2022年9月14日更新

カン十郎の裏切りの伏線は?最後に死亡したのかまで徹底考察【ワンピース】

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「ワンピース」に登場する“夕立ち”カン十郎は、赤鞘九人男の1人です。ドレスローザ編で初登場し、その歌舞伎役者のような容姿とコミカルなキャラクターで、読者にインパクトを残しました。 そしてワノ国編にて驚きの正体が明かされ、更なる衝撃を与えた彼。本記事ではそんなカン十郎の裏切り者説や、生死について徹底考察していきます! ※この記事は2022年9月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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「夕立ちカン十郎」のプロフィール【ネタバレ注意】

本名黒炭カン十郎
誕生日7月21日
出身ワノ国 九里
所属赤鞘九人男
初登場シーン原作第754話『お見知り置きを』
年齢34歳
悪魔の実フデフデの実(超人系)
声優山崎たくみ

カン十郎は錦えもんや雷ぞうと共に、光月おでんに仕えていた赤鞘九人男の1人。顔は白塗りで、見た目は歌舞伎役者をイメージさせます。異名は“夕立ち”カン十郎です。 共に旅をした錦えもんやモモの助と比べると、性格は至って温厚。武士としての心構えはあるものの、少し軽い性格のキャラとして描かれています。 またワノ国では悪魔の実の能力を、「妖術」と表現していました。彼もまた“描いた絵を実体化させる”妖術使いだと言われていましたが、後に「フデフデの実」の能力者であると判明しています。

カン十郎の能力は?

カン十郎は「フデフデの実」の能力者で、背中に背負った筆で描いた絵を実体化します。 しかしカン十郎の画力が極めて低いため、性能の低いモノしか具現化出来ませんでした。食べ物を出せば腹を壊し、竜を出した際は可愛らしく飛べない竜が登場します。 またカン十郎は一応侍であるものの帯刀はしておらず、戦闘時は絵を描く筆を武器として使用します。ドレスローザ編では武装色の覇気を使っている描写もあり、赤鞘の一員として最低限の実力は備えているようです。

カン十郎は裏切り者で死んでしまったの?

カン十郎は、数年連れ添った仲間を欺く裏切り者でした。カン十郎の裏切り、死亡説の詳細についてこの記事で詳しく解説していくので、ぜひチェックしてください!

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【過去】カン十郎が赤鞘九人男を裏切った理由

カン十郎にとっておでんは主君であり、人生における大恩人でした。そして赤鞘九人男のメンバーもまた、苦楽を共にしたかけがえのない仲間です。 なぜカン十郎は世話になったおでんや赤鞘を裏切ったのでしょうか。その裏には衝撃の事実が隠されていたのです。

“黒炭”カン十郎の隠された過去を知ると怖い!

オロチに固く忠誠を誓っていたカン十郎ですが、その忠誠心の理由はオロチとのある共通点にありました。上記した通り過去迫害を受けていたカン十郎。 実はカン十郎はオロチと同じ黒炭家の人間だったのです。そのためカン十郎はおでんを裏切ったのではなく、おでんと出会う前からオロチと共謀していたのでした。 カン十郎は役者の家系であり、両親を舞台上で殺されたことがきっかけで心を失っています。つまり赤鞘九人男として活動していたカン十郎は、初めからおでんに忠誠を誓う家臣を演じていたに過ぎなかったのです。 特筆すべきは、裏切りがバレなかった彼の異常性でしょう。最初からオロチ側の人間だった彼を、仲間は1度も疑いませんでした。なぜならカン十郎に裏切り者としての心の隙間はなく、心の底から光月家の家臣として生きていたためです。 例えば赤鞘九人男の面々はおでんとともに、処刑されるはずでした。役者として人生を演じ続けていた彼は、本当に命を捨てる覚悟で処刑場に立っていたのです。カン十郎の異常な人生と憑依には、恐怖を感じるほどでした……!

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2重スパイ説だった可能性はあるのか?

赤鞘や光月家を裏切ったカン十郎ですが、巷では2重スパイ説が囁かれています。しかし2重スパイである可能性は極めて低いと言えるでしょう。 理由はカン十郎は実際におでんを死に追いやり、モモの助に手をあげているためです。カン十郎が2重スパイであろうと、おでんを罠にはめモモの助を顔が腫れ上がるまで殴ったのは紛れもない事実になります。 主君である2人を手にかけた事実がある限り、カン十郎にどのような事情があろうと、再び仲間となることは難しいと考えられます。

【伏線】カン十郎=裏切り者の伏線をまとめて解説

カン十郎が裏切り者の伏線一覧

  1. レタスの花言葉
  2. 過去編の「迫害」というキーワード
  3. 利き手と逆の手で絵を描いていた
  4. 「夕立」という名前
  5. 人物紹介欄の顔
  6. カン十郎の首にだけ掛けられない賞金
  7. ジャックがゾウに来られた理由
  8. 1人だけ好物が違う

初登場から伏線がはられていた?ヒントはレタス

カン十郎は初登場した際に、レタスを食べています。レタスの花言葉は「冷たい人」「冷酷」でした。 気にも留めない少々間抜けな初登場でしたが、そこにも彼が裏切り者である伏線が張られていたのです。

過去の「迫害」というキーワード

カン十郎は理由は明かされていないものの、おでんと出会った頃から迫害されていた過去は判明していました。 ワノ国で迫害と言えば、オロチを始めとする黒炭家です。この迫害という言葉が、カン十郎が黒炭の人間である大きなキーワードとなっていたのではないでしょうか。

利き手とは逆の手で絵を書いていた?

カン十郎と言えば下手な絵がトレードマークでしたが、本気で書く絵は本物と見紛うほど上手いものでした。カン十郎は基本的に物を持つとき右手で持っているのに対して、絵を描くときは左手で筆を持っている姿が描かれています。 また**「黒い墨」を使う能力であるのも、「黒炭家」に属していることを暗示していた*のかもしれません。

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「夕立」という名前も裏切りの伏線だった?

カン十郎には“夕立ち”という異名が存在しました。夕は昼と夜の間、つまり「光」も「月」もありません。 これはカン十郎が真に光月家に仕えている人間ではないことを、指し示していた可能性もあります。

原作冒頭の人物紹介

原作の最初に記載される人物紹介では、カン十郎以外の赤鞘メンバーは毎巻同じ顔が使用されていました。しかしカン十郎は、何度も違う顔が使われていて、これは彼に「別の顔がある」ことを示唆していたとも考えられます。

カン十郎にだけ掛けられなかった賞金

ドレスローザ編にて、ドフラミンゴがルフィや錦えもん達に多額の懸賞金を掛けるゲームを行いました。その際ドフラミンゴは、カン十郎にのみ懸賞金を掛けていなかったのです。 カン十郎がオロチやカイドウ側の人間だということを、ドフラミンゴは知っていたのでしょう。

ジャックがゾウに来られた

ゾウに襲来し、好き勝手にモコモ公国を蹂躙したジャック。イヌアラシとネコマムシは、ジャックがゾウに来れた事実自体に謎を感じていました。またジャックはゾウに雷ぞうがいることに、異常な自信を持っていたこと。この2点に関しても、元凶はカン十郎でしょう。 雷ぞうがゾウの手前ではぐれたのは、錦えもんとモモの助、そしてカン十郎のみが知る事実なのです。

1人だけ好物が違う?

錦えもんは好物に「大根」を挙げているように、赤鞘九人男のほとんどの好物はおでんの具です。 しかしカン十郎は好物に「刺身のレタス巻き」と「ロールキャベツ」を挙げており、唯一おでんの具ではありませんでした。ロールキャベツは、「無害な外見に得体の知れない内面を隠していること」を表現していると思われます。 また嫌いな食べ物に挙げている「桃」は、暗にモモの助の存在を匂わせているのではないでしょうか。

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【活躍①】ドレスローザ編で初登場!

迫害された浮浪者から光月家の忠臣に

カン十郎はルフィ達と出会う約40年前、周囲から迫害を受けており浮浪者として生きていました。人の髪の毛を切り取りその髪から作った筆を売って生計を立てていたカン十郎。 そんなある日、カン十郎は旅をしていた光月おでんら一行を発見します。おでん達を死体だと勘違いしたカン十郎は、髪を切ろうと近づきました。しかしカン十郎は、起きたおでんに返り討ちにされ、そのままおでんと共に旅をすることに。 おでんに同行したカン十郎は九里の復興にも大きく貢献し、その功績が認められ正式な家臣となります。そして20年前おでんがオロチを討つべく出陣した際も、圧倒的戦力差の前に怯まず君主のために戦いました。 捕縛され公開処刑が執行されたとき、おでんが体を張って家臣を守る姿に涙を流すカン十郎。そしてカン十郎はおでんの悲願であった「ワノ国開国」を成し遂げるため、トキの能力で20年後へと飛ばされたのでした。

かつての仲間錦えもんと再会!ドレスローザでの初登場

20年後に飛ばされたカン十郎らは、ワノ国と昔から友好関係にあったゾウを目指します。しかし度重なるトラブルの末、カン十郎は1人でドレスローザの地下スクラップ上に幽閉されてしまうことに。 ドレスローザで捕まった人間はシュガーの能力によりおもちゃに変えられてしまいますが、カン十郎は自身の悪魔の実の能力によって具現化した壁で身を隠していたのです。 ほどなくしてカン十郎は、パンクハザードから麦わらの一味と行動を共にしていた錦えもんに助けられます。その後はドンキホーテ・ドフラミンゴを討つため奮闘する麦わらの一味と協力し、当初の目的地であったゾウに一味と共に歩みを進めました。

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カン十郎の絵で空を飛ぶ?ゾウ編での活躍

離れ離れになった雷ゾウ、かつての同志であったイヌアラシ・ネコマムシに会うため、カン十郎達はゾウに到着しました。そこでズニーシャの背中にあるモコモ公国に向かうため、カン十郎は空を飛べる龍を書き上げ、自らの能力で具現化します。 全員で跨り出発しようとするのですが、カン十郎の画力はとても残念なもので、歪な龍は人を乗せて空を飛べませんでした。その結果カン十郎やルフィ達は、象の足を這い上がる龍の背で長い時間かけて登象することとなってしまいます。 そしてモコモ公国に到着したカン十郎は、無事イヌアラシ・ネコマムシとの対面を果たし、打倒カイドウを掲げる「忍者海賊ミンク侍同盟」の一員となったのでした。

【活躍②】ついにその正体を明かす!

なぜか漏れる作戦……内通者がいる?

錦えもん達は水面下でカイドウを討つべく侍を集め、刃武港で合流した後カイドウの根城である鬼ヶ島に攻め入るという作戦のもと行動していました。 忍者海賊ミンク侍同盟はワノ国にて身を隠しながら同志を募ります。続々と集結するかつての同志ですが、ここであるハプニングが起きました。なぜか計画がオロチにバレてしまい、侍が次々捕縛されてしまったのです。 予想外の事態に戸惑う同盟メンバー。全てがバレてしまいここまでかと思われた討ち入り作戦でしたが、おでんを高く買っていた元大名・康イエの命を張った伝令に、首の皮一枚で作戦当日を迎えることに成功します。 しかし約束の港に到着すると錦えもん達の前にいるはずの侍は1人もおらず、そこには壊された船の残骸のみ。またしても作戦がバレていたのです。そこで錦えもんは裏切り者がいるという、絶対に口にしたくなかった可能性の話を切り出すのでした。

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赤鞘9人男に立ちふさがる影!裏切ったのはカン十郎だった

そして、赤鞘九人男だけでも鬼ヶ島に行こうとしたそのとき、裏切り者が判明するのです。

裏切り者はドレスローザから共に旅をしてきた、カン十郎でした。自ら自分が内通者だと明かしたカン十郎は、カイドウの軍艦3隻を招集。そしてこれまでの絵とは比べ物にならない鮮やかな鶴を具現化し、モモの助を連れ去ってしまいました。 カン十郎は軍艦3隻程度では、自身が長年連れ添った赤鞘の面々は止められないと考えます。そして自ら鬼ヶ島に上陸した、菊ノ丞や錦えもんらの前に立ち塞がることに。そして役目を果たしたカン十郎は、かつての同志に斬り伏せられその場に倒れるのでした。

【性格】スパイとしての本性を解説

スパイだったカン十郎。本性をあらわした後の彼は口調が荒くなり、一人称が「それがし」から「おれ」に変化しました。そして口汚い言葉を立て続けにかつての仲間に浴びせます。 スパイとしてカン十郎は、主君であるオロチから罵倒されるほどの人格破綻者。冷徹で心がなく、死に場所を探してオロチに仕えていました。演劇の一座の出身であることから「何者かに成りきることだけがヤツの快感」とオロチが発言しています。 その壊れた人格から、疑い深いオロチからも裏切ることはまずないとして、完全な信頼を寄せられていました。

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【鬼ヶ島の動向①】おでんを描き戦況をかき乱す

菊の丞に斬られて倒れ伏し、あっけなく退場したかに見えたカン十郎ですが、カイドウにボコボコにされた赤鞘九人男の前に再び登場。よりにもよって主君だったおでんの姿を能力で描き、操ることで戦況をかき乱します。 カン十郎は瀕死の状態で、光月になりすまし、光月を滅ぼして自らも死ぬと宣言。ここが自分の人生の舞台の終幕だとして、なおも暴れまわります。「死に場所を探していた」と過去に口にしていたこともあり、すでに生き残る気などなかったのですね。

【鬼ヶ島の動向②】錦えもんに斬られ幕引き?

偽おでんによって戦況をかき乱したカン十郎ですが、錦えもんに斬られたことで最後を迎えます。最後に錦えもんに対峙したときは「おれの舞台の幕を引くなら……!!お前がいい……!」と感情を見せる場面もありました。 この戦いの決着の話のタイトルは「人生の大根役者」であり、冷徹で自分の役に徹し切り、仲間を欺いていたカン十郎も、最後は感情を抑えきれない、かつての仲間たちへの情があったのではないかと考えられます。 これで死亡したと思われたカン十郎ですが、まだしぶとく息はあり、最後に「火前坊」という巨大な炎を描き、鬼ヶ島を大爆発させようと企てました。しかし戦いの余波に巻き込まれ大爆発は起きず失敗。炎は意志のようなものを宿しオロチの元へ任務失敗を報告します。 オロチからは目の前にいた日和を焼き殺せと命令されるも、炎はオロチに向かっていき、共に炎に焼かれ消えていきました。

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【死亡】最後は死亡したのか考察

結局のところ、カン十郎は死亡したのでしょうか?原作1057話でワノ国篇は完結しましたが、はっきりと死亡は確認されておらず、生死不明です。 生死不明となったカン十郎ですが、おそらく死亡したと考えられます。ずっと死に場所を探していたわけですし、生きる目的もないので、死んでいた方が物語的には綺麗な形となるからです。 扉絵シリーズなどで登場する可能性も考えられますが、ワノ国篇では他にも「うるティ」や「ホーキンス」などその後の動向が気になるキャラが多いので、因縁のある錦えもんと決着が着いたカン十郎が再登場する可能性は低いでしょう。

【声優】カン十郎を演じるのは山崎たくみ

アニメ「ワンピース」にてカン十郎を演じているのは、声優の山崎たくみです。 山崎の代表的な役には『Fate/Zero』のケイネス・エルメロイ・アーチボルト役や、『銀魂』の河上万斉(かわかみばんさい)役などが挙げられます。 コミカルな役とシリアスな役の、絶妙な演じ分けが特徴の彼。コミカルなキャラと声から、裏切り者となり一転シリアスなキャラとなったカン十郎に、ぴったりでした!

「ワンピース」ワノ国編も完結!カン十郎の最後を見届けよう

ついにワノ国編も終幕となった「ワンピース」。作中屈指の裏切り者となった黒炭カン十郎は、錦えもんに敗れ、長年にわたる裏切りは終わりを迎えました。 最後まで役を演じ続けたカン十郎、彼が最後に見せた行動やセリフには、かつての仲間に対する執着が感じられます。激闘となった鬼ヶ島での戦いですが、ルフィとカイドウの死闘はもちろん、カン十郎と赤鞘九人男たちの生き様にも注目しましょう!