2019年1月11日更新

『耳をすませば』の豪華声優を紹介!高橋一生をはじめ意外なキャストが勢ぞろい

耳をすませば

『耳をすませば』に登場するキャラクターと声優を紹介!

柊あおいの漫画を原作に、スタジオジブリの近藤喜文が監督した映画『耳をすませば』。1995年に公開されて以来、中学生が子供から思春期の少女・少年になる姿を描き、元祖胸キュン青春アニメ映画として多くの人に愛されてきました。 映画の中の主要キャラとして登場する天沢聖司は、当時15歳だった高橋一生が声を当てています。その他にも元プロ野球選手の江川卓や、ジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫も声優として参加するなど、意外なキャストが話題です。 登場人物は基本的には原作に沿った設定ですが、年齢設定や一部登場人物の性格設定が映画用に変更されています。 この記事では『耳をすませば』に登場するキャラクターと、その声優を一覧で紹介します。

主人公・月島雫役/本名陽子

本を愛する純粋な少女

耳をすませば

向原中学校に通う3年生の月島雫。夏休みに20冊の本を読むほど大の読書好きで、明るい性格で友達も多くいますが、家では静かにしているタイプです。 原作では中学1年生という設定ですが、人生の岐路という物語の設定上、3年生に変更されました。 月島雫の声優は、本名陽子が担当しています。4歳の頃に劇団に入団し、中学生までは子役として数多くの作品に出演していました。1991年に『おもひでぽろぽろ』の主人公の少女期で声優としてデビューを果たしました。 本作では作中で「カントリーロード」を歌い、シングルオリコンチャートで最高22位を記録しました。主な代表作としては、『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさ役や、ゲーム『サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~』の吉野杏里役などがあります。 声優としての活動以外にも、舞台に出演するなど、多岐にわたり活動しています。

天沢聖司役/高橋一生

若くして人生の目的を見つけた少年

『耳をすませば』天沢聖司
© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

雫と天沢聖自司は雫と同じ中学に通う3年生です。成績優秀で眉目秀麗な少年であり、雫が本の貸し出しカードで聖司の名前を知っていたように、聖司もまた雫の名前を知っていました。 原作ではヴァリオリン職人ではなく画家を目指している設定で、ラストシーンでのプロポーズはなく、告白のみでした。 天沢聖司の声は、高橋一生が演じています。子役として1990年に映画『ほしをつぐもの』でデビューし、その後も俳優として、映画『デトロイト・メタル・シティ』やドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』などに出演しています。 ドラマ『カルテット』ではヴィオラ奏者を演じ、“リアル聖司”と話題になりました。 声優としては、本作以外に同じくジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』に端役で出演していますが、その他の活動は特にしていないようです。

聖治を演じた14歳当時の高橋一生は声変わり中だった?

聖治を演じた高橋一生は、当時14歳。今とは違う高い声が印象的ですが、なんと収録の1週間後に声変わりが始まったそうです。 男子の声変わりは大体11〜15歳ごろに始まるので、14歳ならいつ始まってもおかしくない状態。ギリギリ声変わりする前に収録が終わり、『耳をすませば』は高橋一生の少年時代の声が聞ける最後の作品となったのでした。

『カルテット』でヴィオラ奏者を演じた高橋一生が「リアル聖治」だと話題に

第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・最優秀作品賞を受賞するなど高く評価された、2017年のドラマ『カルテット』。高橋一生は、理屈っぽく癖の強い男・家森諭高(いえもりゆたか)を演じていました。 その家森がヴィオラ奏者だったため、聖治を連想した視聴者が続出。「1995年にヴァイオリン奏者になるため海外に行った天沢聖治が、時と次元を超えて2017年にヴィオラ奏者になって帰ってきた!」と話題になりました。

月島靖也役/立花隆

人と違う生き方を認める寛容な父親

月島靖也は市立図書館に勤務する司書である、雫の父親です。娘に学業を強要せず、自分で自分の生き方を決めさせようという教育理念を持っています。 本業は司書ではなく、郷土史研究家です。 雫の父親・靖也の声は、立花隆が演じています。立花は声優ではなく、本業はジャーナリスト・評論家。声優の経験が全くない彼を起用した理由について、ジブリのプロデューサーの鈴木敏夫は、「茨城県・水戸の言葉で訛りがほしかった」とコメントしています。 結果的に立花が演じることによって、よりリアルで素朴な父親に仕上がりました。

月島朝子役/室井滋

社会人にして大学院に通う母親

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月島朝子は43歳にして大学院の修士課程に通う、社会人大学生の雫の母親。 靖也と違ってリアリストであり、靖也の教育方針に反対の立場を取っています。 雫の母親・朝子の声は、室井滋が演じています。声優としては『ファインディング・ニモ』のドリーの吹き替えをしていることでも有名です。女優としての仕事が最も多く、ドラマの『菊次郎とさき』や『花子とアン』などに出演しています。 そのほかにはナレーターも務めているほか、エッセイストとしても活動しています。

月島汐役/山下容莉枝

雫と対照的で活発な女子大生の姉

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月島汐は大学1年生の雫の姉です。家にいない母親の代わりに家事をこなしているせいか、雫を心配して口うるさくしていますが、最終的には雫の選んだ生き方を受け入れます雫の姉、汐の声は山下容莉枝が演じています。本作以前にジブリ作品の『おもひでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』に出演していますが、それ以外には声優としての活動は特にしていないようです。 女優として『高校教師』や『渡る世間は鬼ばかり』など、有名ドラマや映画に数多く出演しています。

西司朗役/小林佳樹

戦前にドイツ留学経験のある老家主

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西司朗はアンティークショップ「地球屋」の主人であり、聖司の祖父です。古い家具の修理や補修をやりつつ、仲間とジャズバンドを組んで演奏会を開いたりしている趣味人です。 聖司の祖父・西司朗の声は、小林桂樹が演じています。小林も本業は俳優で、2010年に86歳でその生涯を終えましたが、人生において200本以上の映画に出演する名優でした。 声の仕事は少ないながらも、ディズニー映画の『わんわん物語』や『バンビ』の初公開版などに参加しています。

フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(バロン)役/露口茂

創造の翼を広げてくれる猫の男爵でバロンのモデル

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フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵は、司朗がドイツ留学中に街のカフェから譲り受けた人形であり、雫が創作する物語『猫の恩返し』の主人公バロンのモデルです。 フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵の声は、露口茂が演じています。他のキャスト同様、本業は俳優で有名ドラマ「太陽にほえろ!」シリーズの山さん等で知られています。 吹き替えの仕事を受けていたこともあるようですが、1990年代後半以降はほぼ活動していません。

杉村役/中島義実

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杉村は雫の同級生で、雫に恋心を抱いています。野球部に所属しています。同じく同級生の原田夕子から好かれていましたが、杉村はそれに気づかず、結果2人は気まずい雰囲気になってしまいました。 杉村の声は、かつて俳優や声優・歌手として活躍しており、今は実業家の中島義実が演じています。幼いころから20代前半まで芸能界に身を置き、『仮面ライダーBLACK RX』や火曜サスペンスなどに出演。声優としては本作で杉村を演じたのみです。

原田夕子役/佳山麻衣子

耳をすませば

夕子は雫の親友で、杉村に思いを寄せています。そばかすがコンプレックスのようで、性格は優しくおとなしいタイプです。おさげ姿が印象的な夕子のモデルは、『赤毛のアン』のアン・シャーリーなんだとか。 夕子の声は、声優・舞台で活躍していた佳山麻衣子が演じています。ジブリが大好きという佳山は、オーディションで夕子の役を獲得しました。劇団若草に所属し、小学6年生のころ舞台「サウンド・オブ・ミュージック」でデビューしました。その後舞台、テレビドラマに出演していましたが、2000年代になってほとんど活動していません。

『耳をすませば』にはこんな声優も出演していた!

担任の先生 岸部シロー
野球中継の解説 江川卓
数学の先生 笛吹雅子
高坂先生 高山みなみ
鈴木敏夫
井上直久
野球中継のアナウンサー 小川光明
夕子の父 中村晴彦

担任の先生役/岸部シロー

ザ・タイガースのメンバーとして一世を風靡し、俳優としてもドラマ『電車男』で主人公の父親役を演じていた岸部シローが、月島雫の担任の先生として出演していました。 2003年に脳出血で倒れてしまい、2009年には身体を動かすことが難しくなったと報道され、今は芸能活動からは退き、入退院を繰り返しているようです。

野球中継の解説役/江川卓

本作品の中で、テレビを通して野球を見ているシーンがあります。そのテレビの中で、野球の実況をしているのが江川卓です。 江川卓は巨人で活躍していた野球選手ですが、今では野球の評論家として、スポーツ番組では厳しくも熱い言葉を語りかける欠かせない存在となっています。

数学の先生役/笛吹雅子

主人公の数学の先生役として出演していたのが、アナウンサー・ニュースキャスターとして知られる笛吹雅子です。 日本テレビのアナウンサーとして活躍し、現在も同テレビ局の報道局社会部専門副部長として、記者として活動しています。また、ニュース番組『シューイチ』には解説役として出演しています。

高坂先生役/高山みなみ

高坂先生は雫たちが通う中学の保健室の先生。おさげでメガネをかけています。生徒たちから好かれており、雫たちと一緒にお弁当を食べていました。 高坂先生の声はコナンの声で知られる高山みなみが演じました。声優として1987年から活動し、常に第一線で活躍している高山。ジブリ作品では『魔女の宅急便』のキキとウルスラの声も演じています。

北役/鈴木敏夫

ジブリの数々の作品に携わってきた、スタジオジブリ取締役の鈴木敏夫が、西司朗の友人・北の声優として出演していました。 鈴木敏夫は、映画『風の谷のナウシカ』や『魔女の宅急便』など、ジブリ映画を数々ヒットさせてきた名プロデューサーです。一緒にタッグを組んでいた宮崎駿監督が退き、次の世代の監督に変わった後も、『風立ちぬ』や『思い出のマーニー』などの製作に携わっています。

南役/井上直久

西司朗の友人として「カントリーロード」を演奏する際、タンバリンをたたいていたのが南。 声は漫画家・イラストレーターとして知られる井上直久が担当しています。 井上直久は『耳をすませば』の中で、雫が考えた小説の世界の背景デザインを担当しました。 この小説の設定は、井上が考えた架空の土地「イバラード」の世界観に準じています。

野球中継のアナウンサー役/小川光明

日本テレビのアナウンサーとして活躍し、特に野球や駅伝などのスポーツ実況に定評があった小川光明が、作品内の野球中継のアナウンサーとして出演していました。 2000年に定年退職を迎え、その後フリーアナウンサーとなりました。現在では『ボウリング革命 P★League』や、『日本車椅子バスケットボール選手権』などのスポーツ番組の実況者として今でも活躍しています。

夕子の父役/中村晴彦

原田夕子の父。思春期の娘・夕子とケンカをしており、劇中では「おかえり」しか発しません。 夕子の父の声を演じたのは、テレビ番組の企画で出演権を獲得した一般人の中村晴彦です。

『耳をすませば』松坂桃李&清野菜名主演で実写映画化!

なんと『耳をすませば』が実写映画化することに。天沢聖司を、映画『不能犯』『娼年』『あの頃。』などイメージの異なる役を見事に演じ分けてきたカメレオン俳優・松坂桃李が演じ月島雫を『今日から俺は!!』のヒロインで知られる女優・清野菜名が演じます。 当初は2020年9月18日(金)公開を予定されていましたが、延期となり、2021年8月時点で新しい公開日は発表されていません内容は、アニメ映画で描かれた当時の物語に10年後のオリジナルストーリーを加えたピュアな物語になっているそう。出版社で児童小説の編集者になった24歳の雫と、夢を追い続けて海外で暮らす聖司。10年の月日を経て2人の間に生まれてしまった距離が描かれます。

『耳をすませば』には意外な声優キャストが多数出演していた!

『耳をすませば』には、高橋一生をはじめ声優以外でも活躍しているキャストが多数出演していました。 単純に見ているだけでは気がつきませんが、この記事を読んで、声優に注目して『耳をすませば』を見返してみると面白いかもしれませんね。