2024年2月15日更新

『鬼滅の刃』獣の呼吸を全型一覧で紹介!伊之助オリジナルの特徴は?

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『鬼滅の刃』を彩るメインキャラクターの1人である嘴平伊之助。獣の呼吸はある理由から猪に育てられた伊之助が、独自に編み出した唯一無二の呼吸法です。 本記事では単純でワイルドな攻撃技の多い獣の呼吸の、特徴や全型一覧を解説していきます! ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。

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嘴平伊之助が使う「獣(けだもの)の呼吸」とは?

伊之助
使い手 嘴平伊之助
日輪刀 藍鼠色
呼吸音 カァァァァ
英語 Beast Breathing
派生元 なし 風の呼吸に似ているが繋がりはない
初登場/話 3巻23話

嘴平伊之助が使用する獣の呼吸は、鬼殺隊士が使う全集中の呼吸の1種です。自然で生き抜くために編み出した完全オリジナルの呼吸法であるため、技名も「の型」ではなく「の牙」と区別しています。 獣らしい単純な攻撃技が多く、数少ない2つの索敵技と移動技は「の型」と名付けられています。会得には「二刀流の素質」や「柔軟な関節」に加え、「並外れた戦闘本能」が必須です。そのため伊之助以外の会得は、難しいとのこと。 また伊之助自ら岩で削った、刃がボロボロの日輪刀が特徴のひとつ。加えて獣の呼吸は一見すると荒々しい技に見えますが、実はサポートなどに長けている点も大きな特徴となっています。

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柱になったときの呼称は不明ですが、伊之助は「野獣柱」や「猪柱」という呼び名を考えていましたね。

獣の呼吸に適性はある?

獣の呼吸自体の適性は明かされていませんが、近い性質を持つ風の呼吸は「激しい気性や猪突猛進な性格が合っている」と言われています。この特徴は伊之助の性格に見事に合致。獣の呼吸の適性は風の呼吸とほぼ同じなのかもしれません。

獣の呼吸を全型一覧で紹介!

各型の詳しい説明を知りたい人は表内リンクをクリック!

壱ノ牙 穿ち抜き (うがちぬき) 両手に刀を持った全力の突き
弐ノ牙 切り裂き (きりさき) 腕を交差させ刀を振り十字に相手を斬り裂く
参ノ牙 喰い裂き (くいさき) 交差させた刀で相手を挟み外側に向けて斬り裂く
肆ノ牙 切細裂き (きりこまざき) 素早く6連撃を放ち広範囲に攻撃する
伍ノ牙 狂い裂き (くるいざき) 上空から二刀を振って四方を縦横無尽に斬りつける
陸ノ牙 乱杭咬み (らんぐいがみ) 刀で対象部位を挟みノコギリのように引き裂く
漆ノ型 空間識覚 (くうかんしきかく) 感覚を研ぎ澄まし広範囲の索敵をおこなう
捌ノ型 爆裂猛進 (ばくれつもうしん) 一切の回避行動や防御行動を取らずに走り抜く
玖ノ牙 伸・うねり裂き (しん・うねりざき) 関節を外し間合いの外にいる敵に斬撃を放つ
拾ノ牙 円転旋牙 (えんてんせんが) 日輪刀を旋回させる防御にも有効な回転斬り
思いつきの投げ裂き 文字通り戦闘中に思いつきで繰り出した、刀を投げる技。仲間の攻撃力を上げたりと、サポートにも向いている

壱ノ牙穿ち抜き(いちのきばうがちぬき)

伊之助が那田蜘蛛山編で父蜘蛛と戦った際に放った技。その名の通り両手に持った刀で一点を貫く技となっており、作中では父蜘蛛の喉元に刀が深く刺さっていました。また伊之助の刀自体がギザギザの形状になっているため、これで貫かれた箇所は傷の治りが遅くなると言われています。 ただ父蜘蛛に使用した際は伊之助自身の戦闘力がそれほど高くなく、相手にトドメを刺すまでには至りませんでした。

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弐ノ牙切り裂き(にのきばきりさき)

無限列車編で乗車している列車の床を切り裂くときに使用した技。読んで字のごとく持っている2本の刀を振り切り対象を切り裂くことが可能です。腕を交差させるようなかたちで振るため、その斬撃は×印のような形状になります。 また思い切り振り抜くため威力が非常に高くなっており、切り裂かれた列車の床にはひと1人分ほどもある大きな傷が出現。伊之助のパワーと技の威力をまざまざと見せつけていました。

参ノ牙喰い裂き(さんのきばくいざき)

伊之助が初めて繰り出した技。腕を交差させた状態で刀を構え、それを振り抜くようなかたちで対象の腕や首を刈り取る技となっています。最初に放った際は下級鬼の首を一気に切り裂く、強烈な威力を見せていました。 しかし那田蜘蛛山編で父蜘蛛に放った際は刀の劣化が進んでいたのか、伊之助のパワーに耐え切れずに刀が折れるかたちに。また無惨との最終決戦でも伊之助は喰い裂きを使っていますが、ここでもうまく決まらず無惨の反撃を許してしまいました。

肆ノ牙切細裂き(しのきばきりこまざき)

上弦の弐・童磨との戦いで繰り出した技。2本の刀による超スピードの6連撃により、対象を細切れにしてしまう恐ろしい剣技。童磨はこの斬撃を見たときに「滅茶苦茶な技」「変な太刀筋」と評しているため、一般的な斬撃とは違った動きをしていると思われます。 本来なら技として成立するかも怪しい攻撃ですが、それをしっかり戦いに組み込んでしまうのが伊之助の恐ろしいところ。彼の才能が大いに生かされた技となっています。

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伍ノ牙狂い裂き(ごのきばくるいざき)

伊之助が無限列車編で見せた技。その名の通り四方八方、むやみやたらに斬りつけまくる危険な技となっており、大勢の敵に囲まれた際などに重宝します。また伊之助自身かなり気に入っている技なのか、童磨戦の登場シーンでも狂い裂きを使用。 伊之助はこの技で童磨の血鬼術を全て打ち落としており、その威力を大いに見せつけました。もしかしたら何の計算もなく刀を振り回すこの技は、伊之助の性に合っているのかもしれませんね。

陸ノ牙乱杭咬み(ろくのきばらんぐいがみ)

伊之助が遊郭編で使用した大技。2本の刀で対象を挟み込み、ノコギリのように切り裂くことが可能。伊之助が持つ技のなかではトップクラスの威力を誇っており、格上の堕姫の首を斬ることにも成功しています。 しかしながらこの技が本領を発揮するためには、相手に超接近し刀の根元で対象をしっかり挟まなければいけません。また技の発動から斬り終えるまで少々時間がかかるなど、大きなデメリットを抱えた「諸刃の剣」とも言える技となっています。

漆ノ型空間識覚(しちのかたくうかんしきかく)

那田蜘蛛山編で使用した技。こちらは攻撃用の剣技ではないため、「牙」ではなく「型」という呼称を使っています。空間識覚は伊之助の研ぎ澄まされた触角を利用し、大気の震えなどをとらえて周囲の索敵をおこなうサポート技。 これを使用することにより、伊之助は隠れた敵でもすぐに見つけ出すことが出来ます。ただ使用中は刀を手放し集中する必要があるため、ほとんど無防備になってしまうのが玉に瑕。周囲に味方がいる、もしくは敵がいないときにしか使えない危険な技となっています。

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捌ノ型爆裂猛進(はちのかたばくれつもうしん)

伊之助が遊郭編で繰り出した技。こちらも空間識覚と同様、攻撃用の技ではないため「型」と呼称されています。爆裂猛進は全集中の呼吸により強化した身体で前傾姿勢をとり、空気抵抗を減らしながら超スピードで動くことができる獣の呼吸唯一の移動技です。 しかも相手の攻撃を無視して突き進むため、生半可な攻撃では足止めすることもできません。ただ回避・防御を一切おこなわないので、場合によってはこれを逆手に取られて手痛い反撃を受ける可能性もあります。

玖ノ牙伸・うねり裂き(きゅうのきばしん・うねりざき)

伊之助が童磨との戦いで繰り出した技。なんとこちらは腕の関節を外し、通常では届かない範囲に斬撃を食らわせる規格外の大技となっています。これを放った際の伊之助の腕はぐにゃぐにゃと奇妙に曲がっており、そばで見ていたカナヲも目を丸くして驚いていました。 また外した関節はその場ですぐにはめ込むことが可能で、戦闘に支障をきたすこともありません。ただし技としての精度はいまいちのようで、伊之助はうまく狙いが定まらないと愚痴をこぼしていました。

拾ノ牙円転旋牙(じゅうのきばえんてんせんが)

伊之助が童磨戦で繰り出した技。手首を起点に2本の刀を扇風機のように回し、相手を切り刻むことが可能です。ただ伊之助は作中で童磨の放った冷気から身を守るためにこの技を使用しているため、どちらかと言えば防御用に編み出した技なのかもしれません。 また玖ノ牙同様こちらも新技だと思われるため、技としての精度は恐らく低いはず。獣の呼吸としては最後の牙となるのですが、あまり日の目を見ずに終わってしまいました。

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思いつきの投げ裂き(おもいつきのなげさき)

伊之助が童磨戦で編み出した技。その名の通り伊之助が「思いつき」で試しにやってみた技となっており、その内容は2本の刀をブーメランのように投げるだけという、なんとも大雑把なもの。 しかし伊之助の投げた刀が決め手となり、一緒に戦っていたカナヲが童磨の首を落とすことに成功。自分の武器を捨てるというとんでもない技となっていますが、窮地を脱する脅威の必殺技になってくれました。

「育手」となる師匠はいる?

伊之助

伊之助が編み出した獣の呼吸は完全な我流であるため、育手は存在しません。そもそも伊之助は鬼殺隊の存在も知らず、生きていくために心肺を強化する呼吸法を編み出しました。 そしてある日、彼の住処に2人の鬼殺隊士が逃げ込んできます。2人から鬼殺隊の存在や最終選別の話を聞いた伊之助は、飛び入りで鬼殺隊最終選別に参加したのでした。伊之助はこの時に「呼吸」の存在について聞いたのかもしれませんね。 ちなみに獣の呼吸にはモチーフとなっている動物が存在。公式ファンブックによると伊之助は猪・狼・熊などに影響を受けながら、様々な技を思い付いた様子。それを考えると伊之助の周りにいた動物たちこそ、「獣の呼吸の育手」と言えるかもしれませんね。

獣の呼吸の斬られ心地は?

鬼滅の刃 嘴平伊之助
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『公式ファンブック鬼殺隊見聞録・弐』には様々な呼吸の「斬られ心地」についての記載があるのですが、なんと獣の呼吸についての斬られ心地は記載されていませんでした。この斬られ心地は隠の後藤が調べたようなのですが、もしかしたら彼は獣の呼吸を認知していなかったのかもしれません。

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あの刀の形状を見ると斬られ心地は悪そう!めちゃくちゃ痛そうな気がします。

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「獣の呼吸」は育手・源流がない完全我流の技だった!

基本的に全集中の呼吸は、育手が存在するか他の呼吸法から派生したものです。しかし獣の呼吸は、育手も源流も存在しない異質な呼吸法でした。 その名の如くワイルドで派手な獣の呼吸の攻撃は、テレビアニメでも映える技ばかり。漫画『鬼滅の刃』を楽しんだファンは、アニメ『鬼滅の刃』でも伊之助の戦闘シーンを楽しんでみてください!