聡明で優れた軍人として描かれ、原作のファンからの人気は非常に高いです。

部下のクロトワを思いやるシーンや、ナウシカの無事を気にする場面もあり、特に自分をかばった毒を飲んだ母親のことを想い、母を侮辱されると怒りをあらわにします。

クシャナの魅力をまだまだ知りたい人は、是非原作を読むことをお勧めします。

10:庵野秀明はクシャナで映画を作りたかった?

『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が、クシャナを主人公とした物語を作りたいと宮崎駿監督に申し出たエピソードがあります。

宮崎駿監督はあっさりと却下し、戦争を中心とした映画を作りたい庵野秀明に対して“つまらない”“くだらない”などと、散々に言い放ちました。彼女のファンとしては、是非彼女が主人公の映画を観てみたいと思うことでしょう。

11:クシャナ役の声優は榊原良子

そんな殿下の声優を務めるのは、ガンダムシリーズやムーミンなど数々のアニメ作品やナレーションをこなすベテラン声優の榊原良子です。

彼女の芯の強い人間性を、声だけで見事に演じています。

12:英語の吹き替え声優はユア・サーマン

英語の吹き替え版のクシャナ役を演じたユア・サーマンは、今でも第一線にいるハリウッド女優です。誰もが一度は見たことのある映画『キル・ビル』シリーズにも出演しておりました。

見た目も中身も”男前”といわれる彼女らしさが残った、クシャナを演じております。

『風の谷のナウシカ』クシャナ殿下の魅力、伝わりましたか?

『風の谷のナウシカ』の映画・原作漫画どちらでも1.2を争うほどの人気キャラ・クシャナ殿下。

是非原作である漫画、そして映画をもう一度鑑賞してみてください。以上の12のことを通して彼女がもっと魅力的に見えること間違い無し!