2023年9月8日更新

【評価・感想】実写版「ワンピース」はひどいのか?海外の反応や実際のレビューをまとめて調査

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Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

2023年8月31日から、Netflixオリジナル実写ドラマ『ONE PIECE』がいよいよ配信開始されています。日本からも新田真剣佑が出演するなど話題の本作ですが、一部では「やめてほしい」「ドラゴンボールの二の舞いになりそう」といった声も挙がっていました。 実際に配信が開始され、ファンからの評価はどうだったのでしょうか。この記事では実際に視聴した人の評価や感想を紹介しながら、否定的な声が上がっていた理由もあわせて解説していきます! ※この記事は原作『ONE PIECE』の重要なネタバレを含みます。

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実写ドラマ「ワンピース」のあらすじ・概要

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 イニャキ・ゴドイ
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信
配信日 2023年8月31日
配信サービス Netflix
形態 全8話構成のドラマシリーズ

2017年7月に発表されたNetflixの実写ドラマ『ONE PIECE』が約6年の歳月をかけていよいよ配信されました。 物語の始まりは、ルフィが樽に入りコビーに拾われる場面です。そこから仲間を集めるルフィは、グランドラインへの海図をめぐる戦いを繰り広げながら、原作と同じくシェルズタウン、シロップ村、バラティエ、アーロンパークと歩みを進めます。 またコビーとガープの物語も、並行して進んでいくのがドラマの大きなポイント。ルフィとガープの関わりも描かれながら、グランドラインに入る直前までのイーストブルー編が丸々実写化されていました。

どこまで描かれる?

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 シャンクス Colton Osorio, Peter Gadiot
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

最終話では、原作の100話にあたる麦わらの一味が樽に足を乗せグランドラインへ向かう名シーンが描かれ、その後ルフィの手配書を燃やすスモーカーらしき人物の後ろ姿で幕を閉じました。

新たなる冒険の始まり!
グランドラインに入る100話を

【実際に視聴した人の評価・感想】

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 シャンクス Peter Gadiot
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

人気漫画の実写化には、否定的な意見を持っているファンも多いです。なかには原作は大好きだけど、実写ドラマは観るか迷っているという人もいるのではないでしょうか。 しかし実写「ワンピース」は、Netflixにて84か国でデイリー1位の記録を樹立しており、評価も概ね好評です。そこでここからは、実際に本作を視聴した人の感想や高評価の理由を紹介していきます。また稀にみられる意見として、ひどいと言われる低評価の理由についてもあわせて解説するので、ぜひチェックしてみてください。

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高評価①:キャストの違和感がない

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 新田真剣佑
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

漫画を実写化するにあたって、まず不安視されるのはキャストの違和感ですよね。近年では洋風の世界観の作品を日本人キャストで実写化し、違和感に不満の声が聞こえる作品もありました。 しかし実写「ワンピース」のキャストは、まったくと言っていいほど違和感がない俳優が揃っています。特に麦わらの一味に関しては、エクゼクティブ・プロデューサーを務めた尾田栄一郎が、顔はもちろん口の大きさや所作までみて決めたと語っていました。 原作者のお墨付きなだけあり、演技や雰囲気、仲間同士の掛けあいも麦わらの一味そのままです!

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ルフィの破天荒さも、ゾロのクールさも、ナミのしたたかさも、ウソップの活発さも、サンジの優しさも原作そのままで最高!原作と少しイメージが違うキャラもいるけど、しっかり物語に落とし込まれていて違和感はありません!

(20代男性)

高評価②:原作愛が感じられる

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 ミホーク Steven Ward
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

本作の脚本を務めたマット・オーウェンズは、1番好きな作品が「ワンピース」と語るほどのワンピースファンです。尾田栄一郎もコメントにて、製作陣はワンピースオタクであると話していました。それだけあって作中には、原作愛を感じるシーンが数多く盛り込まれています。 例えばゾロの初戦闘シーン。実写でゾロが初めて戦ったのは、バロックワークスのMr.7でした。実はゾロには以前バロックワークスに勧誘されていた設定があり、Mr.7の外見も尾田栄一郎がSBSで描いた姿とそっくりだったのです。 他にも多くの手配書が貼られているシーンでは、未登場であるベラミーやフォクシーの手配書があるなど、原作ファンには嬉しい小ネタが満載でした!

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ロジャーの処刑シーンには、シャンクスやミホーク、クロコダイルと思われる人物の姿が……!製作陣の原作愛がすごいです!

(20代男性)

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高評価③:原作に忠実な世界観とセット

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』ルフィ
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

実写化作品では、古い時代設定だったのが現代風になっているなど、世界観をガラッと変えている場合があります。しかし本作は時代設定や世界観を、忠実に再現していました。バラティエの外観やシロップ村の雰囲気など、漫画の内容がそのまま現実になった特別感を味わえるのです。 またセットにも非常にこだわっており、先頭が魚になっているバラティエの壮大さや再現度も高いです。尾田栄一郎も「恐ろしい額の製作費」と話すほど、巨額を投じたと思われる世界観やセットの構築。特に原作ファンは、要チェックです!

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原作よりもレストラン感が強かったバラティエ。世界観を忠実に再現しながら、実写に落とし込んでいるのが熱意を感じます!

(20代女性)

低評価①:原作のシナリオ改変

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』ガープ コビー ヘルメッポ Vincent Regan, Morgan Davies, Aidan Scott
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

実写「ワンピース」は全8話で、区切りのいいイーストブルー編までを描いています。そのためある程度のストーリー改変もありました。視聴者のなかには、原作ではあるシーンがなかったり、原作ではないシーンがあったりすることに、不満を感じる人もいたようです。 たしかにクリークがバラティエに襲撃してくるシーンや、ハチの登場シーンなど、カットされた重要シーンもあります。また原作とは違い、ガープとコビーは全編通して登場していました。原作ファンで楽しみにしていたシーンがカットされていた人は、ショックを受けています。

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ゼフがクリークと戦うルフィを褒めるシーン楽しみにしてたのに、カットされててショック……!

(40代男性)

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低評価②:キャラクターの解釈違い

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 ガープ Vincent Regan
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

麦わらの一味の高い完成度が話題になった本作品。しかしサブキャラクターであるガープ、ノジコ、マキノ、くいななどに、原作とイメージが違うと評価するファンもいるようです。 特に全編通して登場するガープと、アーロンパーク編に登場するノジコに大きな違和感を感じた様子。外部から海軍に忍び込んだコビーに寛大なのはガープらしいですが、ルフィが海賊になった事実にシリアスに悩む姿は彼らしくない一面でした。 また原作では事情を知りナミに寄り添っていたノジコは、大人になっても真相を知らずナミを嫌悪していました。ノジコがナミを激しく嫌う姿に、驚いた人も多いのではないでしょうか。

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ノジコが村に来たナミに唾を吐くシーンは、ノジコっぽくなかったかも……。

(20代女性)

低評価③:戦闘シーンがしょぼい?

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

本作はドラマなのもあり、ストーリーや人間ドラマに重きを置いています。そのためゾロの決闘を通じての不和や、ゾロとナミの生い立ちを探りあうシーンなど、オリジナルのエピソードもありました。しかしその反面、戦闘シーンが少なく物足りないと感じている人も多いようです。 たしかに各エピソードの幹部陣の戦いやルフィのボス戦も、あっさりと決着してしまう場面が多かったです。ジャンゴ、クリーク、ハチなど、メインの戦闘やキャラ自体がカットされてしまった人物も。 ただアーロン戦での「ゴムゴムのオノ」のような、印象深い決めの技はしっかりと再現されていました!

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予告からアクションシーン楽しみにしてたけど、思ってたよりバトルシーン少なかったな……。

(30代男性)

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【海外の反応・評価】

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 エミリー・ラッド
© 2023 Netflix, Inc. Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

世界的な作品である「ワンピース」なだけあり、世界でも大きな注目を集めていた本作品。その評価は、海外でも高かったようです! 84か国で1位を記録し、支持率は90%超え。特に高評価の理由になったのは、作品から原作へのリスペクトが感じられたためでした。原作に忠実な世界観や納得できるキャスティング。ストーリーの改変についても、原作の精神に則った変更だと感じている人が多かったです。 ファンの多くが数少ない実写化の成功例と語っており、シーズン2を望む声も挙がっていました!

【配信前の評判・期待の声】

最後にここからは、実写「ワンピース」が配信される前の評判を紹介していきます。やはりハリウッドでの漫画の実写化には、多くのファンが心配を寄せていました。 そんななかでも事前に発表されていた情報から、期待の声も挙がっていました。ぜひ実写「ワンピース」を視聴した人は、答えあわせをしてみてください!

評判①ポリコレ感が否めない

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 アーロン Jandre Le Roux, McKinley Belcher III
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

ナミの義理の姉・ノジコに黒人女優が起用され「またポリコレに配慮か」という声が上がりました。しかし麦わらの一味を含むその他のキャストを見るとむしろ原作イメージに近い俳優が起用されています。 作者の尾田先生は「顔、口、手の大きさ」などの顔のイメージや「雰囲気、所作、声質」といった演技部分のイメージ、そして「仲間同志のバランス」を考慮したと明かしています。原作者の審査も入っているため、イメージを大きく損なうキャスティングはされていないのではないでしょうか。

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アーロンが黒人起用されたのは個人的にありです!予告編を見ても、青い肌とかギザギザの鼻とかの再現度が高くて最高!

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評判②キャストに納得できない部分が……

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 ジェイコブ・ロメロ・ギブソン
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

ルフィ役以外は全員年上の俳優が起用されたため「幼さが失われてしまっている」と言った声がありました。さらに「コビーやウソップがイケメンすぎる」という感想も……。 一方でキャストが予想以上にイメージ通りといった声も多く、賛否両論分かれています。ファンが多い作品なだけにキャスティング批判はある程度仕方がないのかもしれません。シリーズが始まって掌返しになるよう期待したいですね。

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尾田先生が昔回答してくれた麦わらの一味の出身国イメージに近い配役がされていて好感が持てます!

評判③そもそも実写への不安が大きい

ジャンプ作品の映画といえば『ドラゴンボール EVOLUTION』(2009年)の不評が思い出され「あのトラウマで不安」というファンも多くいます。これについては「るろうに剣心」や「キングダム」などの傑作になることを祈るしかありませんが、原作者・尾田栄一郎が関わっている点は大きく期待できる要素です。 また予告ビジュアルでルフィが草履ではなくスニーカーを履いていたことも再現度への不安として挙げられています。しかしこちらは公式から「できる限りスタントなしで演技するための安全を考慮」と回答されました。

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ドラゴンボールやBLEACH、ジョジョなどジャンプ作品の実写化はやっぱり不安だなぁ。でも今回は期待したい......

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期待①原作者・尾田っちのお墨付き!

2017年に初めて発表された際に「『20年間支えてくれているファンを絶対に裏切らないこと』これが僕からの条件です」と最高の言葉を送ってれました。 その後も「僕が納得しなければ公開延期すると約束してくれた」「手放しで楽しんでもらえる作品を送り出せるように頑張る」といった心強いコメントがあり、これまで尾田ワールドに魅了されてきたワンピファンとしては期待せざるを得ませんよね。

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やっぱりアニメの映画版も尾田っち監修だとクオリティ上がるから今回も安心して待てます!

期待②セットのクオリティからワクワクが止まらない

Netflixドラマ『ONE PIECE(ワンピース)』 タズ・スカイラー
Netflixシリーズ『ONE PIECE』2023年8月31日独占配信

予告に先駆けて海上レストラン・バラティエのセットが大公開、船内まで精巧に作られています。さらにMissラブ・ダック号、ゴーイングメリー号、フーシャ村などCGではなく大規模なセットで再現されました。 尾田先生いわく「恐ろしい額の制作費」を投入しているとのことで、物語を彩るセットにも要注目です!

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夢に見たワンピースの世界が現実にあるというだけで嬉しすぎるし再現度高すぎて感動。セットの裏側探訪とかやってくれないかなー。

実写ドラマ「ワンピース」は期待を超える高評価!

実写「ワンピース」は尾田栄一郎が大きく関わっていること、製作陣がワンピースオタクなことなどから、素晴らしい作品になりました。低評価もあるものの、全体的な評価としては大成功といえるでしょう。 実写ドラマをみた人は、ぜひ原作でイーストブルー編を読み比べてみてください!

「ワンピース」初の実写化!
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