『鬼滅の刃』猗窩座(あかざ)の最期は?悲しき過去と想い人・恋雪との切ない恋を解説
【最期】猗窩座の切ない死亡シーン!無限城での死闘の結末は
死亡話数 | 18巻156話 |
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鬼殺隊が無限城に突入した後、炭治郎・義勇は猗窩座と交戦します。かつて弱者と見なした炭治郎の強さを認め、猗窩座は様々な血鬼術を駆使して2人を追い詰めていきます。 究極の武術を前に苦戦する炭治郎たち。義勇の日輪刀も折られてしまい絶体絶命のピンチか……と思われたその時、炭治郎が「透明な世界」に目覚め形勢が逆転していきます。炭治郎は猗窩座の奥義を見極め、千載一遇のチャンスを得ることに成功! ヒノカミ神楽・「斜陽転身」を使い、猗窩座の首を刎ねたのですが……。
過去を思い出し自分で自分を攻撃

これまでの鬼とは違い、猗窩座は首を斬られても炭化せずに動き出します。その内側には人間だった頃のつらい記憶が駆け巡っており、彼は「よくもこんな過去を思い出させたな」と強い怒りを感じることに。 その激情により刎ねられた首がみるみるうちに再生していきます……が、猗窩座はそこで「殺したかったのは弱い自分だ」と思い出します。彼は自身に攻撃を仕掛け、自らの首を粉砕。それでも回復しようとする鬼の身体を憎みますが、そんな猗窩座をかつての想い人・恋雪が救います。 精神世界で恋雪に優しく声をかけられ、猗窩座は彼女の腕のなかで号泣。そのまま塵となり、その生涯に幕を下ろすのでした。
【過去】猗窩座の恋人・恋雪(こゆき)との出会いは?鬼になった理由も

猗窩座(あかざ)は、人間の頃の名前は「狛治(はくじ)」でした。貧しい家庭の育ちで、幼い彼は病気を患った父の薬代を稼ぐためにスリを繰り返す生活。 父を守りたい一心でしたことですが、捕まるたびに彼の体には罪人の証として腕に刺青が刻まれてしまいます。そして6回目の刺青が刻まれたとき、犯罪の原因になったことへの自責の念から、父は狛治が捕まっていた間に自らの命を絶ってしまったのです。 彼はその後追放され、その先で道場の主・慶蔵(けいぞう)に目をつけられます。彼は道場の弟子となり、病気がちな娘・恋雪(こゆき)の看病も任されました。 そして18歳になったとき、道場の跡継ぎに指名され、恋雪との結婚も決まります。「誰よりも強くなり、恋雪を一生かけて守る」と誓った彼でしたが……。
病気の恋雪を支えやがて結婚へ
恋雪の看病をしていた頃のこと。体調が悪いために花火を見に行けなかった彼女に対して、猗窩座は「今日行けなくても来年も再来年も花火は上がるからその時行けばいいですよ」と約束したことがありました。 その後、猗窩座の看病の甲斐があって恋雪の体調は順調に回復。その頃には道場を継ぐことを決心していた彼は、元気になった彼女と念願の花火を見に行くことに。 花火が上がる夜空の下というロマンチックな舞台にて、ここでまさかの恋雪からの逆プロポーズ。「私と夫婦になってくださいますか?」との告白に、猗窩座は「俺はだれよりも強くなり、一生あなたを守ります」と宣言するのでした。
復讐心に囚われ鬼になる

幸せいっぱいの2人でしたが、この生活は長くは続きませんでした。猗窩座の強さに嫉妬した隣の道場の人間によって井戸に毒を盛られてしまい、彼が不在の最中に慶蔵と恋雪が死んでしまったのです。 またも大切な人を失ってしまった猗窩座は復讐心に囚われ、敵の道場に単身乗り込みます。素手で道場にいた67人を殺した彼は、そこで鬼舞辻無惨に出会い、人を捨てて鬼になる道を選びました。 しかし猗窩座は、鬼になってからも1度も女性を殺しませんでした。人の頃の記憶を失っても、恋雪への思いは忘れられなかったのかも知れません。
【考察①】猗窩座の名前の意味がひどい?「役立たずの狛犬」の真意は

ここでは、鬼舞辻無惨がつけた猗窩座という名前の由来について考察してみましょう。初見では読みにくい漢字を当てていることから、音というよりも漢字そのものに意味があると考えられそうです。 猗は感嘆の「ああ」または「去勢された犬」を意味します。窩は「住処」や「あなぐら」、座は「座る」という意味となります。猗窩座は人間だった頃、「狛犬みたいなもんだ」と言われていたことを考えると、この犬は彼自身を指すのでしょう。 大切なものを何1つ守れなかった「役たたずの狛犬」を、無惨が揶揄して猗窩座と名付けたのではないでしょうか。
【考察②】猗窩座が女性を殺さなかったのはなぜ?

上限の弐・童磨によると、「猗窩座は絶対女を喰わなかった」とのこと。おそらくそこには、かつての想い人である恋雪の存在が影響していると思われます。彼は人間時代、「誰よりも強くなって一生あなたを守ります」と宣言していました。 おそらく猗窩座の深層心理にはこの思いがしっかりと残っており、「女性=守るべき存在」と認識していたのではないでしょうか。それが要因となり、猗窩座は女性を殺さなかったと推測できます。
『鬼滅の刃』猗窩座(あかざ)のプロフィール

上弦の参・猗窩座(あかざ)は道具を使わず、自らの体ひとつで戦う接近戦を得意とする鬼です。 鬼舞辻無惨に一目置かれており、上弦の鬼の中でも彼には物語のキーアイテムである「青い彼岸花」を探すという特別な任務が与えられています。そのため、他の鬼は自分の拠点からあまり動かないのに対し、彼の行動範囲は非常に広くなっています。 髪は紅色、白っぽい肌の体に藍色のラインが所々入った特徴的な姿をしており、手の指先と足は藍色に染まっています。服装は袖の無い上着にズボン、両足首に数珠をつけているだけの身軽な格好です。 無惨が下弦の鬼たちに向けて言った「上弦は100年変わっていない」という発言から、100年間もトップクラスの強さを誇っていることが分かります。
性格は好戦的で強者を求める

猗窩座(あかざ)は、強者との戦いを好む好戦的な性格で、不意打ちを狙うことはなく真向から勝負を挑みます。強者と出会うと素直にその力量を褒め称え「殺すのは惜しいから鬼にならないか」と進んで勧誘する場面も。もし相手が賛同しなければ、たとえ惜しいほどの実力があっても殺すことに変わりはないようです。 強者には好意的に接する彼ですが、弱者には一転して冷たく接します。その差が見られたのは、煉獄・炭治郎と対面した無限列車での場面でした。 猗窩座は下弦の壱・魘夢(えんむ)との戦いで負傷した炭治郎を真っ先に狙いました。その理由は「強者である煉獄との戦いの邪魔になるから」。この場面から猗窩座がいかに強者との戦いを好んでいるか、強さに拘っているのかが分かりますね。
【映画】猗窩座は劇場版「無限城編」での活躍間違いなし
『鬼滅の刃』における最後の戦いを描いた「無限城編」。全3部作で映画化されることが決定しており、2025年7月18日から第一章の公開が予定されています。こちらのエピソードには無惨に加え、猗窩座をはじめとする上弦の鬼たちが集結。 猗窩座はここで、炭治郎&義勇と激戦を繰り広げます。ファン評価も高い彼らの戦いがどうアニメ化されるのか、今から楽しみで仕方ありません!
2025年公開の「第一部」で炭治郎・義勇と激闘…?
映画版「無限城編」は全3部作になることがわかっていますが、各章に収録されるエピソードは未発表となっています。原作に沿って話が進むのだとすれば、第一章には童磨vsしのぶ・獪岳vs善逸・猗窩座vs炭治郎&義勇あたりが描かれるはず。 猗窩座は映画版第一章で、いきなり大活躍を見せてくれるかもしれません。原作版では磨き抜いた血鬼術を使い、迫力の格闘戦を披露しています。さらに鬼になった経緯にまつわる、悲しい過去まで明かされることに。「無限城編」序盤には猗窩座の見せ場が盛り沢山です!映画公開を楽しみに待ちましょう。
【能力】猗窩座の強さとは?血鬼術の技名を一覧で解説

羅針 (らしん) | 術式展開により現れる雪の結晶の陣。闘気を感知して敵の動きを読み取る |
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空式 (くうしき) | 拳圧により生じた衝撃波を乱打する不可視な中距離攻撃 |
乱式 (らんしき) | 拳の乱打。近距離攻撃 |
脚式 (きゃくしき) | 背後にいる相手を蹴り上げる蹴り技 |
脚式・流閃群光 (りゅうせんぐんこう) | 中段・上段の連続蹴り技で冨岡義勇を彼方に飛ばすほどの威力 |
脚式・飛遊星千輪 (ひゅうせいせんりん) | 近距離から敵を蹴り上げる技。防御をしても吐血する |
砕式・万葉閃柳 (まんようせんやなぎ) | 拳を叩きつける技で、地面を砕くほどの威力 |
砕式・鬼芯八重芯 (きしんやえしん) | 左右に4発、合計8発の連打技 |
滅式 (めっしき) | 煉獄杏寿郎の奥義「煉獄」を打ち破った絶技 |
終式・青銀乱残光 (あおぎんらんざんこう) | 全方向へほぼ同時に打ち込む拳の乱打。水の呼吸「拾壱の型 凪」でも防ぎきれなかった大技 |
猗窩座の血鬼術「破壊殺(はかいさつ)」は、自らの身体を強化し武術による技を出すというシンプルなもの。鬼になった後の時間を“至高の領域”に至るための鍛錬に費やしてきたため、彼の身体能力と技は究極の域に達しているのです。 猗窩座の武術は中距離~近距離に対応でき、拳や蹴りの1打ですら重いダメージを与えます。中でも「滅式」は、煉獄が渾身の威力で出した型ですらも打ち破るほど強力です。 更には相手の闘気を感知し動きを読む技も習得しているため、相手をより正確に狙えるようになっています。また、再生能力に優れているのも彼の特徴。 鬼は首以外を切られると新たに生やすように再生しますが、猗窩座の場合はくっつけるだけで元通り動かすことができるのです。また、他の鬼の再生を阻害できたヒノカミ神楽の技で切られても猗窩座の再生には影響がありませんでした。
上弦の弐・童磨と猗窩座はどっちが強い?

上弦の参・猗窩座より上位に位置しているのが上弦の弐・童磨(どうま)です。どちらも十二鬼月の中で最強クラスなことは確かですが、童磨の「追い抜いてしまった」「前よりも少し強くなったかな」という猗窩座への発言を見るに童磨の方が強いと考えられます。 鍛錬を積んで体術を極めた猗窩座は近距離戦が得意。一方で童磨は凍らせた血を用いた血鬼術の使い手で、広範囲攻撃が得意。加えて高威力の扇での近接戦も得意としており、基本的に素手で戦う猗窩座には不利な相手と言えます。 さらに猗窩座は人を喰らうよりも鍛錬することに時間を充てていました。一方で童磨は栄養価の高い女性ばかりを食べていたようなので、そういった部分でも2人の強さに差が付いていたのかもしれません。
【名言】猗窩座のかっこいい名セリフを紹介
「お前も鬼にならないか」(8巻63話)
「無限列車編」で杏寿郎と対峙した際に放った、猗窩座の代名詞とも言える印象的なセリフです。杏寿郎の強さに感心した猗窩座は、「鬼になればさらに強くなれる」と嬉しそうに提案。強さを追い求め続ける彼らしい名言です。
「許してくれ、頼む、許してくれ!」(18巻156話)
「無限城編」で繰り広げられた炭治郎・義勇戦のラストで放たれた切なすぎる名言。猗窩座は死の間際、精神世界で恋雪と再会し「許してくれ、頼む、許してくれ!」と泣きながら謝罪します。彼は恋雪を守れなかったこと、「一生あなたを守ります」という約束を破ってしまったことを深く後悔していたのです。 これを聞いた恋雪はほほ笑みながら彼を抱きしめ、「おかえりなさい、あなた」と声をかけました。涙なしには見れない、本作でも屈指の感動シーンとなっています。
【声優】猗窩座(あかざ)のCVは石田彰

アニメ版『鬼滅の刃』で猗窩座の声を担当したのは人気声優の石田彰です。1990年から活動をスタートさせ、1996年に『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役を務め大ブレイク! それ以降も活躍を続け、『最遊記』の猪八戒や『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラなど、数多くの人気キャラを演じてきました。唯一無二の声質と抜群の演技力が高く評価されており、近年も『株式会社マジルミエ』や『来世は他人がいい』などの話題作に出演しています。
敵キャラなのに大人気の猗窩座!「無限城編」での活躍に期待

その途轍もない強さと悲しき過去により、敵キャラでありながらファン人気が高い猗窩座。 公開が予定されている映画版「無限城編」には、そんな彼の見せ場が盛り沢山。猗窩座の格闘戦はどう再現されるのか、原作にはないオリジナル要素が組み込まれるのか。答えが知りたい方は是非劇場へ足を運び、猗窩座の活躍ぶりをその目で確かめてみてください!