神崎アオイが戦わない理由は?過去のトラウマや伊之助との関係を考察【鬼滅の刃】
『鬼滅の刃』に登場する神崎アオイは鬼殺隊の女性剣士。彼女は蟲柱・胡蝶(こちょう)しのぶの私邸であり隊士の治療所でもある蝶屋敷で働いています。今回はそんなアオイの活躍場面・伊之助との関係についてまで徹底的に解説していきます! ※この記事には最終巻までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。
神崎アオイのプロフィール【ネタバレ注意】
誕生日 | 不明 |
---|---|
年齢 | 推定17歳 |
呼吸 | 水の呼吸 |
初登場 | 漫画6巻48話/アニメ23話 |
彼女の初登場は漫画では6巻48話、アニメでは23話。那田蜘蛛山(なたぐもやま)での戦いの傷を治療するため炭治郎が蝶屋敷に運ばれ、そこでアオイと出会います。 彼女は鬼殺隊ですが、作中で彼女が剣士として活躍している姿は描かれていません。彼女は蝶屋敷で看護師のような業務を担当したり、怪我を負った剣士の機能回復訓練の教官役を担当したり、洗濯や炊事といった家事も担当しています。
神崎アオイの性格は?
神崎アオイはハキハキとしたしっかり者のお姉さんタイプです。炭治郎たちかまぼこ隊が言いつけを守らなかったり騒がしかったりすると、厳しく叱ることも。言い方は厳しいものの間違ったことは言っておらず、彼女はまるで3人のお姉さんのようにも見えます。 上弦の鬼・妓夫太郎(ぎゅうたろう)との戦いで毒により重体となった嘴平伊之助(はしびらいのすけ)。回復後、毒が効きにくい体質であると説明を受けた伊之助は「不死身」だと浮かれていました。そんな呑気な伊之助にアオイは「毒も効きづらいけど薬も効きづらいから気をつけなさい」とお説教。 隊士の身を案じる優しさと繰り返し説明してあげる面倒見の良さ、そして厳しさも垣間見えるアオイらしいシーンです。
神崎アオイが蝶屋敷で働いている理由は?
アオイは鬼殺隊?鬼に対する恐怖心と劣等感
蝶屋敷でサポート役に回っている神崎アオイは、もとは鬼殺隊隊士です。彼女いわく選別試験では運良く生き残っただけとのこと。晴れて隊士になったものの、恐怖から戦いに行けなかったそうです。 アオイはそんな自分のことを「腰抜け」と卑下。彼女の浮かない表情からは、隊士として任務をまっとうできずにいる自分に劣等感を抱えていることが窺えます。 この最終選別の時、同期として実は後の霞柱となる時透無一郎が一緒に試験を受けていたのだそうです。自分と同じ試験を受けた1人が柱となって活躍する姿を見て、しっかり者のアオイは自分を責めている部分もあるのかもしれません。
自己を卑下しているアオイを救った炭治郎
53話で炭治郎から治療の礼を言われたアオイは、こんな自分に礼はいらないと言います。炭治郎はすぐさま「そんなの関係ないよ。俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから」と、彼女は決して腰抜けではないことを伝えました。 さらに彼から「アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行くし」と言われたことで、剣士として戦えないことに劣等感を抱いていたアオイの心は救われることになったのです。 彼女は家事や怪我人の看病をこなし、隊士が一線に戻れるように回復訓練の相手もします。派手な活躍はないものの、蝶屋敷にとって欠かせない縁の下の力持ちキャラ。炭治郎の言葉をもらってからの彼女は、以前にも増して自分の役目に自信を持っているように見えます。
鬼狩りへの恐怖を感じるシーン
70話でアオイは音柱・宇髄天元(うずいてんげん)に屋敷から連れ去られそうになります。理由は天元が遊郭へ鬼狩りに行くのに女の隊士が必要だったから。継子ではないアオイなら誰の許可も要らないと考えた天元は、彼女を無理やり連行しようとしたのです。 鬼との戦いに拭えぬ恐怖心を持つアオイは、天元に担がれながら必死にカナヲに手を伸ばします。その表情は普段の彼女からは想像もできないほど恐怖に引きつっており、彼女が心から鬼を恐れていることが窺えました。
神崎アオイは水の呼吸の使い手だった!
本編では最後まで不明だったアオイの呼吸が「水の呼吸」であることが、2021年発売のファンブック『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』で明かされています。 蝶屋敷の主・胡蝶しのぶが蟲の呼吸の使い手であること、アオイの髪飾りが蝶を模したものであることから、当時は蟲の呼吸説や花の呼吸説もありました。実際は水の呼吸の使い手ということで、アオイの髪飾りの青色が伏線となっていたようです。 この呼吸に向いているのは穏やかさと柔軟性のある性格の者とされています。テキパキと臨機応変に館を切り盛りするするには柔軟性が必要なはず。そういった意味ではたしかに水の呼吸がアオイにぴったりなのかもしれません。
伊之助との関係が気になる!2人は結ばれた?
神崎アオイと嘴平伊之助(はしびらいのすけ)は、累との戦闘後蝶屋敷で関わっていくことに。山育ちで粗野なところが目立つ伊之助にも、アオイは遠慮なしに叱り飛ばしていました。 その後は上弦の鬼・妓夫太郎(ぎゅうたろう)との戦いで毒が回った伊之助をアオイは必死で看病。目が覚めた伊之助に対しアオイは泣きながら説教をするシーンも描かれました。 さらに決戦を終えた後の204話。伊之助はいつものように厨房に盗み食いに入りますが、すぐにアオイにバレてしまいます。見かねた彼女は伊之助のつまみ食い専用のお盆を用意し、伊之助は嬉しそうにお盆を見つめるのです。 伊之助は彼女に母性を感じると共に、どんなにコソコソ隠れても自分を見つけ出してしまうアオイに異性としても特別な想いを抱いたのでしょう。
最終回のその後で2人が結ばれたことが明らかに
本編の後日譚を描く205話「幾星霜を煌めく命」では、現代に生きる隊士の子孫や生まれ変わった人物たちが登場します。そこに登場するのが嘴平青葉(はしびらあおば)という、女性に見間違えるほど端正な顔立ちの植物学者です。 彼は伊之助とアオイの曾孫で、さらに弟が1人いることが明らかに。彼の「青葉」という名前は、アオイから「青」、伊之助の母・琴葉から「葉」を取ったのでしょう。 彼は猪突猛進な伊之助やハキハキしたアオイとは正反対ともいえるネガティブな性格の持ち主。一方で「山奥に独りで暮らしたい」という発言からは、山育ちの伊之助の遺伝子が垣間見えます。 伊之助も極稀に心が脆い描写があったので、青葉は伊之助の隠れた繊細さが前面に出た性格なのかもしれません。
神崎アオイの魅力が溢れるエピソードを紹介!
アオイは手先が器用!
6巻掲載の大正コソコソ噂話で、アオイの手先の器用さが判明。風柱・不死川実弥に破壊されてしまった禰豆子の木箱を修理したのがアオイだったのです。 かなり大きな木箱なので修理には器用さと同時にパワーも必要とするはず。それをさらりと直しているので、やはりアオイも水の呼吸を習得した只者ではないということでしょう。
昔から姉妹が欲しかった!カナヲとは大の仲良し
胡蝶姉妹に拾われたカナヲとは、歳が近い女の子同士ということもあってか仲が良い様子。アオイが無理やり任務に駆り出されそうになった際には、カナヲが柱の命令に背いて彼女を助けたこともありました。 19巻の大正コソコソ噂話では、アオイは昔から姉妹が欲しかったことが明かされています。孤児のカナヲが名字を決める際には、自分と同じ神崎姓を推していたという微笑ましいやり取りがあったそうです。
神崎アオイの声優は江原裕理
神崎アオイを演じているのは江原裕理(えはらゆり)です。アニメーション制作会社ufotableが運営しているカフェでのバイトを通じて2014年に声優デビュー。以降彼女は声優として活動する傍ら、ufotableの制作スタッフとしてアニメ制作にも関わっている異色の経歴の持ち主です。 声優としてはCGアニメ『シーサイド荘のアクアっ娘』のマール役や『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』のイアン役などに出演。他には女性声優・飯田里穂がプロデュースする声優アイドルユニット・ギルドロップスのメンバーとしても活動しています。
『鬼滅の刃』神崎アオイは面倒見の良いお姉さんキャラ
鬼殺隊の隊士になるという狭き門を通過しながらも、サポート役として日々奮闘している『鬼滅の刃』の神崎アオイについて紹介しました。前線での活躍はないものの、彼女は鬼と戦い身体や心に傷を負った隊士たちを献身的に且つ元気いっぱいに支えています。 ミステリアスな女性キャラが多い本作では、彼女は貴重なしっかり者でハキハキした女の子キャラ。少ない登場シーンながらも彼女が登場する回はいつもほのぼのとしています。手に汗握る戦闘シーンの後は、彼女の笑顔や伊之助との可愛いやり取りに癒やされてみてはどうでしょうか。