2021年9月14日更新

ヒノカミ神楽とは?竈門家に伝承された理由や使い手を徹底解説【鬼滅の刃】

ヒノカミ神楽

社会現象になるほどの大ヒットとなった漫画『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎の一族に伝承されたヒノカミ神楽を徹底解説!ヒノカミ神楽のルーツや一族に伝わった理由、日の呼吸との違いは?炭治郎の戦いを語る上で欠かせないヒノカミ神楽を深掘りします。

ヒノカミ神楽とは?竈門家伝統の演舞を徹底解説【ネタバレ注意】

『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の一族に伝わる厄払いの舞・ヒノカミ神楽。炭治郎がただの奉納演舞だと思っていたこの神楽には、重大な秘密と約束が隠されていました。 本記事ではヒノカミ神楽の使用者や歴史を紐解くとともに、「ヒノカミ」という言葉について考察していきます。炭治郎のルーツにも関わるヒノカミ神楽を深く知ることで、より『鬼滅の刃』が面白く感じられるはずです。

ヒノカミ神楽と日の呼吸の違いは?

鬼滅の刃
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

ヒノカミ神楽は奉納の舞ながら、炭治郎がこれを舞うと全集中の呼吸と同等かそれ以上の効果が表れます。 当初ヒノカミ神楽は、日の呼吸と似て非なるものと考えられていました。ところが「無限城最終決戦」編で両者の関係性が明らかとなり、実はヒノカミ神楽は日の呼吸そのものであったことが判明。 日の呼吸の使い手である耳飾りの剣士こと継国縁壱(つぎくによりいち)が伝承のために日の呼吸の型を披露した際、その姿があまりに美しかったことから、後世に神楽として伝えられたのです。 長い鬼との戦いの歴史の中で、鬼の驚異となる日の呼吸の才を持つ者はことごとく消されてきました。その中で神楽として伝えられたヒノカミ神楽だけが、後の世に残ることとなりました。

ヒノカミ神楽(=日の呼吸)の型一覧はこちらから

ヒノカミ神楽が竈門家に伝わる由来は?

戦国時代を生きた日の呼吸の使い手・縁壱は、炭治郎の遠い祖先・炭吉(すみよし)夫婦が鬼に襲われているときに現れた剣士です。縁壱は2人を鬼から救うと、さらに産気づいた妻・すやこのために奔走し、夫婦の間には無事に子供が産まれます。 これがきっかけで炭吉と縁壱は友人に。2年後再び夫婦のもとを訪れた縁壱は、温かな炭吉一家に見失いかけていた守るべき者の存在を思い出します。しばらく竈門家で過ごした後、彼は日の呼吸の型を披露し、餞別として花札の耳飾りを贈りました。 別れ際、炭吉は縁壱への感謝の気持ちと、自分に価値がないと自嘲する彼の存在証明のために、子々孫々まで耳飾りと日の呼吸を継承していくことを約束。こうして竈門家にヒノカミ神楽が受け継がれていくことになります。

ヒノカミ神楽の使用者は一握り!

竈門炭治郎

炭治郎は父親から耳飾りとヒノカミ神楽を継承しています。彼が作中初めてヒノカミ神楽を披露したのは「那田蜘蛛山」編、コミックス5巻です。 下弦の伍・累の圧倒的な強さの前に窮地に陥った炭治郎は、朦朧とする意識の中で亡き父の走馬灯を見ます。そこで父から受け継いだヒノカミ神楽の呼吸と型を思い出し、応戦。反撃への契機を生み出しました。

継国緑壱

作中では長らく耳飾りの剣士と呼ばれていた継国緑壱は、鬼舞辻無惨をあと一歩のところまで追い詰めた作中屈指の強さを誇る剣士。その額には炭治郎と似た痣があります。 彼は鬼殺隊の核となった「始まりの呼吸の剣士」の1人。彼の使う日の呼吸は鬼にとって危険だと判断されたことで、彼の時代以降の日の呼吸の素質を持つ者は無惨によって消されてしまいます。

竈門炭十郎

炭治郎の父・竈門炭十郎(たんじゅうろう)もヒノカミ神楽を収めています。彼は生まれつき病弱な人物で床に伏せていた人物でした。 ヒノカミ神楽を極めていた炭十郎は病弱であるにも関わらず、日没から夜明けまで延々と舞うことができ、さらにはヒノカミ神楽を使って人食い熊を一瞬で倒すという人並み外れた力を見せています。

アニメ第19話「ヒノカミ」が神回と話題に!?

ufotableによる神作画が毎回話題となっているアニメ版では、19話「ヒノカミ」にて初めてヒノカミ神楽が登場。戦いの最中、炭治郎は水の呼吸で切れない累の蜘蛛糸に苦戦していました。そこで炭治郎が思い出したのが父から受け継いだヒノカミ神楽です。 アニメでは水の呼吸からヒノカミ神楽への切り替えの作画・演出が素晴らしく、炭治郎の覚悟と家族の絆が剣に乗って鬼気迫る迫力で累へと放たれていきました。 さらにこの一連のシーンのために用意された挿入歌『竈門炭治郎のうた』も視聴者の琴線に触れる美しい楽曲で、まるで最終回のような圧巻のクオリティだったのです。 これぞ神回、という美しい映像美が堪能できる回となりました。

【考察】ヒノカミ神楽は“火の神”神楽?

日の呼吸の使い手である縁壱の双子の兄・巌勝(みちかつ)は、後に上弦の壱・黒死牟となった人物で月の呼吸の使い手です。日と月で、さらに鬼殺隊と鬼。対となるこの双子のモデルは、日本神話の日の神アマテラスと月の神ツクヨミと考察することができます。 この考察から考えると、縁壱から継承されたヒノカミ神楽は「日の神神楽」と言えるでしょう。一方でヒノカミ神楽を奉納演舞として伝えてきた竈門家は、代々「火」を扱ってきた炭焼きの家系です。竈門家の人々は「火の神様」に対して神楽を納めてきたと考えるのが自然でしょう。 これらのことから、もともとは「火」の意味を持たなかったヒノカミ神楽は、長い時間の中で本来の「日の神」と、新たに「火の神」の意味を持つダブルミーニングな言葉になったのではないでしょうか。

『鬼滅の刃』ヒノカミ神楽は奥深い伝統の舞!

鬼滅の刃
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

完結後もなお大きな話題となっている『鬼滅の刃』。終盤の戦いで大きなカギとなるヒノカミ神楽について、考察を交えて紹介しました。 本作は伏線が多く、完結後も何度も読み直したくなる作品です。全編がアニメ化されることに期待しつつ、ヒノカミ神楽や日の呼吸を予習復習しておきましょう。