炭治郎は鬼化して上弦の零に!?経緯やその後まで徹底解説【鬼滅の刃】
『鬼滅の刃』の本当の最終戦として描かれたのは、「鬼の王」こと鬼化した竈門炭治郎と鬼殺隊との戦いでした。そもそもなぜ炭治郎は鬼化することができたのでしょうか?その経緯や理由をネタバレありで紹介します。 また鬼化した炭治郎に関わる謎や、その強さについても考察。改めて炭治郎が鬼となった本作のクライマックスについて振り返ってみましょう。 ※この記事は『鬼滅の刃』のネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。
『鬼滅の刃』鬼化した炭治郎は「上弦の零」になった?
「上弦の零」という呼称は公式では登場していません。主にファンの間で使われている呼称で「上弦の壱」より強い鬼舞辻無惨配下の鬼がいたら、こう呼ばれるのではないかというものです。本編で炭治郎が鬼化する以前より、炭治郎が鬼化して「上弦の零」になるという展開が予想されていました。 実際には鬼化した炭治郎は「上弦の零」とは呼ばれていません。瞳に「零」の字が浮かび上がることもなく、炭治郎を鬼化させるのと引き換えに無惨は命を落としているため、その配下につくということもありませんでした。 作中では鬼化する炭治郎に対し、無惨が「最強の鬼の王」と称しています。この呼び方からも、鬼となった炭治郎は十二鬼月とは一線を画す存在であることが読み取れるでしょう。
炭治郎が鬼化した経緯とその後をネタバレ解説
無惨戦が開始
無限城での戦いを終えて、ついに無惨との野外での戦いに持ち込んだ鬼殺隊。本来の姿となった無惨は、変幻自在な身体で柱たちを圧倒します。 そこに現れたのが過去に唯一、無惨を追い詰めた縁壱から継承した「日の呼吸」の使い手・炭治郎です。炭治郎は夜明けまで12の型を繰り返し続ける策にでます。満身創痍の炭治郎の攻撃を余裕でかわしながらも、なぜか無惨は炭治郎に止めをさせません。 実は珠世の薬の効果がじわじわと無惨を蝕んでいたのです。彼は9千年分老い、さらに分裂阻止・細胞破壊によって窮地に追い込まれていきます。迷わず敗走しようとする無惨でしたが、炭治郎を肉の鎧に巻き込みながらも最後は日に焼かれて消滅しました。
炭治郎が鬼化
肉の鎧に取り込まれていた炭治郎は、無惨消滅とともに死亡が確認されます。ところが次の瞬間、呼吸が止まったはずの炭治郎が、失った腕を再生させながら動き出したのです。死の間際、無惨は人が鬼を滅ぼすために受け継いできた思いの尊さを理解し、自分もまた夢を炭治郎に託そうと画策。 無惨のすべての血と力を注がれた炭治郎は、無惨が追い求めていた日光を克服する鬼として覚醒しました。飢餓状態で理性を失った炭治郎は周囲を襲います。義勇をはじめとした仲間たちが止めようとしますが、陽光も効かない炭治郎に成す術がありません。 人間に戻った禰豆子がしがみつきながら声をかけ続けますが、ついに炭治郎は大切な妹にすら傷を負わせるのでした。
カナヲがしのぶの薬を投与
そこに片目をすでに失明している栗花落カナヲが現れ、自身の視力を飛躍的に高める花の呼吸終の型・彼岸朱眼を発動。 残った片目を失う覚悟で炭治郎の背後を取ると、カナヲはしのぶから万が一のために預かっていた鬼を人間に戻す薬を炭治郎に投与します。これにより動きが止まった炭治郎は、精神世界での無惨との最後の戦いを繰り広げることに。 無惨は炭治郎に「お前は私の意志を継ぐ者」と語りかけ、彼から希望を奪う言葉ばかりを投げかけます。しかし炭治郎の心は折れませんでした。すでに命を落とした仲間たちに背中を押され、生きている仲間たちの手に引き上げられ、鬼の支配から生還します。
その後
すでに死亡していたはずの炭治郎ですが、鬼化が解けても死ぬことはありませんでした。鬼化する前の戦いで無惨の攻撃により失われていた右目と左腕は、鬼化の影響で形だけは戻っています。しかし機能はしておらず、片目の視力は失われ片腕は干からびた状態になりました。 これまで縁のあった者たちが炭治郎の見舞いに訪れます。療養が終わると善逸や伊之助とともに隊士のお墓参りをして、みんなで炭治郎の実家へと帰宅。みんなで仲良く暮らし、平和な日々を実感するのでした。
鬼化に関わる2つの謎を考察
炭治郎が死亡しなかった理由とは?
本来、無惨の血は少しの摂取で細胞が破壊され死に至るという恐ろしいものです。しかし炭治郎は全血液を注がれても即座に適応することができました。妹・禰豆子も高い鬼化適正を見せていることから、彼の血そのものが鬼適正が異様に高い特殊な血だったことが考えられます。 また強い剣士・呼吸の使い手ほど鬼となるのに時間がかかるとされていますが、炭治郎はそれすらも無視して鬼化しました。鬼化への特異体質を持っていたことで、「鬼の王」になることができ、同時に鬼化に抗うこともできたのでしょう。
炭治郎が日光を克服できた理由とは?
鬼化した炭治郎は、無惨が1000年かけても成し得なかった陽光克服をわずか数秒で成し遂げます。その理由は彼が日の呼吸の剣士でありヒノカミ神楽を受け継いだ者だからでしょう。鬼にとって弱点である太陽=日の呼吸法を修めた炭治郎なら、太陽への適正が高くても不思議ではありません。 また無惨が日光克服のカギとして探し続けていた青い彼岸花が、炭治郎の走馬灯で描かれています。神楽と同様に代々、竈門家が青の彼岸花と接点を持っていて、その過程で日光克服につながる成分などを摂取してきた可能性も考えられそうです。
鬼化した炭治郎の強さは?無惨より強い?
鬼化した炭治郎と無惨では、炭治郎の方が強いと考えられます。無惨の唯一の弱点だった日光も炭治郎は克服しました。対鬼用の日輪刀も、太陽の力を込めた武器です。日光を克服した炭治郎にはおそらく日輪刀の攻撃も効かず、赫刀となった日輪刀でも通用しないでしょう。 無惨が使った技も鬼化直後に繰り出している順応性、加えて鬼殺隊として鍛錬した剣士としての強さが炭治郎にはあります。人智を超えた鬼の身体能力ゆえにゴリ押しするスタイルの無惨より、戦術という面でも炭治郎に軍配が上がりそうです。
『鬼滅の刃』主人公・炭治郎は「鬼の王」に!怒涛のラストが衝撃的
「鬼の王」となった炭治郎について解説しました。いよいよ無惨が倒れたと思いきや、主人公がラスボスとして現れるという衝撃の展開でファンを驚かせた『鬼滅の刃』。最後まで怒涛の展開が待ち受けているのも本作の魅力です。 原作通りアニメ化されている作品なだけに、いつかアニメでも「鬼の王」となった炭治郎が観られるかもしれませんね。