2020年8月4日更新

【ワンピース】史上最長!ドレスローザ編での戦いはどうなった?あらすじ&伏線を解説

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ドレスローザ サムネイル

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『ONE PIECE』ドレスローザ編のあらすじ&伏線を振り返る!新世界編最高のバトル【ネタバレ注意】

「愛と情熱とオモチャの国」にしてドンキホーテファミリーが本拠地としているのが、ドレスローザ編の舞台であるドレスローザという国です。 命を持つオモチャが人間と共存していたり、妖精伝説が根付いていたりとファンシーな要素も多いドレスローザ。王下七武海(おうかしちぶかい)のひとり、ドンキホーテ・ドフラミンゴという海賊が国王を務めている珍しい国でもあります。 原作では70巻から80巻にかけて描かれた長い戦いのなかには、伏線と思われる要素も多数登場しました。この記事ではドレスローザ編のあらすじを振り返るとともに、気になる伏線についても考察していきます。 また本記事では原作80巻までのネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

ドレスローザ編で登場するキャラを振り返る!麦わら一味とドフラミンゴファミリーが大活躍

麦わらの一味

麦わらの一味はパンクハザードで科学者シーザー・クラウンを捕らえることに成功しました。そしてシーザーを交渉材料にドフラミンゴの王下七武海脱退を要求し、その混乱に乗じて人造悪魔の実「SMILE」の製造工場を壊そうと画策します。 麦わらの一味は3チームに分かれ行動することに。 パンクハザードから共闘しているロー・ロビン・ウソップは、シーザーの受け渡しのためにグリーンビットへ。ナミ・チョッパー・ブルック・モモの助は船にて待機。そしてルフィ・ゾロ・サンジ・フランキー・錦えもんは探している侍の救出と工場破壊のために街へ出向きました。 ローやモモの助、錦えもんが一味に加わり共に行動しています。

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ドフラミンゴファミリー

王下七武海のドフラミンゴを筆頭としたドンキホーテファミリーは、犯罪組織としての色合いが強い海賊団です。 ドフラミンゴはJOKERの名で武器のブローカーもしており、悪党だけでなく政府高官などとのやり取りもあります。他にも人造悪魔の実の売買を行うなど、新世界で一大犯罪シンジゲートを築き上げていました。 幹部以上のメンバーは家族に似た固い絆で結ばれています。最高幹部は海軍にスパイとして潜入していたヴェルゴや参謀のトレーボル、コリーダコロシアムを取り仕切るディアマンテ、イシイシの実の能力者であるピーカ、以上の4人構成です。 それ以下の幹部たちにも強力な能力者が揃っています。

リク王家

ドフラミンゴが国王となる以前、ドレスローザを長きに渡り治めていたのがリク王家です。先代の王・リク・ドルド3世は国民が戦争に巻き込まれることのないよう尽力し、豊かではないものの国民に慕われる国王でした。 国王には2人の娘スカーレットとヴィオラがおり、スカーレットは伝説的な剣闘士・キュロスと結婚しています。スカーレットとキュロスの間にできたのが、国王の孫に当たるレベッカです。 ドフラミンゴの謀略によりリク王家の信頼は失墜。麦わらの一味がやってきた際ヴィオラはドンキホーテファミリーの一員として活動しており、レベッカは囚人剣闘士としてコロシアムで戦っていました。

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トンタッタ族

国に伝わる妖精伝説の正体が、この国に住む小人族のトンタッタ族です。地下にトンタッタ王国を築いており、かつて一族を助けてくれたモンブラン・ノーランドを英雄として崇拝(すうはい)しています。 トンタッタ族はとても素直で騙されやすい性格。それを利用されてドンキホーテファミリーには奴隷のように扱われることもありました。身体は小さいながらも怪力と俊敏性(しゅんびんせい)があり、レスローザで巻き起こる戦いにも関わっていくことに。 兵士を束ねるトンタ兵長のレオや王女マンシェリー姫などが主な登場人物です。彼女は治癒系のチユチユの実の能力者だったため、ドフラミンゴに捕えられその力を利用されていました。

革命軍

革命軍は世界政府の打倒を掲げた反政府組織です。トップはルフィの父親であるモンキー・D・ドラゴン。ドレスローザにはサボ・コアラ・ハックの3人が調査のためにやってきます。 サボはドラゴンに次ぐ実質No.2の参謀総長で、ルフィやエースの義兄弟です。コアラは魚人空手師範代の肩書を持つ幹部。彼女は幼い頃、奴隷となっていたところを魚人の海賊団・タイヨウに助けられた人間の女性です。 サボはルフィとコロシアムで涙の再会を果たし、ドンキホーテファミリーが地下で秘密裏に生産・流通させていた武器の回収といった成果をあげます。

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国を治めるのは王下七武海・ドフラミンゴ!

ドンキホーテ家はもともと天竜人(てんりゅうびと)で、世界貴族の地位を持つ王家でした。リク王家がドレスローザを治める以前の800年前まで、この国を治めていたのもドンキホーテ家だったのです。つまりドフラミンゴは、かつてドレスローザを統治していた王家の末裔という存在になります。 王権がリク王家に譲渡されてからは平和な統治が続いていたものの、10年前リク王の前に突然現れたドフラミンゴは王に100億ベリーを要求。王は彼に国を荒らされることを恐れ必死に金品を集めるために駆け回りました。 しかし彼の陰謀により、リク王は国は裏切り者に仕立て上げられてしまいます。ドフラミンゴはそれを救った救世主として国民に歓迎される形で王座につくことになったのです。

リク王の暴走はドフラミンゴの陰謀だった?

国民を守るためドフラミンゴの要求通り100億ベリーを集めようとしたリク王は、国中を頭を下げてまわり必死にお金を集めることに。国民はその理由を知りませんでしたが王を信頼していたため、彼に協力しようとしていました。 ところが突然、リク王が国民を襲ったのです。国民の目にはリク王が狂乱したように映りました。しかしその真相は、ドフラミンゴの持つイトイトの実の能力だったのです。 ドフラミンゴは「寄生糸(パラサイト)」で王を操り、彼の暴走を演出しました。ドレスローザに起きた悲劇は、ドフラミンゴによって仕組まれたものだったのです。

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コロシアムで武闘大会を開催!ルフィがサボと涙の再会

ルフィは義兄エースの形見であるメラメラの実がコロシアムの大会の賞品となっていることを知り、戦士ルーシーと正体を隠して参加をします。そこには各地から集まった屈強な戦士たちが参加しており、それぞれの思惑を抱いていました。 リッキーと名乗る元リク王や、その孫娘で囚人剣闘士として戦う女戦士レベッカともこの大会で出会います。ルフィにとって貴重な出会いがいくつも生まれたこの大会ですが、死んだと思っていた義兄弟サボとの再会が1番大きな出来事だったと言えるでしょう。 2人は涙の再会を果たし、ルフィに代わりルーシーとしてサボが出場。そして兄弟の形見であるメラメラの実を手にすることになりました。

ルフィはローと共にドフラミンゴに挑むことに!

ルフィは他の敵を倒してようやくドフラミンゴとの対決にこぎつけます。この時点ですでに先に戦っていたローの片腕はドフラミンゴに切り落とされ、死んだように見えました。しかしこれはローの作戦。ローは「ROOM」を展開し、ドフラミンゴに傷を負わせることに成功します。 ドフラミンゴが国全体に広げた「鳥カゴ」が着々と国を切り刻んでいき、ルフィたちはピンチを迎えます。ルフィはローをキャベンディッシュに預け、ついにドフラミンゴと一騎討ちに。ルフィはギア4を発動するもののトドメを刺すには至らず、覇気の回復に時間が必要となってしまいます。 サボや一味たちの助力を経て、なんとか回復したルフィ。国民や仲間の声援を一身に浴びながら、ドフラミンゴの「神誅殺(ゴッドスレッド)」を「大猿王銃(キングコングガン)」で打ち負かし、ついに勝利を掴んだのです。

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王国奪還!ドフラミンゴはインペルダウンへ

ドフラミンゴが倒れ「鳥カゴ」が消えた後、ドレスローザにて海軍を率いていた藤虎(ふじとら)・イッショウはリク王と国民に対し土下座をします。世界政府が、危険な存在である王下七武海を国王と認めたこと自体が誤りであったと語り、その姿を電伝虫(でんでんむし)を通して世界へ流したのです。 こうしてドレスローザで起きた出来事は明るみに出ることになり、元リク王も国民の声に応える形で再び王座につくことになりました。 藤虎は立場上ルフィを捕らえなければいけませんが、国民たちの機転によりルフィは無事出国。ドレスローザには、ドフラミンゴをインペルダウンへ連行するためセンゴクとおつるが到着します。こうして長い「ドレスローザ編」の幕が降ろされることになりました。

伏線その①:メラメラの実をどうやって手に入れた?

悪魔の実を食べた能力者が死ぬと、世界のどこかにそれと同じ悪魔の実が復活するとされています。コロシアムの賞品にされたメラメラの実の入手経路は明らかにされていませんが、ドンキホーテファミリーのセリフを見るに、どこからかドフラミンゴが仕入れてきたようです。 ジョーカーとして様々なパイプを持つドフラミンゴなので、そのいずれかを使って復活したメラメラの実を手に入れていたとも考えられます。 またシーザーが登場したことで、SMILEという人造悪魔の実が製造されていることも判明しました。SMILEは動物系の能力にしか対応していないとされていますが、何らかの形で任意の悪魔の実を生み出すことが出来る様になっているのかもしれません。

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伏線その②:聖地マリージョアには国宝が眠っている?

CP0や天竜人にもコネクションを持っていたドフラミンゴですが、彼がそれらを動かすことができたのはマリージョアに眠る国宝について知っていたからです。彼が言うには、それは存在自体が世界を揺るがしてしまうものとのこと。 またドフラミンゴはローの持つオペオペの実が手に入っていたら、国宝を利用し世界の実権を握れたとも語っていました。この言葉通りの力があるとすると、その国宝は誰かの上に立つ上で必要不可欠な武力やなにかのようにも感じられます。 原作ではドフラミンゴがインペルダウンで国宝について語った後、イム様と呼ばれる人物が凍った麦わら帽子を眺めているシーンに切り替わります。ミスリードではないとすると、この麦わら帽子が国宝、もしくは国宝に深く関係している可能性が高そうです。

伏線その③:政府がオペオペの実を欲しがる理由は?

ローがオペオペの実を食べる以前、それはとある海賊のもとにありました。世界政府はこれを50億ベリーという破格の値段で買い取るという交渉を持ちかけています。 オペオペの実を用いれば「不老手術」により、永遠の命を手に入れることが可能です。世界政府の最高権力者である五老星が裏で動き、オペオペの実の力を使って自分たちを不老不死にする。もしくは誰かを不老不死にしたいと画策しているのかもしれません。 国宝と一緒に使えば世界の実権を握れるとも言われているオペオペの実。不老不死になることで国宝の持つなんらかのデメリットを打ち消すことができるとも考えられます。 また回想シーンや現在の五老星の容姿を見比べると、彼らには一切の老いが見られません。すでに五老星はオペオペの実で不老不死になっている可能性もありそうですね。

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伏線その④:Dの一族は「神の天敵」?

ドフラミンゴの実弟で元天竜人のドンキホーテ・ロシナンテは、Dの一族が“ある土地”では「神の天敵」と呼ばれていると言いました。 ドフラミンゴの故郷であるマリージョアでは、子供のしつけにディーに食べられてしまうという話をするということから、神は天竜人を指しているとも考えられます。この場合、“ある土地”は天竜人に関係の深いマリージョアのような土地を指すとも考えられるでしょう。 一方で天敵という言葉は、弱い方の立場から見た敵や捕食者に対して使われるものです。あれだけプライドの高い天竜人が、いくら恐れているからといってDの一族を天敵と呼ぶのは違和感があります。 その場合は、ドンキホーテ家が地上に降りた際に暮らし始めた土地なども候補に挙げられるのではないでしょうか。

伏線その⑤:海軍・藤虎の登場

藤虎と呼ばれる海軍本部の大将・イッショウ率いる海軍は、ドレスローザにてドフラミンゴやローの動向を注視していました。結局ドフラミンゴがCP0を動かして王下七武海脱退は誤報という事実を作り上げたため、藤虎は表面上はドフラミンゴの味方となり、ローとルフィを追う立場に。 しかしこの誤報の一件が判明する前に、藤虎はルフィが参加するコロシアムの客席にいました。選手として潜入したメイナードから報告を受け、増援を手配する藤虎。さらに彼は、客席の人数や街の人口を調べるよう部下に伝えます。 ドレスローザ入りした直後から、彼は賭けをしていたのでしょう。その賭けはルフィたちがこの後、国中を巻き込んで打倒ドフラミンゴの戦いを巻き起こし、そして勝つというもの。そうなった時の被害を最小限にすべくコロシアムや住民の人数を把握し、医療班の手配を頼んでいたと考えられます。

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伏線その⑥:ジョーカー退場により波乱?

ドフラミンゴのもうひとつの顔は、新世界の闇を仕切るブローカー・ジョーカーです。兵器や武器の仲介によって影で戦争を煽り、人造悪魔の実SMILEを製造し四皇のひとりカイドウとも取引をしていました。 しかしルフィたちは唯一SMILEの製造を把握しているシーザーを捕えます。さらに製造工場を破壊しドフラミンゴを倒し、ジョーカーが行ってきた闇取引をすべてストップさせてしまいます。これにより国家間のパワーバランスは不安定になり、ルフィはジョーカーの取引相手から恨みを買う結果となりました。 これらを考えただけでも、ジョーカー退場は世界情勢に大きな影響を及ぼしそうです。さらに彼はその出自から天竜人ともコネクションがあり、国宝の秘密も知っている様子。いったんは退場していますが、今後思わぬ形でルフィの前に立ちはだかることもあるかもしれません。

伏線その⑦:ルフィのもとに7人の子分集合!のちに起こる「一大事件」とは?

ドレスローザでの対ドフラミンゴ戦を経て、ルフィに勝手に忠誠を誓う7人の子分たちは麦わら大船団を結成しました。このシーンで7人が「いずれ歴史に名を残す一大事件を引き起こす」と書かれています。 これまでに似たような単語として、白ひげの「巨大な戦い」やおでんの「巨大な戦」などが登場していますが、これらと「一大事件」が同じものを指している可能性もありそうです。 7人の子分には、コロシアムで知り合ったキャベンディッシュやバルトロメオ、八宝水軍のサイ、巨人族のハイルディン、オオロンブス、そしてトンタッタ族のレオがいます。 ルフィにはこれまで出会った様々な国や種族との間に友好関係があり、それらをトータルするとかなり巨大な勢力がバックについていることに。度々本編に登場する「世界がひっくり返る」きっかけを生み出すのが、彼らなのかもしれません。

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「ドレスローザ編」は新世界編屈指のアツいバトル!ドフラミンゴは今後出てくる?

全100話をかけて描かれた「ドレスローザ編」は、これまでの『ONE PIECE』で描かれてきた様々な構図や要素が凝縮されたようなアツい戦いでした。この戦いを経て、ルフィを取り巻く関係性や世界の勢力図は少しずつ動き始めます。 インペルダウンに幽閉されたドフラミンゴにも何者かによる接触があるようで、再び彼が前線に立つ日も来るかもしれません。今後につながる伏線が多いとされている「ドレスローザ編」は、何度でも読み返したいストーリーですね。