2021年9月9日更新

『鬼滅の刃 那田蜘蛛山編』はアニメ版とは違うの?ネタバレあらすじや感動シーンを振り返る

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鬼滅の刃 累
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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『鬼滅の刃 那田蜘蛛山編』と通常版の違いは?

「無限列車編」の公開を記念して2020年10月に土曜プレミアムで放送された『鬼滅の刃 那田蜘蛛山編』は、アニメ版の総集編に新規映像を追加した内容でした。では実際にどこが違ったのか、具体的に紹介します。

大正コソコソ噂話

エンドロール後の大正コソコソ噂話には、劇場版のもう1人の主人公ともいえる煉獄杏寿郎が登場。原作ファンブックで明かされた、煉獄の好物が鯛の塩焼きとさつまいもご飯という話題に。蒸したてのさつまいもを「わっしょい」と頬張る煉獄が登場しました。

無限列車編予告

新規映像の予告では、かまぼこ隊竈門禰豆子、煉獄が登場。コソコソ話と一体となっているような予告映像で、「わっしょい」とさつまいもを頬張る煉獄の手には「無限列車編」の告知ポスターが握られています。劇場で再会しようと、視聴者に向かって元気に語りかける煉獄の姿が楽しめる内容です。

CM入りと明けの挿絵

CM前後では新規描き下ろしの提供イラストが放送されました。総集編で登場したのは全部で6枚のイラスト。キャラクターデザインやプロップデザインを手掛けたスタッフによる、多様なシチュエーションの新規絵が提供を彩りました。

冒頭の手紙のシーン

総集編では炭治郎嘴平伊之助我妻善逸と出会った場面が含まれていません。そのため冒頭で炭治郎が鱗滝左近次に手紙を書くシーンが新規で追加され、彼らとの出会いが説明されています。

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『鬼滅の刃 那田蜘蛛山編』のあらすじや結末は?【ネタバレ注意】

かまぼこ隊に届いた那田蜘蛛山への応援要請

ある屋敷での任務で一緒になった同期の炭治郎・善逸・伊之助のもとに、那田蜘蛛山への応援要請が届きます。不気味な気配に尻込みする善逸をよそに、山へと入っていく炭治郎と伊之助の前に現れたのは、糸に操られた鬼殺隊員たちでした。 その山には蜘蛛の糸を操る鬼の一家が住んでいたのです。まず2人が対峙したのは、母と呼ばれる女の鬼。無理やり母親役を押し付けられ恐怖で支配されていた彼女は、自ら死を望んでいました。そのことに気がついた炭治郎は彼女に情けをかけ、1番優しくて痛みのない「伍ノ型・干天の慈雨」で彼女を倒します。 彼女が最期にうわ言のように遺した言葉から、この山に十二鬼月がいることが判明。鬼殺隊本部でも十二鬼月がいる可能性が考慮されており、柱の冨岡義勇と胡蝶しのぶがお館様の命を受けて山へと向かっていました。

戦いの中で明らかになった善逸の意外な実力

一方で善逸も蜘蛛の鬼に遭遇していました。彼が遭遇したのは兄と呼ばれる鬼で、毒で対象を蜘蛛に変える血鬼術の使い手。善逸は蜘蛛人間によって蜘蛛になってしまう毒を注入され、次第に衰弱していきます。 祖父に愛された記憶を走馬灯のように思い出していた善逸は気絶してしまいますが、その途端彼は覚醒。善逸が使える型は1つしかありませんでしたが、その極めた「霹靂一閃 六連」にて一瞬で鬼を倒します。善逸はその後到着した胡蝶しのぶの解毒剤によって一命を取り留めました。 山中では炭治郎と伊之助が残りの鬼を捜索。そこに現れたのは圧倒的なパワーを持つ父親役の鬼でした。伊之助と炭治郎は分断され、伊之助は1人で父親の鬼と対峙することになりますが苦戦を強いられます。

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ヒノカミ神楽と覚醒した禰豆子の力が累を追い詰める

父親によって飛ばされた炭治郎は少年の姿をした累という鬼に出会います。子供の姿をしていますが、累こそが鬼を集め家族ごっこを始めた張本人にして、下弦の伍のでした。これまで戦ったどの鬼よりも強い累に、炭治郎は手も足も出ずボコボコにされてしまいます。 そこに飛び出してきたのは禰豆子でした。鬼でありながら兄のために鬼と戦う禰豆子に興味を惹かれた累は、彼女を差し出すように言います。炭治郎はそれを断りますが、圧倒的な強さの累を前にして死が脳裏を掠めるのでした。 そのとき炭治郎が思い出したのは、亡き父が見せてくれたヒノカミ神楽という舞です。炭治郎はヒノカミ神楽を刀の呼吸のように使い、さらに禰豆子も血鬼術を覚醒。2人は力を合わせて累の頸を落とすことに成功します。

ピンチを救った2人の柱

倒したかに思えた累は、日輪刀で斬られる前に自分の糸で頸を切ることで命を繋いでいました。力を出し尽くした炭治郎は一転して窮地に追い込まれます。そこに現れ累にとどめを刺したのは、柱の冨岡義勇でした。 窮地に立たされていた伊之助を救ったのも冨岡です。柱の2人の救援もあり、炭治郎たちは蜘蛛の一家を殲滅することに成功。十二鬼月の強さや柱の実力を思い知る任務となるのでした。こうして那田蜘蛛山での戦いは幕を閉じます。

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「那田蜘蛛山編」の感動シーンをプレイバック!

感動シーン①:弱さと向き合う善逸の本当の強さに痺れる

普段は不平不満だらけで女の子ばかりおいかけている善逸が、初めて本当の強さを見せるシーンは鳥肌モノ。彼が放つ技も格好いいのですが、何よりも感動できるのが彼が「じいちゃん」と慕う育手・桑島慈悟郎への想いです。 師匠が自分に使ってくれた時間が無駄ではないと証明したい。そんな一心で彼は弱い自分を受け入れて、変わろうとします。善逸の覚悟や師弟愛にグッとくるこのシーンをきっかけに、善逸への見方が変わった人も多いのではないでしょうか。

感動シーン②:竈門兄妹の絆に涙腺崩壊

禰豆子を守るという気持ちからヒノカミ神楽で応戦する炭治郎と、炭治郎を助けたい一心で血鬼術に覚醒する禰豆子。2人の兄妹愛に胸打たれる、累と竈門兄妹との戦闘シーンです。 同時にこのシーンでは兄妹だけでなく一家の愛も感じられます。ヒノカミ神楽は父親から受け継いだもの、そして禰豆子も意識の中で亡き母に会い「お兄ちゃんを助けてあげて」と声を掛けられていました。両親の愛と兄妹の絆、その両方を感じて涙が溢れる名シーンです。

感動シーン③:累が自分にもあった家族愛に気づく瞬間が切ない

疑似家族を作るほど家族に固執していた累は、死の間際、自分にもかつてあった本当の家族との温かな記憶を思い出します。累が理解しようとしていなかっただけで、彼も両親に大きな愛を受け取っていたのです。 累の前に現れた両親の魂は、彼と共に地獄に行くことを選びました。鬼になってもたくさんの人を殺めていても、両親にとって累はかけがえのない最愛の息子なのです。累が人間の頃の姿に戻って両親と共に地獄に旅立っていく瞬間は、敵とはいえ涙なしでは観られません。

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「那田蜘蛛山編」の主要キャラクターを紹介

かまぼこ隊のメンバー

1つ前の任務で再会を果たした同期の3人、通称・かまぼこ隊。主人公の竈門炭治郎と怖がりの我妻善逸、イノシシの面を被った嘴平伊之助の3人です。 戦いの中で分断された3人は、それぞれ自分の力で鬼と対峙することに。善逸が初めて雷の呼吸を披露するなど、彼らの底力がこの「那田蜘蛛山編」では描かれました。

胡蝶しのぶ

胡蝶しのぶは蟲の呼吸を操る蟲柱です。小柄で華奢な体格のため、鬼の顎を斬る力はありませんが、岩をも砕く突く力を兼ね備えている人物。さらに彼女は薬学に精通しており、顎を斬り落とせない代わりに毒殺によって鬼を仕留めます。 「那田蜘蛛山編」では彼女が調合した解毒剤によって、蜘蛛化が進行していた善逸は救われました。

冨岡義勇

冨岡義勇は水柱で、炭治郎が物語序盤で初めて出会った鬼殺隊です。物静かでクールな印象を受ける人物ですが、炭治郎の禰豆子を思う気持ちを汲んでやるなど情に厚い一面も。 「那田蜘蛛山編」では十二鬼月がいる可能性があることから、お館様の命令で山へと入ります。伊之助や炭治郎の窮地を救ったり、禰豆子を斬ろうとするしのぶを止めたりといった活躍を見せました。

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累(るい)

那田蜘蛛山を根城としていた一家の末弟にして黒幕が累です。その正体は下弦の伍。配下の鬼たちに無理やり家族の役目をやらせており、逆らった者は始末しています。血鬼術「糸」は手から自在に動かせる糸を出すというもので、その糸は鋼並の強度を誇るという代物。 炭治郎にとって初めて対峙する十二鬼月となりました。

サイコロ先輩

「那田蜘蛛山編」で登場してファンに愛されているのが、サイコロステーキ先輩です。本名は不明。炭治郎にとって先輩にあたる鬼殺隊員で、累の実力も知らずに斬ってかかり一瞬でサイコロ状に身体を切り刻まれてしまいました。 登場はわずか1シーンの弱小隊員なのですが、豪快な死亡フラグの立てっぷりとそれを数秒後に回収する姿になぜか注目が集まった人物です。

名シーンの宝庫「那田蜘蛛山編」が熱い!

ヒノカミ神楽や禰豆子覚醒など熱い展開が盛りだくさんの『鬼滅の刃』「 那田蜘蛛山編」について紹介しました。ファンからも人気の高いエピソードなので、あらすじや結末を含めぜひその内容を抑えておきましょう。 『鬼滅の刃』は2021年冬にアニメ第2期が決定しています。今後もまだまだ盛り上がること間違いなしの作品なので、しっかり予習復習しておきたいですね。