「ワンピース」ハラルド王は裏切り者でクズ?神の騎士団との関係が気になる”しくじった”名君を考察
「エルバフ編」が佳境へ突入し、大きな盛り上がりを見せている『ONE PIECE』。 この記事ではそんなエルバフ編のキーマンと予想される、巨人たちの王・ハラルドについて徹底解説!基本的なプロフィールはもちろん、裏切り者説や他キャラとの気になる関係性など、重要ポイントをしっかり紹介&考察していきます。 ※この記事は「ワンピース」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「ワンピース」ハラルド王のプロフィール
| 名前 | ハラルド |
|---|---|
| 初登場 | 111巻1130話 |
| 子ども | ロキ , ハイルディン |
エルバフ島にある巨人族の国「ウォーランド王国」の王・ハラルド。スキンヘッドにたくましい黒ひげ、とても威厳のある見た目をしており、一部では「カイドウによく似ている」と囁かれています。 1130話で初めて名前が登場し、数年前に息子のロキに殺されたことが発覚。荒々しい巨人族の出身とは思えぬ温和な性格をしていたようで、死後もなお「名君」として慕われています。
ハラルドとロックスの不思議な友情とその破断とは?
| 56年前 | 世界会議に不法侵入 ロックスと出会う |
|---|---|
| 48年前 | ロックスから仲間にならないかと誘われる |
| 44年前 | 4年に渡り勧誘を受けるも結局破談に 決闘を経てロックスと決別する(詳細な時期は不明) |
| 38年前 | ゴッドバレーへ向かうロックスと再会 協力を依頼されるも拒否する |
他国との交流を広げたいと考えていたハラルドは、56年前に各国の王が集まる世界会議へ侵入しました。しかし、王族との交渉は失敗に終わり、そのうえロックスが同時期に起こした王族誘拐の容疑までかけられることに。ハラルドとロックスはマリージョアで鉢合わせしたのち、それぞれ逃走を開始します。 それから約8年後、ロックスは「世界の王になる」という目的を果たすため、ハラルドを仲間に引き込もうと画策。ハラルドは「世界政府との協調」を目指しており、その勧誘を4年に渡り断り続けます。 その後、ハラルドは政府との融和を目指し奔走するも、動けば動くほど「エルバフが世界から孤立している」という事実を突き付けられてしまうのでした。
ロックスvsハラルドの悲しい争い
エルバフが孤立していると実感したハラルドは苦悩の末、五老星の「ロックスを殺せばエルバフを世界政府加盟国として認める」という提案に乗ってしまいます。 これまで奇妙な友情を築いてきたハラルドとロックスですが、ここで1対1の決闘を行うことに。実力が拮抗していて決着はつかなかったものの、2人はここで決別することになります。 それからしばらく後、ロックスは天竜人から妻子を守るため、家族が住むゴッドバレーを目指し出発。その道中でハラルドと再会し協力を求めますが、政府側に付くことを決めていたハラルドはその頼みを拒否します。2人の関係は修復されず、ロックスは仲間と共にゴッドバレーへ向かうのでした。
【考察①】ハラルドは裏切り者でクズ?神の騎士団と関係がある?
ハラルド王の裏切り者説・カルメルとの共通点
ハラルドは「戦いよりも他国との交易を」と主張し、国の改革を目指していました。実は彼が掲げていたこの言葉、作中にすでに登場しているものなのです。もともとこの主張をしていたのは、幼少期のビッグマムを世話していたマザー・カルメル。 作中の描写や時系列を考慮すると、ハラルドは彼女の思想に影響を受けていたと推測できます。この考察が正しかった場合、ハラルド=悪人説が浮上。カルメルは世界政府などを相手に、人身売買をしていた極悪人です。 ハラルドも彼女と同様、金儲けのためにエルバフの子供たちや宝樹アダムの売買を企む、「国の裏切り者」だったのかもしれません。
神の騎士団との関係・「墓参り」の真意
エルバフの戦士を世界政府の管理下に置くため、エルバフ島に上陸した神の騎士団。その一員であるソマーズ聖がエルバフに到着した際、「ハラルドの墓参りでも?」と意味深なセリフを発していました。この言葉から、ハラルドとソマーズ聖には少なからず繋がりがあったと推測できます。 さらに、その後の展開でソマーズ聖が「ハラルドの野郎……しくじりやがって……‼」と発言。これにより、ハラルドとソマーズ聖が仲間、あるいはハラルドがソマーズ聖に利用されていたことがほぼ確定となりました。 ハラルドは神の騎士団の仲間、あるいは騎士団に利用されていた憐れな人物だったのかもしれません。
裏切り者説にはいくつか矛盾がある
前述したように、ハラルドには「金儲けを目的とした裏切り者説」や「神の騎士団の仲間説」が囁かれています。しかしながら、世界政府が破棄したいと考えているオハラの本を国内に保管したほか、海軍に反旗をひるがえしたサウロを匿うなど、政府の味方とは思えない行動をしていることも確かです。 それを考慮するとハラルドは純粋な悪人ではなく、何らかの理由で国を裏切らざるを得なかった、あるいは騎士団に従わざるを得なかった人物と推測できます。
【考察②】ハラルドはゴムゴムの実の前任者なのか?
ニカの前任者
ルフィの手により覚醒した「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」。この実は「過去何百年も覚醒する事などなかった」と語られており、覚醒出来なかった能力者が複数名いたと匂わされています。そんな前任者の候補として、ハラルドの名前が挙がっているのです。
ハラルドの襲撃時期とゴムゴムの実が奪われた時期

ハラルド=ニカの前任者説には、ハラルドが襲撃を受けて死んだ時期が深く関わっています。彼が死んだのは14年ほど前のこと。この時期はシャンクスが政府の船を襲い、ゴムゴムの実を奪ったタイミングと非常に近いのです。シャンクスがゴムゴムの実を強奪したのは13年ほど前。 悪魔の実は能力者が死ぬと世界のどこかに現れるため、14年前にハラルド死亡→しばらくして実が復活→13年前にそれを手に入れた政府からシャンクスが強奪したと考えることができます。時系列的には何の矛盾もない説。今後新たな情報が出てくれば、この考察がさらに補強されそうです。
【考察③】ハラルドとカイドウの容姿が似ている…?

一見なんの関係もなさそうなハラルドとカイドウですが、よく見ると2人の顔がそっくり。つり上がった鋭い目・鼻の下から生える2本のヒゲ・あごの周りに生えたギザギザなヒゲなど、似ている箇所が多々存在するのです。 しかも、カイドウの頭にはツノが生えており、これはハラルドの種族・古代巨人族の特徴と一致。これらの点を考慮すると、「ハラルドとカイドウに血の繋がりがあるのでは?」と推測できます。 ハラルドは14年前の死亡時点で140歳(人間でいうところの46歳程度の年齢)だったと判明済み。カイドウが59歳なので、ハラルドの息子という可能性も0ではないでしょう。
【考察④】ロキが神の騎士団に誘われている理由はハラルド?
ハラルドの息子にあたるロキ。彼は神の騎士団から勧誘を受けており、その理由は「エルバフを政府の指揮下に置くため」と推測されています。一方、一部読者のあいだで「ロキは騎士団メンバーだったハラルドの穴を埋めるために誘われたのでは」という説も囁かれているのです。 ハラルドはオーズと同じ“古代巨人族”の血を引いている作中屈指の猛者。騎士団にいたのであれば、間違いなく主力として活躍していたはず。彼が抜けたことで戦力が大幅ダウンしたため、古代巨人族の血を濃く継いでいるロキを誘ったという可能性は十分あるでしょう。 また、ロキはシャムロックや軍子に痛めつけられ、ほぼ脅迫レベルの勧誘を受けていました。もしかしたらハラルドも同じような目に遭い、無理矢理騎士団に入れられたのかもしれません。
【考察⑤】ハラルド殺害事件の犯人はロキじゃない?
エルバフ島の住民は「ロキがハラルドを殺した」と認識しています。ロキは王家に伝わる伝説の悪魔の実を手に入れるため、父であるハラルドを殺害。身勝手な理由で王を殺した、「呪いの王子」として忌み嫌われています。 しかし物語が進むにつれ、それが真実ではない可能性が浮上。ロキが身勝手な理由でハラルドを殺したのではなく、そうせざるを得ない状況を作り上げた人物がいるようなのです。
ロキがハイルディンに言ったセリフ
ロキが犯人ではないとする説の重要な根拠になっているのが、ロキのとあるセリフです。彼は異母兄のハイルディンに対し、「まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…思ってねェよな」と発言。ハラルドを殺した背景には、何か特別な理由があると匂わせたのです。 ハラルドの裏切り者説なども考慮すると、ロキが国のために仕方なくハラルドを殺した可能性が高いと考えられます。では、このような状況を作った、ハラルド殺しの真犯人とも呼べる人物はいったい誰なのでしょうか。
真犯人は神の騎士団ソマーズ?
ハラルド殺害の真犯人である可能性が最も高いのはソマーズ聖だと思われます。彼は「ハラルドの野郎……しくじりやがって」と発言しているため、ハラルドと深い繋がりがあることがほぼ確定済み。 さらに、「子は最も見たくねェ親の死を目の前で見て泣き叫ぶのさ‼」という、ハラルドとロキを暗示するような発言もしていました。これを踏まえて考えると、「ソマーズ聖が何らかの方法でハラルドを操り、ロキがハラルドを殺さざるを得ない状況を作った」と推測できます。 「しくじりやがって」という言葉を考慮すると、ハラルドは騎士団と何らかの取引をするもそれに失敗し、その責任を取らされるかたちでロキに殺される状況に追いやられたのかもしれません。
ハラルドの過去は?イーダと出会う前は”クズ”だった?
エルバフの偉大なる王として尊敬を集めるハラルドですが、過去編でかつてはとんでもないクズだったと判明しています。部下を傷付け、他国へ攻撃し、人間を見下す。ハラルドは「自分こそが神」と言わんばかりの、身勝手な人物だったのです。 しかし、とある島で出会った巨人族の女性イーダに諭され、その性格が大きく変化していくことに。巨人はたまたま大きい身体に生まれ、偶然強さを手にしただけ。心を入れ替えたハラルドは「今までの数え切れぬ罪を償いたい」と宣言し、他国との交流を図る賢い王になったのでした。
ハラルドの家族関係は?2人の息子と2人の母
南の海の巨人族・イーダと長男・ハイルディン
ハラルドは自身を変えてくれた恩人イーダと恋仲になり、彼女とのあいだに長男・ハイルディンをもうけます。このまま結婚するか……と思いきや、イーダがエルバフの出身ではないため長老たちが猛反対。 彼女は「文化には感情的に楯突くものじゃない」と語り、未婚のままハイルディンと共にエルバフの漁師村で暮らし始めます。ただ、その生活も順風満帆とは行かず、周囲にはイーダを「よそもの」として扱う者も。 さらに、ハイルディンはのちに生まれる弟ロキに「汚れた血」「弱虫」と罵倒されるなど、苦しい日々を送ることになるのでした。
妻・エストリッダと次男・ロキ
イーダとの結婚が叶わなかったハラルドは、長老たちの薦めで権力者の娘・エストリッダと結婚します。そして次男・ロキをもうけるのですが、エストリッダは彼の姿を見て驚愕。ロキの頭には黒いツノが生え、しかも白目が真っ黒に染まっていたのです。 エストリッダは「怪物」「呪われてる」と罵声を浴びせ、なんとロキを冥界に落としてしまいます。しかし、ロキは生まれついての猛者。彼は冥界の猛獣たちを倒し、自らの手で這い上がってきました。 この恐ろしい生い立ちがきっかけで、これ以降この国で起きるすべての不幸が「ロキの呪い」と呼ばれることに。のちのちエストリッダが死んだ際も、エルバフの人々は「これもロキの呪いだ」と信じてしまうのでした。
ハラルド王が最も偉大な王として崇められる理由とは?
「戦いより他国との交易を!」
ハラルドは勇猛なエルバフの戦士でありながら、「戦いより他国との交易を」と協調を重んじる主張をしていました。伝統を守る年配の巨人族とはよく衝突していたようですが、他の国民からは「名君」として厚い支持を受けていたことがわかっています。 ただ、この考えにはマザー・カルメルの思想が影響している可能性が大。「偉大な王」というイメージは、ハラルドが作り上げたまやかしだったのかもしれません。
ハラルド王は古代巨人族の血を継いでいる
ハラルドは古代巨人族の血を引いており、額に2本のツノが生えていたことがわかっています。しかし、彼は「古代巨人族は戦争時代を想起させる」という理由で、そのツノを引きちぎってしまいました。そのため、ハロルドの頭には2つの大きな傷跡が残っています。 ちなみに、この話を聞いたゾロは「なんて覚悟だ」とハラルドを称える様子を見せていました。
実の子ロキによって殺される
ハラルドは偉大なる王として、ワガママなロキのストッパーになっていました。しかし14年前、国に伝わる伝説の悪魔の実を狙うロキの手で殺害されることに。これをきっかけにロキの評価はさらに落ち、「巨人族の恥」と蔑まされてしまいます。 ただ、こちらの話はあくまで表向きのもの。実際は前述したように、ロキ以外の真犯人、ソマーズ聖や神の騎士団が絡んでいる可能性が高いと思われます。
ハラルド王の情報が今後のワンピースの鍵になる!
「エルバフ編」の重要なカギを握るハラルド。 その本性はイメージ通りの名君なのか、それとも国を裏切っていた悪人なのか。その答えによって、物物語の展開は大きく変わってきます。神の騎士団との戦いも激化し、いよいよ佳境へと突入したエルバフ編。ルフィたちの戦いはもちろん、ハラルドの新情報もしっかりチェックしていきましょう!
















