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映画『耳をすませば』登場人物、声優、あらすじまとめ【ネタバレあり】

2017年7月6日更新

1995年7月15日に公開され、今なお多くのファンを増やすジブリ映画『耳をすませば』。日本で初めてドルビーデジタルを採用した映画としても有名な本作の、あらすじと登場人物、声優をまとめてみました。

『耳をすませば』あらすじ

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映画『耳をすませば』は、柊あおいの同名漫画を原作とする少女と少年のピュアな恋愛物語を軸に、東京の多摩市や武蔵野市をモデルにした背景美術を始めとするリアルな描写と、主人公雫が描く幻想的な物語シーンとの対比で魅せる、スタジオジブリの名作です。

まずはあらすじを5つの項目に分けてご紹介します。

貸し出しカードの気になる名前

14歳の中学3年生である月島雫は、好きなことをして生きればよいという父の教育方針により、周囲が受験勉強に励む中、図書館に通って本を読み耽っていました。

恋に無頓着な雫でしたが、自分がいつも読む本の貸し出しカードにある「天沢聖司」という名前の男子が気になりはじめます。

不思議な猫に導かれて

その年の夏休み。図書館に行こうとしていた雫は、悠々と電車に乗ったりと人間じみた行動を取る太った猫に興味を惹かれ、西司朗老人が経営するアンティークショップ・地球屋に導かれます。

地球屋で待っていた、運命の出会い

地球屋の工房でヴァイオリン職人の修業をしていたのは、貸し出しカードにあった天沢聖司その人でした。

同い年で人生設計が明確な聖司に、漫然と生きていた雫は触発されます。

雫が見つけた生きる道

将来を語りながら惹かれ合っていく雫と聖司。雫は本を読む側ではなく書く側になりたいと将来を思うようになり、聖司は職人の修業のために中学卒業後、イタリアに留学することを打ち明けます。

若い2人の恋の行方は…。

朝焼けに染まる丘に呼び出された雫は、聖司に「一人前の職人になったら結婚してくれ」とプロポーズされ、小さく頷いて受け入れるのでした。

『耳をすませば』主要登場人物/声優

基本的には原作に沿った設定ですが、年齢設定や一部登場人物の性格設定が映画用に変更されています。

本を愛する純粋な少女"月島雫"/本名陽子

向原中学校に通う3年生です。夏休みに20冊の本を読む大の読書好きで、明るい性格で友達も多くいますが、家では静かにしているタイプです。

原作では中学1年生という設定ですが、人生の岐路という物語の演出上、3年生に変更されました。

月島雫の声は、本名陽子が演じています。4歳の頃に劇団に入団し、中学生までは子役として数多くの作品に出演していました。1991年に『おもひでぽろぽろ』の主人公の少女期で声優としてデビューを果たしました。

本作では作中で「カントリーロード」を歌い、シングルオリコンチャートで最高22位を記録しました。主な代表作としては、『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさ役や、ゲーム『サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~』の吉野杏里役等があります。

声優としての活動以外にも、舞台に出演する等、多岐にわたり活動しています。

若くして人生の目的を見つけた少年"天沢聖司"/高橋一生

雫と同じ中学に通う3年生です。成績優秀で眉目秀麗な少年であり、雫が本の貸し出しカードで聖司の名前を知っていたように、聖司もまた雫の名前を知っていました。

原作ではヴァリオリン職人ではなく画家を目指している設定で、ラストシーンでのプロポーズはなく、告白のみでした。

天沢聖司の声は、高橋一生が演じています。子役として1990年に映画『ほしをつぐもの』でデビューし、本業は俳優として、映画『デトロイト・メタル・シティ』やドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』等に出演しています。 ドラマ『カルテット』ではヴィオラ奏者を演じ、”リアル聖司”と話題になりました。

声優としては、本作以外に同じくジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』に端役で出演していますが、その他の活動は特にしていないようです。

人と違う生き方を認める寛容な父親”月島靖也”/立花隆

市立図書館に勤務する司書である、雫の父親です。娘に学業を強要せず、娘たちに自分で自分の生き方を決めさせようという教育理念を持っています。

本業は司書ではなく、郷土史研究家です。

雫の父親、靖也の声は、立花隆が演じています。立花は声優ではなく、本業はジャーナリストであり、評論家です。演技の経験が全くない彼をなぜ起用したかを、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫が以下のようにコメントしています。

「(声優として)上手い下手は関係なくて、とにかく茨城県・水戸の言葉で訛りがほしかった」

結果的に立花が演じることによって、よりリアルで素朴な父親に仕上がりました。

社会人にして大学院に通う母親"月島朝子"/室井滋

43歳にして大学院の修士課程に通う社会人大学生である、雫の母親です。

靖也と違ってリアリストであり、靖也の教育方針に反対の立場を取っています。

雫の母親、朝子の声は、室井滋が演じています。声優としては『ファインディング・ニモ』のドリーの吹き替えをしていることでも有名です。女優としての仕事が最も多く、ドラマの『菊次郎とさき』や『花子とアン』等に出演しています。

そのほかにはナレーターも務めているほか、エッセイストとしても活動しています。

雫と対照的な活発な女子大生の姉”月島汐”/山下容莉枝

大学一年生である、雫の姉です。家にいない母親の代わりに家事をこなしているせいが、雫を心配して口うるさくしていますが、最終的には雫の選んだ生き方を受け入れます。

雫の姉、汐の声は山下容莉枝が演じています。本作以前にジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』に出演していますが、それ以外には声優としての活動は特にしていないようです。

女優として『高校教師』や『渡る世間は鬼ばかり』等、有名ドラマや映画に数多く出演しています。

戦前にドイツ留学経験のある老家主"西司朗"/小林桂樹

アンティークショップ「地球屋」の主人であり、聖司の祖父です。古い家具の修理や補修をやりつつ、仲間とジャズバンドを組んで演奏会を開いたりしている趣味人です。

聖司の祖父、西司朗はの声は、小林桂樹が演じています。小林も本業は俳優で、2010年に86歳でその生涯を終えましたが、人生において200本以上の映画に出演する名優でした。

声の仕事は少ないながらも、ディズニー映画の『わんわん物語』や『バンビ』の初公開版等に出演しています。

創造の翼を広げてくれる猫の男爵"フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵"/露口茂

司朗がドイツ留学中に街のカフェから譲り受けた人形であり、雫が創作する物語「猫の恩返し」の主人公バロンのモデルになります。

フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵の声は、露口茂が演じています。他のキャスト同様、本業は俳優で有名ドラマ『太陽にほえろ!』シリーズの山さん等で知られています。

吹き替えの仕事を受けていたこともあるようですが、1990年代後半以降はほぼ活動していません。

こんな声優も出演していた!

担任の先生/岸部シロー

ザ・タイガースのメンバーとして一世風靡し、俳優としてもドラマ「電車男」で主人公の父親役を演じていた岸部シローが、月島雫の担任の先生として出演していました。 2003年に脳出血で倒れてしまい、2009年には身体を動かすことが難しくなったと報道され、今は芸能活動からは退き、入退院を繰り返しているようです。

野球中継の解説/江川卓

本作品の中で、テレビを通して野球を見ているシーンがあります。そのテレビの中で、野球の実況をしているのが江川卓です。 江川卓は巨人で活躍していた野球選手ですが、今では野球の評論家として、スポーツ番組では厳しくも熱い言葉を語りかける欠かせない存在となっています。

数学の先生/笛吹雅子

主人公の数学の先生役として出演していたのが、美人アナウンサーとして有名の笛吹雅子です。 日本テレビのアナウンサーとして活躍し、現在も同テレビ局の報道局社会部専門副部長として、記者活動しています。また、現在も放送中のニュース番組『シューイチ』に解説役としても出演し、現在もニュースの最先端で活躍しています。

北/鈴木敏夫

ジブリの数々の作品に携わってきた、スタジオジブリ取締役の鈴木敏夫が北の声優として出演していました。 鈴木敏夫は、映画『風の谷のナウシカ』や『魔女の宅急便』など、ジブリ映画を数々ヒットさせてきた名プロデューサーです。一緒にタッグを組んでいた宮崎駿監督が退き、次の世代の監督に変わった後も、『風立ちぬ』や『思い出のマーニー』など今も制作に携わっています。

野球中継のアナウンサー/小川光明

日本テレビのアナウンサーとして活躍し、特に野球や駅伝などのスポーツ実況に定評があった小川光明が、作品内の野球中継のアナウンサーとして出演していました。 2000年に定年退職を迎え、その後フリーアナウンサーとなりました。現在では『ボウリング革命 P★League』や、『日本車椅子バスケットボール選手権』などのスポーツ番組の実況者として今でも活躍しております。

『耳をすませば』をあらすじから登場人物・声優まで紹介しました!

いかがでしたでしょうか?以外と単純に見ているだけじゃ気付かない声優も登場していました!細かいところにも意識してもう一度見返してみるのも面白いかもしれませんね。

耳をすませば

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