『千と千尋の神隠し』白い神様はおしら様?大根のモチーフや千尋を助けた理由を徹底解説
『千と千尋の神隠し』(2001年)に登場する個性豊かな神様たち。そのなかでも、千尋を助けてくれた「おしら様」は、印象に残る存在です。 この記事ではおしら様について、その正体や千尋を助けてくれた理由まで紹介していきます。
『千と千尋の神隠し』白い神様は農業を司る「おしら様」?

おしら様は、巨大な大根の神様です。白い体に赤いふんどし、頭に逆さにした大きな盃を載せているのが特徴。盃の下には、大根の葉のようなものが見えます。「キュピッ、キュピッ」という足音も印象的ですね。 油屋の常連客の一柱で、蚕の神、農業の神、馬の神を司っています。 「ウ〜」と唸るだけで言葉を発さないことから一見不機嫌そうに見えますが、千尋を手助けしてくれた親切な神様。油屋において異分子である彼女を、動じることなく受け入れました。
おしら様の姿は大根がモチーフに?

農業を司る神様である「おしら様」は、大根をモチーフにしたデザインになっています。 「おしら様」のもとになっているのは、東北地方に伝わる農耕・養蚕の神様ですが、「千と千尋」ではその名前と農耕の神という設定を持ってきて、デザインに落とし込んでいます。
おしら様が千尋を助けたのはなぜ?

千尋が迷い込んだ世界の人々が「人間臭い」と警戒するなか、おしら様は黙って千尋を受け入れました。その後、リンに代わって千尋を湯婆婆のところまで連れいていってくれます。その際には千尋の臭いに気づいた蛙男の前に立って彼女を隠すなど、千尋を手助けしてくれます。 実はおしら様のもとになっている東北地方の神様は、蚕の神、農耕の神、馬の神であるのと同時に子どもの神でもあり、子ども好きとして知られており、それが千尋を助けてくれた理由と思われます。
おしら様はやさしい農耕の神様

出番は少ないながらも、千尋に対する振る舞いや一度見たら忘れられないフォルムで、公式から何度かグッズ化されるなど、人気を集めているおしら様。 隠れ人気キャラであるおしら様は、見た目の愛らしさや優しさが魅力です。魅力的なキャラクターの多い「千と千尋」のなかでも際立っていますね。




