2024年5月2日更新

『鬼滅の刃』禰豆子が太陽を克服した理由はなぜ?鬼の弱点を乗り越えたシーンを解説!

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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』より竈門禰豆子 - (C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた、『鬼滅の刃』。本作は完結した今でも、幅広い層から絶大な人気を誇っています。 この記事ではそんな本作に登場する竈門禰豆子が太陽を克服した理由や、どのようなシーンだったかについて徹底解説!気になる場合は、ぜひ記事の最後まで目を通してみてくださいね。 ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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禰豆子が太陽を克服したシーンは何話?どのような経緯だった?

竈門禰豆子
刀鍛冶の里編 漫画15巻126話 , アニメ11話

漫画15巻の126話にて、禰豆子がついに太陽を克服!鬼であれば太陽の光を体に受けると消滅してしまっていたのですが、彼女は太陽の光を受けても何事もありませんでした。彼女が太陽を克服した経緯については、以下の通りです。 刀鍛冶の里にて、竈門炭治郎と禰豆子、不死川玄弥甘露寺蜜璃の前に姿を現した半天狗玉壺。分身によって本体を隠す半天狗の術に翻弄されながらも、竈門兄妹と玄弥は半天狗を追い詰めていきます。 徐々に夜が明けはじめ、半分鬼になってしまっている禰豆子は他の鬼たちと同じように、消滅の危機に。このまま半天狗を追い続けるのか、消滅してしまう禰豆子を助けるのか葛藤する炭治郎を、禰豆子は思いっきり蹴り飛ばすのでした。 彼女の想いを受け取った炭治郎はそのまま半天狗を追いかけます。半天狗が朝日を避けるために里の人間を襲おうとした瞬間、炭治郎が「透き通る世界」を覚醒させ、分身体の心臓に潜む本体を発見。それを貫いたことで、今度こそ半天狗の頸を切り落とすことに成功します。 消滅してしまったであろう禰豆子を思って悲しみに暮れる炭治郎でしたが、なんと太陽の光を受けてもなおいつもと同じように動き回る禰豆子が彼の前に姿を現します!さらに彼女は、片言ではあるものの言葉も喋れるようになっていました。

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禰豆子が太陽を克服できた理由は?

通常であれば、鬼は太陽の光を受ける、または頸を斬られることで消滅して死んでしまいます。禰豆子も鬼舞辻無惨の血を分け与えられたことでしっかり鬼になってしまっているのですが、なぜそんな彼女が突然太陽を克服できたのでしょうか。 ここでは、禰豆子が太陽を克服できた理由について4つの視点から徹底考察していきます。

①人間の血を食べなかった

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』より竈門禰豆子 - (C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

禰豆子は本作に登場する鬼の中でも唯一、人間の肉や血を一切口にしていません。実際に鬼は人間を食べることでどんどん強さが増すことが作中でも明らかになっていますが、それはつまり鬼化が進んでいるからとも捉えることができます。 人間を食べれば食べるほど、どんどん普通であれば日の下で暮らす人間とは大きくかけ離れた存在となってしまうため、その分太陽から受ける影響も大きくなることが考えられるでしょう。 その点、禰豆子は鬼になってからというもの一滴たりとも人間の血を口にせずに我慢し続けていました。おそらく、彼女は限りなく人間に近い鬼だったのではないでしょうか。 このことは彼女が太陽を克服した理由として直接的に描かれているわけではありませんが、彼女が一切人間の肉や血を口にしなかったことが太陽を克服したことに大きく関係している可能性は高いです。つまり、鬼の中でも特殊な存在だったことが大きかったのですね。

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②寝続けたことで禰豆子の血や体質が変化した

竈門禰豆子

禰豆子は炭治郎が鬼殺隊の最終選別のために鱗滝左近次の元で修業をしている間、丸々2年間も眠り続けていました。通常であれば鬼は長い間人間や獣の肉を口にしていなければ凶暴化するとされていますが、彼女は睡眠をとることでそれを回避していました。 実際に彼女は2年間の眠りから覚めた後も人間の血肉を口にすることなく、定期的にしっかりと睡眠をとって体力を回復する様子が見られます。実際に2巻で、珠世「禰豆子の場合は眠り続けることで体が変化しているのではないか」という予測を立てていました。 その後15巻でも、珠世は「長い間眠り続ける間に血の成分が何度も変化している」と口にするとともに、禰豆子が近いうちに太陽を克服するのではないかと予想します。さらに珠世からの手紙には、禰豆子の血を摂取した鬼化した男性が人間に戻ったという報告もありました。 珠世の推測通り、禰豆子の血は睡眠によって変質するという特異性があるのでしょう。鬼化を戻すということは、無惨から受けた鬼の呪いを打ち消せるということです。 その後実際に禰豆子が太陽を克服しているところを見ると、「寝続けたことで禰豆子の血が通常の鬼とは異なる構造に変化していった」という予想はかなり説得力のあるものだと言えるでしょう。

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③竈門家が特別な家系だった

継国縁壱

最終巻では炭治郎が禰豆子と同じように鬼舞辻無惨から血を流し込まれますが、なんと一瞬で太陽を克服しています。最終的に炭治郎が完全な鬼になってしまうことはありませんでしたが、無惨も血を分け与える時に炭治郎が「太陽を克服する最強の鬼の王」になれることを確信していました。 これまで1000年もの間一度も太陽を克服する鬼が現れていなかったのにも関わらず、禰豆子の次は炭治郎と、竈門家から2人も太陽を克服するものが出ているということは竈門家が特別な家系であると考えて間違いないでしょう。 そもそも禰豆子が生まれた竈門家は、始まりの呼吸の剣士である継国縁壱が使う「日の呼吸」を、「ヒノカミ神楽」という舞の型で伝承してきた特別な家系であることが分かっています。 禰豆子は日の呼吸を使うことはできませんが、そのような竈門家の血が流れていることと幼い頃から「ヒノカミ神楽」を見て育っていることから、少なからず日の呼吸に適性があった可能性が高いです。

④青い彼岸花を食べたことがあった

作中に登場する「青い彼岸花」とは、鬼舞辻無惨が長い間探し求めていた太陽を克服するための唯一の手がかりでした。しかし青い彼岸花は日中しか咲かないということもあり、昼に活動することができない鬼たちは長い間手に入れることができませんでした。 公式ファンブックでは、炭治郎と禰豆子の母親である葵枝(きえ)だけが青い彼岸花が咲く場所を知っていたということが明かされています。その場所というのが、日の呼吸の始祖である継国縁壱の妻・うたが埋葬された場所。 炭治郎が住んでいた場所は過去に縁壱とうたが住んでいた場所でもあるので、青い彼岸花は竈門家からほど近い場所に咲いていた可能性が高いです。 そのことから、炭治郎と禰豆子が幼い頃からなんらかの形で青い彼岸花を摂取、もしくは青い彼岸花に触れていた経験があることが炭治郎と禰豆子が太陽を克服した理由に関係しているかもしれません。 ただ、無惨は太陽克服の切り札と考えていたようですが、実際は人間を鬼化させたという実例しかないため、本当に青い彼岸花を食べて太陽克服の効果が得られるかは疑問が残るところ。無惨の思い込みの可能性が大です。 人間が摂取すると、かつての無惨のように鬼化するだけだとすると、この4つ目の説はかなり可能性が低そうです。

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無惨はなぜ禰豆子が太陽を克服したことに気付いた?

鬼舞辻無惨

禰豆子が太陽を克服した同時刻、その事実を知った無惨は大きく喜びます。そもそもなぜ無惨は、彼女が太陽を克服したことを知ってそこまで喜んでいたのでしょうか。 その理由としては、「無惨は太陽を克服して完全体になりたかった」ということが挙げられます。通常の鬼であれば太陽の光に少しでもさらされると消失してしまうこともあり、夜にしか活動することができません。 それが太陽を克服さえすれば、鬼を倒す手段が「日輪刀で頸を落とす」以外になくなり、実質ほぼ不死身の状態になります。日輪刀を所持している鬼殺隊士などであれば太刀打ちできるかもしれませんが、日中も一般人に紛れて活動する鬼に普通の人間であれば敵いませんよね……。 これまで無理だと思われてきた「太陽を克服した鬼」の誕生を目の当たりにしたことで、子供の姿でありながら全身で喜びを表現していた無惨。彼が禰豆子が太陽を克服したことに気がついた理由については、下記で詳しく考察します。

半天狗の視覚を共有した

半天狗 鬼滅の刃

無惨が禰豆子の太陽克服を知った1つ目の理由として予想できるのは、炭治郎たちと交戦していた「半天狗の視覚を共有した」というもの。 禰豆子が太陽を克服したことが分かるのは半天狗がトドメを刺された後ですが、まだ完全に消滅はしていなかったため無惨は消えかけている半天狗の視覚を使って禰豆子を確認した可能性が高いです。 実際に無惨が、半天狗と視覚を共有したのか「ついに太陽を克服する者が現れた…!よくやった半天狗」と呟いているシーンも127話で確認できます。アニメでも「刀鍛冶の里編」の最終話にあたる11話でこのシーンが放送されました。

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不死川玄弥の思考を読み取った

不死川玄弥

もう1つの理由として考えられるのは、無惨が「不死川玄弥の思考を読み取った」というもの。鬼殺隊における炭治郎の同期の1人・不死川玄弥は、鬼を食うことで一時的に鬼化ができるという特殊な体質の持ち主です。 実際に19巻164話から20巻で描かれた黒死牟との戦いの際に、玄弥は171話で黒死牟の髪の毛を食べたことで無惨の声が聞こえるようになっていました。そのため、逆に無惨は自身の血を分けた鬼を取り込んだ玄弥の思考を読み取れるようになった可能性もゼロではないでしょう。

禰豆子は太陽を克服した唯一無二の鬼!

この記事では禰豆子が太陽を克服した経緯や理由について徹底解説しました!2023年4月放送の「刀鍛冶の里編」の最終話では、彼女が太陽を克服したシーンが描かれています。無惨に狙われることになった禰豆子はどうなるのか、2024年5月スタートの「柱稽古編」もあわせてチェックしてみてください!