『鬼滅の刃』隠(かくし)の後藤はツッコミ上手！豪華声優がモブキャラを担当

アニメ・映画・漫画と、様々なメディアで大ヒットを飛ばした『鬼滅の刃』。 本作には魅力的なキャラクターが数多く登場しますが、実はモブキャラのなかにも隠れた人気キャラが存在。この記事ではそんな登場人物のひとりである、隠(かくし)の後藤さんについて徹底解説！基本的なプロフィールはもちろん、彼を演じる大物声優も紹介するので、ぜひチェックしてください。 ※この記事は『鬼滅の刃』の重要なネタバレを含みます。

※画像右の黒子装束の人物が「後藤」

後藤さんは鬼殺隊の事後処理部隊である「隠」の一員です。隠は非戦闘部隊なのもあり、活躍する場面は少ないですが、他の剣士と変わらず鬼に対峙する覚悟を持っています。

後藤さん役を務めるのは、『かぐや様は告らせたい』で白銀御行役や、『憂国のモリアーティ』でシャーロック・ホームズを演じた古川慎です！彼は昨今も大活躍を続けており、2023年には『ブルーロック』の烏旅人や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の志々雄真実などの人気キャラを担当。 『鬼滅の刃』はモブキャラでも声優が豪華とはいわれていますが、隠である後藤さんも豪華声優でびっくりですね！古川慎はその卓越した技術と経験値により見事後藤さんの江戸言葉を表現しており、登場回数は少ないながらもその存在を際立たせることに成功しています。

後藤さんは常に黒子装束を纏っているので、目元以外の素顔は明かされていません。なので、本誌だけではイケメンか判断がつかないところ……。 ですが、公式スピンオフ漫画『キメツ学園！』では素顔が明かされている回もあります！スピンオフ漫画ではありますが、ちゃんとイケメンなので、本誌の後藤さんもきっとイケメンでしょう。

変わり者が多い鬼殺隊のなかでは珍しく、後藤さんはかなりの常識派。自身の立場を弁え年下の剣士にも敬語を使うなど、非常に礼儀正しい性格をしています。 また炭治郎が昏睡状態の時には高級品であるカステラを持ってきてくれるなど、優しい一面も持っている様子。ときには江戸っ子口調で少々口が悪い部分も見える後藤さんですが、その性根には真面目さと思いやりのある心が宿っているようです。

そんな常識人の後藤さんですが、実は激情的な一面も持っています。炭治郎が柱合会議で柱たちに逆らう様子を見たあとは、さすがの後藤さんも黙ってられず炭治郎の頭をポカポカと殴りながら激怒！怒りと恐怖が混ざった感情を爆発させ、大声で怒鳴っていました。 また、カナヲがペコペコしてしまうほどの迫力で怒った場面もあるなど、後藤さんは感情が高ぶると思わず大声を出してしまう性格なのかもしれません。

後藤さんが隠になった詳細な経緯は明かされていません。ただ隠になるのは剣士を引退した者や、入隊試験に落ちた者がほとんど。後藤さんも何らかの理由で剣士として戦えない立場となり、隠になったのではないでしょうか。 隠になっても全身全霊で働き続ける後藤さん。もしかしたらその背景には、鬼に対する強い思いや苦しい挫折があったのかもしれません。

後藤さんの初登場シーンはアニメと漫画で若干の違いが存在。後藤さんは那田蜘蛛山編から登場しているのですが、アニメ版では蟲柱の胡蝶しのぶが作った解毒剤に感心するシーンが描かれています。 しかし漫画版ではこのシーンがなく、炭治郎を運んだのが後藤さんではないかと予測できる程度。ただこの後の流れを考えると、44話で炭治郎が目覚めたときにいる隠。この人物は後藤さんで間違いないと思われます。

緊迫感あふれる柱合会議が終了し、炭治郎はしのぶの蝶屋敷で治療を受けることに。しかし炭治郎は禰豆子に危害を加えた不死川実弥に「頭突きをさせてもらいたい」と立ち去ることを拒否！ 後藤さんは時透無一郎の協力もあり、何とか炭治郎を連行することに成功します……が。後藤さんは柱に対し失礼な態度を取った炭治郎に対し大激怒！頭を殴りつけながら、柱への態度を非難していました。

様々な苦労があったものの、後藤さんは炭治郎を蝶屋敷まで連れていくことに成功。このときの炭治郎は満身創痍の状態で、全身のいたるところに打撲・擦り傷・切り傷などがあありました。後藤さんはそこで炭治郎が善逸たちと再会したのを見届け、屋敷を出て行くことに。 病室では善逸に鼻水を付けられるなど大変な目に遭った後藤さんですが、去り際には炭治郎たちを元気づける言葉を残し退散。彼の優しい性格が垣間見える、印象的なシーンとなっていました。

上弦の陸に君臨する妓夫太郎及び堕姫との戦いで満身創痍になった炭治郎たち。なんとか勝利を収めたものの、戦闘後にはなんと意識不明の状態に。そんな彼らを発見し、助け出したのが後藤さんでした。 後藤さんは戦場で意識を失くしている炭治郎たちを発見。おそらく仲間と協力し、蝶屋敷に運んだものと思われます。ボロボロになるまで戦い抜いた彼らを見て、後藤さんは尊敬の気持ちを感じていたようでした。

それから2ヵ月後、やっと炭治郎が目覚めることに！しかしそばで看病していたカナヲはまったく騒ぎもせず、誰にも知らせないという天然ぶりを発揮。それに気付いた後藤さんはカナヲを叱責し、そのままの勢いで炭治郎の意識が戻ったことを大声で報告します。 そしてその声を聞いた屋敷の女の子たちは「意識が戻って良かった」と大号泣。その様子をひとしきり見守ってから後藤さんは屋敷を出て行きますが、その後も手紙を介して炭治郎の状態を報告してもらっていたようでした。

刀鍛冶の里で半天狗と玉壺、2体の上弦の鬼と戦った炭治郎たち。いつものごとく炭治郎はボロボロの状態になり、またしても蝶屋敷で治療を受けることに。今回運んだのが後藤さんかはわかりませんが、彼はこのあと炭治郎のお見舞いに訪れています。 今まで以上のスピードで回復する炭治郎に驚きつつも、早く元気になってくれたことを喜ぶ後藤さん。さらに禰豆子の様子も心配するなど、優しい一面を垣間見せていました。

凶悪な鬼たちを束ねる鬼舞辻無惨との決戦。鬼殺隊は炭治郎や善逸たちのほか柱たちも集結し、鬼たちとの全面対決を開始。上弦の鬼たちが倒された後、無惨は地上に出てそこで最後の戦いがスタートします。 後藤さんは他の隠メンバーとともに、一般人が戦場に入らないよう尽力。町で地盤沈下が起きていると説明しながら、市民たちを誘導し始めます。さらに建物の崩落に巻き込まれた人々を探すなかで、珠世の使いネコである茶々丸を救出。 後藤さんは茶々丸のあとをついていきますが、そこで無惨に殺されそうになるカナヲを発見！彼女を守ろうと飛び出したところに炭治郎が現れ、後藤さんはそのままカナヲを託されることになります。

無惨との戦いは激化の一途をたどりますが、ついに日が昇りはじめ鬼殺隊に勝利が近付き始めます。しかし無惨は巨大な肉の鎧に身を隠し逃亡しようと画策。そこからは一般隊士や隠たちも参加する総力戦に発展していきます。 そのなかで後藤さんは車を運転し、なんとそのまま無惨に突撃！さらに仲間たちの協力もあり、わずかではありますが無惨の逃亡を抑えることに成功しました。それはほんの一瞬の足止めでしたが、そのあいだに柱たちが集結。 全員の力をそそぎこみ、ついに無惨を倒すことに成功したのでした。後藤さんの行動がなければ、無惨の逃亡を許していたかもしれません。彼は最終決戦の隠れたMVPと言えそうです。

『鬼滅の刃』のスピンオフ小説となる『鬼滅の刃 風の道しるべ』。実はここに収録されている不死川実弥のエピソードに後藤さんが登場しています。ここでは実弥と彼の先輩にあたる粂野匡近が、下弦の壱・姑獲鳥との激戦を展開しました。 実弥は重傷を負うも、致命傷を負った粂野を前に治療を受けることを拒否。他の隠が治療を受けるよう説得するも、後藤さんだけはその気持ちを汲み、2人を残し戦場を後にしたのでした。

那田蜘蛛山での戦いを終え、柱合会議に参加することになった炭治郎。 このセリフはそんな炭治郎を蝶屋敷に連れていく際に、後藤さんが放ったインパクト抜群のセリフです。後藤さんは柱たちに失礼な態度を取る炭治郎にご立腹！柱を怒らせるような場面に相当緊張していたようで、「空気読めよ察しろ！！」と泣きながら怒り続けていました。

刀鍛冶の里での戦いを終え、ボロボロの身体を治療することになった炭治郎。そんな彼に対し、後藤さんが放ったのがこの一言です。さりげないセリフですが、ここには後藤さんのやさしさがふんだんに詰まっています。 またここでは「妹がえらいことになってるらしいけど大丈夫なのか？」と禰豆子を心配するセリフも登場。この一連の場面で後藤さんが好きになったひとも多いのではないでしょうか。

無惨との最終決戦に挑むことになった後藤さん。 逃亡を図ろうとする無惨に対し、車をぶつけながら叫んだのがこの一言です。他の隊士や柱たちは満身創痍の状態。誰も戦えないなかで、「何とかするしかない」と奮起する後藤さんの覚悟が伝わってきます。彼をはじめ、ここでの隠は死を覚悟して奮闘。読者の涙を誘う名シーンとなりました。

『鬼滅の刃』の最終話では登場人物たちの子孫が生きる未来が描かれることになります。なんとそのなかには後藤さんの子孫と思われる人物が！そのキャラクターは学生で友人から「後藤」と呼ばれています。彼はスマホで可愛らしい女性の絵を見ており、その作者は未来まで生き続けている愈史郎のようでした。 またこのシーンでは鬼殺隊隊士・竹内の子孫や、善逸の子孫も登場。後藤さんの子孫はにぎやかな仲間たちに囲まれ、騒がしくも楽しい日々を送っているようです。

サブキャラでありながら、その魅力的な性格や振る舞いでファンの多い後藤さん。 アニメでは今後も彼が活躍するシーンが盛り沢山！これを機に『鬼滅の刃』のアニメや原作をチェックし、後藤さんの活躍に備えてみてはいかがでしょうか。